*やや、今後の記事と重なる内容も含まれていますが、最初にざっとゲームの印象を語りました。(fee)

fee「『まじこい』を語る上では、やはり、風間ファミリーの話はどこかでする事になるんですが、どこのタイミングでしようかな」

残響「『まじこい』の中核と言っても良い話題ですからね。取り扱いは大事にしたいです」

fee「『つよきす』対談の時は、対馬ファミリーの話はカニルートの時にしようと思っていたんですが、『まじこい』はメインヒロインが全員風間ファミリー内の女子なので、いつやってもいいよね」

残響「いっそ、最初に紹介しちゃうのもアリだと思います。未プレイの読者にわかりやすいように」

fee「それでもいいんですが、これから各ルートの記事で語る事と重なる可能性もありますよ?
……まぁ、軽い紹介を最初にしてもいいけど……女性キャラについてはヒロインのところで語ればいいし、男性キャラについては正直語る事は僕、ないっすよ」

残響「はははw ないですか?」

fee「風間ファミリーの否定ではないんですが、対馬ファミリーに比べると熱が低いんです」

残響「そう、そこ。そこを、ぜひお聞きしたかったんです。ぼくは風間ファミリーを凄く良いなと感じているんですが、feeさんは今回の『まじこい』再プレイで、あまりのめりこめなかったみたいですね」

fee「そうですねぇ。自分が高校生になって、男女あれぐらいの人数比の仲良しグループに入ったら楽しいだろうな、とは思うんです」

残響「なるほど……」

fee「だから、ある程度の羨ましさは感じるんですけど。対馬ファミリーに関しては、フカヒレ君にしろ、スバル君にしろ、一人ひとりに思い入れがあるんですよ。人数も少ないし。風間ファミリーに関しては、一人ひとりの男性キャラに思い入れはないですね」

残響「えっ!? そうなんですか(結構驚いてる)」

fee「秘密基地を共有するグループっていう感じです。クラスメイトとそんなに差を感じなかったり。あの中に熊ちゃん(熊谷満)が入っていてもいいんじゃないの?とか思っちゃうし」

残響「はははw」

fee「単純に、人数が多すぎるからだと思います。多すぎる、と言っても、これはこれで一つの【大集団友人グループ】の形なので、否定ではないんですけど」

残響「そう、【群像劇】的なね」

fee「S組に、ハゲ(井上準)と小雪とイケメン(葵冬馬)の3人組がいますよね。仲良しグループは、あれぐらいのサイズ感の方がしっくりきますね。あっちの方が羨ましいです」

残響「ははははw」

fee「葵冬馬になったつもりで、あそこのグループに入る妄想をした方が楽しいかもしれない。僕、あのハゲ結構好きですし」

残響「フットワークも軽いし、フランクだし、きちんと業もあるし(良いのか?)」

fee「男キャラで一番好きなのがハゲで、二位が九鬼英雄なんですよ。風間ファミリーじゃねぇじゃんっていう」

残響「むしろ立ち位置としては、こいつら、風間ファミリーのライバルですよね。ふーむ、面白いなぁ。こういう感想が来るとは予想していませんでした」

fee「風間ファミリーはねぇ……『まじこい』全体もそうなんですけど、すんごいヤンキー臭さを感じるんですよねぇ……」

残響「ほぉほぉ」

fee「意味なく、『えぇ?』って行動をとるんですよ。物語の本筋ではなく、要れる必要はこれっぽっちもない小ネタで、主人公の大和が悪ぶっちゃうエピソードを入れたりとか。なんでこんなの入れるのかなぁ~~~って感じで、テンションが一々下がる事が多くて」

残響「ふむふむ」

fee「ヤンキーの武勇伝を聞かされている感じなんです。仲良さそうだな~とは思うけど、僕から見て風間ファミリー全体がヤンキーだし、僕はヤンキー文化で育った人間ではないので……」

残響「例えば【ガクトが云々】とかじゃなくて、全体が?」

fee「全体が、ですね。ちょっと、自分(fee)と人種が違うなって感じるところがありまして。別にヤンキーだから悪いというわけではないんですよ。最初から【ヤンキーモノ】だと思ってプレイすれば良かったのかもしれません。
ギャングや泥棒が主人公の小説が嫌いというわけではないので。ただ、自分を『まじこい』の世界……とりわけ風間ファミリーの中に入れて、『こんな青春がしたいなぁ』とか、『こんな学園生活が良かった』とか、そういうふうに考えるのは難しかったです。ここで描かれているのは、僕とは違う文化圏の人たちの学園生活なんです」

