fee
さささ
シナリオ 7
キャラ 7・5
うらやま 7・5
エロ 2・5
残響
さささ
シナリオ 7
キャラ 7
うらやま 7
えろ 3.5
※このルートは、『エクスタシー』で追加された新ルートですが、『リフレイン』の後日談に当たります
(得点を見て)
fee「また似たような得点になりましたねぇ」
残響「似てますね」
fee「『リトバス』の点数、割と毎回似ていますよね」
残響「示し合わせたわけでもないのに……」
fee「今回の佐々美ルートの点数は、個別ルートの平均値よりはお互い高い感じかな?」
残響「ですね」
fee「お互い西園さんが大好きなので美魚ルートの点数が高かった以外は、どのルートも大体5点とか6点だった気がするんですが、今回は7点前後なので、本編の個別ルートよりは多少出来が良かった、というのがお互いの雑感でしょうか」
残響「このルートは巧かったです」
fee「リフレインへの伏線を貼る必要がなかっただけに、素直な物語になりましたよね」
残響「そうですね」
fee「来ヶ谷さんとか西園さんもそうだけど、リフレインのための踏み台でしかないようなルートがいくつかありました。リフレイン抜きだと意味が解らないルートというか。
今回はリフレインが終わった後なので、相対的には解りやすいルートかなと。まぁ、解りやすい、というほど解りやすくもないんですが……」
残響「まぁ、来ヶ谷さんとかに比べればね……」
fee「あらすじ行きますけど……突然10月に飛びますよね」
残響「これはちょっと呆気にとられました」
fee「秋に飛ぶのはリフレインの最後と、このルートだけ、かな? 来ヶ谷さんのラストも飛んでたか。沙耶ルートは未プレイなので解りませんが、個別ルートは基本的に1学期の話で、秋が出てくるとしても後日談扱い。ガッツリ2学期の物語が展開されるのはこのルートだけだと思います。
佐々美ルートはリフレイン後の話ですけど、設定としては(リフレインでくっついたはずの)鈴とは恋人にはなっていない、みたい?」
残響「いないですね。恋人ではないけど、何かしら鈴と理樹が2人で頑張ってきた体験は共有している。でも、プロポーズとか恋愛とか、(鈴ノーマルルートでの)付き合ってみるという話も、恐らくないはず」
fee「でも鈴の方は、理樹の事をちょっと意識しているような描写はありましたよ。恭介が佐々美について、『恋の上でもライバルだな』みたいな事を鈴に言うシーンがあった気がするんで」
残響「ははは、なるほど。読み落としていたかも」
fee「そんな事実はないのに単に恭介がからかっただけかもしれません。ただ、2人がちょっと良い雰囲気だったのかな?とは思いました。ハーレム的な感じになっているのかな、と」
残響「はい」
fee「ここからが本番で、鈴と佐々美の間で理樹の取り合いがあるのかも」
残響「ここからが本番w」
fee「佐々美と理樹と鈴は、声優さんが一人三役やっていますけどね……三角関係のシナリオを一人三役でやる事になったら凄いな……」
残響「全部、民安ともえさん」
fee「超頑張りましたね」
残響「エンディングのスタッフロールを見て、『えっ!?』って思いましたよ。頑張りすぎでしょ。なんでこんなに一人でやっているんだろう」
fee「佐々美は『無印』ではチョイ役だったので、メインの声優さんの一人にとりあえずやってもらった感はありますけど、なんで理樹まで……まぁ理樹も声を出すシーンは少ないかもしれないけど……。Keyだったらそれなりにお金もあるでしょうから、声優をケチらなくても……」
残響「そうですよね」
fee「零細企業ならともかく。あるいは本当に単なるモブとかなら解るんですが」
残響「モブの一人多役はLiar Softとかではよく見る光景ではありますが……」
fee「何か、僕が読み取れていない深い理由があるんですかね。美魚と美鳥ちゃんが同じ声優さんとか、葉留佳と佳奈多が同じ声優さんなら解るんですけど」
