14第二の人生・・・歴史上初めて人間の方が組織よりも長命になった。そこでまったく新しい問題が生まれた。「第二の人生をどうするか」である。


働くものは組織よりも長命

 これまでの社会は、二つのことを当然とする社会だった第一に、組織はそこに働くものよりも長命であって、第二に、そこに働く者は組織に固定された存在だったこれに対し、自らをマネジメントするということは、逆の現実に立つ。「働く者は組織よりも長命であって、自由に移動する存在である」とする。


第一の人生の限界

 順調にやってきた四十五歳あるいは五十歳といえば、心身ともに働き盛りである。その彼らが仕事に疲れ飽きたということは、「他への貢献、自らの成長のいずれにおいても、第一の人生では行き着くところまで行ったということであり、そのことを知った」ということである


第二の人生で再び成長する

 仕事に挑戦を感じなくなった者は、成長が止まったと思う。確かに現在の仕事では、成長が止まったかもしれない。だが、有能であり、病気でないならば、仕事さえ変えれば再び成長する第二の人生は、仕事への不満や倦怠から逃れるための酒や、火遊びや、精神分析医よりも、はるかに面白いはずである


老いてなお最高の仕事をする

 人は皆同じように老いるのではない。エネルギッシュに働くことはできなくとも、判断力に狂いがなく、二十年前よりもすぐれた意思決定を行う人がいる助言者としても、年とともに欲を離れ、かつ知恵と親身さを併せ持つならば、最高の仕事をする


扉を開く三つの方法

 問題の解決には三つの方法が助けとなる。第一の方法は、文字通り第二の人生を持つことである。たんに組織を変わることでも良い第二の方法は、パラレル・キャリア(第二の仕事)、すなわち本業にありながらもう一つ別の世界を持つことである第三の方法は、ソーシャル・アントレプレナー(社会的起業家)になることである。仕事は好きだが、もはや心躍るほどのものではない。そこで仕事は続けるが、時間は減らしていく。そして新しい仕事、とくに非営利の仕事を始める。


組織だけが人生である弊害

 仕事オンリーでは、組織だけが人生であるために、組織にしがみつく。空虚な世界へ移るという恐ろしい退職の日を伸ばすために、若い人たちの成長の妨げになってでも、自らを不可欠な存在にしようとする


できることが仕事だけならば

 できることが仕事だけならば、問題が生じる。知識労働者たる者は、若いうちに非競争的な生活とコミュニティを作り上げておかなければならないコミュニティでのボランティア活動、地元のオーケストラへの参加、小さな町の公職など、仕事以外の関心事を育てておく必要がある


ひとかどの存在となる意味

 知識社会では、成功が当然とされる。だが、全員が成功することはあり得ない失敗しないことがせいぜいである成功する人がいれば、失敗する人がいるそこで、一人ひとりの人間およびその家族にとっては、何かに貢献し、意味あることを行い、ひとかどとなることが決定的に重要な意味を持つ


成功の機会を持ち続ける

 第二の人生、パラレル・キャリア(第二の仕事を持つ)、社会的起業家としての仕事、そして仕事以外の関心事を持つということは、社会においてリーダー的な役割を果たし、敬意を払われ、成功の機会を持てるということである


第二の人生に備えるたった一つの条件

 第二の人生を持つには、一つだけ条件がある。本格的に踏み切るかなり前から、助走しなければならない

                      『仕事の哲学(P・ドラッカー)』より

 
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
白仁田の考えとは違うマネジメント・マーケティング・経営についてとても参考にしています!
コチラに参加のブログも是非参考にして下さい。