2008年10月02日

これが国民の選択

この四月に診療報酬改訂があった。その目玉は後期高齢者医療制度の創設。75歳以上の老人を別会計にして医療費の抑制をするのが目的。慢性疾患の療養型患者を医療保険から介護保険にシフトするので弱者切り捨てにはならないという。
じゃ、実際はどうなったのか。
介護施設は満杯で新たな入居はできやしない。多少空いていても手のかかる患者は入れてもらえない。当たり前だよな。本来は医療が必要な患者も介護に送ろうってのが厚生労働省の考えだから。脳梗塞で倒れた人が90日やそこらで医療から介護に全員移れるって思えるかい?某球団の終身名誉監督が人前に出られるようになるまでどれだけかかったか…。
どんなに進歩しても残念ながら全ての病気を完治させることは不可能。医療費を抑制するということは病気を治せなくても諦めるというのと同じこと。そういう政策を強烈に推し進めた亡国首相を選んだ国民がそういう国になることを望んだわけだ。



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2008年10月01日

久しぶりの毒

伝家の宝刀を抜いて3年、最近の医療環境に物申したくなった。
長らく書いていないのと通勤途中の短時間しか使えないのでぶちギレの文章になってしまうのはご容赦を。

本日は復帰のご挨拶で。明日以降に本格始動します。





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2007年04月14日

医師不足

 本日の報道ステーションで古館が馬鹿なことを言っていた。

「昔の医者は『俺がやらなければ…』という気概があったのに」云々

 今の医者にもそういう気概はある。でもね、どんなにがんばってもあと15年は今の状態が続くと厚労省も認めているくらいに医療現場は疲弊・崩壊しているんだ。
 後少しがんばったら、新しい奴が新しい気持ちと新しい技術を身につけて俺と交代してくれる…。
 この気持ちがどうにかこうにか地域医療を支えてきたんだ。なのに新医師臨床研修制度で2年間の新人の供給停止が起こってしまった。

 毎年医師が増えているって?ほんとかよ。それならなぜ医師不足が起こる?厚労省の発表する医師数ってのは医籍登録者数だとすれば、この中にはずいぶんな数の物故者が含まれているって言うぜ。

 外科学会の発表によれば、外科医の平均勤務時間数は週70時間だそうな。そして7割の外科医が当直明けに手術をするそうな。
 俺の知ってる限り、当直明けに朝から家に帰れる医者はいないぞ。36時間勤務なんて当たり前の世界だし。労働基準法ってのは医者には適応しないみたいだ。

 これに追い打ちをかけているのが昨今の医療訴訟および警察の対応。

 医療がすべてうまくいくのなら、医者なんていらないよ。どうなるか分からないから医者が必要なんじゃないか?
 飛行機なら、天候不良で引き返すこともできるだろう。医療はどうだ?引き返すことも進むことも患者の期待に添えなければ刑事訴追。ばからしくてやってらんない。



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2006年06月06日

啓蒙活動が必要

ネットで話題の(「麻酔科一般」でググッてくれたらわかります)
周術期看護師
に関連する麻酔科学会のセッションを聴講した。

理事の腰砕けには開いた口がふさがらなかった。なんだよあれは。あの勢いはどこへいったんだ?学会員があの意見に賛成するとでも思ってたのかな。で、あまりの反対意見の多さに腰が引けちゃったって感じ。

医療の現場では 産婦人科・小児科・麻酔科の三科が極端に不足しているってのが通説。でも一般のかたがたには産婦人科と小児科の不足はどういうことが起こるかわかってもらえても、麻酔科が不足することによる影響ってわかってもらえないんだろうな。

