fee

 

さささ

シナリオ 7

キャラ 75

うらやま 75

エロ 25

 

残響

さささ

シナリオ 7

キャラ 7

うらやま 7

えろ 3.5

 

※このルートは、『エクスタシー』で追加された新ルートですが、『リフレイン』の後日談に当たります

 

(得点を見て)

 

fee「また似たような得点になりましたねぇ」

 

残響「似てますね」

 

fee「『リトバス』の点数、割と毎回似ていますよね」

 

残響「示し合わせたわけでもないのに……」

 

fee「今回の佐々美ルートの点数は、個別ルートの平均値よりはお互い高い感じかな?」

 

残響「ですね」

 

fee「お互い西園さんが大好きなので美魚ルートの点数が高かった以外は、どのルートも大体5点とか6点だった気がするんですが、今回は7点前後なので、本編の個別ルートよりは多少出来が良かった、というのがお互いの雑感でしょうか」

 

残響「このルートは巧かったです」

 

fee「リフレインへの伏線を貼る必要がなかっただけに、素直な物語になりましたよね」

 

残響「そうですね」

 

fee「来ヶ谷さんとか西園さんもそうだけど、リフレインのための踏み台でしかないようなルートがいくつかありました。リフレイン抜きだと意味が解らないルートというか。

今回はリフレインが終わった後なので、相対的には解りやすいルートかなと。まぁ、解りやすい、というほど解りやすくもないんですが……」

 

残響「まぁ、来ヶ谷さんとかに比べればね……」

 

fee「あらすじ行きますけど……突然10月に飛びますよね」

 

残響「これはちょっと呆気にとられました」

 

fee「秋に飛ぶのはリフレインの最後と、このルートだけ、かな? 来ヶ谷さんのラストも飛んでたか。沙耶ルートは未プレイなので解りませんが、個別ルートは基本的に1学期の話で、秋が出てくるとしても後日談扱い。ガッツリ2学期の物語が展開されるのはこのルートだけだと思います。

佐々美ルートはリフレイン後の話ですけど、設定としては(リフレインでくっついたはずの)鈴とは恋人にはなっていない、みたい?」

 

残響「いないですね。恋人ではないけど、何かしら鈴と理樹が2人で頑張ってきた体験は共有している。でも、プロポーズとか恋愛とか、(鈴ノーマルルートでの)付き合ってみるという話も、恐らくないはず」

 

fee「でも鈴の方は、理樹の事をちょっと意識しているような描写はありましたよ。恭介が佐々美について、『恋の上でもライバルだな』みたいな事を鈴に言うシーンがあった気がするんで」

 

残響「ははは、なるほど。読み落としていたかも」

 

fee「そんな事実はないのに単に恭介がからかっただけかもしれません。ただ、2人がちょっと良い雰囲気だったのかな?とは思いました。ハーレム的な感じになっているのかな、と」

 

残響「はい」

 

fee「ここからが本番で、鈴と佐々美の間で理樹の取り合いがあるのかも」

 

残響「ここからが本番w

 

fee「佐々美と理樹と鈴は、声優さんが一人三役やっていますけどね……三角関係のシナリオを一人三役でやる事になったら凄いな……

 

残響「全部、民安ともえさん」

 

fee「超頑張りましたね」

 

残響「エンディングのスタッフロールを見て、『えっ!?』って思いましたよ。頑張りすぎでしょ。なんでこんなに一人でやっているんだろう」

 

fee「佐々美は『無印』ではチョイ役だったので、メインの声優さんの一人にとりあえずやってもらった感はありますけど、なんで理樹まで……まぁ理樹も声を出すシーンは少ないかもしれないけど……。Keyだったらそれなりにお金もあるでしょうから、声優をケチらなくても……」

 

残響「そうですよね」

 

fee「零細企業ならともかく。あるいは本当に単なるモブとかなら解るんですが」

 

残響「モブの一人多役はLiar Softとかではよく見る光景ではありますが……」

 

fee「何か、僕が読み取れていない深い理由があるんですかね。美魚と美鳥ちゃんが同じ声優さんとか、葉留佳と佳奈多が同じ声優さんなら解るんですけど」

 

残響「普通なら分けると思うんですけどね。鈴と佐々美はお互い猫っぽいという共通点があるから……でも理樹君は猫っぽくないしなぁ……」

 

fee「本題に入る前にもう一つ。僕は『無印』をプレイしていないので解らないんですが、ヒロイン昇格前の佐々美は共通ルートで『やーーっておしまいなさい!』とか言っているだけの役だったんでしょうか?」

 

残響「多分……」

 

fee「共通ルートだけだと……まぁ、いたっていいんですけど、絶対に必要なキャラではないですよねw

 

残響「賑やかし要員というか、かませ要員ですね」

 

fee「そう考えると、随分出世しましたね。ヒロイン点を7点にしたのは、サブヒロインだという意識が僕の中にちょっとあるんです。本編ヒロイン達に比べて『かわいさ』では全然劣っていないので、本編のメインヒロインにいれば8点ぐらいつけたんですけど。『リトバス』の本編メインヒロイン陣を差し置いて、一応オマケ扱いの佐々美にそこまで高得点をつけて良いものか、ちょっと葛藤がありました」

 

残響「なるほどね」

 

fee「それがなければ、05点ぐらいずつ点数が上がるかも」

 

残響「ぼくはこのシナリオを読んで初めて、佐々美にはこういう魅力があったんだなと思いました。それまでがあまりにもチョイ役でしかなかったので……」

 

fee「まぁ、嫌な奴ではなかったですけどねw

 

残響「うん」

 

fee「どうでもいいキャラではありましたけど」

 

残響「ムード作りには役立っていますけど、作品の奥深さには貢献していませんし」

 

fee「リフレインにも絡んでいません。一緒に野球をやったわけでもない。でも、佐々美ルートの最後、エンディングでは11人目のメンバーに入ります。これで晴れて『リトバス』メンバーにもなりました」

 

残響「大型新人ですね」

 

fee「もう鈴の定位置はベンチ確定か……」

 

残響「ふふふw

 

fee「折角チームに入ったので、他のメンバーと佐々美の会話も読みたかった気がしますけど」

 

残響「それはありますねぇ」

 

 

fee「あらすじ行きます。佐々美が黒猫になっちゃう話です」

 

残響「そうですね。突然」

 

fee「うん、突然黒猫になって、なぜか理樹にだけ【猫語】が通じるようになる」

 

残響「他の人には、【佐々猫】がにゃーにゃー言っているようにしか聞こえない」

 

fee「そうそう」

 

残響「不思議な点は、【声】と【姿】なんですね。理樹には、佐々美の姿が【人間】であっても【佐々猫】であっても、【佐々美の声】が聞こえる。他の人には、【佐々猫】の時は【ニャーニャーとしか聞こえ】ず、たまに佐々美が【人間に戻る】時は、【佐々美の声】が聞こえる」

 

fee「そうですね。たまに人間に戻るんですw 何故かは知らないけど、【佐々猫】と意思が通じるのは理樹君だけなので、佐々美が人間に戻るための方法を二人で一緒に探していく、というストーリーラインになります。この話をリトバスメンバーに相談すると、そのキャラが世界から消えていく」

 

残響「そうですね。退場させられていく」

 

fee「合間に、佐々美が昔飼っていた黒猫のエピソードが入ります。佐々美一家が引っ越す時、黒猫を元の街に置いてきちゃったんです」

 

残響「どっか行っちゃって」

 

fee「そう。だから、佐々美は猫を飼うのは嫌いだ、と言うんです。別れが悲しいから」

 

残響「好きなんだけど、飼いたくない」

 

fee「その話とは別に、佐々美は謙吾の事が好きなんです。謙吾が好きで、理樹の事は別に……」

 

残響「鈴と一緒にいる人、ぐらいの認識ですね」

 

fee「そうそう。ただ今回の事件を一緒にやっていく上で、理樹にしか頼れないんですよね。そうしていくうちに、理樹に対する好感度が上がっていって」

 

残響「はいはい」

 

fee「謙吾に対して失恋もするんですよね。告白もしたんでしたっけ?」

 

残響「謙吾の方が、『俺は笹瀬川には答える事ができない』と言って。佐々美も、それは解っていたと。自分の気持ちも、思慕、尊敬に近いものだったという。更に、謙吾がユニフォームを拾ってくれた縁で好きになったんですが……」

 

fee「拾ってきたのは実は理樹なんです。謙吾は理樹から受け取ったユニフォームを佐々美に渡しただけで。佐々美はそこを誤解しているわけですが」

 

残響「理樹が川に飛び込んでね。だから、謙吾の事がどうしょうもなくラブだ、というわけではない」

 

fee「『かっこいいとか素敵とかじゃなくて、好きって、ずっと一緒にいたい相手のことかもしれない』という佐々美の台詞がありました。ユニフォームを取ってきてくれたのがキッカケですけど、ユニフォームとは関係なく、佐々美は謙吾のことをかっこいい、素敵、と思っているわけです。男性として憧れている。でも、理樹といるとホッとするとか、安心する。ずっと一緒にいても気疲れせず、安らげる相手、そんな感じでしょうか」

 

残響「そうですね」

 

fee謙吾から理樹に気持ちが変わっていくという意味で、恋愛モノとしてもなかなか良いんじゃないかと思いました。他の男性キャラに恋をする話に過敏に反応する人の影響があるのか、あまりエロゲではこの手の話を見ないのが残念なのですが、こういう良質な恋愛モノの芽を摘み取らないでほしいなぁとは思います。もちろん誰にでも『苦手』はありますので、ゲーマー1人ひとりの嗜好を咎めるつもりは全くないんですが……」

 

fee「謙吾以外の話をしますと、佐々美ルートの世界は、昔飼っていた黒猫のクロが、作った世界だったということですね。クロが亡くなる最期の時に、佐々美と一緒に遊びながら、クロが亡くなる。エンディングを迎えて、佐々美がリトバスメンバーに加入する。これが大筋のルートになります」

 

残響「トゥルーエンドだとそうですね」

 

fee「バッドエンドだと、佐々美だけがクロと残って、現実世界から消えてしまいます。美鳥みたいな処理なのかな? 残響さんから、佐々美のバッドエンドがやたら鬱だと聞いた気がするけど、全然そんな事ないじゃん」

 

残響「なんか妙に感じ入ってしまって。まぁでも冷静に考えれば、それほどでもないか」

 

fee「トゥルールートだって、鬱というか、悲しい話ではありますからね。幸せな話でもありますけど」

 

残響「佐々美が猫って言いだした時に(リライトしてほしかった)、身構えてしまったんですよね」

 

fee「んん?」

 

 

残響「というのも、自分は動物やペットを亡くす物語に対して、嫌いとかではなく、全く不感症な人間でして」

 

fee「えw(一瞬止まる)あ、はい、続けて下さいw

 

残響「人に話すと、『お前は鬼畜か!』と言われるんですけど。自分は動物が嫌いとかじゃなくて、ただ単に『獣』としか思えないんですよ」

 

fee「うーんwww

 

残響「エロゲの感想でも、ペットが亡くなって泣いた!とか感動した!という意見があるんですけど、わけがわからない……」

 

fee「はぁ……」

 

残響「そういう人間失格な事を、ナチュラルに思ってしまうので。ただ、それを人に話すと『お前は人でなしだ』と言われるし、自分も客観的にはそう思うんですけど……」

 

fee「これは『リトバス』の佐々美ルート対談という場ですし、それは残響さんの佐々美ルートの作品評価に大きく関わってくるので、真剣に聞きますし全然構わないけど。

初対面の相手に雑談でそれを言ったら、相手は帰っちゃいますよ」

 

残響「やべぇ……」

 

fee「対談に関係ある内容なので、続けて下さって構わないですよ。まぁ飾らずに言えばその反応は『人でなし』だと思いますけど(苦笑)」

 

残響「wwww

 

fee「僕も、ペットを飼ったことがないんです。熱帯魚や亀なら飼ったんですが。僕、神経質なので、家族とかはいいんですけど、自分以外の生き物がいると基本的に落ち着かないんですね」

 

残響「ものすごくわかる!」

 

fee「いつ部屋に入ってくるんじゃないか、とか。後は、遠くで『ニャー!』とか言ってたら、どうしたどうした!?みたいに気が散ってしまう。他にも、責任があるじゃないですか。餌を忘れるとか、散歩をする気分じゃなくても散歩しなきゃいけないとか、色々面倒くさいなと思うので飼わないんですが、動物のかわいさ自体はわかるつもりです。

本当にすごく寂しくて、人里離れたところで世捨て人にでもなったら、犬や猫を飼ってもいいなぐらいには考えていますw

 

残響「なるほど」

 

fee「動物園とかも大好きだし。子供の頃によく犬に追いかけられていたので、実は犬が怖いんですけどね。だからまぁ、ペットを飼った経験がないので『ペットを亡くす気持ちが解る!』とは言えませんが、【自分に懐いてくれた、妹分や弟分が亡くなった】と思えばいいんじゃないですか?」

 

残響「あぁ~なるほどなぁ」

 

fee「まぁ、そうやって理屈をつけるまでもなく普通に自然と悲しくなりますけど(苦笑)」

 

残響「佐々美ルートはメインに据えられてはいますが、ペット話一辺倒じゃなかったので、ぼくには良かったです」

 

fee「ペット話は全然感動しなかったんですね? その割にはシナリオ点が高いような」

 

残響「ペット話は関係なくて、佐々美との閉じられた世界での同棲とか、幻想の中に佐々美が消えていく美しさとか」

 

fee「佐々美の話はペット一辺倒じゃないけど、ペット話は大事だと思います。僕は佐々美ルートの最後、クロが亡くなるシーンは感動しました」

 

残響「なるほど」

 

fee「感動したから点数が高いんです」

 

残響「はぁ~~、そうだったんですね」

 

fee「ていうか、佐々美ルートのシナリオを褒めている人の7割はそうだと思うぞw

 

残響「えっ!?」

 

fee「最後のシーン、結構感動的ですよ」

 

残響「見ているところが全然違いましたね

 

fee点数は似たような感じなのに、全く違いますねぇ。……どうしたもんかな」

 

残響「佐々美ルートにおいて、そこまでペット話が重要だとは予想外でした」

 

fee「昔飼っていた黒猫が、何年間も飼い主(佐々美)のことをずっと探していた。佐々美を見つけたのに、佐々美に気づいてもらえなくて、自分に気づいてもらうために世界まで作る。

あと数時間で死ぬ、というところで遂に佐々美に気づいてもらい、幸せだった頃のお気に入りの遊びをしてもらう。身体的にはしんどくなっていても、死ぬまで佐々美と遊んでもらい、安らかにこの世を去った。僕は感動しました」