残響「【居心地が悪いなぁ~】という感じでしょうか?」

fee「そうですね。なんか、違う。その表現が一番近いのかな。文化圏が違う事を忘れて、一緒になって楽しもうとすると、彼らのヤンキー的行動を見て、素に戻ってしまう。
だから、どうしても風間ファミリーは『自分とは違う人たち』の仲良しグループで、僕の居場所ではないんです……なんか僕、のっけからめちゃくちゃ叩いてませんか? 大丈夫かな」

残響「めちゃくちゃ批判してますね。端的に【合わない】、っていう」

fee「しかも、そんなに大事じゃないシーンなんですよ。ストーリー上大事なシーンなら、まだ仕方ない」

残響「大事じゃないシーンで感じちゃうということは、これは風間ファミリーにとっては特別ではない、いわば【普通の行為なんだな】、と感じてしまう?」

fee「もっと言っちゃえば、タカヒロにとっては普通の行為なのかもしれない。でも、こういうのをナチュラルにやっちゃう友人がいたら……自分なら注意しますね。あるいは黙って離れるか。注意してもやめないなら、やっぱり無理です」

残響「w」

fee「『つよきす』の時は、そういう臭いは感じなかったんですよ」

残響「逆にぼくは、その雰囲気は『つよきす』の時に感じていました。このゲーム、ヤンキー臭いなぁって。でも逆に、そこで自分の免疫がついちゃったみたいで。事前情報というか、タカヒロはヤンキー臭いゲームを書く人なんだ、って思って今回はプレイを始めたんです」

fee「そっか。僕は『つよきす』にはほとんどヤンキー臭さは感じなかった。確かに、スバル君とかはヤンキーっちゃヤンキーですけど、あんまりね。対馬ファミリーも生徒会も、『自分(fee)の居場所』として楽しめました。フカヒレみたいなフツーの(?)子もいるし。風間ファミリーでフカヒレに該当するのはモロ(師岡卓也)になるのかな?」

残響「でも、モロは道化ではないですし」

fee「キレると何するかわからなそうだからなぁ、モロは」

残響「ぼく、そこが大好きなんですけど」

fee「マジすか」

残響「モモ先輩も、前回の乙女さんに比べたら平気でしょ?」

fee「うん、大丈夫。ちゃんと好きなヒロインもいるし、ところどころ楽しいですよ。最初に言っておきますけど、クソゲーだとは思ってないです。10段階で5.5~6ぐらいの感じです」

残響「ちなみに、ぼくは風間ファミリー内では京を推しています。で、クリスがどうも苦手です

fee「あっ、そうなんですか。京を推してるのは知ってたけど、クリスが合わないのは知らなかった」

残響「まぁそこはクリスルートの時に話します。ちなみに、*1 一番好きなのはゲン(源忠勝)さんなんですけど

fee「僕も嫌いではないですけどw」


*1……初出。以降、物凄く何回もこの対談では残響のゲンさん萌えトークが出てきますので覚悟してください。

それを聞かされている僕の反応を想像しながらお読みいただくのも一興かと思います。

すまぬ……すまぬ……



☆2

残響「風間ファミリーの面白い点ですけど、モモ先輩(川神百代)がトップ(ボス)じゃないんです。キャップがあくまでもリーダー(ボス)。モモ先輩ルートで語られましたけど、モモ先輩がキャップの腕を折る寸前まで暴力をふるいながら、リーダーになろうとしたけど、キャップは決して譲らなかったと。このエピソードが非常に良かった。だからこそ、みんなのリーダー・キャップだ、と。
この作品が、単に『強いものが正義!』で終わるゲームなら、ぼくはここまでハマっていないんですよ。ヒロイン全員に『仁』とか『誠』とか、そういった漢字が割り振られていますが、強さに対する心の在り方。他人と研鑽していく中での心の在り方をテーマに据えている。キャラ性にテーマがしっかり結びついていると思うんです」

fee「腕を折る寸前まで暴力をふるいながらリーダーになろうとした、とか、それで譲らなかったとか、そのエピソードが既にヤンキー節じゃないですか……。そんな暴れん坊、怖くて友達になれませんよw
で、ですね。残響さんが仰ってくれた漢字については、新渡戸稲造の『武士道』という本が元ネタだという話を聞きましたけど、知ってます?」

残響「それは知りませんでした」

fee「僕は読んでいないんです。だからものすごくちゃんと反映しているのか、それとも【なんちゃって】なのかがわからないんで……」

残響「機会があったら読んでみます。とにかく、『まじこい』は恋愛とかバトルを通して、キャラ達が自分の哲学を表現する群像劇。自分のように【観測】型のプレイスタイルだと非常に面白いんですよ。キャラ同士の哲学がぶつかったり、譲れない事も多い。それは、前提としてヤンキーっぽさもありますし、喧嘩ありきの和気あいあいというか」

fee「ふむふむ」

残響「サツバツとまではいかないけど、荒っぽいところはあります。その荒っぽさをヤンキーっぽさと言い換えてもいいかもしれませんけど……」

fee「いや、そういう意味で言ったんじゃないんだよなぁ……。どちらかと言うと、僕が気にしているのはモラルの低さですよ。たとえばモモ先輩ルートで、不死川心のお尻を叩くシーンがあるじゃないですか。あれにしても、ちょっとどうかなと思うんです。捕虜を拷問しちゃいけないというルールが川神大戦にはあるのに、タカヒロ・直江大和ルールでは、お尻を叩くのは拷問じゃないらしい……」

