真鍮天国

オーディオ機器について色々書いてます。 たまに違う物を書くかもしれないです。 ついったやってます。@FI_BA_A1です。 ブログのタイトルの意味は英語にするとわかるかもしれません。少し昔のこれが好きです。

きっかけは、およそ1年前のふとしたECR-500を聞いてみたいなぁ・・・という呟きでした。
そこに倉庫で眠っていたECR-500が有るので聞けますよ!というリプライを頂き、伺ってきました!



今回お伺いしたのは、磯村無線(@isomuramusen)さんです
ホームページはこちらです
火曜、日曜定休とのことですが、前もって連絡が欲しいとのことです。因みにTwitterのDMでも大丈夫でした!

7月一杯までは展示しているとのことです。

お店の中は非常に見ていて楽しく、
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懐かしいビデオカメラだったり
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世界最小のテープであるデジタルマイクロカセット等の往年のソニーの製品が並んで居る一方で、最新の有機ELの4Kテレビもある量販店では味わえない不思議な空間でした。
またSONY専門のお店だけ有ってかとても商品知識が詳しく、説明を頂いた4kテレビが自室には置けないですが欲しくなってしまいましたw


さて、前置きが長くなりましたが、そろそろECR-500のレビューをば。




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はいどん!

今回の視聴環境としては、ECR-500のアンプユニットがスピーカー端子から信号を受ける設計のため、
AK320→MAP-S1(マルチオーディオプレーヤー、つまりコンポ)→ECR-500という構成で聞きました。

・雑感
装着感はかなり良かったです。
重量としては350gと比較的重めの部類ですが、僅かに軽い手持ちのT70やRP-HD10よりも快適でした。

側圧は弱すぎず強すぎず、長時間聞いていても疲れませんでした。
(長々とありがとうございました)
また、ヘッドバンド調整は金属らしいカチカチとした小気味良い感触で、およそ40年前のSONYのハイエンドの風格を感じる物でした。

音量についてはPOPS等の音圧の高い音源では問題無かったですが、クラシック等のそうではない物では少し小さいかなぁ、まあギリギリセーフだけど・・・といった音量でした。
ここについてはMAP-S1の出力の大きさも関わるかもしれません。


・低域について
40年も前で、ソニーが初めての自社設計の平面駆動、低域が皆無じゃないか?と思っていましたが、案外出ていました。
ただ、量は多くないです。ローエンドへの伸びは物足りなさがあります。感触としては、金管アンサンブルのチューバ程度までならいい感じです。その辺までなら質はよく感じます。

・中域について
低域の分離が優れる訳ではないですが、とてもクリアで澄み切って感じます。
女性ボーカルなんかを聞くと低域に少し食われるなぁ・・・と思うものの、透き通った感じが癖になり、ついつい聴き込んでしまいました。
サックスの艶めかしい音は非常に美しく表現してくれました。

ここは平面駆動故の歪み率の少なさかもしれません。


・高域について
こちらも伸びはあまり良くなく、低域も含め所謂カマボコ傾向、といった感触です。
ただ、完全に出ていない訳ではないようです。刺さる感じは無いです。

但し、このカマボコな感じについてはECR-500の他のレビューを読む所、アンプ部等の劣化が原因となっているのかもしれません。
(Zigsowのレビューを読んだ所、昔はレンジが広かったが久々に出したら狭くなっていた、との話あり)


・定位と音場
専用アンプに繋がるヘッドホンの端子が4極なので今で言う所のグランド分離になるかと思います。
それも有ってか、非常に定位感は良かったです。

ただし、音場は開放型としてはあんまり広くないなぁと思います。
密閉型ヘッドホンのような閉塞感もないです。
定位の良さも有ってか特に不満が無く、良くも悪くも特筆する程の事は無かったです。


・解像度について
現代的なヘッドホンとは表現が違う感じがします。

近頃の線の細いカリカリとした高解像度な感じが全く無いので、最初は解像度が低く聞こえるかもしれません。
なんとも非常に繊細、といった感想です。

ダフニスとクロエ(作曲:M.ラヴェル)の吹奏楽版を聞いてみました。
(参考:https://youtu.be/1WJXO9xfcAg
 但し、私が聞いたのは指揮:
金聖響 演奏:東京佼成ウインドオーケストラのe-onkyoさんで配信されているこちらです)

この曲の冒頭は木管楽器の細かな動きでモコモコとなんとなくこなすような機器が多いですが、それぞれの楽器がしっかりと表現され、しかし楽器毎にキッチリカッチリ分離され、音楽ではなく音を聞く、と言った感じもなく、とても気持ちよかったです。

