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『不都合な真実』を観た。

ブッシュに不都合な票の数え直しにより、隠蔽された真実の得票数。

幻の米大統領アル・ゴアが生涯を賭けて訴える「地球温暖化の現実」。

 

作品自体に派手な演出は皆無で、ゴアの講演と生い立ちを淡々と見つめ続ける。

地球の環境危機に関して、具体的な詳細が次々と明らかにされる。

暖冬、黄砂…なんとなく気付いてはいた。

 

気になったのはやはり第79回アカデミー賞ならぬ「マーティン・スコセッシ監督を称える会」。

ゴアはレオナルド・ディカプリオと共にステージに登場。

レオ様に促され、声明を発表しようとすると即退場の音楽が流れ出すジョーク。

 

『不都合な真実』歌曲賞受賞スピーチでは「私達は赤でも青でもなく、全員がグリーンであること…」

民主党でも共和党でもない、日本でも流行りの無党派宣言。

ドキュメンタリー映画のイベント化は方向性として間違っていないのか?

 

マイケル・ムーア監督『ボウリング・フォー・コロンバイン』は最高だったけど『華氏911』は、ぶっちゃけ全くノレなかった。

多分“戦略”が見え隠れするからだと思う。

ブッシュを面白可笑しく痛烈に批判するうちに、ひとりの人間として“情”が沸き、気がつけば擁護の側に…ムーアはブッシュの広告塔(むしろその逆)?

 

ただ、ゴアの“戦略”に異を唱える人はいないだろう。

いたとしてもごく少数意見で、この少数派がメディアや世論を巧みに操る。

この少数派がまた、ゴア本人である皮肉。

 

燃費の悪い車、冷やし過ぎたエアコン、燃えたペットボトル…

環境保護を考えるきっかけにはなる。

まずは北極の氷が解ける前に、二酸化炭素排出量世界一アメリカ保守派のカタい頭を解かすのが最優先。

 

生態系ならぬ太陽系の破壊は、もうとっくに始まっている。