Franklin@Filbert

サンフランシスコ・ベイエリアでのあれこれ

7月13日にがんで亡くなった劉暁波(りゅう ぎょうは)の陳述「私に敵はいない」の日本語翻訳に目を通す。

投獄されてもなお自らの信念を貫きとおすその姿勢に、体の奥底が熱くなる。後半、妻に対する愛の言葉は涙なしには読めなかった。

劉暁波はその陳述で、彼に接した警察、検察、裁判官、看守は彼に敬意を払い、非人道的な行動はなかったと記している。もし、これが本当なら、国家体制を運営維持する側の人々も、共産党一党独裁体制の異常さを知りつつ仕方なく職務をこなしている…とは深読みしすぎだろうか。

劉暁波が亡くなる少し前の7月1日、北京大学卒業式で行われた張維迎教授の講演がSNSにアップされたが、当局によりすぐに削除されたのだそう。この講演内容もとても興味深い内容なので、是非ご一読あれ。その内容は、端的に言うと、自由のない現代中国では技術革新は起こらないという内容で、劉暁波が求めた自由の必要性を経済学の視点から説いている。


ところで、金持ちになった中国の人々が次に求めるのは民主化だろうから、中国共産党が行った経済開放政策は成功したものの、結果として、自分たちのクビを締めることになるのでは…と思っていたところ、実は、金持ち中国人たちは共産党と持ちつ持たれつの関係があるので、そう簡単に民主化は進まないだろうとの記事を読んだ。僕が読んだ元記事は日経BPか何かの記事だったがURLを失念。でも、同じような内容はインターネット上でいくつも見つけられる。

曰く、中国で金持ちになったのは、都市部に住む4億人で、農村部の9億人は取り残されたまま。都市部の4億人が、農村部の出身者を安く雇用することで経済発展した。金持ちになった都市部4億人は、民主化なんてしたら自分たちの経済発展も望めなくなるので、民主化には消極的という内容であった。

なるほど、と思う一方、結構衝撃的な内容でもあった。自分の周りにいる優秀な大陸出身の中国人エンジニアたちは、中国共産党の一党支配を憂い民主化を望んでいると信じていたのだが、実はそうでもないのかも!?

とはいえ、中国の労働力も高騰してしまった現在、今までのような高度な経済成長は望めそうもない。先の張維迎教授の話にもあるように、民主化してイノベーションを引き起こすことで経済成長するのが一つのやり方だろうが、中国政府がそんなことを認めるはずもない。

遅かれ早かれ民主化へ向かっていくのは必定。その際、国体護持のため、共産党が安易にできる方法は、外部に敵を作ること。日本をはじめとする周辺諸国が巻き込まれないことを祈るばかり。

以前、紹介した Burlingameのラーメン はちですが、お客を呼び込もうといろいろと模索している様子。セットメニューを増やしたり、新メニューを開発したり…

その一環なのか、はちではJapaCurryを提供するようになりました。

JapaCurryは、エンジニアだったJayさんが脱サラしてはじめたフードトラックでかなりの人気店(人気トラック?)。フードトラックビジネスで成功したJayさんは、San Franciscoに居酒屋Rokuを、そして、Burlingameにラーメンはちをオープンします。

はちのJapaCurryシリーズには、コロッケ、トンカツ、チキンカツ、チキン南蛮、豚角煮…と様々なトッピングが用意されています。

こちらはコロッケカレー ($10)
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チキンカツカレーはこちら($12)
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カレーシリーズは、コロッケカレーのみが$10で、他はすべて$12でした。

昨今、和食メニューはどこも高騰してますから、コロッケカレーが$10ってのは、なかなか嬉しいところです。JapaCurryのカレーだけに美味いし、ボリュームも十分。


また、平日ランチ限定で、ラーメンとミニ丼のセットなんてのも始めていました。いずれも$10とお得感あり。
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スパイシー豚骨ラーメンとカレーのセット。どうやら、こちらのカレーはJapaCurryよりもシンプルな味でしたので、JapaCurryとは異なるカレーの様子。
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その他にも冷やし担々麺なんて新メニューもありました。また次回の楽しみが増えました。

しかし、ラーメンはちのラーメンはペニンスラ界隈ではダントツでレベル高いのに、今のところは行列ができるような店にはなっていません。場所が悪いのか(そんなこと無さそうだけど)、ラーメンが上品過ぎるのか…。混雑されたら僕は困るのだけど、東京で営んでいたラーメン店を閉めてベイエリアにやってきた若きシェフが奮闘しているだけに、人気店になって欲しいところです。

