2017 3/19
単独

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(帰りに撮った写真。向かって右が野塚岳かな)

 北海道の日高地方と十勝地方の間に、長大な日高山脈があって、その南部をカットするように造られている峠が、野塚峠、通称天馬街道です。峠自体は頂上でも標高600mですが、その峠のずっと上の方に、峰々がそびえ、峠を行く車を見下ろしてるのでした。
 今回行く山は、峠の頂上にある野塚岳1353m。こっちから山の頂上が見えるのだから、あっちからはこの道が見えるはず。どういう風に見えるのかな?

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 野塚トンネルの十勝側出口のパーキングからトンネルの上を通って斜面に取り付きます。パーキングには10台以上の車。ここからは野塚岳だけじゃなく、トヨニ岳の方にも行けるので、一大登山基地と化しています。ここは北海道のZermattかChamonixか。

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 ここから野塚岳に向かうルートは主に2つありますが、自分は今回尾根伝いのルートから登り、帰りは沢に降りてくるルートの周回コースとしました。かなり出発時間は遅くなったのですが、どうやら尾根ルートから登っている人はいないようで、踏み跡は古いものでした。
 いきなりの急登にゼーゼー息が切れます。アキレス腱が伸びる~フクラハギが張る~。と、ここで気づいた。スノーシューのヒールリフター上げるの忘れてた(ノ∀`)アチャー パチンパチンッ。おお~ラクチンだ~。

 尾根は細いところや広いところ交互に出てきますが、基本急登で疲れます。身体が慣れた頃に急登来てくれるといいんだけど、いきなり急登だと、その後もずっと足がダメージ引きずるガラスの脚。

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 稜線に出た! 楽古岳方面に伸びる日高の稜線が美しすぎる。今日は天気予報では快晴やや風強しだったのに、いまのところ快晴無風です。ムフフフフ( ̄ー ̄)ニヤリ 

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 このあたりは古いトレースが見えていて、圧雪で歩くのも楽勝でした。気持ちよさそうな道でしょ? いつも思うけど、登りと下りはエレベーターでいいので、稜線だけ歩かせてくれないかな。

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 2つの小ピークを越えて、いよいよ正面に野塚岳が。このルート、危ないところもないし、初級者でも安心してスノーシューで楽しんで歩けるコースです。おすすめ。
 さて、コルに降りて最後の登りにかかりますが、フッカフカの急登でずり落ちながらの前進です。夢中に進んでいるうちに突然平らになったと思ったら、1番高い所にいました。

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 見渡すと、天馬街道あった! 

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 山々の間を縫うように蛇行する道路が、高い支柱に支えられています。その後トンネルに突入しているのですね。大きなダムを観たときにも近い気持ちで、相反する2つの感情が湧いてきます。こんなところに道を作りやがってという気持ち、よくぞ作ったものだという気持ち。
 
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 無人の山頂でしたが、オニギリ食べてると3組の登山者が相次いで登ってきました。大学ワンゲルOBOGパーティーは、楽古岳まで行く予定だそうです。楽しげな様子を観ていると、こっちも元気湧いてきます。すごいなあ。
 山頂だけはけっこう風が吹いていて、長居すると寒いので、お先に失礼して下山することにしました。

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 みなさんが登ってきた沢ルートのコルを目指します。正面のピークに登りそのまま稜線歩きをして適当なところから下降するルートもあるようですが、今回はそっちは行きません。魅惑のルートに見えます。下調べしてこればよかったか。

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 コルからは沢へ一直線。スキーヤーが描いた思い思いのシュプールが楽しそうです。これくらいなら僕でも滑れる斜面に感じます。でも、スノーシューがやっぱり好き。

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 歩いていると、雪面に虫がよく歩いています。昔から
「なんでこんなとこ歩いているんだろう?」
 と不思議に思っていましたが、テレビ番組によるとこの虫達、風で飛ばされてくるらしいですね。で、雪面に落ちて寒いので早く脱出しようと焦ってるそうです。冷えると動けなくなるから。今まで誤解してた。すまん気持ち。

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 眠くなったのでちょっと雪面で昼寝。背中から伝わってくる冷たさと、暖かい日光の調和が気持ちいい。僕は虫ではないので焦る必要はない。目をとじると、ここは音がしない。時々シジュウカラが鳴くだけでした。

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 木々は着々と春の芽生えの準備を進めているようです。

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 木の芽にもいろいろ形があるので面白い。

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 こ、これは! まるでバルタン星人のような芽。上の柔らかそうな葉の部分、触りたいけど触ったら壊れそうで触れられず。

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 沢はまだまだ雪に覆われていますが、陽当りのよい場所では耳を澄ますとチョロチョロと水の流れる音がしていました。
 冬と同じように雪があっても、もう山は春です。 

野塚
 

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