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(↑たった数年前ですが、あるもの無いもの色々変わってるなあ。木も低い)

 宿を初めてからずいぶん経ちました。
 ここ数年、お客さんに質問されることが多いのが、
「どうして『ふかふか亭』なんですか?」
 ということ。
 じつはこのことは、宿を始めて数年間は聞かれることが多かったのですが、それからしばらく聞かれなくなり、また最近増えてきた経緯があります。
「そういえば、以前のHPには名前の理由を書いてたけど、今は書いてないからなあ」
 と思い当たりました。

 特別珍しい名前ではないと自分たちは思っているのですが、興味ある人がいてくれるのは嬉しいですし、その場では簡単に答えることしか出来ないので、ここで紹介させてもらいます。

理由 悗佞ふか』

 私達が北海道に移住してから宿を始めるまでに、7年かかりました。その間に、静内のキャンプ場で地元の知り合いとバーベキューをしたことがありました。当時静内のキャンプ場はライダーなどの旅人で人気のところで、じつは自分たちも移住前はよく利用して泊まっていましたね。

 さて、バーベキューをしていると自然とライダーさんたちと会話することになりました。地元民にとっては旅人のユニークなライフスタイルというのは、異世界のようなもの。それを目の当たりにすると、興味を持つわけですわ。

 そのなかで、調子に乗った知り合いがライダーの1人に言いました。
「今晩うちに泊まりに来ないか? うちなんて薄っぺらいせんべい布団しかないけどな」
 するとライダーが、
「いやあ、うちらテントで地面の上でいつも寝ているじゃないですか。どんな布団でも『ふかふか』に感じるんですよ!」
 と答えたんですね。

 私たちもバイクで旅しているときはいつもテント泊でしたし、「わかるわかる」と心のなかで思ったのですが、「それにしても『ふかふか』っていい響きだなあ。宿の名前の一部として候補にしておこう」と考えたのを覚えています。

理由◆慊癲

 
宿の名前っていろいろなスタイルがあると思います。
 でも私たちは最後に『亭』をつけたかったんです。

 というのは、海外では宿のことを「INN」「イン」と表現します。私たちは昔から冒険ものの小説
が好きで、それが和訳されるとほとんどが『亭』になっていたんですよ。
 例えば有名な指輪物語では「The Prancing Pony」という宿が「踊る仔馬亭」となっていたり、他にも「鳥たちの故郷亭」「憩いの我が家亭」なんていうのもありました。
「宿屋は『亭』だな」
 と意識づけされていたわけで、自分たちが宿をやるなら『◯◯亭』というのは使いたかったのです。

 日本では高級宿とか料亭とか(弁当屋とか)のイメージが強いですが、そういうわけで、民宿なのに「亭」になったわけです。

合わさると・・・

 
宿の名前を決めるとき、いろいろ候補がありました。
 そのなかで選んだ単語が「ふかふか」で、宿には「亭」がつくので「ふかふか亭」の完成です。

 ところで宿の布団は羽毛布団を使っていますが、これは後付けでして、どうせなら布団もふかふかにした(当時はまだ羽毛布団は少なかったかも)だけなのです。
 今でもよく「せんべい布団でもふかふか亭」と言うことがありますが、それはこういう理由からです。考えてみると、宿の名前について聞かれるということは、それなりにオリジナリティがあるからということなので、結果的にいい名前だったのかな?

つまり・・・

 長い説明ですみません。まとめると、

 旅人たちよ、地面で寝るよりちょっとは「マシ」な空間がここにあるぜ〜?
 どうだ?「ふかふか」に感じただろ〜?
 今日も元気にいい旅楽しんでな!


 ということですかね。
 ありがとうございます!