 

残響「なるほど。クロは言葉を話す分、ただの獣よりは上に観る事ができたので、マイナス評価にはならなかったんですけど……」

 

fee*色々言いたい事はあるけど、もういいや……」

 

残響「申し訳ない」

 

 

*本編内容からは外れるのでカットしましたが、「動物には知性はあるのか」「動物は言語を喋れるのか」「哺乳類と昆虫の違いとは」などなどの話を裏でやりました。

 

僕自身も、『じゃあゴキブリが死ぬ話を読んだら悲しいのか?』みたいに詰め寄られたら、多分悲しめないでしょうし、『人間ではない生物』という一点で猫もゴキブリも同じだ!と言われたら、反論に困るわけですが、しかし実際問題、僕を含め『猫』と『ゴキブリ』を同列に語る人はそう多くはないと思うわけです。

 

とはいえ、中にはゴキブリを飼う方もいらっしゃるわけだし、多数決の問題でもない。何も考えず、『ペット話に心を動かされない人間はダメだ!』みたいな話も拙いと思いました。猫が良くてゴキブリがダメな理由は、僕には説明できないし、ゴキブリを愛する事もできないので、そういう意味では僕も『人でなし』なわけです。

僕の中では哺乳類と昆虫は明確に別枠なんですけども。

 

しかし、こういう対談の場なので全然構いませんし、『正しい・間違い』の話ではないんですが、感覚的にはかなりマズい発言なので、対談以外の場では慎重にしようね、と老婆心ながら思ったのでありましたw


 

 

残響「強引に話を変えると、佐々美はかわいかったです

 

fee「かわいいですよね」

 

残響「共通ルートで出てきた時は『なんだこいつ』としか思わなかったんですけど、攻略ルートに入ると、かわいい」

 

fee「エロゲーマー的にはよくある事ですけど、ルートに入らないと魅力に気づけないヒロインっていますよね」

 

残響「いますね」

 

fee「気に入ったキャラだけ攻略する、というプレイスタイルの方を批判する気はないんですが、それだと見逃しちゃうかわいい子はいるよ? とは思います」

 

残響「それはありますねぇ。佐々美は面倒見が良くて律義ですし、露悪的なツンデレというわけでもないですし。不器用なだけで」

 

fee「理不尽なツンもない。割と照れ屋だしね」

 

残響「そうそう」

 

fee「僕は別に謙吾とくっついても良いとは思いましたけどね」

 

残響「それはぼくも思います。シチュエーション的に理樹の部屋が中心となるので、四畳半セックス話的にも美味しいというか」

 

fee「セックスしてないけどね」

 

残響「してないですけど、閉じられた空間というのはグッとくるところはあります」

 

fee「閉じられた空間なら、佐々美ルート以外でもあるじゃん。真人といつも閉じられた空間で筋トレしてますよ」

 

残響「ははははw

 

fee「嫌な青春だなぁ」

 

残響「真人はおいといて、佐々美ルートは、ちょっとした同棲気分を味わいました。作中でも理樹が『同棲っぽい』とか言っていますが」

 

fee「それは良いんだけど、理樹君、このシナリオだけ人格が違くない?」

 

残響「それはリフレインの後なので、成長した、とは言えませんか?」

 

fee「単に空気が読めなくなっているだけ、な気がするんだけど」

 

残響「あー……真人出ていけのところですか?」

 

fee「そうじゃなくて。照れ屋な佐々美が恥ずかしがるシーンを作って、佐々美の魅力を引き出そうとしているんだと思いますが……理樹君が『新婚さんみたい』とか『同棲っぽい』とか『パンツ見えそう』とか空気を読まずに言いだして、それを聞いた佐々美が恥ずかしがる。確かにやり取りとしては面白いかもしれないけど、本編の理樹君ってそんな空気の読めない事を言うキャラだっけ?っていう。新婚も何も、佐々美は必要に迫られて理樹のところにいるだけなのに」

 

残響「なるほどw

 

fee「佐々美が不愉快に思ったかはわからないけど、僕が佐々美の立場だったら、ちょっとお前……とは思いますw セクハラも含め、痛い勘違いヤローみたいな発言が結構あって、『なんでそんな発言しちゃったんだよw』と引っかかる部分が結構ありました。本編ではそういうのはなかったんですが」

 

残響「佐々美に対しては別に気を遣わなくてもいっか、みたいな事を理樹君が言っているシーンがどこかにあったような気がする……」

 

fee「え、そんなシーンあったっけ」

 

残響「その延長線上で、佐々美に対して多少乱雑でもいいやと思っているのかも。それはそれで一つの愛の形というか」

 

fee「よく言えば無防備、ということですかね」

 

残響「リフレインで成長して、良い意味で素直な強さ、悪い意味ではずぼらさを得たのかなぁと」

 

fee「小鞠さんに対してはパンツが見えているのを指摘するどころか、パンツを見たのを隠そうとしていた初々しい理樹君なのに。佐々美ルートだと見えてもいないパンツを『そろそろ見えそうだよ!』とか言いだして。なんでセクハラ親父みたいなキャラになっちゃったんだ?って思っちゃって」

 

残響「こうして理樹君もオトナになっていくのでありました……」

 

fee「理樹君自体も、いじられてはずかしがっているのがかわいい、みたいなキャラだった気がするのに」

 

残響「それはわかります」

 

fee「なのに、積極的に他者をいじる側になってしまったのか……」

 

残響「そう言われたら、ちょっと考えちゃいますね」

 

fee「エロゲー批評空間の情報では、佐々美ルートは小鞠、来ヶ谷さんと同じ都乃河さんが担当しているはずなのに、理樹君の性格が違うなぁって」

 

残響「筆が滑っちゃいましたかね」

 

fee「追加ヒロインなので、現実に、時間が経過したというのもあるかもですけどね。佐々美のかわいさを出すという意味ではアリだけど、理樹君はこんな事言うかなぁ……」

 

残響「『リトバス』全体として、セクハラ親父みたいなキャラはあまりいませんよね。それこそ来ヶ谷さんぐらいで」

 

fee「そうですね」

 

残響「男性キャラの存在感が大きいゲームだけど、そういうマッチョというか、性的なやらしさは薄いというか」

 

fee「浮いた話もないしね。謙吾がちょっとあるぐらいで。『まじこい』は、ガクトとか、モロとか色々あったけど。『リトバス』は、リトバスメンバーに真人や恭介や謙吾が惚れたりとか、『あいつ胸デカいよな!』みたいな会話もないですし」

 

残響「小学生っぽいというか、無邪気というか。そこもぼくは『リトバス』の凄く好きなところなんですけど」

 

fee「子供っぽさはありますね」

 

残響「大人になろうとして背伸びすらしていないのが、ぼくはとても好ましく感じます」

 

fee「『まじこい』とか『つよきす』は年齢相応の、【色気づいて、そわそわしている感じ】がありますけど、『リトバス』はまだそこに至っていない感じですよね」

 

残響「ですね」

 

fee「小学生っぽいというと悪口に聞こえるかもしれないけど、これは悪口ではなくて」

 

残響「凄く褒めているんです」

 

fee「僕は凄く褒めているわけでもないけどw 僕は単に事実として、好きでも嫌いでもないけど、『リトバス』にはそういう雰囲気があるなぁと」

 

残響「そっかw

 

fee「リトバスメンバー内でカップリングがあっても良いとは思うんですけどね。カップリングを作るなら誰だ!? 真人×クドか?」

 

残響「その発想はなかった……」

 

fee「わっふるわっふる! とか言いながら二人でいつまでも筋トレしていそうなんですが」

 

残響「真人の一番の嫁は理樹君ですけど」

 

fee「そうだねw

 

残響「そこは譲れないw 西園さんと恭介の組み合わせはどうですかね?」

 

fee「いけそうだよね。恭介が読んでいるのは漫画だけど、全く話が合わないわけではなさそう。というか、恭介は割と誰でも行ける気がするんですけど」

 

残響「ちょっとメタ的な話ですが、恭介的なエロゲ主人公って多いですからね」

 

fee「ヒーローの位置にいるのが恭介ですから。まぁ『つよきす』や『まじこい』も主人公以外のところにヒーローがいた気がしますけど」

 

残響「そうでしたねw

 

fee「主人公がヒーロー以外の位置にいても全然良いと思いますけどね。謙吾には既に佐々美とか、古式さんがいますね。古式さんが死んでいるという説があるみたいですけど。小鞠ルートの墓参りなどが論拠らしいんですが、生きていたら作品的にマズいかな?」

 

残響「マズくはないと思いますけど」

 

fee「じゃあ生きているって事でいいんじゃないかなw 死亡説の方が有力なんでしょ?」

 

残響「そうみたいですね」

 

fee「僕は、謙吾は古式さんとくっつけばいいと思うよ」

 

残響「ぼくもそう思います」

 

fee「まぁ古式さんが亡くなっていたらどうしょうもないんですけど……。で、真人だよ真人」

 

残響「真人は……いいや」

 

fee「『つよきす』や『まじこい』は自分のお気に入りのヒロインと、主人公がくっついたと考えれば良いんですが、『リトバス』って、作りが一本道じゃないですか。

僕も残響さんも西園美魚ちゃんが大好きだけど、理樹君の隣にいるのが鈴だというのは、『リフレイン』でほぼ確定事項なわけで」

 

残響「どうもそうみたいですね」

 

fee「その後で佐々美が乱入してきたっていう趣きですけど。鈴が理樹の嫁なのは正史的には確定に近い扱いになるので、他のヒロインは浮くわけだし、リトバス男性陣も浮いているので、いろんなところに幸せが生まれてもいいんじゃないかなと。

他のリトバス男性陣が鈴を狙ったら、理樹にとって恋敵になるわけですが、謙吾も真人も鈴を狙っている感じはないですし。恭介が狙っている可能性はありますけどw

 

残響「そうきたかwww

 

 

fee「佐々美ルートに話を戻しますが、このルートの世界観がちょっとよくわからなかったんですよ。

まず、ルールを確認します。

ルール1:理樹の部屋でだけ【佐々美】になる

ルール2:理樹にだけ【佐々美】と意思疎通ができる

ルール3:理樹の部屋でも、理樹以外の人間の目に触れると、【佐々猫】に戻る

 

で、キャプチャを撮ったんですけど、こういう説明がされているわけです」


ささ真1キャプチャ
ささ真2キャプチャ
ささ真3キャプチャ
 

残響「ほぉほぉ」

 

fee「全然意味が解らなかったんだけど」

 

残響「閉じこもっていて、隠れてた? 最後がちょっとわかりませんね」

 

fee「簡単に言うと、【佐々美】が【佐々猫】に変身していたんじゃなくて、佐々美の身体の中に黒猫が憑依しているって事ですけど、正直に言って意味が解りませんでした」

 

残響「二重人格というよりは、二重存在というか、存在の重ね合わせと考えればいいのかな。佐々美ルートの世界では、【佐々美であり、猫である】という存在があって。【黒猫】と【佐々美】の存在が重なっていて、時折【黒猫】という存在になり、時折【佐々美】という存在になる。そういう事が言いたいんじゃないでしょうか」

 

fee「まぁ、多分そうだとは思います、けど……。その上で、何で理樹の部屋でだけ、【佐々美】になるの? なんで【理樹】だけ佐々美と意思の疎通ができるの?」

 

残響「リフレインでは、理樹が世界のキーだったじゃないですか。世界の揺らぎを誘発させる人物なのかもしれません」

 

fee「そういう設定だから、そういうお約束だから、主人公だから、で流してほしい感じなのかな? 魔法少女が変身している間に襲われないのと同じで、ツッコむのは野暮だろ?っていう感じ?」

 

残響「うーん」

 

fee「お約束というのはあって良いと思います。更に言えば、ここが解らないからと言って佐々美ルートの面白さが下がるわけでもないです。だけど、こういう中途半端な説明をつけるぐらいなら、ちゃんと説明してほしいと思う。

僕はこんな説明は要らなくて、単純に【佐々美が変身した】ってだけでいいじゃんって思いました。ファンタジー全開でいいじゃない。それじゃマズかったの?」

 

残響「ちょっと中途半端な理屈付けかもしれませんね」

 

fee「たとえば佐々美のユニフォームを拾った人物(=理樹)だけ佐々美と意思が通じ合うとか。

あるいは、佐々美は最初の時点では謙吾が好きなのでダメですけど……スタート地点で佐々美が理樹に片思いをしている設定だったら、好きな相手にだけ言葉が通じたんだ!とかね。

逆で、理樹が佐々美に片思いをしているから言葉が通じた、とかでもいいんですけど。

何も説明ナシなら別にいいけど、こんなよくわからない説明をするのなら、僕が今言ったような、説明にはなっていないけど、感覚的に『あ、そうなんだ』って解りやすい、そういうファンタジーの方が良い気がする」

 

残響「なるほど。確かに存在論とか持ち出さなくても良いっちゃ良いですね」

 

fee「僕が書いたような、テキトーな設定でも面白さは全然減らないと思いますし」

 

残響「減りませんね」

 

fee「複雑な設定を持ち出してきた上に説明が下手だと、ちょっと戸惑ってしまいます」

 

残響「確かに、これよりももっとまともな説明の付け方があったのに、とは思いますね」

 

fee「まぁ、ここは大事なところではないので評価には影響しないんですが。

本当に大事なのは、佐々美が猫の姿になって、意思疎通ができるのが理樹だけ、そこから始まる恋物語。

それから、黒猫と佐々美が最後に遊んで幸せ。この2つが抑えられていれば、後はそこに向かう過程を丁寧に描くだけで、ある程度の面白さは保証付きということで、全然良いと思うので。説明が巧くできないなら、無理に複雑な話にしなくてもいいのに、と思いました」

 

 

 

fee「鈴のノーマルルートって点数をつける必要あります? これはリフレインの前座ですよね」

 

残響「そうですね」

 

fee「鈴ルートのエンディング内容がそのままリフレインに繋がっている。つまり、リフレインに入る直前の、最後のループが鈴ノーマルルートになります。

鈴ノーマルルートのあらすじを単純に言えば、恭介が鈴と理樹を鍛えるために色々ミッションを出すんです。ミッションを乗り越える事によって、鈴が社交性を身につけていく。理樹は……?」

 

残響「理樹君は決断力を身につけていきます」

 

fee「そうですね。そういうふうにシナリオが作られているんですが、鈴ノーマルルートに入ると、鈴が併設校に交換留学に行くという話になります。交換留学に行くんだけど、人見知りの鈴には到底務まらなくて逃げ出しちゃって、そのまま理樹と駆け落ちする。

ちょっと話が前後しますが、交換留学に行く前に鈴と理樹が何故か付き合う事になります」

 