また、宇宙の音楽(P.スパーク)を聞いてみました。
(参考:https://youtu.be/KkWfS5p7mWU
 但し、私が聞いたのは指揮:
ダグラス・ボストック 演奏:東京佼成ウインドオーケストラのe-onkyoさんで配信されているこちらです)

この曲の冒頭のウィンドウチャイム等とホルンのフレーズは宇宙が始まる直前の瞬間、その後の盛り上がった所がビッグバンを表現しており、冒頭部はまさに嵐の前の静けさ、といった所です。

そのピリッとした緊張感の有る、息が詰まるような空気が聞いている側にも伝わってくる程で、繊細な表現が生み出す空気感の凄さを感じました。



大まかではありますが、以上でレビューとなります。




この度は貴重な機会を下さった磯村無線さん、本当にありがとうございました。
とてもフレンドリーな雰囲気の店長さんで、非常に居心地が良かったです。
滅多に聞けないだろうしゆっくり聞いていきな、といった感じでついつい長時間試聴してしまいました。お世話になりました。

はい、タイトルの通り、Eartip Iで色々と聞いた感想を書きました。
そこに、Eartip II、Spinfit、Final Eタイプ、Spinfitで聞いてみたらなかなか感想が違ったのでそこについて補足をします。

・Eartip II
Eartip Iより低域の押出が減った感じがします。ただ、これでも低域は強い部類のイヤホンです。 
そして、Eartip Iでは合わなかったLOVEずっきゅんを聞いてみました。
すると、ギターと音がかなり被って今ひとつだったボーカルは多少改善されました。
ただ、Eartip Iで感じていた爽やか感が薄れてしまいました。

なんともEartip Iとは違う音になりました。
万人に受けそうな感じではありますが、Eartip Iで感じた”EN700BASSらしさ”が薄れた感じがします。


・Spinfit
正直、凄くしっくり来ています。
低域の押出はII以上に減ってしまいますが、代わりにローエンドの伸びは改善された感じがあります。
そして、ルーズだった低域は割と改善されます。(ただ、タイトな低域のイヤホンだ!とまでは言い切れないですが)
ちょっとこれは一度試す価値有りだと思います。
また、Spinfitなので高域は伸びます。ボーカルのクリア感はIと同様に良いです。
SHURE掛け専用イヤホンなので、SHURE+Spinfit細軸のような良いフィット感を得られます。


・Final Eタイプ
感覚としてはEartip Iに近いです。
ただ、Eartip Iで感じた解像度不足感は相当改善されます。イヤピでここまで変わるのか、と思いました。
楽器の数が多いと埋もれがちだったトランペット周りの音がよくなり、非常に良いです。
ただ、Spinfitのようなタイト感は出ません。
ここは一長一短、といった感じです。 

・Spiral Dot
高域はかなり出るようになります。ただ、Spinfitと違いシンバル等の音は解像度の低さを感じます。
ハイが出てしまう分、Eartip Iよりシンバル等の音を聞くには分が悪いかもしれません。 
付属のイヤーピースでは擦過音について触れていましたが、このイヤーピースでは確かに擦過音が気になります。
好きな人も居るのかも、と思いますが、自分の手持ちには合わなかったです


こっちも尻切れトンボですが、それでは。 

こちらで大まかなイヤホンについての評価をしております。
このページは、その時に聞いた曲から合う物、合わない物、どういう感じだったか、という点を書いていきます。
どちらかと言うと副資料のような感じです。


何れもマニュアル通りロスレス以上の音質の物を聞いています。
こんな雰囲気なんだな、というのを体感して頂けるようにYoutubeを参考に貼っておきます。
(公式な物が見つからない曲については非公式ですみません)



・女性ボーカル

まずは素直な女性ポップスのこちらを

Carly Rae Jepsen - Call Me Maybe
 
盛り上がってくると低域のノリが楽しいです。ギターは一歩下がった感じになり、ミキシングも有るのかもしれませんが程よく曲を引き立ててくれます。
相性としては△程度で、特にここが凄い!ともこれが駄目!とも無い感じです。


次にノリの良いテクノ系なこの曲

きゃりーぱみゅぱみゅ - インベーダーインベーダー
 
ボーカル部のローは音源レベルでカットされているのか、余り低域に疲れる感じはありません。
もう少しがっつりボーカルが来てくれるイヤホンが私の今までの好みに近いですが、さわやかな感じでこれもこれで好きです。
冒頭の金属質な音がイヤホンによっては刺さるポイントですが、このイヤホンは高域が控えめなお陰で刺さりはないです。
中盤の低域ソロは待ってましたとばかりにローが主張してくれて楽しいです。
好き嫌いは別れる所かなとは思いますが、私としての相性は◯です