もっと一般の人に麻酔科ってものを知って欲しい。

こういう風にブログで毒を吐いていても、知ってる人にしか読んでもらえないんだろうなぁ。
何とかせねば。

うむ、久しぶりに新しいブログを立ち上げるか。
そしていろんな手を使ってみんなに読んでもらおう。
それがいい。



fentanyl at 22:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 麻酔科 

2006年05月31日

久しぶりの投稿

自主的に転勤した今の勤務先はスタッフ5倍で症例数7倍。当然暇なし。それでもむしょうに書き込みたくなるときがある。

最近見つけたサイトでは薬価が検索できる。で、笑気の薬価を調べてみた。

5.5円/g

グラムゥ!?
常温常圧で気体の笑気がグラムで薬価が規定されているとは思わなかったよ。
変換しないとわからないし。
笑気は亜酸化窒素。分子式はN2O。分子量は40。
1Mol 0℃1気圧で22.4リットルが220円。
一般的な室温を25℃として
22.4×298÷273≒24.4リットルで220円。1リットル9円になる計算。

まさか笑気が季節変動する薬価だとは思わなかったよ。



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2006年03月04日

合併症で刑事告訴

「術後は良好」うのみで患者死亡…医師3人を書類送検 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


こんなのたまったもんじゃない。医療行為はすべからく合併症が起こりうるもの。起これば民事は仕方がないとはいえ、外科医のほうはさておき麻酔科医のほうを刑事事件にしてしまっちゃ医療行為は崩壊だ。

硬膜外麻酔の恩恵を受けられなくなるよ、みんな。
硬膜外麻酔がなけりゃ、呼吸器系の手術の合併症は増大!でも、麻酔科医は刑事訴追の恐れがありますから、硬膜外麻酔は不可能です。
術後の痛みによる合併症は麻酔の合併症ではありませんからね。もうこれからは硬膜外麻酔なんか恐ろしくて施行できません。


fentanyl at 17:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 麻酔 

2006年03月02日

保険点数の改定案

 先日、来年度診療報酬点数の改定案が出た。総額で3.6%、薬価以外で2%弱の減額の予定だそうで…。今話題になっている医師不足の診療科(産婦人科、小児科、麻酔科)にとっては増額になってはいるが、はたしてこれが医師の偏在を是正することがあるかというとはなはだ疑問だ。
 麻酔科領域では、2項目が増額になっている。麻酔管理料と全身麻酔料。管理料については以前のエントリで書いた愚かな縛りを解かない限りは意味がない。そして問題は全身麻酔料だ。

 重症患者の全身麻酔料が増額されるというのが新設された。6100点が8100点に。2万円の増額は大幅アップ。しかし!だれが重症だと判断する?そしてその基準は?基金側が判断するのならこれは医師法に違反する。医師でないものが診断という医療行為を行ってはいけないし、基金の医師が判断しても、診察することなく診療行為をしてはいけない。ということは心ないやつは重症度判断を甘くするかもしれない。明確な基準を明示しないと意味がないことになりそう。

 実際病院の売上が伸びたとしても、産婦人科医や小児科医、麻酔科医にフィードバックされるわけじゃないのだから、医師不足を解消することなんて不可能だろうなぁ。



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2006年02月27日

教訓:マニュアルは必ず読もう

昨年末に日本麻酔科学会から送られてきた麻酔台帳システム2006。病院の情報部にメンテナンスを含めてインストールをお願いしていた。一生懸命入力していたら最近、予約を入力したら1分以上ビジー状態が続くようになっていた。
病院の電子カルテのバージョンアップの時期と重なり、麻酔台帳のメンテナンスが後手に(最新バージョンが1.91。使っていたのが1.3。たった2ヶ月で10回のバージョンアップもどうかと思うけど)回っていたので、そのせいかと思ってました。

ところが!

本日、痺れを切らして自分でバージョンアップするために管理者マニュアルを読むと…

「週に1〜2回はメンテナンスしてください。これは仕様です。」

との記事が最後の最後のページに。

やはり、マニュアルは読まないとね。反省。

#私のあの無駄な待ち時間を返してください。


fentanyl at 19:22|PermalinkComments(0)TrackBack(2) 麻酔 

2006年02月25日

マーフィーの法則

 何年前だっけか、流行ったことがあった。悪いことには悪いことが重なるってのを具体的に挙げて、格言のようにするっての。昨日がまさにそれ。
「学会出張してる医者が多い科には緊急手術が入る。」
整形外科医の3分の1が出張している昨日は、もともと局麻1例の予定。そこに骨折が鬼のように入院してきて、臨時手術が3例。暇なはずだったので麻酔科も有給消費モードに入っていたから目の回る忙しさになっちまった。
もちろん並列できるように手配はしたけど(それだけの人員を確保したってこと)執刀医不足で縦並び。なんやかんやで夜中まで働かせていただきました。