残響「普通なら分けると思うんですけどね。鈴と佐々美はお互い猫っぽいという共通点があるから……でも理樹君は猫っぽくないしなぁ……」
fee「本題に入る前にもう一つ。僕は『無印』をプレイしていないので解らないんですが、ヒロイン昇格前の佐々美は共通ルートで『やーーっておしまいなさい!』とか言っているだけの役だったんでしょうか?」
残響「多分……」
fee「共通ルートだけだと……まぁ、いたっていいんですけど、絶対に必要なキャラではないですよねw」
残響「賑やかし要員というか、かませ要員ですね」
fee「そう考えると、随分出世しましたね。ヒロイン点を7点にしたのは、サブヒロインだという意識が僕の中にちょっとあるんです。本編ヒロイン達に比べて『かわいさ』では全然劣っていないので、本編のメインヒロインにいれば8点ぐらいつけたんですけど。『リトバス』の本編メインヒロイン陣を差し置いて、一応オマケ扱いの佐々美にそこまで高得点をつけて良いものか、ちょっと葛藤がありました」
残響「なるほどね」
fee「それがなければ、0・5点ぐらいずつ点数が上がるかも」
残響「ぼくはこのシナリオを読んで初めて、佐々美にはこういう魅力があったんだなと思いました。それまでがあまりにもチョイ役でしかなかったので……」
fee「まぁ、嫌な奴ではなかったですけどねw」
残響「うん」
fee「どうでもいいキャラではありましたけど」
残響「ムード作りには役立っていますけど、作品の奥深さには貢献していませんし」
fee「リフレインにも絡んでいません。一緒に野球をやったわけでもない。でも、佐々美ルートの最後、エンディングでは11人目のメンバーに入ります。これで晴れて『リトバス』メンバーにもなりました」
残響「大型新人ですね」
fee「もう鈴の定位置はベンチ確定か……」
残響「ふふふw」
fee「折角チームに入ったので、他のメンバーと佐々美の会話も読みたかった気がしますけど」
残響「それはありますねぇ」
☆
fee「あらすじ行きます。佐々美が黒猫になっちゃう話です」
残響「そうですね。突然」
fee「うん、突然黒猫になって、なぜか理樹にだけ【猫語】が通じるようになる」
残響「他の人には、【佐々猫】がにゃーにゃー言っているようにしか聞こえない」
fee「そうそう」
残響「不思議な点は、【声】と【姿】なんですね。理樹には、佐々美の姿が【人間】であっても【佐々猫】であっても、【佐々美の声】が聞こえる。他の人には、【佐々猫】の時は【ニャーニャーとしか聞こえ】ず、たまに佐々美が【人間に戻る】時は、【佐々美の声】が聞こえる」
fee「そうですね。たまに人間に戻るんですw 何故かは知らないけど、【佐々猫】と意思が通じるのは理樹君だけなので、佐々美が人間に戻るための方法を二人で一緒に探していく、というストーリーラインになります。この話をリトバスメンバーに相談すると、そのキャラが世界から消えていく」
残響「そうですね。退場させられていく」
fee「合間に、佐々美が昔飼っていた黒猫のエピソードが入ります。佐々美一家が引っ越す時、黒猫を元の街に置いてきちゃったんです」
残響「どっか行っちゃって」
fee「そう。だから、佐々美は猫を飼うのは嫌いだ、と言うんです。別れが悲しいから」
残響「好きなんだけど、飼いたくない」
fee「その話とは別に、佐々美は謙吾の事が好きなんです。謙吾が好きで、理樹の事は別に……」
残響「鈴と一緒にいる人、ぐらいの認識ですね」
fee「そうそう。ただ今回の事件を一緒にやっていく上で、理樹にしか頼れないんですよね。そうしていくうちに、理樹に対する好感度が上がっていって」
残響「はいはい」
fee「謙吾に対して失恋もするんですよね。告白もしたんでしたっけ?」