では、逆に柔らかめの曲を聞いてみてはどうか、と聞いてみました。

麻衣 - Dreamland
 
少し緩めな低域が柔らかい音楽を引き立てます。
ハイが控えめなお陰で刺さりを気にせず、気持ちよく丁寧な歌い方を聞けます。

また、2番へのイントロの低域の感じが結構テンション上がります。
澄んだ声を爽やかなボーカル感のこのイヤホンで聴くと爽快感があり、結構気持ちよいです。
このアルバムに一緒に収録されている童謡のふるさとを歌っているのはとても落ち着きます。
(参考動画がなく、伝わらないと思い割愛します)
相性としては◎です。

さて、女性ボーカルでの印象としては、うーん・・・悪いとは言い切らないけど無難とも言えないな・・・という感じが有ったので、手持ちでとても合わない物を探してみました。


相対性理論 - Loveずっきゅん
  
これだと、あまり誇張していなかったボーカルがAメロあたりだとギターにも食われていて、(自分は体調により差は若干ありましたが)うーん・・・という感じがします。
距離感としてはギターとボーカルが同じくらいの位置で歌っていて混信しているような感じです。 
ボーカルがしっかりと来る違うイヤホンではボーカルとギターに距離感があり、そこまで気にならなかったのでギターの高めな音と女性ボーカルが重なると相性は悪そうです。一応記号を付けているので重ねてになりますが、×です。

また、ギターを使う女性ボーカル曲でもZARDなどは相性の悪さを感じなかったです。

・男性ボーカル

 Avicii - Waiting for Love
  
爽やか系なこのイヤホン、Aviciiの爽やかな歌声が心地よいです。
もともとローの強い曲ではないのでいい感じに土台がしっかりする印象です。
また、音域的に女声ほどくっきり男声は別れる感じがなく、このイヤホンの弱点がカバーされる感じがします。
色々と男性ポップス系やロックも聞きましたが、特におお!という事もなかったので割愛です。


次はダンスチューンなBASSがものを言うような曲を聞いてみました!

LMFAO - Sorry for Party Rocking

(2:20あたりまではPV用で伸びてるんで、そこから聞く事を推奨しておきます)
鼓膜を揺さぶる感覚の有る低域の押出の強さがとても楽しいです。
ダンスチューンが好きで低域ジャンキーなら確実におすすめできます。
文句なしの◎です

総評としては、男性ボーカルは外す感じがないです。
以上から、一部女性ボーカルとは相性が有るものの、多いと思われるであるポップスやロック等を聞く人は好反応を示しそうなイヤホンだと思いました。




・・・まだ続きますよ?
 ここからは、自分の好きな器楽系について色々聞いた感想を書いていきます。
演奏家 - 曲名、という書き方をしていきます。
 
・トランペット&ピアノ
Sergei Nakariakov - Carnival Of Venice
 
 ナカリャコフの優しいトランペットの音色が引き立ちます。変な線の細さがないので純粋に楽しめます。
音域的にはトランペット~ホルンのあたりが少し持ち上がる感じのあるイヤホンで、 とても相性が良かったです。◎です。


・金管アンサンブル
金管アンサンブルとは、少人数の金管楽器(+打楽器)で構成されるような曲です。
次に紹介するバンドは、トランペットx2、ホルン、トロンボーン、チューバという5人を主体として演奏しています。
この曲ではそこにシロフォン(いわゆる木琴)が加わっています。

Empire brass - Sabre dance

このアルバムを聞いた感じではドレを聞いても外さないな!という印象だったので、一度は聞いたことがありそうな剣の舞を紹介します。

楽器の数が少ないのであまりトランペットが埋もれず、シロフォンの硬い音も刺さらず、チューバはしっかりと低域を支え、ホルン、トロンボーンは柔らかくそして良く聞こえ、期待したそ通り!良い!と思います。
 
トロンボーンとトランペットが同じフレーズを吹く部分では、トロンボーンの音にトランペットが乗って和音を構成する感じで非常に楽しいです。ここは奏者視点で気持ち良い!が入っているかもしれません・・・

トランペットが主旋律を吹くとトランペットとそのおまけ達、みたいになりがちですがハイ控えめなこのイヤホンで聞くと全体で一つの音楽だ、という事を再認識します。
相性は文句なしの◎です。 