残響「なぜか知らないけど、付き合ってみるか、と」

 

fee「軽いノリでしたね」

 

残響「軽かったですねぇ」

 

fee「恋愛っぽくないというか」

 

残響「恋人ごっこですね」

 

fee「恋愛モノとしては見られませんでしたが、仲の良い兄妹みたいな感じ。で、駆け落ちして田舎に行くんですが、ちょっとしんどい目に遭って。最後、警察か何かに見つかって連れ戻されて、終わり? そんな話だった気がするんだけど」

 

残響「うん。それで修学旅行の話になって」

 

fee「修学旅行? そんな話あったっけ?」

 

残響「鈴が最後にクラスからいなくなっているという」

 

fee「だいぶ前(1カ月前)にプレイしたんで忘れちゃいましたw (プレイメモを見る)あーー、そっか。留学前に、理樹と謙吾が鈴の留学を止めようとして、恭介&真人チームと野球対戦をするシーンがありましたね。ここは結構熱かった気がする。

恭介がズルをして勝って、無理やり鈴を留学に行かせます。スパルタ教育にも程があるなぁと思って読んでいたら、案の定鈴が一週間で逃げ出して。あ、『鈴が学校に来ていない』とメモに書いてありました。残響さんが言っていたのはこれかな?」

 

残響「だと思います」

 

fee「そんな話なんですけど。これは恭介の失策でしょ。無茶ですよ。なんでここまで一気に厳しくする必要があったの? 案の定そのせいで、鈴が次のループでは、前のループのダメージを引きずって高校に通えなくなっているし、恭介も引きこもってるけど。

ループの記憶は次の記憶に持ち越すんでしょうか? とりあえず前のループで特大の精神ダメージを食らうと、次のループに引きずるってことですか?」

 

残響「そうなんでしょうね」

 

fee「鈴は子供の頃にもトラウマがあるみたいなんですけど、これはなんだったんですか?」

 

残響「それはぼくもわからなかったです」

 

fee「わからないですよね。大人が怖いとか」

 

残響「外界、世の中が怖いというメタファーだったのかなぁ?」

 

fee「僕は棗家ってどうなってるの?って」

 

残響「そう言えば全然出てきませんね」

 

fee「パパが鈴に近親相姦を強要しようとして、とか、パパが借金を重ねて暴力団に連れていかれたとか、荒くれた家庭内の悲劇を目撃しちゃったんじゃないか、と思って読みました。

特に証拠はないんだけど、僕にはそうとしか読めなかった。でもイマイチわからないですね。最後に、『もっと強くならないと』みたいな選択肢が出て、それを選ぶとリフレインに行きます」

 

残響「シナリオ上意味がないわけじゃないけど、味は薄いというか」

 

fee「バッドエンド1回目、みたいなもんですからね」

 

残響「そうですね。イチャコラがあるわけでもないし」

 

fee「そもそも、鈴と理樹がくっついたのが唐突だったし……」

 

 

☆8

 

残響「リフレインルートは好きなんですが、鈴と理樹君に、恭介や真人や謙吾が試練を与えるじゃないですか。理樹君は弱いんだから導かねばならない、鍛えなきゃならないと。彼らの考え方をこう言語化してしまうと、なんだかとてもいやぁな感じがするんです」

 

fee「まぁ、しますね」

 

残響「もちろんこう言語化しちゃうからいけないんだけど、『お前は弱いんだから愛でもって鍛えてやる』という姿勢が、ちょっと鼻につきました。まぁ鍛えないと死んでしまうので、正しい事ではあるんですが。

それに、理樹君は弱いんですけど、弱いからこそ皆が理樹君を大好きじゃないですか。弱いからこそ、ナイーブだからこそ、みんなが理樹君を好きで、それで結びついているところもあって。その辺、feeさんがどう思うかを伺いたいです」

 

fee「え? ちょっと待って。まぁ、あの、いろんな話をいっぺんにされたので、一言で言う事はできないんですが。まず、『教え導く姿勢』が鼻につく、というのは解ります。生死がかかっていなくて、普通の平和な物語でこういう態度を取られたら、もっと嫌悪感は強かったでしょうね」

 

残響「なるほどね」

 

fee「しょうがないじゃない。だって、鈴と理樹の命がかかっていますし。というのが最初の1つめ。

で、次ですけど、そもそも残響さんが仰っていた『教え導こう』と思っているのは、恭介だけでしょ、多分」

 

残響「恭介だけ、そうですかね?」

 

fee「恭介に消極的に賛成している真人もそう思っているかもしれない。明確に、謙吾は思っていませんよ」

 

残響「あ、そっか。謙吾はそのままでいたいと思っているから……」

 

fee「謙吾は、弱いままのお前を守ってやる、と言っています。他の『新リトバスメンバー』たちは自我がなさすぎるので解りません。『鍛えてやる派』は恭介で、消極的には真人も。こんな状況だし、恭介に付き合ってやるか、みたいな感じに見えます。

その他の5人がどう思っていたかは不明なので、あくまでも恭介と真人の意思だと思った方がいいんじゃないですか?」

 

fee「それとは別に。残響さんが強調されるほど、理樹が弱いですか? 僕は疑問に思っています」

 

残響「うん」

 

fee「確かに、バス事故に対応できるほど強くはないですよね。でも、あのバス事故で冷静な行動を取れる人の方が、少ないと思います。作中人物だって、それができそうなのは恭介と姉御くらいじゃないですか?」

 

残響「うんうん」

 

feeバス事故に対応できるぐらい強くする、というのはとても大事ですが、どうしょうもなく弱い奴ではないです」

 

残響「それは確かに」

 

fee「鈴の方はどうですか?」

 

残響「鈴の方が、どうしょうもなさ度は高いのでは……」

 

fee「そうですよね。鈴はちょっとまずいですよね」

 

残響「まずいですね」

 

fee「鈴は、単なる人見知りで片づけられるんでしょうか?」

 

残響「人見知り、なのかなぁ」

 

fee「え、違う?」

 

残響「いや、完全に人見知りですけど」

 

 

☆9

 

fee「西園さんは二重人格だし、小鞠ちゃんも微妙に病んでるし、『リトバスメンバー』って精神病院なんですか?……はるちんは病む一歩手前で、まだ病んでいないけど……」

 

残響「思い詰めているぐらいかな」

 

fee「むしろあの状況で病んでいないのは立派ですけどね。クドは病んでいませんね」

 

残響「うん」

 

fee「来ヶ谷さんは人の心が解らない、という設定があります。全然そうは思えないんだけど」

 

残響「ふふふふw」

 

fee「で、鈴はどうですか?」

 

残響「人見知りというか、自閉症的なところはありますね」

 

fee「マイルドに言うならコミュ障。でもコミュ障レベルはかなり高い。ちょっとマズい。言っちゃなんですが、僕も人見知りだしコミュ障だけど、そんな僕から見てもかなりマズいレベルですよね、鈴ちゃん」

 

残響「周りの人が保護しているからでもあります。理樹でさえも鈴を保護している」

 

fee「まぁ、保護してもらえる環境がずっと続くなら、それでいいような気もしますが。

初対面の相手に対する対応はいくらなんでもマズい気がする。『●●じゃ、ぼけぇ』みたいな事しか言えないし」

 

残響「『つよきす』のなごみと同じで、線の中と外というか」

 

fee「そっか。なごみも言われてみれば相当マズいなw 僕はなごみの方が段違いで好きなんですが、なごみと同じ症状か。ヒロイン属性が全然違うので、気づきませんでしたw

(なごみもですが)鈴は単なる人見知りじゃなくて、妙に口が悪いのがマズい気がする」

 

残響「口、悪いですねぇ」

 

fee「周りがみんな男で、あんな感じだから影響されたんでしょうね」

 

残響「そこら辺がモブ女子達の反感を買っちゃってるんですよね」

 

fee「残響さんは、反感を買っちゃってるって以前も仰っていましたけど。そんなに強調するほど、そういう描写はないと思うんですが……」

 

残響「もちろん描写はないんですけど、割と物語序盤から、周りの女子によく思われていないというのが出てくるので、へーとは思いました」

 

fee「1、2度あったぐらいじゃない?」

 

残響「ぼくが妙に意識しすぎているのかな」

 

fee「確かにそういう状況はあると思いますけど、作中でそんなに強調されてたかな?という。実際のところ、モブ女子に陰口を言われていたのは、日直をサボって猫と遊んでいるシーンだけでしょ? その時点で叩かれても仕方ないと思う。日直をサボったら、そりゃ言われても仕方ないでしょ。

そこへ持ってきて、男しか友達がいないし、男からはそこそこ人気があるんでしょ?」

 

残響「そうですね」

 

fee「嫌われる条件は整っていますよね。だから嫌われている可能性は大いにあると思います。が、作中ではそこまで強調して描かれてはいなかったと思いますけど……。

条件が整っている割には、むしろ鈴に対する陰湿ないじめがないんだから、良かったねと思いました」

 

残響「あーなるほど、そうですか」

 

fee「来ヶ谷さんよりよっぽどいじめられそうなキャラですよ」

 

残響「確かに」

 

fee「小鞠ちゃんと最初に友達になれたのは良かったと思います。『新リトバスメンバー』の中では、小鞠ちゃんがやっぱり一番の親友なんでしょうか。他のメンバーの事もそれなりに好きでしょうけど、はるちんの事はあまり好きじゃなさそうでしたね」

 

残響「そうですね、確かに」

 

fee「来ヶ谷さんの事が得意な感じもないよね」

 

残響「来ヶ谷さんが得意な人はあまりいないと思いますw」

 

fee「西園さんと鈴の間に共通の話題があるようにも見えないし」

 

残響「うーん」

 

fee「となるとクドとじゃれるか、小鞠ちゃんになるのか」

 

残響「選択肢が少ない」

 

fee「だって、鈴って面白い話できましたっけ?」

 

残響「存在自体は面白いけど、面白い話題が振れるわけではありませんね」

 

fee「猫の話しかできないよ?」

 

残響「そうですね」

 

☆10

 

fee「まぁ、それを言うなら真人も相当ヤバいんだけど」

 

残響「真人は鉄板ネタの筋肉があるから」

 

fee「『旧リトバスメンバー』では、恭介と謙吾は大丈夫。理樹も大丈夫だと思うんです。割とまずいのが真人と鈴だと思います。真人は身体がデカいから、いじめられたりはしないけど。大丈夫なのか?という意味では、僕は理樹よりも真人の方が心配なんですが」

 

残響「なるほど」

 

fee「『リトバスメンバー』以外の友達ができるのかな? 心配だよ」

 

残響「真人はどこに行ってもいじられる気はしますね」

 

fee「真人自身がいじられるのが好きかどうかは、かなり怪しいですよ」

 

残響「自分が認めた人間にいじられる分には構わないんでしょうけど」

 

fee「その、真人が認めた人間が、増えていく気配がないのが……。だって、筋肉の話しかしないですよ?。 筋肉の話しかしない男と話を合わせるのは、なかなか難しいです。僕、相手が筋肉の話しかしなかったら、帰っちゃいますよ。えーと、コミュ力の話でしたっけ?」

 

残響「そうです」

 

fee「『新リトバスメンバー』を見ていくと、コミュ力はダントツトップで小鞠ちゃんですね。次点で言うなら三枝葉留佳ちゃん」

 

残響「風紀委員には目の敵にされているし、一番コミュニケーションを取るべき佳奈多とはコミュニケーションができていませんが、素のコミュ力は高いはず。反動で道化を演じているところもありますから」

 

fee「はるちん本人は、いじられキャラでOKという感じなので、割とどこでも愛されるキャラだと思います」

 

☆11

 

残響「個人的には、はるちんの次が西園さんかなと思っているんですが」

 

fee「西園さんはコミュ力ほとんどないと思うんだけど。来ヶ谷さんやクドより下でしょ」

 

残響「コミュ力の定義を、誰とでも動じずに話せるというふうに解釈すれば、西園さんはあると思いますよ」

 

fee「なるほどねぇ」

 

残響「それは姉御もそうなんですけど。相手に一喜一憂して、無理やり合わせたりするのは本当のコミュ力じゃないと思うんです」

 

fee「本物のコミュ強者ならそれでもいいけど、我らコミュ凡人は、相手に合わせる姿勢も必要だと思いますよ?

僕はストレスを感じずに相手に合わせられる事というのも、コミュ力の範疇だと思いますけど。相手に合わせないのに、自然と皆が寄ってきて愛されるのが理想ですが、西園さんは周囲に人が集まっている感じもないし」

 

残響「うん」

 

fee「コミュ力はないと思う。皆から毛嫌いされる不快要素はないから、マイナスではないけど」

 

残響「はい」

 

fee「西園さんが何人か友達を作っているなら、コミュ力があると言えるんですけど」

 

残響「定義の問題もあると思うんですが、純粋なコミュ力の高さの話ではなく、コミュ力のヤバさという話だったじゃないですか」

 

fee「あー、そっかそっか。ヤバくはな……いやぁ、西園さんはヤバいですよ」

 

残響「友達作り能力は低いかもしれませんが、西園さんの状況的には別にヤバくはないのかなと」

 

fee「西園さんは、孤独に耐えかねて二重人格を作った人ですよ!?」

 

残響「そういわれるとそうか」

 

fee「一人孤独で満足しているならいいけど、満足できなくて寂しいから、架空の友達を作っちゃった子ですよ?」

 

残響「なるほど……」

 

fee「西園さんが『リトバスメンバー』に入った理由だって、『眩しいけど、触れてみたい』。憧れみたいな感じですよ」

 

残響「そういうふうに捉えるのか……」

 

fee「理樹にしつこくされて、仕方なく入ったわけではありません。『眩しすぎて、自分のいる場所ではないと諦めていましたが。それでも触れてみたいと思いました』ですよ。凄く自分に自信がなくて、引っ込み思案で友達が作れなくて、イマジナリーフレンドまで作っちゃったんだから、コミュ力はかなりヤバい……というか、西園さんルートでもこの話は多少触れて、共通見解に達したと勝手に思ってたんですけど、違ったんですか……?」

 

残響「友達が作れない事を受け入れていたけれど、でも私にもできるかも、ちょっとやってみるか、的なノリだったと思ったんですけど、西園さんは」

 

fee「ないないない、それはないと思います。証拠は日傘です。日傘が手放せないのは何故かと言うと、自分の弱みを見せられないということですよね。

影がないというコンプレックスを人に知られたくない。自分にとって弱点になるものを、人に曝け出せない。友だちになりたいと思う相手にすら、です。日傘を捨てて、選手として野球ができて初めて、コミュ力があると僕は思います」

 

残響「なるほど、そういう考えかぁ」

 

fee「西園さんは、僕から見て『守ってあげなくちゃいけない』存在です」

 

残響「ぼくはまるで逆に見えていました。西園さんは守らなくても、自分一人でやっていける人だと思っていました」

 

fee「マジか~……。対談的には『いろいろな見方がありますね』で流した方が穏当ですけど、僕はちょっとここに関しては譲れないかなぁ」

 

残響「ふむふむ」

 

fee「理樹君が誘ってあげたから、西園さんが救われた、と思っています。理樹君が誘わなかったら、死んでいたかもしれない、それぐらいの感覚です。

リフレインの話ではなく、西園さんルートの話になりますし、既にこれは語った内容だと思うんですけど……。

美魚ちゃんは、幸せになる事に罪悪感がある。自分が寂しさから作った美鳥ちゃんという別人格を捨てて、殺して、友達を作って幸せになることに、罪の意識があります。

それならば、コミュニケーション能力の高い美鳥ちゃんが、表に出て好き放題やった方が、西園さんの肉体にとっては良いのではないか。そう思っているからこそ、美鳥ちゃんが表に出てきて、美魚ちゃんは消えようとしています。

美鳥ちゃんに身体を渡すというのは、『美魚ちゃん』という人格が表に出てこなくなるということ。消極的自殺だと思います。

美鳥ちゃんに身体を明け渡して、ずっと一人で、それでいいんだと諦めている。でも本心からそう思っていたなら、美魚ルートの最後で理樹のところに帰ってはこないし、野球のメンバーにも入らない

一人で超然としている人ではないです。超然としているように、見せたいだけです」

 

残響「そっかぁ……」

 

fee「というかこの話は、共通の見解だったと思ったんですけど、違ったんですね……」

 

残響「そこまで深くコミュニケーションについて悩んでいるキャラだとは思っていなかったですね。そこまで深く、という」

 

fee「深く悩んでもいないのに自殺したり、イマジナリーフレンドを作ったりしますか?