レストランビジネスも難しいのでしょうねぇ。

ACL再建手術を受けてから2週間が経過しました。

手術を受けた左足は、まだ多少腫れていますが、痛みや不快感はほとんどありません。
自宅では、ブレースなしでも問題なく歩けるようになりました。

手術1週間後から週2回のペースでフィジカルセラピーに通い始めました。

フィジカルセラピーに通いだしてから分かったのは、手術した左膝は、膝が曲がらなくなっているということでした。前屈のようなストレッチをすると、筋がピーンと張って、もうこれ以上無理〜となるポイントがありますよね。それと同じような感じで、僕の左膝はある角度以上には曲がらないでいます。

セラピーでは、その膝が曲がるようにゆっくりとトレーニングしています。

今まで、3度セラピーに通いましたが、初回は75度程度しか曲がらなかったのが、3度目では108度まで曲がるようになりました。

※角度のカウントは次のように行っています(脛と太ももの作る角度ではありません)

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110度程度曲がるようになると、エアロバイクに乗ってペダルを漕ぐ運動ができるとのこと。ほぼ110度まで行ったので、前回はエアロバイクに乗ってみました。サドルは高く設定して、膝をあまり曲げずにペダルを漕げるように設定し、ゆっくりとペダルを回します。

その他、セラピーでは膝の動きを補助するために足の筋肉を鍛える運動を習ったり、低周波治療器で膝を刺激したりしています。


ところで、現在の僕の膝(術後2週間)はこんな感じです(ちょっと美しくないので次のページで)。

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もうオープンしてからかなり経つのだけれど、今更ながらPalo AltoにあるYAYOI(やよい軒)に行ってみた。

実は、日本でチェーン展開しているやよい軒には行ったことがないのでどんな店か知らないのだけれど、大戸屋みたいな安ウマなお店だと聞いていた。ところが、Palo AltoにオープンしたYAYOIは、日本とは違って、高級路線…とは言わないまでも、かなり高い値段設定をしていると聞き、


そんな店には行くものかっ!!



と、一人固く心に誓ったのでした(ひねくれ者でスイマセン…)。


YAYOIはチップ不要をうたっていて、価格がチップ込みと考えれば、そこまで高くはないのかも…と、メニューを比べてみると、しまほっけ定食が、

日本のやよい軒 ... 890円

YAYOI ... $18.50 ($1=110円換算だと 2035円 )



なんじゃ、このボッタクリ具合は違いは

まぁ、日本とアメリカの店舗で値段比べることになーんも意味はないんだけど、こういうの見ちゃうと、行く気も失せてしまいます。


でも、先日、たまたま手術の経過チェックのためPalo Altoの病院に行く必要が出来たので、そういやYAYOIにまだ行ったことなかったなーと足を運んでみたのです。

お店があるのはUniversity Ave.沿いで、Palo Altoの目抜き通りです。

店内のダイニングエリアは天井も高くて広々しています(ピンボケ御免)。

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各テーブルには卓上のオーダーマシンが置かれていて、これを使ってドリンクやメニューをオーダーします。フリーのお冷もこのマシンを使ってお願いするようです。

※ドリンクページはすべて有料のものばかりで、そこに有料のお茶があるから、水やお茶もチャージするのかよっ!仕方ねーなーと思ったところで、フリーのお冷が別ページにあることを発見したのでした。

アペタイザーもいろいろ揃ってます。

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せっかくなのでベイエリアでは食べられそうにないもの、味噌カツ $15.50 をオーダーしてみました。

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品数多くて、なかなか良いんじゃない?って思ってしまった…

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結論

結構美味かった。また行きたい。

いやぁ、YAYOIが出来た頃に比べると、ベイエリアの和食(をはじめとするすべて)の値段がどこもかしこもグーンと値上がりしたでしょ、そしてチップのレートも平気で20%をデフォルトとして計算してくる店もある。そういうのを考えると、チップ込みのYAYOIの価格帯もそんなに悪くないのかも…と思えるようになってしまった僕でした。

しかし、この先、Californiaの最低賃金が時給$15になったら(もうSan Francisco周辺ではそれに近くになっているのだけど)、レストラン業界はいったいどうなってしまうのだろう。人件費を減らすために、YAYOIのようにオーダーマシンを入れたりして雇用を減らすことになるんじゃないかな。個人的には悪循環になるだけな気がする…。