・ブラスバンド
今回紹介するのは厳密にはブリティッシュブラスバンドです。
金管アンサンブルよりこちらは人数が多く、楽器やパートの数も多いです。また、日本の吹奏楽ではマイナーな楽器も入りますが、長くなるので割愛します。

The Yorkshire Building Society Band - Flowerdale

これはEuropean Brass Band Championships 2004の演奏です。
(動画の紹介文では2005とありますが誤りかと思われます。今CDの入手は困難ですが、こうしてYoutubeにアップロードされている事が救いです。)

冒頭のトランペットのSoloを1~2秒聞くだけで親指を突き上げたくなるほど、ピタッとハマります。
その後の、もう少し低い音域の楽器達のフレーズでこのイヤホンは輝きます。
終わりの方で優しい音だけれども強いトランペットの高音をしっかり受け止めてくれます。
イヤホンによってはここで高域がキツく音量を落としたくなるのですが、気持ちよく聞こえます。 
(厳密にはトランペットじゃなくてコルネットっていう楽器なんですけどね)
相性は◎です。花丸をあげたいほどもうピッタリです。



さて、ここまで割と器楽はべた褒めのような感じでしたが、弱点もあります。

Britannia Building Society Band - The year of the dragon
 
European Brass Band Championships 1992の演奏です。一部では伝説とも称され、非常に高度な技術を要求します。

この曲の 第3楽章はとても相性が悪いです。
まず頭の細かいフレーズに入ってくるトランペットの高い短い音の存在感がまるで無いです。
また、まったりしたイヤホンのためスピード感があまり出ません。

後半あたりからトランペットが違うフレーズを、他の楽器が3楽章冒頭同様の細かいフレーズを演奏しているのですが、何をやっているやら、といった感じになってしまいます。
めちゃくちゃ盛り上げてビシっと終わる所が凄くがっかりします。
相性は×です。
ここまで批判しておいて言うのもアレですが、ここは高級機との差かな、と言わざるをえないです。

・吹奏楽
吹奏楽とは、金管楽器(トランペット、トロンボーン、ホルン、ユーフォニアム、チューバ)と木管楽器(フルート、クラリネット、オーボエ、サックス等)と打楽器とコントラバスからなる音楽です。
多くの中学~高校の部活動で行われている、様々な楽器を使ってるアレです。

シエナ・ウィンド・オーケストラ - 陽はまた昇る

(遠く英国の作曲家が東日本大震災の復興支援のため作ったという素敵な経歴を持ち、そして綺麗な曲なので聞いてみてほしいです)
この曲の冒頭はウィンドチャイムがキラキラとした音を奏でています。
Empire brassの所でトランペットについて述べた事同様で、ウィンドウチャイムは全体のフレーズに対しての装飾に徹する、言うならばラーメンに胡椒をかけるような感じで、とても良いです。
柔らかい曲調で今まで述べたことと重複する中で上げたのはアルトサックスの柔らかい音がとても気持ち良いのです。
あまりジャズは聞いていないので確かな事は言えませんし、(どの曲かは思い出せませんが)コントラバスが強調されすぎてうーん?と思う曲もありました。が、ジャズとの相性が良いのではないか、と思わされます。
相性は◎です。


・・・次の曲は正直ニッチな聞き方してます。ちょっと共感は得づらそうですが、頑張って説明します。

東京佼成ウインドオーケストラ - Concert March "Arsenal"

正直、色々と聞いた上でブラスバンドや今までに述べたことで吹奏楽は概ねカバーされてしまい、特に新たな発見もなかったです。
ただ、これについては、ちょっとマニアックながら楽しかったので紹介します。極力噛み砕いて説明します・・・

まず、マーチという曲のルーツは軍隊が行進する時のための曲です。なので、言い換えるならば音楽に合わせて歩きやすいよう出来ています。
そして、この曲はコンサートマーチと呼ばれるジャンルでどちらかと言うと行進曲テイストな、ホールで聞くような曲です。

さて、なぜそんな説明をしたか、それはこのイヤホンのまったり感です。
普通にマーチを聞くならもっとスパスパと歯切れの良い音が好ましくこのイヤホンは合わないのですが、コンサートマーチなので歩くことは考えなくても良く、またその為に落ち着いた気分で聞け、急かされる感じがないのです。

ここまで長々と読んでいただきありがとうございました。
あくまで、本編の補足なので投げっぱなし感はありますが、参考資料ということで。 

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