残響「謙吾の方が、『俺は笹瀬川には答える事ができない』と言って。佐々美も、それは解っていたと。自分の気持ちも、思慕、尊敬に近いものだったという。更に、謙吾がユニフォームを拾ってくれた縁で好きになったんですが……」
fee「拾ってきたのは実は理樹なんです。謙吾は理樹から受け取ったユニフォームを佐々美に渡しただけで。佐々美はそこを誤解しているわけですが」
残響「理樹が川に飛び込んでね。だから、謙吾の事がどうしょうもなくラブだ、というわけではない」
fee「『かっこいいとか素敵とかじゃなくて、好きって、ずっと一緒にいたい相手のことかもしれない』という佐々美の台詞がありました。ユニフォームを取ってきてくれたのがキッカケですけど、ユニフォームとは関係なく、佐々美は謙吾のことをかっこいい、素敵、と思っているわけです。男性として憧れている。でも、理樹といるとホッとするとか、安心する。ずっと一緒にいても気疲れせず、安らげる相手、そんな感じでしょうか」
残響「そうですね」
fee「謙吾から理樹に気持ちが変わっていくという意味で、恋愛モノとしてもなかなか良いんじゃないかと思いました。他の男性キャラに恋をする話に過敏に反応する人の影響があるのか、あまりエロゲではこの手の話を見ないのが残念なのですが、こういう良質な恋愛モノの芽を摘み取らないでほしいなぁとは思います。もちろん誰にでも『苦手』はありますので、ゲーマー1人ひとりの嗜好を咎めるつもりは全くないんですが……」
fee「謙吾以外の話をしますと、佐々美ルートの世界は、昔飼っていた黒猫のクロが、作った世界だったということですね。クロが亡くなる最期の時に、佐々美と一緒に遊びながら、クロが亡くなる。エンディングを迎えて、佐々美がリトバスメンバーに加入する。これが大筋のルートになります」
残響「トゥルーエンドだとそうですね」
fee「バッドエンドだと、佐々美だけがクロと残って、現実世界から消えてしまいます。美鳥みたいな処理なのかな? 残響さんから、佐々美のバッドエンドがやたら鬱だと聞いた気がするけど、全然そんな事ないじゃん」
残響「なんか妙に感じ入ってしまって。まぁでも冷静に考えれば、それほどでもないか」
fee「トゥルールートだって、鬱というか、悲しい話ではありますからね。幸せな話でもありますけど」
残響「佐々美が猫って言いだした時に(リライトしてほしかった)、身構えてしまったんですよね」
fee「んん?」
☆
残響「というのも、自分は動物やペットを亡くす物語に対して、嫌いとかではなく、全く不感症な人間でして」
fee「えw(一瞬止まる)あ、はい、続けて下さいw」
残響「人に話すと、『お前は鬼畜か!』と言われるんですけど。自分は動物が嫌いとかじゃなくて、ただ単に『獣』としか思えないんですよ」
fee「うーんwww」
残響「エロゲの感想でも、ペットが亡くなって泣いた!とか感動した!という意見があるんですけど、わけがわからない……」
fee「はぁ……」
残響「そういう人間失格な事を、ナチュラルに思ってしまうので。ただ、それを人に話すと『お前は人でなしだ』と言われるし、自分も客観的にはそう思うんですけど……」
fee「これは『リトバス』の佐々美ルート対談という場ですし、それは残響さんの佐々美ルートの作品評価に大きく関わってくるので、真剣に聞きますし全然構わないけど。
初対面の相手に雑談でそれを言ったら、相手は帰っちゃいますよ」
残響「やべぇ……」
fee「対談に関係ある内容なので、続けて下さって構わないですよ。まぁ飾らずに言えばその反応は『人でなし』だと思いますけど(苦笑)」
残響「wwww」
fee「僕も、ペットを飼ったことがないんです。熱帯魚や亀なら飼ったんですが。僕、神経質なので、家族とかはいいんですけど、自分以外の生き物がいると基本的に落ち着かないんですね」
残響「ものすごくわかる!」