そういや、かつて某書店の店長やっていたTさんがYAYOIの立ち上げ時にマネージャやっていると聞いたけど、今もいるのかな。久しくお会いしてませんが元気かな。

YAYOI
※ベイエリアにはPalo AltoとCupertinoの2軒オープン

403 University Ave, Palo Alto, CA 94301

20682 Homestead Rd. Cupertino, CA 95014

Santa Barbaraからはじまったハンバーガー店、Habit BurgerがFoster Cityにもオープン! 店舗があるのは、Vintage Dr.とChess Dr.の一角で先日紹介したMod Pizzaのお隣。

この界隈には、McDonald's、Carl's Jr.、Five Guys、In-N-Out(ちと遠いか…)などなどのハンバーガーチェーンがありますが、個人的には Habit Burgetが一番好きかも。

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と、言うのも、Habit Burgerってチャコールでパテを焼いているようで、パテが外側はカリッと、中はジューシーに焼きあがっているように思えるんですよね。

カウンターでオーダーするとページャーが渡されます。焼きあがるとページャーがブルブルなるので、カウンターに取りに行く仕組みです。
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一番基本となるチャーバーガー(Charburger)。単品だとお値段$3.50で、このご時世にしてみれば意外とお得感ありません?

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そして、メニューにサラダがあるのも嬉しいところ。フライドポテトの代わりにミニサラダを付けるとか、バーガーの代わりにチキンサラダをオーダーすることもできます。

個人的に好きなのはテリヤキチャーというバーガー。その名の通り、アメリカンなテリヤキソースにパイナップルが挟まれてます。
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ドリンクもソーダの他にもいろいろ揃っていました。

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個人的ヒットだったのは、このミックスフルーツなドリンク。なかなか美味かった。

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今まで、週末ランチなどに困ったら、Five Guysにオンラインオーダーして取りに行くことが何度かあったけど、Five Guysのバーガーはちょっと大きすぎるのと、蒸れやすいのがネックでした。できあがったバーガーが銀紙で包まれているので、持ち帰るとベチョっとしてしまっていたんですよね。

Habit Burgerなら、Five Guysほどには大きくないので個人的に手頃な大きさで、メニューのチョイスも多いので重宝しそうです。

しかし、San MateoのWhole Foods隣にもHabit Burgerがあるだけに、この2店はかなりの至近距離に出来ましたねぇ。先日、Foster City店に行った際、一人のお客が、オンラインオーダーしたのに予約が入っていないと揉めていました。どうやら、そのお客の奥さんはSan Mateo店にオーダーいれていたのに、旦那さんはFoster City店に取りに来てしまった様子でした。

Foster City店は住所はFoster Cityですが、店舗はSan Mateoとの境界に接しているだけに混乱するのも無理なさそうです。

※この記事はACL再建手術当日〜全身麻酔の凄さに驚いたの続きです

ACL再建手術から一週間の状況をダイジェストでまとめます。アメリカでACL再建手術を受ける方が不安に思うであろう手術後の回復状況の目安になればと思います。

痛み
  • ACL再建手術は、膝関節で対峙する大腿骨と脛骨とが離れてしまわないように腱で結ぶ手術なので、手術後は膝の内部からかなりの痛みを感じるのではと危惧していたが、思っていたほどの痛みはない。手術日の夕方と翌日に、処方された強い痛み止めを一錠ずつ飲んだが、痛み止めに頼ったのはそれだけ(この痛み止めは4-6時間おきに1または2錠まで飲んで良いことになっている)。手術3日目以降は痛みなし
  • 手術後に感じた痛みも、手術そのものに起因する痛みよりも、ブレースがきつく巻かれていることによる痛みなのではと思われた
  • 手術後に発熱することがあると聞いていたが、熱も出なかった


ブレース(矯正器具)
  • 手術後、左膝が曲がらないようにブレースが巻かれたが、このブレースの使い方を病院で学んでおくべきであった
  • と、いうのも、手術後に膝をアイシングする必要があり、アイシングするにはこのブレースを外す必要があったのに、自分はそれを知らずにブレースの上からアイシングをしていたため、冷却効果はほとんどなかった(ブレースはスポンジなので断熱効果高し)
  • 手術翌日に医師からの電話でブレースを外しても良いことを知り外してみた。一度外したら同じようにつけられないのではと危惧していたが、ブレースは非常にシンプルなつくりなことが判明。単に、足にスポンジを巻いてマジックテープで締めつけ、膝を曲げないようにする板状のものもマジックテープでスポンジにくっついているだけ。仕組みが分かれば恐れるものは何もないが、手術直後にこの得体の知れない黒い物体について詮索するだけの余裕は無かったように思う(そういった意味では2週間程度入院する日本は至れり尽くせり)