残響「ギャグっぽく書けば、拷問には見えないかな、という判断でしょうかね、タカヒロ俺ルールの」

fee「スパンキング=フェチ的な良さはありましたけど。ただ、真面目に読むと、戦いを有利に運ぶために捕虜を痛めつけているシーンなので、明らかに拷問にカウントされると思います。それがダメとは言いませんが、主人公は正義の味方からは程遠い人格で、それをファミリー全体が【是】としている。大和の行動に眉をひそめる人間も、止める人間も誰もいない。そこですよ、ヤンキー臭いというのは」

残響「ほぅ、そこですか。実はそこ、ぼく大好きなんですけどね」

fee「えぇ……僕は嫌だなぁ。僕から見ると、DQNに近い。モラルが低いなぁって思っちゃいます。
ギャング小説だと思って読めばいいと言ったのはそういうことなんですけど、自分の友達連中がそんな真似をしてたら、僕はその空気には溶け込めないですね。『そこまで悪い事をしたわけではないけど、でもお前ちょっと……』って思うシーンが、相当数あるんですよ。しかも、どうでもいいシーンで」

残響「ぬふふw」

fee「クリスとまゆっち(黛由紀江)が最初に秘密基地に来た時に、衝突するシーンがありますよね」

残響「はいはい。完全なるクラッシュですね」

fee「このシーンの空気の悪さを批判している感想はいくつか見かけたんです。まぁ、ぶっちゃけると僕自身も最初に読んだ時は『なんなん?』って思いました。だけど、このシーンには意味があるんです。このシーンは必要なので、仕方ないんです。でも、そういうんじゃなくて、『このエピソード、要らなかったよね』っていうようなところで、風間ファミリーへの好感度が削られていくんです。たとえばインチキ賭博をするシーンがあって」

残響「ありますねぇ」

fee「お金を騙し取られた下級生が大和に抗議しに来たところを、ワン子(川神一子)が暴力で返り討ちにするシーンがあるんですよ。もう目を疑いました。こんなシーン作んなよ、と。それもこれも全部『あの頃は色々ヤンチャもしたよな』という、過去を美化するヤンキーの武勇伝的な匂いがして。ヤンキー自身はそれでいいかもしれないけどさぁ……って思っちゃう」

残響「ふーむ……。人間性の荒ぶれた話、といえば、話に出たまゆっちとクリスが秘密基地に来たシーンの話なんですが。モロが、冷酷な笑顔でクリスを切ろうとするシーンがあるじゃないですか。そこがぼく大好きなんですね。カタルシスと言っても良い」

fee「なんでだよ!! こえーよ!」

残響「『まぁまぁ(なだめすかし)』、みたいな事を言うんじゃなくて、『あっそ、バイバイ』みたいな事を言った時、心の底から『よっしゃあああ!!』と思いました」

fee「マジかよー……」

残響「そこまでやってこそのファミリーだぜ! という。これはクリス憎しで言ってるんじゃなくて、大切なもののためにはそれぐらい冷酷になるのも当たり前だよなって。とても共感ですね」

fee「正直なところねぇ……クリスが志願して、『仲間に入れてください!』って言ってきたのに、いきなり秘密基地をバカにし始めたら、モロの反応が正しいと思うんですよ。
あそこで問題なのは、風間ファミリー側が勝手に『こいつらを仲間にいれたら楽しそう!』だと判断して、勝手に連れてきてるんです。
そりゃ、まともに空気が読める人なら、クリスみたいな事は言わないので、クリスが怒られるのは解らなくはない。でも、たまには抜けてる人もいるじゃないですか。クリス悪気ないし。クリスの性格までわかった上で連れてきてるんなら、怒っちゃいけないし、わかっていないなら選んだ方のミスでしょ?」

残響「ふむ、なるほどねぇ」

fee「大事なものをわかってもらえずに、ナチュラルにバカにされたら、怒るのは仕方ないとは思いますけど。僕はあの時はまゆっちに感情移入して読んでいました。【突然寮の人たちに呼び出されたから来てみたら、秘密基地に案内されて。なんだろなんだろ、と思ってビクビクしてたら、空気の読めないもう一人のパツキンが暴れて、モロ先輩が怒って、超ギスギスしてて。私、なんでここにいるの? うああ帰りたい帰りたいよぉ! 松風、私帰っていいですかね……もうここでやっていく自信ないです……川神怖いよぉ田舎帰りたい……】……と、こんな感じで読んでいました。だから、そういう意味でも、僕はあまり大和視点で読んでいないんですよね、このゲーム」