無人島に流されて孤独、とかではなく、学生は周囲にたくさんいるんだから、コミュニケーションを巧く取れれば友達はできるのに。

逆に聞きますと、どうして深く悩んでいないと思ったんですか?」

 

残響「おどおどしているように見えない、というのがぼくの説の理由です」

 

fee「外見はおどおどしていないですね」

 

残響「内面はしていると」

 

fee「してますね」

 

残響「なるほど」

 

fee「なぜかという理由は先ほども言いましたが、『傘を捨てていない』から。おどおどしていないなら、傘だって捨てられますよ。美鳥みたいに。美魚ルートの最後で、傘を捨てた美魚なら、もう大丈夫。コミュ力は多少ついた、と思います」

 

残響「ですか……西園さんが寂しい雰囲気を持っている女性だというのはぼくもわかります。でも、西園さんが他人をそこまで渇望していたというのは、ぼくは考えていなかったので、feeさんの話を聞いてびっくりしています」

 

fee「そこも含めて大好きなんですけどね。美鳥ちゃんという架空の友達を作っている時点で、相当切実だと思います。後は、これは論拠としては弱いですが、美魚ちゃんの加入シーンで、美魚ちゃんは『リトバスメンバー』の事を『眩しい』と表現しています。自分が入っていけない眩しさ。でもそれは裏返せば『入っていきたい』という切望があるんでしょ? 羨ましいのでしょ?」

 

残響「あぁ~そういうふうに捉えるのか」

 

fee「羨ましくない対象に『眩しさ』は感じないと思います。

羨ましいけど、自分は入っていけない。いろんな理由があります。1つは、日傘を捨てられないせいで、野球ができない。2つ目は、自分だけが幸せになったら、美鳥ちゃんに申し訳ない。

これは強調されていなかったので、単なる推測ですが、3つ目には、今まで友達集団に入った経験がないから、自分にできるかどうか自信がない、というのもあると思います」

 

残響「うーん。なるほど。結構ずれがあったんだなぁと。feeさんの仰ってくれたことは納得できました。なるほどなぁと思って聞いていました」

 

 

☆12

 

fee「話を戻します。来ヶ谷さんは美魚ちゃんよりは良いと思います。自分から『楽しそうだから、私も混ぜろー』と言いに来る事ができていますからね」

 

残響「なるほど」

 

fee「『リトバスメンバー』に混ざる前に、友達がいた形跡はあまりありませんが」

 

残響「ふふふw」

 

fee「来ヶ谷さんは大丈夫です。好き嫌いが分かれるタイプではありますけど。エロゲヒロインとして、プレイヤーからの好き嫌いが分かれるという意味ではなくて、来ヶ谷さん的な人が側にいたら、好む人と嫌がる人がいるという意味です。

来ヶ谷さんのノリが苦手な人は絶対いると思います」

 

残響「いますね」

 

fee「来ヶ谷さんは、おどおどしていません。コミュ力が高いとは思わないけど、まぁ何とかなるでしょう。コミュ力がヤバいのは鈴ちゃんがワーストで」

 

残響「ダントツですね」

 

fee「ダントツ、かなぁ。美魚ちゃんも結構マズいと……でも鈴の方がマズいか。

美魚ちゃんは能動はできないけど、受動はできますし。鈴ちゃんは向こうから近寄ってきてくれても、無理ですからね。ゲーム的には面白いけど、話しかけた相手がいきなり『フカー!』とか言ってきたら……」

 

残響「うーんww」

 

fee「クドのコミュ力をどの程度高く評価するか。クドははるちんに近いけど、はるちんと違って、いじられキャラである事を嫌がっている節があるので、はるちんよりは厳しいポジションかなと思います」

 

残響「クドは外国人だし、日本語能力や英語能力に問題がありますから」

 

fee「日本語能力はちゃんとしていますよ」

 

残響「ズレというか。周囲が観る外国人像と、クドの『自分がこう見られたい』というイメージにギャップがあるので、そこがコミュニケーション面で足を引っ張っているように思います。1対1で話す分には問題ないけど、クド本来とは違ったイメージが、出回っている。内的要因よりも外的要因ですかね」

 

fee「クドもちょっと独特のノリがあるじゃないですか。そこについていけるかという問題が一つ。あと、クドはどちらかというと天然ボケキャラなので、いじられるのが平気かどうかというのがあって、いじられるのが平気なら問題ないですけど、真人と同じでクドはあまりいじられるのが好きではないですよね。変とか思われるのは嫌だし。道化を敢えて演じているはるちんと、天然ボケの真人&クドでは、立ち位置がちょっと違う」

 

残響「うん」

 

fee「そう考えると、ちょっとヤバい寄りかなと。真人よりはノリも万人向けなので、大丈夫そうですけど」

 

残響「そうですね。真人が特別おかしいw」

 

fee「喋れば喋るほど、真人のヤバさが浮き彫りになってきました……」

 

残響「まあ、真人も昔よりは器が大きくなりましたけどね」

 

fee「真人はトーク面が厳しい」

 

残響「傍から見ていれば面白い人なんですけど。コミュニケーション不全ではありますよね」

 

fee「面白い人なので、話しかける事は出来ると思うんですが。真人はちょっとおかしい人なんで、どうしてもコミュニケーションをとる際に、少し僕の方からいじる形になっちゃいそうだし、真人はそういうの嫌いそうだし難しい」

 

残響「『リトバスメンバー』は、結構真人の度量に甘えている節はありますよね」

 

fee「かなり真人いじりがきついから……」

 

残響「そうですね。みんなからいじられているけど、真人は怒らないであげている。そういう意味で真人は結構度量が広い。真人はあの楽しい日常を守りたいと思っている。自分がいじられているという事も含めて、守りたい日常に入っている。皆を包み込んでいる」

 

fee「そっか。真人は成長して、今ではいじられても平気なのかもしれないですね」

 

残響「そうですね。子供の頃は怒っていたけど、成長したのかも」

 

fee「『新リトバスメンバー』からいじられても怒っていないなら、真人は多分大丈夫ですね。しかし『新リトバスメンバー』は、来ヶ谷さんぐらいしか他人をいじるキャラはいないし、来ヶ谷さんにはやっぱり苦手意識ありそうですけど……。このゲーム、圧倒的にボケキャラが多いので」

 

残響「まぁ確かに」

 

fee「クドあたりとは結構仲良くできてる気がします。真人のノリにクドもついていっているし……やっぱり2人はベストコンビなのかな? ノリが似てる」

 

残響「なるほどね。永遠に2人でボケ続けているようなコンビですけど」

 

fee「それでいいんじゃないですかw 誰も止める人はいない」

 

残響「筋肉筋肉 わふー! だけで永遠に2人の世界に……」

 

fee「この2人ならそれだけで他に会話は要らないですね。周りから見たら『なんだこいつら。2人でやってろよ』でしょうけど」

 

残響「筋肉筋肉というだけで、和めるのは人徳なんでしょうね」

 

fee「真人を嫌い、というプレイヤーはあまりいないと思います」

 

13

 

fee「一体何でこんなにコミュ力の話になったんだっけ……。あ、そっか。残響さんが『理樹を鍛えようとする人たちの思惑が嫌だ』という話をして、僕が、『理樹君よりヤバい奴がゴロゴロおるやろ!』というところからこうなったのか」

 

 

残響「ですね」

 

fee理樹君が弱い、という前提で残響さんは話している節がありますけど、僕はそうは感じません。確かに恭介に頼りがちなところはありますけど、佐々美の取り巻き女子3人組が佐々美に頼っているのと変わらなくないですか? 学生時代、ヤンキーの腰ぎんちゃくみたいな人は割といた気がするし、大人になってもまだそんな事をしている人もいますよ?」

 

残響「いますね」

 

fee「でもそれで、そんなに大きな問題にはなっていないんじゃない? 恭介がずっと見捨てないでいてくれれば、あるいは新しい恭介役を見つければいいだけの話で。

そりゃ、自立して生きるのが一番良いですけど、実際問題、みんながみんなそうできるわけでもなければ、リアル社会でも全員がそうしているとも思えないし。他人に頼り切りで主体性が薄い人はいくらでもいますし、ましてまだ高校2年生。理樹君がそこまで『弱い』と連呼されるほど、ヤバいレベルだとは思いません

 

残響「そうですね。ヤバいレベルのヘタレは理樹じゃなくて、鈴だということはわかりました」

 

fee「鈴は、事故とか関係なくちょっとヤバいかもですね。何かしらのサポートが必要だと思います。……そういえば鈴がヤバいかどうかの話はしているけど、鈴の魅力について全然話してないじゃん。鈴ちゃんはかわいいですか?」

 

残響「うーん……マスコット的には非常に良いんですけど。純粋だなと思います。リフレインは理樹君だけの物語ではなくて、鈴の物語でもあるんだな、とも感じました。小鞠ちゃんとの友情シーンは、とても綺麗だった。鈴も頑張ってるんだなって。

鈴と小鞠が世間話をしている事に、理樹が感動するシーンが佐々美ルートにありましたが、それで感動するぐらい、以前の鈴のコミュ力は絶望的だったんだなって。

理樹が好かれている理由の1つに弱いからというのがあったと思うんですが、さらにそれを純化させたのが鈴なのかなと。ずっと、女性というか女になるわけでもなく、好きなように猫のように生きている。幼いかもしれないけど、羨ましい生き方だなと。恋愛以上に、羨ましさを感じるんですね。弱い事は悪ではないけれど、役に立っているわけではないという……」

 

fee「色々言いたい事はあるけど……」

 

残響「好きか嫌いかというと、嫌いじゃないけど、全肯定というほど好きでもないです」

 

fee「いろんな要素が出たので、これまた11つ話していきますけど。まず、鈴が頑張っているのは、僕もそう思います。『リトバス』という作品自体、理樹君よりも、鈴が頑張っている話だと思います。だって、鈴は最初猫が飼えなかったんです」

 

残響「うん」

 

fee「猫が死んだら、あまりにもかわいそうで、ふさぎこんじゃった。だけど、2匹目の猫が亡くなった時は、最後まで遊んであげました。佐々美ルートと全く同じで、佐々美のように鈴は亡くなるまで猫と遊んであげた。

なぜそれができるようになったかというと、鈴が強くなったからだし、恭介が猫を連れてきては鈴に渡して、別れに慣れさせようとしていた。同時に、猫を育てる事で鈴に責任感を持たせる意味合いもあった。

で、その後、併設校からお偉いさんがやってきた時も、かなりヤバい状態ながら、ギリギリなんとか対応できた。だから、成長しています、凄く。

成長しだしたのは高2になってからみたいで、高1までの鈴は超ヤバかった。高2になってから、恭介が主導して鈴の成長が始まったんです。恭介が猫をたくさん渡したりしているのは、多分ループする前だと思います。バス事故が無くても、このままじゃマズいと思った恭介が、自発的に動いたんだと思います。

で、鈴は成長を始めたんだけど、恭介があまりにもスパルタな事をするから、リフレイン開始時には鈴が幼児退行しているんですけど。鈴の成長についてはこんなところでしょうか?」

 

残響「はい」

 

fee「で、理樹が弱いから、みんなが理樹を好き、というのは本当にそうですか? 

僕、*4さっきからずっと理樹はそんなに弱くない、と言い続けてきたんですが、納得していただけなかった、という事ですか? まぁ、理樹の強さに関しては『解釈の相違』という形でそのままでも良いけれど、『弱いから好き』というのはどう考えても違うと思います」

 

残響「うーん」

 

fee「たとえばですけど、西園さんが理樹を好きな理由は、弱いからじゃありません。クドも違う。小鞠さんも違う。鈴も違う。はるちんも違う。

理樹の事を弱いと思っているのは、恭介、真人、謙吾、後は来ヶ谷さんも思っているかもしれないけど、よくわからない。多く見積もっても4人です。明確に違うのは5人」

 

残響「そういわれたらそうか」

 

fee僕はそもそも理樹君が弱い、という前提自体を疑うべきだと、さっきからずっと主張しているんですけど……。バス事故に直面して、咄嗟に素晴らしい反応ができるほど強くはない。でも、一般的に見て弱いですか?」

 

残響「うーん」

 

fee「一般的に見て弱くないのなら、『弱いから好き』というのはそもそもおかしくないですか?

