『魂萌え!』を観た。
萌えるより燃えてた。
女(人間)の業がメラメラと…
2005年のふかや映画祭ゲスト。
美術応援で参加した『この世の外へ クラブ進駐軍』。
阪本順治監督最新作。
関口敏子は59歳の平凡な主婦。
夫が定年後に急死…その葬儀を終えた途端、夫の携帯電話が鳴り出した。
聞き覚えのない声の主は、夫の愛人だった。
風吹ジュンもスゴイけど、愛人役の三田佳子がまた…
火花というか、ゴムが燃えるような冷たく感じる蒼い炎。
台詞よりも存在感で衝突。
あがけばあがくほど情けない、必死で滑稽な最後の抵抗。
腹を括ってからは、第二の人生は60代からと思えてくる。
30代で世間知った顔をしてたのが、恥ずかしく思えてくる。
「休んだって、気が休まらないの」
「私60歳になりたくない…」
「世の中は、急に優しくしてくれないの」
劇中で豊川悦司も言ってたけど…
ニッポン社会の舞台裏って都内デパートの屋上か、カプセルホテルに行けば見えてくるんだろうなぁ。
世間からハジかれた人々が集う場所。
映写室から『ひまわり』を写す姿に背中を押された。
ソフィア・ローレンやマルチェロ・マストロヤンニにも…
深谷シネマで6/2(土)まで上映。