全国的な麻酔科医不足の影響はうちにもある。来年度はスタッフ2名減。補充はレジデント1名のみ。回るかな。




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2006年02月01日

麻酔科は役割分担してはだめ

麻酔科医が多数集う某所でのお話。
厚生労働省が全国の病院に査察(というか指導というか…)に入った。そこで麻酔関連の問題点としてあげたのが次の点。

麻酔管理料は術前診察、麻酔、術後診察を通じて、同一の麻酔科標榜医が担当した場合にのみ算定できる。

これを満たさないのならば、麻酔管理料を返還すべし。
という。

麻酔管理料は、常勤麻酔科標榜医(ひょうぼうい;麻酔科ですと名乗ってもいいよという国家資格。医師免許あるだけでは麻酔科医とは名乗れません。)にのみ請求可能な手技料である。これが麻酔科医増加のかぎを握ると思ってるのだが。
残念ながら厚生労働省は同一ということに重きを置いているようだ。手術の前に効率よく麻酔科医が全ての症例の術前診察を行うということをすれば(これは大きな病院ではよくやられていること。こうしないと非効率で十分なサービスを提供できなくなる可能性がある。)この手技料は請求してはならないという。

こんな馬鹿な話、あるかっちゅうの。それでなくても少ない麻酔科医の首をしめようってのか!

4月以降の保険点数の改定でこんな馬鹿な縛りを取り払ってくれますように。


fentanyl at 19:00|PermalinkComments(1)TrackBack(1) 麻酔 

2005年10月17日

医療費抑制政策

どうやら小泉政権は医療費を総額で2%程度抑制するようだ。で、某掲示板でみた未確認情報。(≒がせネタ)
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2005年08月31日

指導は難しい

ローテーターの指導は難しい。ほっとけばどんどん勝手にやってしまうし、すこし厳
しく注意すれば拗ねる。
確かにデューティで麻酔科に来てるやつは将来の為のテクニックを身につけるために
来ているわけではないから叱られると面白くないんだろう。俺は誰かれ分け隔てなく
厳しいつもりなんだがな…
お客さんに対するような態度をとらねばならんのか…

ま、俺とアイツは合わないということか。


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2005年08月25日

十人十色

新任地はスタッフ8人レジデント4人の大所帯。十年ぶりの非トップでもあり、ずい
ぶん気楽になった。
しかしボス以外とは出身医局も異なり初めて仕事をするわけで、そういう意味では気
を使う。
慇懃なやつ、無口なやつ、愛想のないやつ、マゾヒスティックに重症を担当したがる
やつ… 一癖も二癖もあるやつばかりだ。これから暫くはヒューマンウォッチングで
楽しめそうだ。


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2005年08月20日

テスト

ピッチから投稿できるかテスト

なぜピッチかはわかりますね


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2005年07月29日

退職

7月31日付で現職を退職する。

きっかけは副院長の心無い一言であった。勿論それだけが問題ではない。
教室の幹部とも相談し、ここから撤退が決まるまで2週間。即辞表を提出し、退職するまで2週間。この手の病院としては異例の早業であった。
今日も象徴的なできごとがあった。まずは事務。財形貯蓄担当者が出張中で対応できないと…。担当以外の業務は知らない奴ばかりという好例。
そして手術。一番若手が初めての手技に挑戦するのに指導にもこないI。指導は1時間予定のオペを7時間(だっけ?過去ログ参照)かけ、プレートの上下を確認せずにオペに臨む腕には定評のあるDrだけ。思ったとおりごたごた。立ち会い業者さんのおかげで何とか終了した。
とどめは院長。今日は不在だそうで退職辞令を交付する人がいないんだそうな。俺、本当に辞められたのか確認したよ、事務に。辞令はたしかにあるそうな。また取りに来いという事かな。orz