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※この記事はACL再建手術(手術前日までのこと)の続きです

6月29日、手術当日
この日の朝はいつも通りに子供たちをサマーキャンプやデイケアに送り出し、手術後はしばらくシャワー厳禁となるためシャワーを浴び、病院から指定されたルースな服装(ランニングウェアを選択)に着替え、10時半頃にかみさんとお義母さんと共に家を出てFremont Surgery Centerへと向かう。僕は今まで大病や大けがをしたことがないので今回の手術にちょっと緊張気味。全身麻酔するとは聞いていたような気がするけれど、もし麻酔が効かなかったら…なんてことが脳裏によぎる。

病院には指定された11:15amに到着。

チェッインカウンターにて、名前を告げ、クレジットカード、身分証明書と健康保険カードを提示。書類が渡されるので、その場で記入。渡された書類は、
  • 現在の健康に関するもの(病歴やアレルギー、薬の有無など)
  • 支払に関するもの
  • 手術後に僕を迎えに来る人の名前と連絡先(かみさんの名前と電話番号)
  • Advanced Directives(生前遺書に関するもの)
Advanced Directivesに関しては、不要と告げた。

かみさんにも書類にサインしてもらったりする必要があるかと思い、チェックインカウンターまで一緒に来てもらったが、受付に聞いたところ受付時にかみさんに何かしてもらう必要はないとのこと。なので、ここでしばらくお別れ。夕方、病院から電話があったら迎えに来てねと伝えて病院を後にしてもらう。

受付で少し待たされたあと、僕の名前が呼ばれた。いよいよ来たか…と緊張の面持ちで奥へと向かう。看護婦に、体重と身長を測定されたあと、男性用更衣室の前にてビニールバッグを渡され、次のような指示を受ける。
  • 更衣室にて下着になりビニールバッグの中に入っている患者着に着替える
  • ビニールバッグの中に入っているストッキングを手術しない足に穿く
  • 荷物はすべて更衣室内のロッカーに入れ鍵をかけ、鍵を看護婦に渡す
  • ペンで手術する方の膝に "YES" と書く


患者着は、帯の無い浴衣のような服なので、前開きだと思って着たところ、看護婦より前後反対だと指摘を受けて着なおすことに(結びつけるところが後ろなのでチト大変)。加えて、右足に穿いたストッキングも足首から太ももまで穿いたところ、つけ方が違うと穿きなおさせられた(右足の指の付け根から太ももまで穿くのだそう)… そんなこと言われてもストッキングなんて穿いたことないし〜。

着替え完了したあとは、案内された部屋のベッドで横になった。ここは、手術室ではなく、大部屋で多くの患者がカーテンで区切られた半個室になっている。看護婦により、僕の右手に点滴が装着された。思うこれが生まれてはじめての点滴経験ではなかろうか。

続いて、左足の膝回りの脛毛を看護婦によって剃られた。

これにて手術の準備は完了。なんだか緊張してトイレに行きたくなったので、トイレに行く。右手で点滴をつるした台を持って歩いてトイレに。

ベッドに戻ると、ほどなくして、担当医 Dr. F.がやってきた。かつてはゴールデンステイト・ウォリアーズの専属ドクターだったDr. Fは中国系だが英語はネイティブ発音なので、アメリカ生まれなのだろう。見た目にカッコ良い感じで人柄も良い印象を受けるだけに、yelpの星1つ評価とのギャップが信じられない。

Dr. Fと一緒にやってきた看護婦も僕を安心させようと声をかけてくれる。「ACLの再建手術は膝の手術でも最も簡単でリスクも低い。全く心配いらないわよ」だそうな。そうあって欲しい。

そして、いよいよ手術室へと移動。僕が乗ったキャスター付きベッドが看護婦らに押されて、廊下を通り、廊下の先を塞いでいた金属製の扉がゆっくり開いて、その向こうへと入っていく。こうして、自分がクルマに乗せられて進んでいくのなんて、子供の頃に体験して以来かも!?となんだか妙なワクワク感を感じる。