西園さんは理樹を『頼りにしていた』と思います。自分を引っ張って『リトバスメンバー』に入れてくれた人ですから。もちろん『ハワイに行きたい』というシーンでは、子供みたいな人だ、とも思ったでしょうし、そこも含めて理樹に好ましさを感じたと思います。

小鞠さんから見ると、理樹君は一緒にボランティアをやる仲間で、一緒にお菓子を屋上で食べる、話しやすい男子です。弱いから好き、という話はなかったはずです。頼りない理樹君を導いてあげよう、という小鞠さんの思惑は、僕は読み取れませんでした。

クドに関しては、自分の容貌とキャラのギャップに引かないで接してくれた理樹君に恋をしたので、弱いとか強いとかは関係ないです。クドが母性愛をむき出しにして理樹をかわいがっているわけでもありません。

はるちんだって、一緒にトラブルに巻き込まれる男子というか。ちょっと気弱な男の子、程度には思っているかもしれませんが、『この男子を守ってあげなきゃ』という感じではないはずです。

庇護欲を掻き立てる外見なのと、実際の弱さは別ですよ。理樹君の外見はなよなよしているけど、本当に残響さんが何度も強調するほど、弱いですか? 実際に皆が理樹君の弱いところに惹かれたわけではないし、『新リトバスメンバー』は、『理樹君が弱いからみんなで守ってあげないと』という団結で繋がった人々でもないと思いますが」

 

残響「なるほど」

 

fee「点数は変わりないのに、バトル対談っぽくなりましたね」

 

残響「ズレがありますね」

 

fee理樹が弱い、と主張したいなら、残響さんなりの根拠が欲しいです。

実際に、『理樹は弱い』という台詞は恭介あたりがよく言うんです。恭介から見て、理樹が弱いのは間違いない。真人や謙吾もそう思っている。でも、真人と謙吾の二人に関しては、『事故』が前提にあって、『事故に対応できない程度には』弱い、というだけの話かもしれない。

女子連中の方が人数は多いんですよ? みんながみんな理樹君を弱いと思っているとは、とても思えないです」

 

残響「男にしては根性が足りない、という自分が大嫌いな発想から出発して、理樹君を頼りなく感じているだけかもしれない」

 

fee「『みんなが理樹を鍛えたがっている』発言でも思いましたが、恭介の見方をそのまま受け取りすぎじゃないですか? ちょっと優柔不断な、普通の男の子だと僕は思います。外見はショタっぽいけど、中身はそんなになよなよしていませんし。バス事故がなければ、高校2年生として問題ない普通の男子でしょ」

 

残響「リフレインルートなどで、理樹君が凄く頑張っている姿に感銘を受けまして。頑張って成長する物語、ということは元々は弱かった、という発想で、理樹君が弱いのだとずっと思いこんでいるのかもしれない」

 

fee「頑張ってはいますけどね」

 

残響「頑張っているということは、元は弱かった、という思い込みがあったのかも」

 

fee「強くはない、けど。……そこまで弱くもないと思うんだ」

 

残響「理樹君はショタ系の美少年としてもレベルが高いから……」

 

fee「でもそれは、外見の印象に引きずられているんじゃないのかな?」

 

残響「自分もそう思えてきました」

 

fee「そんなに言うほどヘタレ主人公ではないと思うんです。まぁ僕は逆に外見がなよなよしているからこそ、『意外としっかりしてるじゃん』とプラス補正がかかっている可能性もあるんですが。

来ヶ谷さんは、気弱な少年をからかうのが好きそうだから、来ヶ谷さんに関しては『弱いから』好き、もありえますけど」

 

残響「からかい上手の来ヶ谷さん、ですからね」

 

14

 

fee「で、話が一々横道にそれるんですが、何の話をしていたかというと鈴の魅力について。ストーリーとして、鈴がメインヒロインだというのは、非常に妥当だと思います。何故なら、一番成長しないとマズい娘だからです」

 

残響「wwwwww ダメなやつだからこそメインにふさわしい、というのは凄いなww

 

fee「そう、ダメな奴だからこそ、『リトバス』のテーマに非常に合っているし、『リトバス』のメインヒロインは鈴じゃなきゃいけない、と。テーマを体現しているキャラクターです」

 

残響「『リトバス』の主題歌は理樹を励ます歌だと思っていたんですけど、鈴を励ます歌だったのかなと今思って」

 

fee「実は僕、あの主題歌は作品に合っていないような気がしたんですけど。……えーと、『君も一人、僕も一人……』 。僕、ということは歌詞の視点は多分男なんですよね?」

 

残響「それもミスリードなんじゃないのかな、って思ったんです」

 

fee「? うん」

 

残響「僕、とは歌っていますけど、別に、鈴の歌でもいいよなって」

 

fee「え?? あの、ごめんなさい。またまたちょっとキツい言い方になりますけど、それは誤読ですよ」

 

残響「誤読ですか?」

 

fee「これは僕が、君に向けて、『君』を励ます歌です。って事は、『僕』の性別は関係ないです。励まされているのは、『君』ですし、『君』が男か女かはわからないです。違いますか?」

 

残響「……いえ、そうですね」

 

fee「まぁ、一行ごとに語り手が変わっているとか、そういう技巧がこらされていた場合はこの限りではないんですけど。

最後は、『その足は歩き出す。やがて来る過酷も。乗り越えて【くれるよ】、信じさせて【くれるよ】』ですよね。【くれるよ】の【よ】は呼びかけですから、他人、つまり君の足なら、過酷な事も乗り越えられるよ、と『僕』が呼び掛けている」

 

残響「そか。励ましているというか、呼びかけている歌なんですね」

 

fee「そうですね」

 

残響「鈴と理樹以外の8人が、鈴と理樹に送っているメッセージソング、というふうに捉える事は可能ですか?」

 

fee「うん。それは可能だと思います」

 

残響「そっちはできますか。あぁ、なるほど」

 

fee「一番素直に読むなら、『僕』が恭介で、『君』が理樹&鈴。もしくは、『僕』が理樹で『君』が鈴だと思います。励まされているのはどのみち、理樹か鈴です。

ただ、『みんなで作った輪が大きくなりすぎて、時には君の姿さえわからなくなって』とか、そんな展開あったかな?と思いますけど……。そういう意味で、歌詞が作品に直接結びついているようにも思えませんでした。で、だから鈴の話をさせてくれよ!」

 

残響「失礼しましたw

 

fee「鈴がダメなやつだから、テーマ的に合っているという話でした。鈴がヒロインとして好きかと言ったら、あまり興味ないです」

 

残響「ストーリー上は必要なキャラですけど、好きかと聞かれると」

 

fee「残響さんが苦手な『自分が理樹なら誰を恋人にするか』話だと、どうですか? 鈴はないですか?」

 

残響「ないですね」

 

fee「僕もないな。でも、鈴を恋人にすると『リトルバスターズ』の恭介も家族だし」

 

残響「そうか、自分は『リトバスメンバー』になれるのか! それなら話が変わってくるぞ!?」

 

fee「鈴自体の魅力じゃなくて、『旧リトバスメンバー』の男たちとの友情を深めるために、鈴とくっつきたいというふうにしか聞こえない……」

 

残響「うわ、最悪だ……でもどうしても心惹かれる」

 

fee「付加価値が高いというやつですね。他のキャラとくっついた場合、謙吾とかは大丈夫そうですけど。恭介とは将来疎遠になる可能性があって。恭介とある程度関わりを持ち続けたいなら、鈴を狙いましょう」

 

残響「昔のビックリマンチョコみたいに、サブであるはずのシールを目当てに、メインのチョコを買って捨てるがいましたけれど、それと同じように鈴を捨てるという……」

 

fee「いやいや、鈴は捨てないでしょ。鈴を捨てたら恭介は激怒しますよ。捨てるぐらいなら、選ばない方がましです」

 

残響「そうか。捨てちゃだめか」

 

fee捨てたいのか、そんなに!

 

残響「ははは。まぁ、鈴とワイワイくっちゃべっている分には楽しいと思います」

 

fee「僕は凄く迷うところで、小鞠ちゃんと美魚で迷います。美魚が一番、好き。女性として惹かれる。恋をする」

 

残響「ガチ恋ですかww

 

fee「美魚に恋をすると思うけど、小鞠ちゃんとくっついた方が人生楽しそうな気がする。だからこの2人が候補かな。他のキャラが嫌いというわけでもないんですが。

僕、大体どのゲームでも同じような事を言っていません?」

 

残響「確かに」

 

fee「やっぱりパートナーにするなら、あまり物事に動じない、明るくポジティブで行動力があるキャラが良いんですよ。でも性的に惹かれる対象は、守ってあげたいタイプで、今回の場合は美魚になるんです」

 

残響「間をとって、1週間に2回ぐらい美魚ちゃんとデートできれば良いなぁと思うんですけど」

 

fee「小鞠ちゃんを正妻にして、美魚ちゃんを愛人にする話ですね、わかります。それが許されるならそれでいいけど」

 

残響「小鞠ちゃんは幸せスパイラル理論で愛人も許してくれそう」

 

fee「確かに許してくれそうな気もするけど、病んじゃったら嫌だな」

 

残響「その可能性がないとも言えない……」

 

 

☆好きなキャラ順位発表

 

 

fee「残響さんが佳奈多さんと沙耶さんをクリアしていないので(僕も沙耶はクリアしていない)、それ以外の主要人物で。好きなキャラ順位発表のコーナーです。佳奈多さんは葉留佳ルートにも出てくるので評価できなくはないけど、本人ルートをやらないで評価するのも不公平かなと思いまして」

 

残響「はい」

 

 

5

fee 笹瀬川佐々美

残響 来ヶ谷唯湖

 

fee「ふむ、なるほど」

 

残響「やはり佐々美さんは本人ルートで株が上がったんですね」

 

fee「佐々美を入れるかはほんと迷いました。キャラの魅力ではトップ5に間違いなく入るんですが、追加ヒロインなんだよなぁと。まぁでも迷ったけど、かわいさに免じて入れました」

 

残響「かわいさに免じてw 来ヶ谷さんはもうちょっと上位に行くかなと思っていたんだけど、意外に伸びませんでした」

 

4

fee 直枝理樹

残響 棗恭介

 

fee「男対決」

 

残響「うん」

 

fee「理樹君がそこまで好きかというと微妙なラインなんです。理樹君の外見はかわいいですよね。ヒロインと同じような目で見てしまう。基本的に*3女装娘とかTS、男の娘、にはそんなに興味がないつもりですが、理樹君ならイケそうw

恭介は、世間での人気がとても高いですね」

 

残響「はい」

 

feekeyの全キャラ人気投票みたいなやつで、『リトバス』の中では1位だったはず」

 

残響「スバル萌えのぼくとしては、うなずける順位ですね」

 

fee「その割に4位なんですね……」

 

残響「3位が自分の中では番狂わせでした」

 

3

fee

宮澤謙吾

残響

直枝理樹

 

fee「まーた男対決理樹君ねぇ」

 

残響「ショタパワーが強いとか、受けとか萌えとか」

 

fee「理樹君受けのHシーンで、理樹君が感じている顔が書き込まれていないのは不満です……って以前も言った気がするな」

 

残響「エロゲメーカーとしてのkeyのリテラシーのなさにはがっかりですよ!」

 

fee「ほんとガッカリですね」

 

残響「そこは外しちゃいかんだろうと」

 

fee「特に来ヶ谷さんにパイズリされているシーンとか、はるちんにフェラされているシーンとか色々あったのに。そこでの理樹君の表情が見たいのに」

 

残響「これはkeyの手落ちですよ!」

 

fee「まぁ理樹君を作ったのもkeyだからね…」

 

残響「せっかく良いキャラを作ったんだから、もっと頑張れよと! 非常に勿体ない。理樹君は美少年度が高すぎる」

 

fee「美少年……なのかな? 一般的に連想される美少年とはまたちょっと違う気もするけど。中性的、とかそっちの方が。まぁいいかw

 

残響「狙いすぎではないか、という気もしますけど、それでも理樹君受けの性的なポテンシャルを全然活かせなかったのは勿体ない」

 

fee「僕は謙吾が3位ですね。特に語る事もないんですが……」

 

残響「真面目とバカが両立しているというか」

 

fee「身も蓋もない事を言っちゃうと、謙吾の訴えに一番心を惹かれたんですね。一番子供というのも含めて。恭介は立派だと思いますが、自分とは隔たりを感じるんですよ。敬う対象か、あるいは反感を抱く対象か。恭介は、ちょっと底が知れないあたりが怖いところもあるし、鈴ノーマルルートでのスパルタはやりすぎだろうと思いましたし、どうしても厳しい目で見てしまう。佳奈多さんもそうですけど、『本当は良い奴なのに、悪役を敢えて買って出た』タイプのキャラは、すごく偉いんだけど、『100%好き』になりづらくて。

自分の側にいつもいて、友達になってほしいのは? と考えたら謙吾でした。恭介や真人も良いんですけども。

1位はもう発表する前からお互い西園さんだというのは解りきっているので、2位と1位はいっぺんに行きましょう」

 

残響「わかりましたw

 

 

fee

2位 神北小鞠

1位 西園美魚

残響

2位 井ノ原正人

1位 西園美魚

 

残響「なるほど」

 

fee「西園さんが2人共トップに来る対談ランキングは、なかなかないだろうなぁ……。一般的なアンケートを取ったら、上位に来そうなのは恭介、クド、理樹君、あたりじゃない?」

 

残響「そうですね」

 

fee「クドがお互いのトップ5に入っていない」

 

残響「ほんとだ!」

 

fee「でも僕、クド6位なので、次点なんです。折角だから6位以下も一応貼って観ますか」

 

 

fee

 

1西園美魚

2神北小鞠

3宮澤謙吾

4直枝理樹

5笹瀬川佐々美

6能美クドリャフカ

7井ノ原正人

8棗恭介

9三枝葉留佳

10棗鈴

11来ヶ谷唯湖

 

残響

 

1 西園美魚

2 井ノ原真人

3 直枝理樹

4 棗恭介

5 来ヶ谷唯湖

6 宮澤謙吾

7 神北小毬

8 笹瀬川佐々美

9 能美クドリャフカ

10 三枝葉留佳

11 棗鈴

 

 

fee「鈴は低いなぁ……はるちんも」

 

残響「謙吾を5位にしようか迷ったけど、そうするとベスト5のうち4人が男性になっちゃうので……」

 

fee「それはちょっとねぇ……僕も7位ぐらいまではベスト5に入れるかどうか悩みました」

 

残響「ぼくも小鞠を落とすのかぁ……という悩みはありました。だからぼくも7位ぐらいまでは十分ベスト5の射程圏でした」

 

fee「読者へのフォローでも何でもなく、僕、嫌いなキャラはいないです」

 

残響「ぼくもいないです」

 

fee「来ヶ谷さんだって僕、嫌いじゃないですから。嫌いなキャラを叩く場でもないし」

 

残響「順位をつけるとこうなってしまったということで」

 

fee「僕の場合、本当に嫌いだったらもっと対談でボコボコに言っていますからね……」

 

残響「ですよねw

 

fee「鈴はメインヒロインなのにこの順位……」

 

残響「かわいそうに……」

 

fee「クドは、僕がギリギリ6位だし。ベスト7は『次点』だったという事なので、お互いベスト8位以下だったのは、はるちんと鈴の2人だけか」

 

