元ローマの選手で、ユース、スカウトの仕事をしていたフェデリコ・バルザレッティが6月末で退社しました。以下は彼が我々に宛てた別れの手紙です。
federico-balzaretti

チャオ、ローマ。

そう書くだけで胸が締めつけつけられるようだ。
色んな感情が押し寄せるけど、今はそのどれよりも哀しみが勝っている。選手として初めてローマのユニフォームに袖を通した瞬間から、私はこのクラブと深く恋に落ちた。それが今終わってしまうのだから。

私はローマを選んだ。それは情熱が為、己への挑戦の為、一人前の男になる為、そして、ローマほど素晴らしいものがないがゆえ。

7年間、選手として、またはスタッフとしての私を受け入れ、私の家族も温かく迎え入れてくれたローマの人々に感謝します。そしてとりわけ、このクラブを絶対的に愛する人として私を受け入れてくれた事に感謝します。

チームメイトの1人1人に感謝します。
7年間、一緒に働いた全ての監督にお礼を言わせて下さい。ゼーマンからラニエリまで全ての監督に感謝しています。

トリゴリアで出会った全ての人に感謝します。皆さんのおかげで、私は初日から自分の家にいるような気持ちになったのですから。

そして、特別なありがとうの言葉を、この4年間一緒に働いたユースチームの子供たちに言わせて欲しい。君たち全員を愛しています。私の口うるさい助言のひとつでも君たちの心に残る事を願ってる。私たちは素晴らしい冒険を共有したね。私はいつだって君たちの側にいるよ。

ユースの君たちがイタリアの様々なクラブや、海外のトップリーグでローマを背負ってプレーしている姿を見て、共に旅したあの日々を誇りに思う。君たちのあらゆるゴール、失望、闘争、喜びの瞬間、私が側についているから安心してね。

そしてこれまで交渉してきた全てのクラブと、選手代理人にもお礼を言わせて下さい。あなた方のプロ意識と相互の信頼に感謝します。

私に様々な事を教えてくれて、専門分野で成長を手助けしてくれたみなさんにも感謝します。私は常に責任ある役割を受け持ってきました。リュディ・ガルシア快進撃のファーストシーズン、ルチアーノ・スパレッティの記録的なカンピオナート、そしてチャンピオンズリーグ準決勝の夜、それらを思い出します。それを成し遂げたフロント、特に一緒に仕事をした人たちのことが頭に浮かびます。マウロ、グイド、ワルテル、リッキー、モンチ・・・。

フランチェスコ・ヴァローネとマッシモ・タランティーノにはとりわけ大きな感謝を。私たちは本当にたくさんの旅をしたよな。共に数え切れない午前5時のアラームを聞き、空港の長いトランジットでサッカーについて語り合った。私たちは誠実さと情熱を持ち、クラブを改善して、前進させる為に、様々な仕組みを考えた。

全員に直接さよならが言えないのは心残りだけれど、願わくば私がそこに居るのを思い浮かべて欲しい。私はピッチに立ち、あなた方1人1人と抱擁を交わします。そして、伝説のクルヴァスッドを歩きはじめ、オリンピコの各セクションを通り抜ける。その姿を想像して欲しいのです。

最後に、会長により大きな感謝を。
現役時代の私が鼠径部の怪我で苦しんでいた時、あなたはまるで息子のように私に接してくれましたね。あの時、私を諦めないでいてくれて、本当にありがとうございました。

これからどうするのかはまだ判りません。
家族にとって、そして私にとって何が最善かを考えようと思っています。

それでもひとつだけ確かな事があります。
私はあなたたち全員を恋しく思うでしょうね。

いえ、もう既に私はそんな風に感じているのです。

ありがとうローマ、いつかまた会おう!

愛を込めて。

フェデリコ

ぼくはローマしか知らず、不勉強なものですが、どこのクラブも選手やスタッフが辞める時、デ・ロッシやトッティやバルザレッティみたいな手紙を発表するのでしょうか?ファンはこんなに別れが寂しく感じるものなのでしょうか?
ユヴェントスやインテルやフィオレンティーナやサッスオーロや、その他のイタリアのクラブはどうなのでしょうか。

もし違うのであればローマは特殊なクラブだろうし、どこも似たような感じならば、そういった色んなクラブのサイドストーリーを多く知りたいと思います。勝敗を越えたスポーツの良さがそこにはあるはず。

バルザレッティはキャリアだけ見るとそこまでローマローマしてないんですよ。むしろパレルモの印象で、実際にはローマでは39試合しかプレーしていない。ゴールもたったひとつだけ。でもそのひとつがローマダービーで、そのゴールの後ピッチで泣く姿にロマニスタはすっかりやられてしまった。

現役時代、そのような特別な貢献をした選手が、ローマでは多く働いていています。それだけに、トッティの処遇は残念だけれども、これからもそういったスパイクをネクタイに変えたエブリデイヒーローを紹介出来たら嬉しいです。

ところで、バルザレッティと同じタイミングでクラブを去ると言われていたローマのレジェンド、ブルーノ・コンティは新しく3年の契約延長となっています。今年で64歳。管理職を外れ、ユースセクターの主任のようなポジションになるらしい。おじいちゃん、がんばれ!