入った部屋は、如何にもTVドラマに出てくる手術室といった部屋だった。今まで自分が入った手術室にもっとも近い部屋と言えば、かみさんの出産の分娩室くらいだが、分娩室は病室というよりもホテルの部屋に近くて驚いたが、今回の部屋は全くもって手術室。

ここで自分が運ばれてきたベッドを降り、手術室中央の手術ベッドに自分で移動する。

手術ベッドに横になる。頭上前方に白い光を放つ円形のライトがあり、そのライトの向こうには大きな薄型モニターが、左、中央、右と3つ設置されている。向かって左側には大きな窓があり、窓の外には道路が見える。窓一枚隔てた向こうは日常、でも自分は特異な世界にいるような感覚を覚える。

看護師に促されて、両腕を左右に広げて腕を乗せる台に置く。腕は台から落ちないように軽く縛られたかも知れないが記憶に残っていない。

次に、看護婦が僕の顔にマスクを乗せた。口と鼻をカバーするマスクは、単にちょこんと顔の上に乗せられただけ。ゴムバンドで抑えなくて良いのだろうかと気になる。マスクを載せた看護婦は、「これは酸素だけですからねー」と言う。

いよいよ始まるんだな。なんだかローラーコースターが動き出して急斜面をガタゴトと登っていくような心持ちだ。

マスクを通して息をするがまだ何も感じない。周りの景色も見える。

看護婦が "How are you feeling?"と聞いてくるので、I'm good と答える。

次いで看護婦が、「じゃ、麻酔入れますね」という。いよいよだな。マスクは相変わらずキッチリと固定されておらず、こんなので良いのか?と思ってしまう。

今まで通りに呼吸するが、特に匂いも何も感じない。ただ、何度か呼吸したあとで、耳になんだか違和感を感じた。飛行機に乗った時に感じるような耳の違和感。口に出して、"I feel something strange in my ears"と言ってみた。



次の瞬間、僕は大部屋にいた。手術ベッドではなく、一番初めに横になったキャスター付きのベッドに。左足は太ももの付け根から足首までブレースと呼ばれる矯正器具で巻かれ、左膝が曲がらないように固定されていた。

驚いたことに手術は終わっていた。全身麻酔から醒めると意識がまだ朦朧としていることがあると聞かされていたが、僕自身はぐっすり寝た翌日のように頭の中は非常にすっきりしていて、看護婦が言うこともはっきり覚えている。

痛みはあるか?と聞かれるが、足の痛みもほとんどない。麻酔がまだ効いているのだろうが。

看護婦は左足に巻かれたブレースの使い方を簡単に説明してくれる。曰く、僕が動かしても良いのはひとつのツマミだけで、そのツマミを動かすことで、膝を曲げられるようになるのだそう。ただし、膝を曲げても良いのは椅子に座るときと回復トレーニングをするときだけで、それ以外のときは(寝る時も)膝をまっすぐにしていなくてはならないのだそうだ。

そして、ほんの少し前に手術が終わったばかりなのだが、看護婦は歩いてみるように促してきた。おいおい、ついさっき手術したばかりなのに、もう歩けというのか?と驚いたが、看護婦曰く、歩くことで血のめぐりも良くなり早く状態が落ち着くのだそうだ。

という訳で、恐る恐るベッドから降りてみた。自分でも驚いたが手術直後なのに、立てるじゃないか。そして歩いてみる。左足は膝を曲げられないし、大きく動かすと鈍い痛みも感じるので、右足を一歩出して、左足を右足と同じところまで持ってくる、そして、右足を一歩踏み出すといった感じになるが、こわごわとしながらもゆっくりと歩く事はできた。

その後、かみさんがやってきて、担当医のDr. Fも様子を見に来てくれた。Dr. Fは手短に今後のことを説明してくれ、看護婦に松葉つえを持ってくるように指示してくれた。Dr. Fは一応松葉つえは用意するが、出来る限り使わない方が良いとアドバイスをくれた。というのも、松葉つえに頼ってしまうと左足への負荷が減り、回復が遅れるのだそう。

看護婦がロッカールームに入れた僕の持ち物をすべて持ってきてくれたので、患者着を脱いで服を着替える。手術前は、しばらくは痛みと戦いながら寝たきりになるのではないかと危惧していたが、今のところ、それは全くの杞憂で、ゆっくりと歩くこともできるし、強い痛みもない。