fee「いつ部屋に入ってくるんじゃないか、とか。後は、遠くで『ニャー!』とか言ってたら、どうしたどうした!?みたいに気が散ってしまう。他にも、責任があるじゃないですか。餌を忘れるとか、散歩をする気分じゃなくても散歩しなきゃいけないとか、色々面倒くさいなと思うので飼わないんですが、動物のかわいさ自体はわかるつもりです。
本当にすごく寂しくて、人里離れたところで世捨て人にでもなったら、犬や猫を飼ってもいいなぐらいには考えていますw」
残響「なるほど」
fee「動物園とかも大好きだし。子供の頃によく犬に追いかけられていたので、実は犬が怖いんですけどね。だからまぁ、ペットを飼った経験がないので『ペットを亡くす気持ちが解る!』とは言えませんが、【自分に懐いてくれた、妹分や弟分が亡くなった】と思えばいいんじゃないですか?」
残響「あぁ~なるほどなぁ」
fee「まぁ、そうやって理屈をつけるまでもなく普通に自然と悲しくなりますけど(苦笑)」
残響「佐々美ルートはメインに据えられてはいますが、ペット話一辺倒じゃなかったので、ぼくには良かったです」
fee「ペット話は全然感動しなかったんですね? その割にはシナリオ点が高いような」
残響「ペット話は関係なくて、佐々美との閉じられた世界での同棲とか、幻想の中に佐々美が消えていく美しさとか」
fee「佐々美の話はペット一辺倒じゃないけど、ペット話は大事だと思います。僕は佐々美ルートの最後、クロが亡くなるシーンは感動しました」
残響「なるほど」
fee「感動したから点数が高いんです」
残響「はぁ~~、そうだったんですね」
fee「ていうか、佐々美ルートのシナリオを褒めている人の7割はそうだと思うぞw」
残響「えっ!?」
fee「最後のシーン、結構感動的ですよ」
残響「見ているところが全然違いましたね」
fee「点数は似たような感じなのに、全く違いますねぇ。……どうしたもんかな」
残響「佐々美ルートにおいて、そこまでペット話が重要だとは予想外でした」
fee「昔飼っていた黒猫が、何年間も飼い主(佐々美)のことをずっと探していた。佐々美を見つけたのに、佐々美に気づいてもらえなくて、自分に気づいてもらうために世界まで作る。
あと数時間で死ぬ、というところで遂に佐々美に気づいてもらい、幸せだった頃のお気に入りの遊びをしてもらう。身体的にはしんどくなっていても、死ぬまで佐々美と遊んでもらい、安らかにこの世を去った。僕は感動しました」
残響「なるほど。クロは言葉を話す分、ただの獣よりは上に観る事ができたので、マイナス評価にはならなかったんですけど……」
fee「*色々言いたい事はあるけど、もういいや……」
残響「申し訳ない」
*本編内容からは外れるのでカットしましたが、「動物には知性はあるのか」「動物は言語を喋れるのか」「哺乳類と昆虫の違いとは」などなどの話を裏でやりました。
僕自身も、『じゃあゴキブリが死ぬ話を読んだら悲しいのか?』みたいに詰め寄られたら、多分悲しめないでしょうし、『人間ではない生物』という一点で猫もゴキブリも同じだ!と言われたら、反論に困るわけですが、しかし実際問題、僕を含め『猫』と『ゴキブリ』を同列に語る人はそう多くはないと思うわけです。
とはいえ、中にはゴキブリを飼う方もいらっしゃるわけだし、多数決の問題でもない。何も考えず、『ペット話に心を動かされない人間はダメだ!』みたいな話も拙いと思いました。猫が良くてゴキブリがダメな理由は、僕には説明できないし、ゴキブリを愛する事もできないので、そういう意味では僕も『人でなし』なわけです。
僕の中では哺乳類と昆虫は明確に別枠なんですけども。
しかし、こういう対談の場なので全然構いませんし、『正しい・間違い』の話ではないんですが、感覚的にはかなりマズい発言なので、対談以外の場では慎重にしようね、と老婆心ながら思ったのでありましたw
☆
