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 登山で火をつかうというと、一般的にはガスストーブでしょう。その他というと、アルコールであったり固形燃料ということになりますが、ガスの安定感、手軽さが浸透しているので、それらを使う人はマニアックな一部の人に限られる・・・そういうイメージがありました。不便そうな感じ、しますよね?

 僕も長年ガスストーブを愛用していますし、これからもきっと使いますが、併用して固形燃料の使用を始めたので、少しお話させてください。案外いいものですよ!

 さて、僕が愛用しているのは上の写真、エスビットというメーカーのチタニウムストーブというものです。重さ15gしかありません。この脚を開いて・・・

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 こんなふうに使います。写真が下手でわかりづらくすみませんが、手前のグルグルは風防です。固形燃料はガスと違ってすぐに消えるので、風対策は絶対に必要です。火が消えないにしても炎が揺らめいてお湯が沸くのが遅くなりますので。

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 この白いのが固形燃料です。エスビットの固形燃料だとピッタリサイズです。エスビットの燃料はスタンダードとミリタリーという2種類あるのですが、スタンダードは使ったことないので知りませんが、ミリタリーというのはピッタリサイズです。

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 パッケージの裏にも表記してありますが、1個で12分燃えるとあります。実際はもう少し長く燃えることが多いです。問題はこれでどれだけのお湯が沸かせるかというところですが、ラーメンとか作るのに必要なお湯(だいたい僕は400ml)が、ちょうど沸騰する分量ということになります。

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 こんな感じでお湯を沸かします。風防で覆われるので中の様子は見えませんね(笑) 固形燃料はほとんど音がしないので、果たして火がついているのか消えているのか不安になりますが、じっと我慢の子で待っていると、


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 ちゃんと沸いてくれます。ただし沸騰までの時間は10分はかかるでしょう。


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 中を覗くとこんな感じでもう少し火がついていますが、このまま放っておいて燃え尽きさせます。この「1個使えばちょうどお湯が沸いて何も残らない」というのは固形燃料の長所の1つだと思いますが、あとで説明します。
 あ、説明忘れてましたが、燃料の中に残っているもの、これは麻縄です。必須ではなくノウハウの域になりますが、


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 固形燃料に直接ライダーで着火しにくい場合があるので、2cmほどの麻縄を載せて火をつけると、簡単に着火しますよ。これは何度か山で使っていくうちにわかってもらえると思います。

 かんたんに固形燃料の使い方を書いてきましたが、ちょっとまとめてみます。

 ・欠点1 風に弱くて火が着きにくい、燃焼しにくい場面がある。
 ・欠点2 お湯が沸くのに10分以上かかる。あくびが出る。
 ・欠点3 火力が弱いので煮たり焼いたりには向かない。

 ・利点1 超軽量。そして何よりコンパクト。
 ・利点2 ガスと違って、半端な量だけ残らない。部屋がガス缶だらけにならない。
 ・利点3 あと何回お湯が沸かせるか、固形燃料の数で把握できる。

 といった感じでしょうか。いいところ悪いところ様々ですが、もし、あなたが僕のように、
『そういえば最近山で料理していないなあ。お湯沸かしてアルファ米かラーメン食べてコーヒー飲むだけだわ』
 って感じてて、
『数分を争ってお湯沸かす必要はない』
 という山登りをしているなら、試してみる価値はありますよ。ガスより優れているから変えましょう、ではなくて、盲目的にガスだけを選ぶ必要はない、という提案にすぎません。実際僕も両方兼用しています。冬とかガスオンリーですし。

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 さて、機能性以外で、実は僕が一番固形燃料の気に入っているところなんですが、とても静かだということです。
 テントや山小屋で、ガスでお湯を沸かすと案外音って大きいと思いませんか? 誰かがお湯を沸かし始めると、シュゴーーーッって聞こえるのですぐにわかりません? テント内で自分が使う場合でも、テント内はその異音に支配されてしまいます。せっかくの自然の中にいるのに。
 固形燃料は、ほぼ無音で時間が進んで、お湯が沸いたらコポコポという沸いた音で気付きます。ちょっとした違いだけど、じつは大きな違いだと感じますがどうでしょう?
 人の少ない静かな山域では、とくに余計な音はもったいないと思います。

 ※ちなみにアルコール燃料ですが、液体なので、こぼしたり取り扱いに失敗する自信(おっちょこちょい)があったので、僕はチョイスしませんでした。
 

読んでくれてありがとう!

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