残響「はるちん、悪い子じゃないんですけど」

 

fee「全然悪い子じゃないですよ、はるちん。でもまぁ、普通の子だなって」

 

残響「普通の子、というのも大事な事ではあるんですけどね」

 

fee「クドは、理樹に片思いしているという設定があって。共通ルートの段階で、明確に理樹に恋愛感情を持っているのは、クドだけだと思うんです(葉留佳も持っていたかもしれないけど)。

鈴も付き合いが深いからよく解らないところがありますが、それ以外の新リトバスメンバーで、『恋』を強く意識しているのはクドだけなので。佐々美ルートでは、理樹君に好きな人ができた事に対して、クドがちょっと辛そうにしているシーンがあったり。健気というか、僕はそういう子を見ると良い意味で心が痛むんです。クドも幸せにしたいな、みたいな。

失恋キャラ萌えだろ!と言われれば、まぁそうなんですけど。はい。

7位の真人は単純に愉快なんで。結構好きです。5位の佐々美は追加キャラだし、4位の理樹は外見の比重が大きい、ということで、この2人をベスト5から外すと、スライド式にクドと真人がトップ5に上がる感じです」

 

残響「feeさんはやっぱり姉御が低かったかーと。お姉さん属性が苦手というか、あまり高くはないとは思っていたんですけど。まぁ来ヶ谷さんは理樹君と同学年なので年上じゃないんですけど、属性的な意味ではお姉さん属性かなと」

 

fee「でも、モモ先輩より好きだし、乙女先輩よりも好きだよ? まぁ、僕は『守ってあげたい女の子を好き』になるケースが多いから。これは男尊女卑とかじゃないんですけど。甘やかされるのも好きですけどね。残響さんの方は、メインヒロインがまさかの最下位……」

 

残響「自分でも、ここまで下がるのかーと思ったけど、動かしようがなくて」

 

fee「僕は、1位の西園さんは動かないとして。2位と3位は僅差なので日によって変わるかもしれないし、4位~7位もブロックで気分次第で変わりそう。恭介はこの位置で動きません。

残りの3人もブロックだけど……あーでも、鈴を最下位にはしないかな。メインヒロインはなんとなく最下位にしたくないw はるちんと唯ちゃんはどちらが最下位でもいいです」

 

残響「ぼくは1位西園さんと2位の真人は固定なんですけど。理樹君は予想外に上に来ました」 

 

 

 

 

*1似たような傾向を持つ作品として『ナツユメナギサ』という作品がありました。あの作品の最終ルート(あるいは作品全体)に僕が感じた不満、欠点はこの対談の『リフレイン』と全く一緒です。

 

*2『スーパードラモンクエスト』っていう、相当面白いドラクエRPGがあるんですけど、唯一の不満点がそこですわ。突然ゾンビに追いかけられるミニゲームがあって、何度やっても逃げ切れない上に、ゾンビ怖いし。もうゾンビ嫌だ―怖いー、反射神経がダメだからRPGやってるのにぃ……って。なんとかクリアしたんですけど、ミニゲームカットさせてくれればいいのにって思いました(リトバスと関係ないのでカットしたんだけど、対談時の台詞そのままにお届けします!)

 

*2-B ちなみに、製品でもたまにあります。『サモンナイト』は金策がミニゲームに頼らないと非常にしんどいので、『2』以降やりませんでした。

 

*3 ふたなりは好き。興味のない人にはサッパリでしょうけど、いろいろこだわりがあるんですw 対談の特性上、この対談でTSやふたなり娘が出てくる事はあまりなさそうだけど……。

 

*4 これは、苛々しましたね。物語には、『解釈の相違(どちらとも取れる))』部分と、『明確に違うと言える』部分があって、解釈の相違なら、「あなたはそう考えたんですね」で済ませたいと思っています。何が何でも持論を押し付けたいとは思いません。

 

ただ、今回の『西園さんの在り方』と『理樹が弱いから、みんなが理樹が好き』の2点は、

僕から見ると、『おいおい!ちゃんと読んでるのか!?』と思ったレベルでの『誤読』だと感じました。

 

(『理樹が弱い』というのは、相対的なものなので、『解釈の相違』で構いません。ただ、理樹が弱いとは思わない、という話をして一段落ついた直後に、再び持ち出された(それも鈴の話で、理樹の話ではない時に)ので、エキサイトしました。

該当箇所はこの色で塗りました。僕が怒る気持ちも解ってくれると思う……。

 

もちろん、残響さんが挙げてくれた論拠に僕が納得して、僕が自説の間違いを認める展開も可能性としてはあったので、反論があれば聞くのはアリだったんですが(過去の対談でそういう例が幾つかあります)。

 

 

 


 

☆旧リトバスメンバー(元々のリトルバスターズメンバー)

 

直枝理樹(主人公)

棗恭介

井ノ原正人

宮澤謙吾

棗鈴

 

☆新リトバスメンバー(新しく加わったメンバー)

 

神北小鞠

来ヶ谷唯湖(姉御)

西園美魚

三枝葉留佳(ハルちん)

能美クドリャフカ(クド)

 

☆『リトバスメンバー』

旧+新を含めた、合計10

 

 

☆それ以外

 

二木佳奈多

笹瀬川佐々美(さささ:本人ルートでは『リトバスメンバー』に入るが、オマケ扱いなのでここでは省く)

 

 

fee「長かったですねぇ。リフレイン単体の話ではなく、『リトルバスターズ』という作品全体が、本当に長かったなぁという印象があります」

 

残響「ぼくもそう思います。特にリフレインが長かったなぁと。リフレインと名前がついているのもあって、『頑張っている』感が強くて。時間をかけて頑張っている姿を描写する事が大事なので、マイナスの意味ではないんですが、長かったなぁと」

 

fee「そうですか。僕はリフレインにたどり着くまでが長かったなぁとw プレイ時間は『まじこい』とそんなに変わらないと思うんですが。『リトバス』は、一本のTRUEルートに向けて全てが収束していく『大長編小説』だから、そう感じるんだと思います。

『まじこい』はヒロインの違う『短編集』を読んでいる感じだったので。エロゲには、『短編集』として読めるものと、ゴールが一本の『大長編小説』があるじゃないですか。

まぁ、『まじこい』もリュウゼツランルートというグランドルートはあるけど、リュウゼツランが最後!と言われたって、さ……」

 

残響「はははははw

 

fee「『リュウゼツラン』は単に最後にプレイしてね!ってだけの話だけど。

『リトバス』は、共通ルートをプレイしている時からずーーーーっと頭の片隅に『リフレインルート』を置きながら、これはリフレインにどう繋がるんだろうと考えていたので、本当に長く感じました」

 

残響「ぼくも途中でループものだって気づいたんですが……。ぼくは気づくのが遅い人間なんです。そのぼくでさえ、何か仕掛けが、世界の秘密があるんだろうなというのは感じていたんですよ。『まじこい』とはプレイ感覚が全く違いますね」

 

fee「『リトバス』は本当にミステリだな、と。いわゆるミステリという【ジャンル】の作品ではありませんが、ミステリの【手法】を使っていますよね。リフレインまでは、探偵が五里霧中の中で捜査活動をしている感じで。『作者からの挑戦状(タイトル画面)』を挟んで、リフレインルートという解決篇が始まる。

だから、ミステリ好きの人は『リフレイン』が始まるところでいったん休憩して、世界の秘密を推理してから読み進めても良いんじゃないかなぁと」

 

残響「完全に同意です。構造がミステリなんですよね。謎でもって、読者をひきつけて読ませていく」

 

fee「そういう意味+単純な質の高さもあって、『リトバス』の中で、リフレインが非常に高評価されていますね。『途中で読むのをやめてはだめだ』とか、『個別ルートはダメだけど、リフレインで報われる』とか、そういう感想はたくさん見ました」

 

残響「それはわかるんですけどねぇ」

 

fee「そういう意味でも全員プレイ必須なんですよね。今まで対談してきた『ラブラブル』、『つよきす』、『まじこい』は正直、好きなヒロインだけプレイしても良いと思うんです。

リュウゼツランルートがどうしてもやりたいなら、興味のないヒロインのルートは未読スキップしちゃったって良いです。プレイしないと全く語れない作品、というわけではない。

でも、『リトバス』は無印ヒロインに関しては全員プレイして、リフレインまでやってくれないと……というのはあります。個別ルートの3人ぐらいやって、終わり!ってわけにも……」

 

残響「それはちょっと無理ですよねw

 

fee「それでは、点数行きますか」


 

fee

リフレイン

シナリオ(鈴ノーマル+リフレインの合計) 8~8・5

キャラ(鈴) 6

キャラ(男) 6.5

うらやま(鈴ノーマル+リフレイン) 2

エロ(鈴) 3.5

 

残響

シナリオ(鈴ノーマル+リフレインの合計)8.5(西園8.5さんより下)

 

キャラ(鈴)

6.5

キャラ(男)

10

うらやま(鈴ノーマル+リフレイン)

3

エロ(鈴)

2.5


 

残響「また似てる」

 

fee「男キャラは違いますけど、大体は似てますね。一応僕、『リトバス』内の評価ではリフレインが一番上です。でも手放しで絶賛ではないです。で、世間では手放しで絶賛されているような風潮を感じるので……」

 

残響「ありますね」

 

fee「そこは残響さんとのパワーバランスの問題で、残響さんが絶賛し始めたら少し批判するし、残響さんが叩きまくったら擁護側に回ろうと思います。しかし、ヒロインの好みが『リトバス』全体で相当似ているのはちょっと意外というか。そうでもないのかな」

 

残響「もう少し分かれると思ったんですけど、見事に重なっていますね」

 

fee「そうですよね。来ヶ谷さんだけちょっと違ったんだっけ? お姉さん属性以外はほぼ同じ?」

 

残響「ですね」

 

fee「でも、佐々美の時(第8回)みたいに、同じような点数なのに感想が全く違う場合もあるから侮れない……」

 

残響「ふふふww

 

2

 

fee「どうでもいいところから行くと、このルートは全く羨ましくないですね」

 

残響「同じくw

 

fee「一応2点をつけましたけど、1でもいいかもしれない」

 

残響「状況としては全く羨ましくないけれど、リフレインというストーリーに全く希望がないわけではないですよね」

 

fee「まぁ最後はハッピーエンドだし」

 

残響「理樹君が最初から、『頑張るぞ!』っていう意思をハッキリさせていますし。ループものでぼくが嫌いな要素の1つに、シナリオ序盤~中盤で打ちのめされる展開が続く事があるんです。今回のループでもダメだった、またダメだった、また……みたいな」

 

fee「しんどい?」

 

残響「ループものが好きな人にとっては、燃えてくるぜ!と思うんでしょうけど、ぼくは嫌なんですね」

 

fee「僕は燃えてくるぜタイプですw

 

残響「なるほどw でも今回の理樹君の場合は、最初から『強くなるぞ』という意思が見えるので、若干救われるところはあります」

 

fee「共通ルート『だけ』は羨ましいですね」

 

残響「だけですねw

 

fee「ループものの話が出ましたけど、共通ルートもループしていますから。『51328日』を延々野球していく、終わらない日常というのは、僕は割と羨ましく感じます」

 

残響「はい」

 

fee「ずっと野球をしていたいw

 

残響「わかりましたw 共通ルートはループという意識があまりなかったです。理樹君もループを意識しておらず、ただのんきにやっている」

 

fee「ループを認識していない理樹君視点では、もちろんそうなんです。でもプレイヤー(僕)目線だと、理樹君はずーーーっと528日まで野球やって、何かしらのエンドに行く。そうするとまた2週間前に戻って、野球の日々。個別ルートはちょっとしんどいし、そのうちウンザリするかもしれませんが、5/13~28の共通ルートだけを切り取ったら、羨ましいなと。

『リトバス』はお遊びの選択肢が多いし。クドのルームメイトとか、肝試しのペアとか色々変えられますし、野球やバトルランキングも。

特にバトルランキングは毎回変わるわけで、そういう意味で、全く同じことをしている感じではないので、割と楽しい日常なんじゃないかなーと思いました。

謙吾は明確に、『楽しい日常をずっと繰り返していたいんだ』という立場を取っていますが、この【楽しい日常】というのも、共通ルートの事を言っているんだと思います」

 

残響「なるほど」

 

fee「ループがなくても羨ましいっちゃ羨ましいですけど。ただそれだと1年も経てば恭介もいなくなりますよね。それ以前に修学旅行で酷い目に遭うし、期間限定の幸せ。

でも、ずーーっとループして、この2週間で野球をするのは、結構楽しいんじゃないかなーと思いました」

 

残響「傍から見ていて、こいつら(新リトバスメンバー10人)、非常に楽しそうなんですね。個々人の背景に色々あったとしても、あるいはこの先にやってくる修学旅行の悲劇があったとしても。傍目から共通ルートを見ている分には非常に楽しそう。

共通ルートが楽しいというのは、本当に大事な事だと思うんです。楽しさの強度が高いというか、本当に楽しそうだという事が伝わってくる。

ここまで楽しそうに見えるのはなぜかと考えると、1つの理由として『こいつら、子供だよな』というのがあると思うんです」

 

fee「うんうん」

 

残響「来ヶ谷さんや西園さんは子供とは言えないかもしれませんが、そういった人たちも『旧リトバスメンバー』の子供っぽさに面白味を見出し、日常を楽しく過ごしている。こちらにも伝わってくる日常の楽しさを、皆が是が非でも守りたいと思っていた。プレイヤー視点でもとても大切な日常だし、作中のリトバスメンバー達にとっても本当に大切な日々だった。

そういうのが切々と伝わってきます」

 

3

 

fee「共通ルートがこれだけ楽しいからこそ、なんでその後つまんな……いや、つまんないというか……」

 

残響「はははははwww

 

fee「いや、いいんですよ。シリアスものが嫌いなわけではないし、シリアスものとしてそこそこ面白いとも思っているんです。リフレインに8.5つけていますし。

でも、9点や10点ではないんです。リフレイン自体がそこまでではなかった、というのもあるんですけど、それよりも共通ルートの方が楽しかった。

共通ルートは、いわゆるキャラゲーとして凄く良い出来でした。

リフレインにも、そのキャラクターの良さをそのまま注入してくれていたなら良かったんですけど、リフレインに入ると共通ルートでの、キャラクターの良さが途端に消えてしまう。楽しい日常が描かれる共通ルート、それが終わるリフレインルート。どちらも単体で見れば良い話なんですけど……」

 

残響「はい」

 

fee「もっと単刀直入に言った方が早いか。

『新リトバスメンバー』がリフレインに全然絡んでこないのが、ものすごく不満です」

 