残響「なるほどw」

fee「対馬ファミリーはレオ視点で読んでいたんですよ。むしろレオの立場になりすぎて、乙女さんが嫌になっちゃったぐらいでw でも、『まじこい』では大和の立場で読むのはちょっと難しいです。一つには、大和のパーソナリティの問題がありますし、もう一つは単純に、非大和視点のシーンが多いですよね」

残響「確かに、多いですね」

fee「それは、別にマイナスではないと思います」

残響「ぼくは群像劇が好きなので、むしろプラスかもしれない。いや、確かにプラスです」

fee「『まじこい』は登場人物が多いんですが、登場人物それぞれにちゃんとした人間関係があるのは偉いなと思います

残響「確かにしっかりあるんですよね。しかも単一のコミュニティじゃなく、一人ひとりが色んなコミュニティに属しているようなところもありつつ。そこら辺が面白いですね」

fee「葵冬馬になったつもりで読むと、井上準と榊原小雪の仲良し3人組がいますけど、ちょっと離れたところに九鬼英雄君がいて、メイド部隊もいて。英雄君はワン子が好きで、と
ちゃんと世界が広がる感じがある。まゆっちになったつもりで読めば、風間ファミリーがいて、伊予ちゃんがいて、不死川心がいて、〇生首相が……」

残響「実名w 麻〇と言っちゃっていいのかww」

fee「麻〇首相以外の何物でもないでしょw とりあえず伏字にしますけど。話を戻しますが、風間ファミリーは9人いますよね。それぞれ、誰のつもりになって読むかで、人間関係が随分変わってくる。風間ファミリーは9人全員が超仲良し、って感じではないですよね」

残響「特に仲が良い人たちと、比較的絡みの薄い人たち、の差はあります」

fee「たとえばモロで考えると、よくガクトとつるんでいます。大和ともよくつるんでいる。モロは京が好きなので、京にもよく絡みます。ワン子あたりとも絡みやすいけど、まゆっちとかモモ先輩あたりにはあまり……。一応同じ秘密基地を共有する仲間ですけど、親友クラスという感じはしないんですよ」

残響「なるほど。そういう見方か。ぼくはちょっと違って、友人度という意味では、ファミリー内はカンストしてると思うんです。全員、超親友。そのうえで、比較的コンビを組む率が高い組み合わせがある、ぐらいだと思っていました」

fee「ワン子、キャップ(風間翔一)、大和あたりの先陣を切る組。大和がいれば京もくっつく、京がいればモロもくっつくみたいな、接着剤的な感じで、どこかしらでうまく9人がくっつくところはありますけど。ガクトもキャップ、ワン子の方かな、とかね。新入りのクリスとかまゆっち、特にまゆっちはかかわりが薄い気がする」

残響「そこは確かにそうですね」

fee「男キャラで言うなら、大和以外は、誰かしら薄いつながりのキャラはいるかなぁ。グループ2つに分けてもいいんじゃないの?ぐらいに思ったりも。秘密基地で繋がってるなぁと思います」

残響「そうですね。秘密基地で繋がってる。ところでぼくは、大和的なキャラって結構好きなんですよ。こういう主人公は読んでて楽だって素直に思いました。非常にコスいし、智謀が凄いわけでもない。でも、こういう主人公がいてもいいんじゃないかなーって」

fee「まぁ、ヒーローらしからぬ主人公、がいてもいいとは思いますよ。だって僕、ヘタレ主人公は大好きだし。でも、大和君は露悪的すぎるかな……鬼畜系抜きゲーの主人公ならこれでいいけど……」


『まじこい』対談 第2回 川神百代(モモ先輩)編に続く……






【未プレイ読者のためのキャラ愛称一覧:文責fee】

(風間ファミリー内)
モモ先輩   川神百代
ワン子    川神一子
まゆっち   黛由紀江
キャップ   風間翔一
ガクト    島津岳人
モロ     師岡卓也
ゲンさん   源忠勝

2-F

梅先生    小島梅子
熊ちゃん   熊谷満
ヨンパチ   福本育郎
スイーツ   小笠原千花
委員長    甘粕真与
ガングロ   羽黒黒子

2-S

イケメン(あまり使わないけど、初出時に言っちゃったので)  葵冬馬

ハゲ     井上準
マルさん   マルギッテ・エーベルバッハ


その他

クリス父   フランク・フリードリヒ
「候~」の人 矢場弓子