残響「強引に話を変えると、佐々美はかわいかったです」
fee「かわいいですよね」
残響「共通ルートで出てきた時は『なんだこいつ』としか思わなかったんですけど、攻略ルートに入ると、かわいい」
fee「エロゲーマー的にはよくある事ですけど、ルートに入らないと魅力に気づけないヒロインっていますよね」
残響「いますね」
fee「気に入ったキャラだけ攻略する、というプレイスタイルの方を批判する気はないんですが、それだと見逃しちゃうかわいい子はいるよ? とは思います」
残響「それはありますねぇ。佐々美は面倒見が良くて律義ですし、露悪的なツンデレというわけでもないですし。不器用なだけで」
fee「理不尽なツンもない。割と照れ屋だしね」
残響「そうそう」
fee「僕は別に謙吾とくっついても良いとは思いましたけどね」
残響「それはぼくも思います。シチュエーション的に理樹の部屋が中心となるので、四畳半セックス話的にも美味しいというか」
fee「セックスしてないけどね」
残響「してないですけど、閉じられた空間というのはグッとくるところはあります」
fee「閉じられた空間なら、佐々美ルート以外でもあるじゃん。真人といつも閉じられた空間で筋トレしてますよ」
残響「ははははw」
fee「嫌な青春だなぁ」
残響「真人はおいといて、佐々美ルートは、ちょっとした同棲気分を味わいました。作中でも理樹が『同棲っぽい』とか言っていますが」
fee「それは良いんだけど、理樹君、このシナリオだけ人格が違くない?」
残響「それはリフレインの後なので、成長した、とは言えませんか?」
fee「単に空気が読めなくなっているだけ、な気がするんだけど」
残響「あー……真人出ていけのところですか?」
fee「そうじゃなくて。照れ屋な佐々美が恥ずかしがるシーンを作って、佐々美の魅力を引き出そうとしているんだと思いますが……理樹君が『新婚さんみたい』とか『同棲っぽい』とか『パンツ見えそう』とか空気を読まずに言いだして、それを聞いた佐々美が恥ずかしがる。確かにやり取りとしては面白いかもしれないけど、本編の理樹君ってそんな空気の読めない事を言うキャラだっけ?っていう。新婚も何も、佐々美は必要に迫られて理樹のところにいるだけなのに」
残響「なるほどw」
fee「佐々美が不愉快に思ったかはわからないけど、僕が佐々美の立場だったら、ちょっとお前……とは思いますw セクハラも含め、痛い勘違いヤローみたいな発言が結構あって、『なんでそんな発言しちゃったんだよw』と引っかかる部分が結構ありました。本編ではそういうのはなかったんですが」
残響「佐々美に対しては別に気を遣わなくてもいっか、みたいな事を理樹君が言っているシーンがどこかにあったような気がする……」
fee「え、そんなシーンあったっけ」
残響「その延長線上で、佐々美に対して多少乱雑でもいいやと思っているのかも。それはそれで一つの愛の形というか」
fee「よく言えば無防備、ということですかね」
残響「リフレインで成長して、良い意味で素直な強さ、悪い意味ではずぼらさを得たのかなぁと」
fee「小鞠さんに対してはパンツが見えているのを指摘するどころか、パンツを見たのを隠そうとしていた初々しい理樹君なのに。佐々美ルートだと見えてもいないパンツを『そろそろ見えそうだよ!』とか言いだして。なんでセクハラ親父みたいなキャラになっちゃったんだ?って思っちゃって」
残響「こうして理樹君もオトナになっていくのでありました……」
fee「理樹君自体も、いじられてはずかしがっているのがかわいい、みたいなキャラだった気がするのに」
残響「それはわかります」
fee「なのに、積極的に他者をいじる側になってしまったのか……」
残響「そう言われたら、ちょっと考えちゃいますね」
fee「エロゲー批評空間の情報では、佐々美ルートは小鞠、来ヶ谷さんと同じ都乃河さんが担当しているはずなのに、理樹君の性格が違うなぁって」