残響「ビックリするほど絡んできませんね」

 

fee要らないというか、活かされていないよね。ループを繰り返す必要はあるし、ギャルゲなので、ギャルゲーマーにプレイしてもらう為にヒロインを複数作る必要があるのは解る。だから『要らない』というのは誤解を招くかもしれない。

でも、作品構造としては、共通ルートとリフレインだけが大事で、個別ルートの内容も鈴ルート以外はリフレインにほぼ絡まないし、個別ルートのキャラクターも『旧リトバスメンバー』以外はリフレインには絡んでこない

ループを繰り返して、その度に理樹君の心が強くなる、という事実だけが大事で、それならギャルゲー的に女の子と絡ませた方が良いかもしれない、くらいの意味合いで」

 

残響「鈴が『新リトバスメンバー』との思い出を振り返るシーンがありましたけど、小鞠さんを除くと、とってつけた程度の描写でしたしね」

 

fee「そうだよね。小鞠ちゃんは必要だったかもしれないけど、『他の新リトバスメンバー』は、共通ルートで楽しい日常を演出しているだけ」

 

残響「ですね。本当に驚くぐらい」

 

fee「これがリフレイン、あるいは『リトバス』という作品において、最も不満な部分です」

 

残響「わかります」

 

fee「『いろんなゲームがあって良い』と思うので、『そういうゲームがあっても全然良い』という立場は強調させて下さい。こういうゲームをなくしたいわけじゃない。

その上で、僕の感想としては【男と鈴ちゃんしか出てこないじゃんか!!】。かわいい女の子たちはどこに行ったんだよ……

 

残響「それはわかりますよ……」

 

fee「キャラゲーとして楽しいんだからシリアス展開にするな、みたいな話でも全くなくて。

シリアス展開の中で、キャラクターの良さをもっと引き出してほしかった。*新リトバスメンバー』全員、リフレインにちゃんと関わらせてほしかったです」

 

残響「それぐらいできそうなものですけどね。『旧リトバスメンバー』5人を中心にするにしても、もう少し『新リトバスメンバー』の出番があっても……」

 

feeそもそも『新』とか『旧』とつけなきゃいけないぐらい、『1つのグループ』になっていない感じがある。

共通ルートの話をすると、野球ゲームやバトルランキングのミニゲームは、巧い処理だと思いました」

 

残響「ほぉほぉ」

 

fee普通に考えれば、やってる事はおかしいですよね

 

残響「おかしいですね」

 

fee「文章で読んだら、僕、投げちゃうと思います。本当に仲が良いのか疑うレベルだし、全然楽しくない日常ですw

何の意味もなく殴り合いをしているでしょ? 変な愛称をつけて」

 

残響「クズとか、アホとか、何となく影が薄いとか……」

 

fee「そうそうw 仲の良さ故の無遠慮さかもしれないけど、それにしたって突然殴り合う意味が解らない。野球も、鈴がボールを投げて理樹がひたすら打っている。他の人たちは本当に楽しいのかな?って思うんですよ。クドなんてお茶会を開いてるし。あれはあれで楽しいかもしれないけど。筋肉が通りまーすとか言いながら、真人と謙吾が追いかけっこをしていたりとか、本当に野球してるとは到底思えません」

 

残響「ただ遊んでるだけですねwwww

 

fee「それなのに、ミニゲームとして処理されると、なんか楽しかった気がしてくるんですw 殴り合っているというエグさもなくなるし、エグさがなくなると純粋に面白い。殴り合いの話をするなら、『まじこい』も殴り合っていますし」

 

残響「タカヒロさんがやったら、きちんとテキストで描写して川神大戦とかそんな感じにw

 

fee「そうそうw やってることはアレだけど、『リトバス』は楽しいし、エグさが中和されている。ミニゲームの形にすれば、無茶をしていたり、『冷静に考えれば楽しくなさそう』な事も、『楽しい日常』として受け止める事ができました」

 

残響「ぼくもそれは思いました。ぼくはミニゲームが凄く苦手なんです。特に反射神経があまり良くなくて。でもミニゲームの必要性は凄く感じます」

 

fee「スキップできるのもいいですよね。ちなみに、どうでもいいですが、第1回のバトルランキングの結果をキャプチャで撮りました。西園さんが一回も戦ってくれませんでした」

だい1かいキャプチャ

 

残響「ははははww

 

fee「あと、クドが毎回勝っているのに、順位が下の、はるちんからの挑戦を受けていただけなので、順位が全く上がっていません。クド、1回も負けなかったのに……」

 

残響「なるほどw 謙吾さん、『就職活動もこの格好で挑む』って大丈夫なんですかね……」

 

fee「真人、2位なのに『狆ころ』って。2位とはとても思えない……」

 

残響「www

 

fee「来ヶ谷さんが真人に負けているのもわかりますねw 鈴も真人に負けてるっぽいしw このランキング、男3人がトップというのも……まぁいいんだけど。こんな感じでした」

 

残響「ミニゲームには結構手間がかかっていますよね。これだけの規模のミニゲームを作るのは大変だったんじゃないかなぁ。ノベルゲームの基準で考えると、非常に手が込んでいる」

 

fee「ミニゲームに関しては微妙なところで、『やり込みたい!』と思えるほどは面白くないけど、やりたくないほどつまらなくもない……。でも、『楽しい日常』の演出には、最大限貢献しています」

 

残響「確かに」

 

fee「でもネットを見たら、頑張って野球に勝った人とか、打率を取っている人とかもいました」

 

残響「打率w

 

fee「守備の位置はここが良いとか、本編以上のボリュームで記事を書いて、楽しんでいる方もいましたよ」

 

残響「凄いなぁ」

 

fee「バトルランキングも、隠しキャラがいるらしいし」

 

残響「えぇ!? 凄いなぁ、そういう人。純粋に凄い」

 

fee「野球は勝てるらしいですね、頑張れば。僕、0-12でコールド負けして、相手にもなりませんでしたけど……」

 

残響「ひどいwww

 

fee1日かけて野球を極めるとか。他の部分はスキップして。それぐらいやれば勝てるかな……」

 

残響「そこまでやればkeyも本望でしょう」

 

fee「もし勝ったら、自慢させてくださいw

 

残響「それは自慢になりますねw

 

fee「そこまで頑張るなら、バトルランキングも毎回の順位を撮って、順位の平均も出したいです」

 

残響「頑張りすぎww

 

fee「ルート攻略を優先すると、必須選択肢があって『さすらう』を選択できなかったりするので……。『さすらわない』と、バトルできないし。佐々美と鈴がバトルしているやつも、勝とうと思えば勝てるとかなんとか」

 

残響「リフレインの後、最初からやると鈴と理樹のステータスが上がっているんですよね」

 

fee「あ、そうですそうです。ルート攻略するごとに少しずつ上がっているんじゃなかったっけ?」

 

残響「それで1回ぐらい佐々美に勝ったことがあります!」

 

fee「おぉ、やりましたねぇ! まぁ、バトルランキングは、美少女がボコボコに殴られているのをキャットファイト、あるいはリョナ的に妄想して楽しむためのものですから……」

 

残響「うへぇ……なんてこった」

 

fee「『リトバスは友情』は捨てて、『リトバスはリョナゲー』を広めましょう!

かわいい女の子が真人にボコボコにされたり、いろんなものをぶつけられたりしていますし、あの勝負の後、敗者は勝者に犯されるという妄想までセットで『リトバス』の楽しみですから」

 

残響「うん……」

 

fee「え、『うん』でいいんですかw ツッコミ待ちだったのにw

 

残響「いや、話を聞いているのは面白かったのでw

 

fee「話を戻すと、『リトバス』はミニゲームをスキップさせてくれるので」

 

残響「ありがたいです」

 

fee「野球に勝てなかったらリフレインに進めない、とか言われたらねぇ」

 

残響「それは酷い……」

 

fee「野球の相手が仮にもう少し弱かったとしても、辛いですよね。必須条件にされるのは。*2 同人RPGとかでたまにあるんですよ。RPG部分をやりたいから買ったのに、途中ですんごい難しいアクションミニゲームやらパズルゲームがあって、クリアできないとか」

 

残響「共通ルートは、特にイベントに連続性があるわけじゃなくて、いろんなネタを詰め込んでいる感じでしょうか」

 

fee「まぁ、単に『楽しい日常』が描かれているだけだし。もちろん、鈴を育てるためにレノンからのミッションは届きますけど、それも鈴ルートとリフレイン以外では関係ないですよね。『新リトバスメンバー』を揃えることだって、鈴や理樹の成長を促すための、恭介の策略ですから」

 

残響「うん」

 

fee「仲間集めから始めてコミュ力を鍛えろ、って感じです」

 

残響「コミュ力を」

 

fee「だからそこの部分はリフレインに繋がってきますけど……。西園さんなんて、メンバーに加入してから1週間ぐらいで共通ルートが終わっちゃいますし、寂しいですね」

 

残響「はははw

 

4

 

fee「そういう楽しい共通ルートの、『新リトバスメンバー』がリフレインでは……」

 

残響「ほんと、ここまでリフレインで使われないのは、【勿体ない】ですよね」

 

fee「勿体ない。本当に。過酷な現実に立ち向かうために、理樹の心を強くしよう、という試みがあるのはわかります。ただ、その過酷な試練の内容が、直接リフレインの内容に絡むわけでもないですよね」

 

残響「そうですね」

 

fee「現実世界で一族の問題を解決するために、葉留佳さんルートが用意されているとか、そういうわけじゃない。決断力をつけるためにクドルートがある、とか、そういう無理やりなこじつけはできますけど」

 

残響「そうですねぇ」

 

fee各ルートのモチーフがリフレインに活きているかといったら、活きていないですよね。単純な話、悲惨な話を乗り越えて理樹が強くなった、というだけで、悲惨な話の中身はどうでも良い。もちろん、リフレインへの伏線を小出しにする役割は担っていますが、たとえば小鞠ちゃんの話が今とは全く別物だったとしても、全く問題はない」

 

残響「何かしら、リフレインを暗示させるようなものは……」

 

fee「ありました?」

 

残響「あったのかもしれないけど、ぼくは気づきませんでした」

 

fee「僕もわからなかったです。12日かけて、ウンウン唸って考えれば出てくるかもしれないけど。多少頭を使って読んでいるぐらいで思いつけるような、直接的な関連はないですよね。西園さんルートは二重人格の話だけど、リフレインで二重人格の人が出てくるわけではないし」

 

残響「ないですねぇ」

 

fee「共通ルートのワイワイ感が好きだったので」

 

残響「わかります。結局、【『新リトバスメンバー10人』が大事なんじゃなくて、『旧リトバスメンバー5人』が大事なんですね】って言いたくなるような」

 

fee「まさにそこですわ。だから『旧リトバスメンバー』が大好きな人は大丈夫だけど、『新リトバスメンバー』にお気に入りキャラがいる人は、何かしら引っかかる部分はあるんじゃないかと思いました」

 

5

 

fee「リフレインのあらすじは……説明が難しいな」

 

残響「ループする世界で理樹君が頑張って、皆を救う、という話ですよね」

 

fee「んーーー……そうなんだけど、言葉足らずかな。まず『リトバス』の作中世界は、恭介たちが作り出した『架空のループ世界』なんです。ループする世界を繰り返すごとに、鈴と理樹が強くなります。

『現実世界』では、修学旅行中にバス事故が起こって、皆、重傷を負って気絶してしまいました。バスが横転している状態で、数分後には引火して爆発が起こる。そこで時間が止まっている感じです」

 

残響「死んではいないけど、危篤というかヤバい状況ですね」

 

fee「このままだと死んじゃうんですね。鈴と理樹は謙吾と真人が咄嗟に庇ってくれたおかげで、横転直後も意識があるのですが、この2人が弱虫だったので」

 

残響「今後もこのままじゃダメだろというか」

 

fee「そこはメインじゃないよw

鈴と理樹が事故直後に起き上がっても、あたふたするだけで皆を救えないんですよ。それどころか爆発で、巻き添えになって、自分も死んじゃう。全員死亡になっちゃう」

 

残響「はい」

 

fee「だけど、鈴と理樹だけでもその場で逃げ出せば、この2人だけなら助かったんです。でも、元のままの鈴と理樹だと優しいし、決断力もないから、『あわわどうしよどうしよ』とあたふたしている間に、爆発が起きて、鈴と理樹も含めて全員死亡という結末になった、のかな? 多分。だから恭介たちが……一応恭介がメインっぽいんですけど」

 

残響「そうですね」

 

fee「『新リトバスメンバー』も入っていますが」

 

残響「入っています」

 

fee「『鈴と理樹を強くして、2人だけでも助かってほしい』という『新旧リトバスメンバー8人』の想いが、ループ世界を作り出しました」

 

残響「みんなが作ったということになっています」

 

fee「ただ、全員の思惑が一致しているというわけでもない。

恭介は明確に『鈴と理樹だけでも助けたい』と思い、『2人を鍛え上げる場』としてループ世界を考えています。逆に謙吾は『どうせ助からないんだから、ループ世界でずっと遊んでいたいんだ!』という立場だと思います。自分勝手と言えば自分勝手だけど、気持ちはわかる」

 

残響「謙吾はこれまでの人生であまり遊べなかった事もあって、もっと遊びたかった!という気持ちが強いのかなと。だから自分勝手というのは……」

 

fee「いやまぁ、僕は謙吾が好きなので、批判する意図は全くないですw

裏で、恭介と謙吾が対立していて、真人は消極的に恭介側。『他のリトバスメンバー』がどう思っていたかは全く分かりませんね」

 

残響「そこもあれなんですよね。『新リトバスメンバー』の意思が全く出てこない」

 

fee「そもそも、ループをどれくらい【知覚】できていたかも、よくわからないキャラがいたり。一緒に世界を作ったのに、意思が見えない」

 

残響「そうですね。マスターは、恭介です。決定権限があるというか」

 

fee「はい。ヒロインは、ループしているような気がする、ぐらいのぼんやりした感じですよね」

 

残響「ある程度言語化できていたのが、西園さんと姉御です」

 

fee「西園さんは言語化してた?」

 

残響「何かがおかしい事に、気づいているシーンがあったと思うんですが」

 

fee「クドじゃない?」

 

残響「クドかな?」

 

fee「クドは、母親の爆発事故を見て『前にもそんな事があった気がする』と」

 

残響「あ、そうかそうか」

 

fee「あと『リトバスメンバー』じゃないけど、佳奈多もそう」

 

残響「あ、佳奈多は確実に知覚していますね」

 

fee「なんで佳奈多が記憶を持っているのかはよくわからない。そういうわけで、『新リトバスメンバー』の自我が異常に薄くて、本当に8人で作ったのかな? と思いました」