次の病院ではここで毒を吐く必要がないことを祈る。祈りつつ暫く休止としようか。


ご愛顧感謝。



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2005年07月24日

毒を吐く

堪えきれずにとうとう伝家の宝刀を抜く。
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2005年06月21日

電子カルテ

時代に乗り遅れまいとうちも電子カルテ化に向けてぼちぼち取り組んでいる。ラボデータと画像がPC上で見られるのはかなり便利だが、はじめに電子カルテありきで開始されたので省力化には至っていない。
入力は増えかつ紙カルテは依然書き込まねばならないので手間は従来比2倍といったところか。
麻酔科としてはデータが散逸する事なく麻酔中に他患者のをチェックできるのは助かる。
しかしすべてを電子化するのは不可能だろう。
私は麻酔記録はチェックリストの意味合いが強いと考えているので麻酔記録の自動化には反対しているし、実際麻酔記録の電子化は本気になれば億単位は簡単にかかってしまう。

はっきり言って現状の電子カルテは商品として完成されたものではない。開発にボランティアで協力しているようなもんだ。もっとこなれてから導入してくれたらいいのに。
電子化は世の流れ。しかし法整備も不十分な今、いそいで導入するメリットはないだろう。


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2005年05月02日

普通の足関節脱臼骨折

4時間半も手術すんな!
プレートの上下くらい確認してからオペ室にはいってこい!!



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2005年04月11日

輸血血液不足

繭奈さんの医療日記へのトラックバック。

輸血用血液が不足しているらしい。そういえば先日駅前に止っていた献血カーには、O型とA型の在庫が適正数の三分の一だと書いてあった。

日常的に輸血する機会の多い麻酔科医としても、この問題は由々しきものだと思うけど、今現在の赤十字社の対応にも少々難点があるのではあるまいか。

手術という観血的処置を行う場合、どうしてもある程度の出血は避けられない。絶対的に出血が予想される場合は当然輸血製剤を準備しているし、使用するから製剤が無駄になることはそうない。問題は動脈瘤クリッピングなどの出るときは出るけど出ないときは全くでない場合だ。

血管の手術だから万一血管が破裂したら(決して医療ミスじゃありませんぞ。漏れてる血管を閉じる手術なのだから出ても当たり前、出ないこともある。これは神のみぞ知る領域の話)場合によれば数千mlの出血もありうる。だから最低限の輸血の準備は必要になる。ところが出ないときは輸血の必要がないくらいしか出ない。
準備した血液製剤の運命は…廃棄処分。昔と違って輸血が必要になる手術はそう多くない。だから有効利用するにも限度がある。しかも数年前から赤十字社は血液製剤の返却を断っている。有効に利用するためには不要になった有効期限内の製剤を他の施設に回すのがいいと思うのだけど、赤十字社は「製剤の管理に責任を持てない」という理由(らしい、どうやら。あのPL法が施行された頃にこうなったから)で引き取ってくれなくなった。

また、ある程度出血が予想される場合、患者さん本人の血液をあらかじめ抜いておいて出血した場合に返血する「自己血輸血」も行われている。自分の血液だからいろいろな病気が感染する可能性はかなり低くなるから結構利用されている。それでも予想よりも出血量が少ない場合も多々あり、そうなるとこの血液も廃棄されることになる。この血液を献血として赤十字社に提供することができたなら献血量がある程度確保できるのではないかと思うことがある。

昼休みの短時間では思うことの半分も上手に文章にすることができないけど、ブログだから書きなぐりで済ませてしまおう…。


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2005年04月06日

需要と供給

資本主義社会では需要と供給のバランスが価格を決定するはず。
今、麻酔科医の不足が言われている。特に地方の中核病院は深刻な様子。それならば高給優遇してるかというとそんなこともない。
噂では学会が低賃金で有名な某病院グループに麻酔科医の待遇改善を迫っているらしい。資本主義に基づいて…
その結果がどうでるか。判るのは16日。



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