残響「筆が滑っちゃいましたかね」
fee「追加ヒロインなので、現実に、時間が経過したというのもあるかもですけどね。佐々美のかわいさを出すという意味ではアリだけど、理樹君はこんな事言うかなぁ……」
残響「『リトバス』全体として、セクハラ親父みたいなキャラはあまりいませんよね。それこそ来ヶ谷さんぐらいで」
fee「そうですね」
残響「男性キャラの存在感が大きいゲームだけど、そういうマッチョというか、性的なやらしさは薄いというか」
fee「浮いた話もないしね。謙吾がちょっとあるぐらいで。『まじこい』は、ガクトとか、モロとか色々あったけど。『リトバス』は、リトバスメンバーに真人や恭介や謙吾が惚れたりとか、『あいつ胸デカいよな!』みたいな会話もないですし」
残響「小学生っぽいというか、無邪気というか。そこもぼくは『リトバス』の凄く好きなところなんですけど」
fee「子供っぽさはありますね」
残響「大人になろうとして背伸びすらしていないのが、ぼくはとても好ましく感じます」
fee「『まじこい』とか『つよきす』は年齢相応の、【色気づいて、そわそわしている感じ】がありますけど、『リトバス』はまだそこに至っていない感じですよね」
残響「ですね」
fee「小学生っぽいというと悪口に聞こえるかもしれないけど、これは悪口ではなくて」
残響「凄く褒めているんです」
fee「僕は凄く褒めているわけでもないけどw 僕は単に事実として、好きでも嫌いでもないけど、『リトバス』にはそういう雰囲気があるなぁと」
残響「そっかw」
fee「リトバスメンバー内でカップリングがあっても良いとは思うんですけどね。カップリングを作るなら誰だ!? 真人×クドか?」
残響「その発想はなかった……」
fee「わっふるわっふる! とか言いながら二人でいつまでも筋トレしていそうなんですが」
残響「真人の一番の嫁は理樹君ですけど」
fee「そうだねw」
残響「そこは譲れないw 西園さんと恭介の組み合わせはどうですかね?」
fee「いけそうだよね。恭介が読んでいるのは漫画だけど、全く話が合わないわけではなさそう。というか、恭介は割と誰でも行ける気がするんですけど」
残響「ちょっとメタ的な話ですが、恭介的なエロゲ主人公って多いですからね」
fee「ヒーローの位置にいるのが恭介ですから。まぁ『つよきす』や『まじこい』も主人公以外のところにヒーローがいた気がしますけど」
残響「そうでしたねw」
fee「主人公がヒーロー以外の位置にいても全然良いと思いますけどね。謙吾には既に佐々美とか、古式さんがいますね。古式さんが死んでいるという説があるみたいですけど。小鞠ルートの墓参りなどが論拠らしいんですが、生きていたら作品的にマズいかな?」
残響「マズくはないと思いますけど」
fee「じゃあ生きているって事でいいんじゃないかなw 死亡説の方が有力なんでしょ?」
残響「そうみたいですね」
fee「僕は、謙吾は古式さんとくっつけばいいと思うよ」
残響「ぼくもそう思います」
fee「まぁ古式さんが亡くなっていたらどうしょうもないんですけど……。で、真人だよ真人」
残響「真人は……いいや」
fee「『つよきす』や『まじこい』は自分のお気に入りのヒロインと、主人公がくっついたと考えれば良いんですが、『リトバス』って、作りが一本道じゃないですか。
僕も残響さんも西園美魚ちゃんが大好きだけど、理樹君の隣にいるのが鈴だというのは、『リフレイン』でほぼ確定事項なわけで」
残響「どうもそうみたいですね」
fee「その後で佐々美が乱入してきたっていう趣きですけど。鈴が理樹の嫁なのは正史的には確定に近い扱いになるので、他のヒロインは浮くわけだし、リトバス男性陣も浮いているので、いろんなところに幸せが生まれてもいいんじゃないかなと。