 

残響「はいはいはい」

 

fee「そういう世界設定になっています。物語の本筋としては、鈴と理樹がループを乗り越えて、ループ世界に別れを告げて。

現実の、修学旅行の、事故が起こった直後に戻って、『逃げ出せよ』と。恭介にいつまでも頼っているんじゃなくて、『二人で逃げていけ!』という方向性で、一応話は進みます。

最後に鈴たちが予想以上の力をつけ、『冷静な頭で』『みんなを救おう』というところまで成長をして、みんなを救ってハッピーエンド。そこまでがトゥルールートですね。諦めないで」

 

残響「みんな助かると」

 

fee「はい。ここは【『2人で逃げて行け』で終わり、後の8人死んでいた方が物語として良かったんじゃないの?』】派も見ました。僕もそれぞれの良さがわかりますが、消極的にはそちら寄り、かなぁ」

 

残響「あぁ、そうですか……」

 

fee「名場面、『男たちとの別れの野球シーン』ですごく感動したのに、なんだ復活するんじゃん、と。結果論になってしまいますが、恭介が正しくて、謙吾が間違っているというふうにも読めてしまいますし。

そもそも、『全員死亡の悲劇を乗り越えて、現実世界で強く生きる』ために心を鍛えるのと、

『あの場で、皆を見捨てて逃げる』ために心を鍛えるのとでは、意味合いも変わってきますし。個別ルートでは、『心を強くする』話はあっても、『実際の救助活動スキル』は鍛えられていませんので。

鈴と理樹がバス事故直後に『落ち着いて、冷静な頭で考える』事さえできれば、それだけで良いんだから、『あそこまでループを繰り返さなきゃいけなかったのか?』というのもあります。

強くなった鈴と理樹は、意識を取り戻すと担架を作ります」

 

残響「はいはい」

 

fee「僕が実際にあの場にいたら担架なんて作れないとは思います。作り方もわからないし、手先も不器用だし。ヘタレ臆病心から凄い勢いで逃げる可能性が一番高いかな。人でなしっぽいけど。みんなを助けようとちょっとでも考えたら、爆発に巻き込まれて死亡ですね。

ただ、先ほども言ったように、個別ルートで担架を作ってヒロインを救ったとか、そういうエピソードはない」

 

残響「西園さんのところで【短歌】なら作りましたけどね」

 

fee「誰が巧いこと言えとww そっちの短歌は、あまり現実で役に立つことはなさそうですね。短歌を詠む事で皆の心を和ませて、暴動を鎮めるエピソードが」

 

残響「あるわけないですね」

 

fee「個別ルートでの成長が、どの程度活かされていたのかはわからないです」

 

残響「リフレインのところで、個別ルートでの試練のモチーフがうっすらとでも感じられれば良かったんですけど」

 

fee「クドルートはまだ、『決断』の話なので良いかもしれないけど」

 

残響「一応、どの個別ルートでも『諦める』か『諦めない』かの話は出てくるじゃないですか」

 

fee「そうですね」

 

残響「そこにおいて、理樹君は頑張っているんだ!というこじつけはできますが。でもリフレインの方には、全く見えないですよね」

 

fee「その辺で、僕はだいぶ減点です」

 

6

 

fee「後もう一つ言いたいのは、『Air』や『CLANNAD』では泣いたけど、『リトバス』では泣かなかったです。泣いたから=凄い、というわけではないですが、場の盛り上げという意味でもそこまでじゃなかったかなと。『泣いた』という感想の方も見るんですが。ちなみに残響さんは泣きましたか?」

 

残響「いや、全然」

 

fee「全然っすか(汗) まぁいいですけどw

 

残響「良いシーンはあったけど、泣きはしませんね」

 

fee「最後の野球のシーンとか、涙腺刺激ポイントではあると思いますけど」

 

残響「あれは確かに良いシーンです」

 

fee「でも、泣くほどじゃなかった」

 

残響「ぼくはそもそも、物語では泣かないんで。凄い綺麗な絵とか、格好いい言葉の響きとか、美しい旋律には泣くんですが」

 

fee「じゃあ『Air』でも泣いてない?」

 

残響「『夏影』という曲を聴いて泣いた可能性はありますが、『物語』では泣いてないですね」

 

fee「マジかー。いや、別にいいんですけど」

 

残響「『Kanon』でも、絵の美しさには泣いたけど物語では泣いてない」

 

fee「ゲーム以外では?」

 

残響「ゲーム以外でもないですね。短歌1首で泣くことはあっても、ドラマチックな物語や悲しい物語で泣いた事はありません」

 

fee「そっか。こればかりはしょうがないし、悪いことだとも思わないけど、やっぱりちょっと寂しいかな。僕はたまに泣きますね」

 

残響「なるほど」

 

feekeyで言うなら、『Air』の美凪ルートの最後でみちるとお別れするシーンと、最後に観鈴がゴールするシーンで泣きました。『CLANNAD』はことみルートのエンディングと、主人公がパパを許したシーンと、主人公が娘と向き合ったシーンの3回で泣きました。

僕、小説では泣いたことがないんですよね。音楽が入らないと泣かないみたいです」

 

残響「ほぉほぉ」

 

fee「まぁ泣き自慢もどうかと思いますけどw『リトバス』の感想でも『これで泣けないなんて、人間じゃない』とかね」

 

残響「ははははw

 

fee「そんな事を言われてもね。いやいや、『リトバス』では泣けなかったよって。

泣けるかどうかは、作品評価に大きくは関わりませんが、『盛り上げ方が巧い』と泣くので、そういう意味では多少は評価に影響しますね」

 

残響「なるほど」

 

fee「もちろん、『泣き』を重視した作品の場合限定です。Keyは泣きゲーメーカーって言うじゃない」

 

残響「そうですね」

 

fee「そういう意味で、泣きゲーとしての破壊力は大したことないんじゃない?と 僕は思いました。相性もあるかもですけど」

 

残響「あぁ~~~なるほどねぇ。それはわかります」

 

fee「それが言いたかっただけです」

 

残響「ぼくの場合は、ジャンルによって泣きのスイッチが明確に分かれているのかな。短歌や風景で泣くんだから、自分では冷血人間だとは思っていないんですが、物語では泣かない……」

 

fee「『泣きゲー力が強いか弱いか』の評価はできるんですか?」

 

残響「あ、それはできます。わかるはわかる。泣きじゃないんだけど、良い意味でガツンと来たシーンは何個かあるんです。何とも言えない感情がこみ上げる」

 

fee「感傷的な気分に包まれた、というやつですか?」

 

残響「そうですそうです。泣く人なら、涙が流れるんでしょうけど、ぼくは泣かなかった。でも、感傷的にはなりました。コンプリートをした後に、タイトル画面が海に変わるじゃないですか。これは『おぉぉ!』って思いましたね」

 

fee「『リトバスメンバー』だけの修学旅行で海に行ったんでしたっけ?」

 

残響「そうそう。ゲーム内のイベントとして『海だー!』というのをやるんじゃなくて、最後の最後で『海』をタイトル画面で出す! おおぉと思いました。この演出は素晴らしい。

でも確かに『1シーン』での感動はあっても、『物語』としてではないかな。『1シーン』というより一瞬。ある時ぽろっと出てきた言葉や、ぱっと出てきた映像。ぼくの場合、感動する対象が非常に断片的というか」

 

fee「うん」

 

残響「海の演出では涙しました」

 

fee「ごめんよ。僕は2周目だから(大昔に1度クリアしているから)、タイトル画面、最初から海でした……」

 

残響「ふふふふw

 

7

 

fee「リフレインは、ミステリの解明編+感動物語、ですよね。先走って最後の山場の話ばかりしちゃいましたが、リフレインルートの最初は鈴ノーマルルートと地続きで繋がっています。前のループ(鈴ノーマルルート)でダメージを受けた鈴が、ちょっとおかしくなっている」

 

残響「自閉的というか、幼児退行というか」

 

fee「そうそう。なぜ真人や謙吾の事も怖がっているんですか?」

 

残響「うーん。そこもよくわからないんですよ」

 

fee「理樹を除いて、同年代以上の人間がみんな怖くなっちゃった、という解釈でいいのかな? 鈴の面倒を見ながら理樹君が頑張るわけですが、恭介も今回ちょっとおかしいので、恭介の役割を理樹が頑張ってこなす、という流れになりますよね。

幼い頃、鈴の友達は恭介だけでした。理樹が恭介の立場を引き継いで、もう一度真人+謙吾と鈴を友達にする、という流れになります。真人と謙吾は理由があって、ちょっと疎遠になっていて」

 

残響「真人の感じが今までと違いますよね。乱暴というか、ぶっきらぼうというか」

 

fee「謙吾が疎遠になる理由はわかるんです。理樹が恭介の代わりになるというのは、=ループ世界からの脱出に繋がっていくことなので。

でも、真人はなぜ疎遠になっているんだっけ? まぁいいや。途中で真人がおかしくなって、真人の目に映る男性が、全部【真人自身の姿】に見えるようになります。

それで、わけがわからなくなって暴れている。昔、恭介と鈴が暴れん坊だった頃の真人を退治したように、今度は理樹と鈴で真人を退治する事で、真人が正気に戻ります」

 

残響「なぜ真人がおかしくなったかというと、『ループに疲れた』という描写があったと思うんです。その辺りからかと」

 

fee「あー、それはちょっと見逃していたなぁ。そんなシーンありましたか。ループに疲れた、ねぇ。まぁ真人の立場だと疲れるでしょうねぇ」

 

残響「ずっと同じで、またこれかよ!っていう」

 

fee「ずっと同じと言っても、今回は明確に違うんですけどね。鈴の様子も恭介の様子も。それともあれですか? 鈴ノーマルとリフレインは直接の地続きじゃなくて、その間には

『鈴や恭介がおかしくなったループ』も、何回も挟んでいたんでしょうか?」

 

残響「かなぁ」

 

fee「謙吾エピソードはどうだっけ?」

 

残響「謙吾も疎遠ではあるんですけど」

 

fee「恭介の口車に乗って、鈴と理樹が成長したら、謙吾自身は死んじゃう(と謙吾は思っている)し」

 

残響「それが嫌だから、このループ世界でこのままずっと楽しんでいたい」

 

fee「そう。だから理樹の邪魔をする感じになるんですよね。結局どうやって仲間に引き入れたんだっけ?」

 

残響「単純に謙吾を打ち負かしたんですね。野球で」

 

fee「そっか。大した話じゃなかったな」

 

残響「でもそこで、鈴が背後に立っていて(?)。俺は勝つしかないんだ!と言っていた謙吾が負けてしまって。『この辺りで、もういいじゃないか』と理樹が言うんじゃなかったっけ?」

 

fee「野球で成長した2人を見て、謙吾は安心したんですか?」

 

残響「俺を打ち負かしてくれたんだから、きっとやれるんじゃないか、みたいな感じかな?」

 

fee「なるほどね。まぁ、鈴や理樹が2人だけでも本当に助かるなら、謙吾も本望というところはあるんでしょうね。謙吾が過保護だったというか。自分が楽しみたかったというのももちろんあるし」

 

残響「feeさんが仰った、謙吾が過保護だ、というのはしっくりきますね。そういわれてみれば、謙吾の在り方は非常に過保護だなと」

 

fee「恭介は『スパルタ教育ママ』的で、謙吾は『甘やかしまくりママ』みたいな感じ。

結果論を見れば、理樹たちの為になるのも、全員の為になるのも恭介なんですが、僕自身は恭介よりも謙吾に側にいてほしいなと。謙吾が側にいてくれたら、きっと安心します。甘えたいw

 

残響「なるほど」

 

fee「最後に恭介の本音が聞けるし、本音を聞けば恭介も理樹たちを本当に大事に思っていたことがわかりますけど。謙吾ほどわかりやすくはないなと」

 

残響「謙吾ほどわかりやすくはないですね」

 

fee「謙吾に対しては、僕は信頼感が相当あって。やっていたことが、結局理樹の成長を妨げる側に立っていたので結果的に×なんですけど、僕は謙吾という存在が、素直に好きです」

 

残響「ぼくも謙吾は相当好きです。特に敗れて泣くところが好きなんですが。ただ、ぼくが一番好きな『旧リトバスメンバー』は真人です」

 

fee「結構好きですよ、僕も。

で、謙吾エピソードの後ですが、恭介だけ事故直後の現実世界に度々戻っていて、いろいろとしんどい目に遭っていたようです。爆発の穴を封じたり。爆発の穴を封じた時に一度死んだのかな? 死ぬとその場所に戻る、というよくわからない設定もあって、その辺全然わかっていないんですが」

 

残響「うーん」

 

fee「エピソード恭介、と言えるほどのエピソードってありましたっけ? 恭介側から見たここまでの物語のダイジェストが流れているだけじゃない?」

 

残響「まぁ確かに。でも作品として、恭介の挫けない気持ちというのが、本当に大事なんじゃないかと思いました」

 

fee「まぁ、今回の奇跡を作ったのは恭介の執念ですからね」

 

残響「そうですね。諦めない事」

 

fee「と考えると、やっぱりヒーローは恭介ですね」

 

残響「森の中で、暗闇の中で少しでも進もうとするあのしんどさ、あの苦しさ。ぼくはうつ病の時の自分の感覚を思い出しました」

 

fee「そ、そうですか……。まぁ、苦しい思いはしていますね(どう反応すればいいんだ?) 

 で、ですね。強くなった鈴と理樹は、とうとうループ世界から抜け出して、バス事故直後の世界に戻ります。ループ世界から抜け出す最後の瞬間、『旧リトバスメンバー』と野球をして、1人ひとり別れを告げながら消えていく。ここが【最後の野球】とか【別れの野球】と僕が言っているところで、恐らく最大の泣きシーンです。現実世界に戻った後、一度バス事故から2人で逃げ出したりして、なんだかんだあるんですが、正直意味が全然わかりませんでした」

 

残響「ぼくもです」

 

fee「一度バス事故から2人で逃げ出して、2人だけ助かって。またバス事故直後に時間が戻って、今度は2人で救助活動をして、全員救出され、ハッピーエンド。楽しい2学期を迎えて、エンディングです。2人で逃げ出して助かったのに、また時間が戻った理由も解りません。一応製作者インタビューでは、『あれも実は恭介たちの作ったループだった』という事ですけど、あまりにも説明不足すぎませんか? 僕の頭が悪いだけかもしれませんがw

 

残響「説明不足かどうかは、それこそぼくたちの読解力との兼ね合いなので断言はできないけど……少なくとも【超難解】だとは思いました」

 

fee「ですね、超難解。それぐらいの表現が良いのかもしれません」

 

 


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