他のリトバス男性陣が鈴を狙ったら、理樹にとって恋敵になるわけですが、謙吾も真人も鈴を狙っている感じはないですし。恭介が狙っている可能性はありますけどw」
残響「そうきたかwww」
☆
fee「佐々美ルートに話を戻しますが、このルートの世界観がちょっとよくわからなかったんですよ。
まず、ルールを確認します。
ルール1:理樹の部屋でだけ【佐々美】になる
ルール2:理樹にだけ【佐々美】と意思疎通ができる
ルール3:理樹の部屋でも、理樹以外の人間の目に触れると、【佐々猫】に戻る
で、キャプチャを撮ったんですけど、こういう説明がされているわけです」
残響「ほぉほぉ」
fee「全然意味が解らなかったんだけど」
残響「閉じこもっていて、隠れてた? 最後がちょっとわかりませんね」
fee「簡単に言うと、【佐々美】が【佐々猫】に変身していたんじゃなくて、佐々美の身体の中に黒猫が憑依しているって事ですけど、正直に言って意味が解りませんでした」
残響「二重人格というよりは、二重存在というか、存在の重ね合わせと考えればいいのかな。佐々美ルートの世界では、【佐々美であり、猫である】という存在があって。【黒猫】と【佐々美】の存在が重なっていて、時折【黒猫】という存在になり、時折【佐々美】という存在になる。そういう事が言いたいんじゃないでしょうか」
fee「まぁ、多分そうだとは思います、けど……。その上で、何で理樹の部屋でだけ、【佐々美】になるの? なんで【理樹】だけ佐々美と意思の疎通ができるの?」
残響「リフレインでは、理樹が世界のキーだったじゃないですか。世界の揺らぎを誘発させる人物なのかもしれません」
fee「そういう設定だから、そういうお約束だから、主人公だから、で流してほしい感じなのかな? 魔法少女が変身している間に襲われないのと同じで、ツッコむのは野暮だろ?っていう感じ?」
残響「うーん」
fee「お約束というのはあって良いと思います。更に言えば、ここが解らないからと言って佐々美ルートの面白さが下がるわけでもないです。だけど、こういう中途半端な説明をつけるぐらいなら、ちゃんと説明してほしいと思う。
僕はこんな説明は要らなくて、単純に【佐々美が変身した】ってだけでいいじゃんって思いました。ファンタジー全開でいいじゃない。それじゃマズかったの?」
残響「ちょっと中途半端な理屈付けかもしれませんね」
fee「たとえば佐々美のユニフォームを拾った人物(=理樹)だけ佐々美と意思が通じ合うとか。
あるいは、佐々美は最初の時点では謙吾が好きなのでダメですけど……スタート地点で佐々美が理樹に片思いをしている設定だったら、好きな相手にだけ言葉が通じたんだ!とかね。
逆で、理樹が佐々美に片思いをしているから言葉が通じた、とかでもいいんですけど。
何も説明ナシなら別にいいけど、こんなよくわからない説明をするのなら、僕が今言ったような、説明にはなっていないけど、感覚的に『あ、そうなんだ』って解りやすい、そういうファンタジーの方が良い気がする」
残響「なるほど。確かに存在論とか持ち出さなくても良いっちゃ良いですね」
fee「僕が書いたような、テキトーな設定でも面白さは全然減らないと思いますし」
残響「減りませんね」
fee「複雑な設定を持ち出してきた上に説明が下手だと、ちょっと戸惑ってしまいます」
残響「確かに、これよりももっとまともな説明の付け方があったのに、とは思いますね」
fee「まぁ、ここは大事なところではないので評価には影響しないんですが。
本当に大事なのは、佐々美が猫の姿になって、意思疎通ができるのが理樹だけ、そこから始まる恋物語。
それから、黒猫と佐々美が最後に遊んで幸せ。この2つが抑えられていれば、後はそこに向かう過程を丁寧に描くだけで、ある程度の面白さは保証付きということで、全然良いと思うので。説明が巧くできないなら、無理に複雑な話にしなくてもいいのに、と思いました」
☆
fee「鈴のノーマルルートって点数をつける必要あります? これはリフレインの前座ですよね」
残響「そうですね」
fee「鈴ルートのエンディング内容がそのままリフレインに繋がっている。つまり、リフレインに入る直前の、最後のループが鈴ノーマルルートになります。
鈴ノーマルルートのあらすじを単純に言えば、恭介が鈴と理樹を鍛えるために色々ミッションを出すんです。ミッションを乗り越える事によって、鈴が社交性を身につけていく。理樹は……?」
残響「理樹君は決断力を身につけていきます」
fee「そうですね。そういうふうにシナリオが作られているんですが、鈴ノーマルルートに入ると、鈴が併設校に交換留学に行くという話になります。交換留学に行くんだけど、人見知りの鈴には到底務まらなくて逃げ出しちゃって、そのまま理樹と駆け落ちする。
ちょっと話が前後しますが、交換留学に行く前に鈴と理樹が何故か付き合う事になります」
残響「なぜか知らないけど、付き合ってみるか、と」
fee「軽いノリでしたね」
残響「軽かったですねぇ」
fee「恋愛っぽくないというか」
残響「恋人ごっこですね」
fee「恋愛モノとしては見られませんでしたが、仲の良い兄妹みたいな感じ。で、駆け落ちして田舎に行くんですが、ちょっとしんどい目に遭って。最後、警察か何かに見つかって連れ戻されて、終わり? そんな話だった気がするんだけど」
残響「うん。それで修学旅行の話になって」
fee「修学旅行? そんな話あったっけ?」
残響「鈴が最後にクラスからいなくなっているという」
fee「だいぶ前(1カ月前)にプレイしたんで忘れちゃいましたw (プレイメモを見る)あーー、そっか。留学前に、理樹と謙吾が鈴の留学を止めようとして、恭介&真人チームと野球対戦をするシーンがありましたね。ここは結構熱かった気がする。
恭介がズルをして勝って、無理やり鈴を留学に行かせます。スパルタ教育にも程があるなぁと思って読んでいたら、案の定鈴が一週間で逃げ出して。あ、『鈴が学校に来ていない』とメモに書いてありました。残響さんが言っていたのはこれかな?」
残響「だと思います」
fee「そんな話なんですけど。これは恭介の失策でしょ。無茶ですよ。なんでここまで一気に厳しくする必要があったの? 案の定そのせいで、鈴が次のループでは、前のループのダメージを引きずって高校に通えなくなっているし、恭介も引きこもってるけど。
ループの記憶は次の記憶に持ち越すんでしょうか? とりあえず前のループで特大の精神ダメージを食らうと、次のループに引きずるってことですか?」
残響「そうなんでしょうね」
fee「鈴は子供の頃にもトラウマがあるみたいなんですけど、これはなんだったんですか?」
残響「それはぼくもわからなかったです」
fee「わからないですよね。大人が怖いとか」
残響「外界、世の中が怖いというメタファーだったのかなぁ?」
fee「僕は棗家ってどうなってるの?って」
残響「そう言えば全然出てきませんね」
fee「パパが鈴に近親相姦を強要しようとして、とか、パパが借金を重ねて暴力団に連れていかれたとか、荒くれた家庭内の悲劇を目撃しちゃったんじゃないか、と思って読みました。
特に証拠はないんだけど、僕にはそうとしか読めなかった。でもイマイチわからないですね。最後に、『もっと強くならないと』みたいな選択肢が出て、それを選ぶとリフレインに行きます」
残響「シナリオ上意味がないわけじゃないけど、味は薄いというか」
fee「バッドエンド1回目、みたいなもんですからね」
残響「そうですね。イチャコラがあるわけでもないし」
fee「そもそも、鈴と理樹がくっついたのが唐突だったし……」
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