着替え終わったところで、いよいよ病院を後にする。かみさんが車を車寄せに動かし、僕は車椅子に乗せられて看護婦に押され車寄せへと移動する。

左足を曲げられないため、後部座席に左足を伸ばすようにして座る。

こうして自宅へと帰宅。

ウチは建物2Fに玄関があり、そこまで階段なため昇り降りに不安を感じていたが、手すりがついていることもあって、問題なく2Fまで上がれた。

帰宅後、半日ぶりに食事をした。そして、Dr. Fから指示されたように左膝周辺を氷で冷やす。これは後から分かったことだが、氷で膝を冷やす際にはブレースを外す必要があったのに、そのことを知らずにいた僕はブレースの上から氷で冷やしていた。ブレースは厚手のスポンジなので、断熱効果が高く、ほとんど膝を冷やせていなかったことが判明。

その日の夜、左足が痛み出したので、前日に入手しておいた処方薬の痛み止めを飲む。薬局からは強力な痛み止めと言われただけあって、飲んだあと眠気を感じたため、そのまま就寝。


とりあえず、手術は乗り切った。

しかし、全身麻酔はすごいな。気が付いたらすべて終わっているなんてことがあるなんて、本当に驚いた。

こうして、手術当日は乗り切った。特に帰宅後にいろいろとケアしてくれたかみさんとお義母さんに感謝です。

Foster CityのVintage Park Dr.とChess Dr.の一角(Visaビル北側の92に架かる橋を渡ったところ)が再開発され、ホテルと商業施設が建設されてましたが、商業施設の一部がオープンした模様。その一つがMod Pizza。

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店内はポップなデザイン。

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この店、自分でソースからトッピングまですべて選べます。そしてどんなにトッピングしてもお値段$8.47で変わらないのは嬉しいところ(すんません、貧乏根性丸出しで)。

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となると、全部ノセ!! なんて言ってみたい衝動に駆られるのですが、小心者のわたくしが言えるはずもなく…

結局は、定番メニューにあるCaspianというピザに落ち着くのでした。あ、でも、ガーリックとアーティチョークを追加してみました。

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ピザ生地は薄くてクリスピー。焼き時間も2,3分程度なのでそれ程待たされることもありません。焼きあがると、名前を呼ばれるので取りに行きます。

ピザのサイズは3種類。小さいサイズの6インチ、レギュラーサイズの11インチ、同じく11インチながらダブルクラフトなる生地も(ダブルクラフトがどんなのか分かりませんが察するに厚さが2倍なのでしょうか?でも、そうするとサクサク感が無くなってしまいそう)。

僕は定番の11インチを選びましたが、適量でした。$8.47という値段も今のご時世にはお得感があるかも。ドラフトビールも置いてありました。


ちなみにMod Pizzaの隣はHabit Burgerがオープンしていました。個人的に好きなバーガー屋なので重宝しそう。

Mod Pizza

※ウェブサイトからオンラインオーダーできるようになっています。
※男性用トイレにもオムツ交換台が設置されていました。

先の記事にも書きましたが、6月29日(木)にACL(Anterior Cruciate Ligament 前十字靱帯)再建手術を受けてきました。

これから時折、この手術とリハビリのことを記事にしていきますのでお付き合いください(興味のない方は読み飛ばしてください)。


多分、この記事を読んでいる方にも同じ怪我をされた方いるかと思います。

僕は自分が怪我をするまでは、ACL(前十字靱帯)なんて言葉知らなかったのですが、怪我をしてから、同僚や友達に「ACL切った」と言ったら、おどろくほど多くの人から、「私もやった」「旦那もやった」との言葉を返されまし。今日会ったお隣さんも、僕の膝に巻かれたブレースを見るなり、「ACLやったか?」と聞いてきました(彼も体験者)。

このACL損傷は、プロ・アマ問わず、スポーツ選手に多い怪我で、サッカー、バスケット、アメフト、スキー、空手などなど、非常に多くの競技で起きうる怪我なのだそうです(特に、女性に多いそうです)。ジャンプ後の着地時に膝を捻ったりすることで強い力が前十字靱帯にかかり、断裂してしまうのだそうです。

意外なのは、ACL断裂しても痛みはありません(普通、ACL断裂ほどの怪我なら内出血や打撲を伴うので、その痛みはありますが)。また、ACL断裂した場合、膝を捻る動きをすると膝がずれるような感覚を覚えて立っていられなくなりますが、日常の歩行などには全く問題はありません。なので、なかにはACL断裂しても、それとは気づかずに生活している人もいるようです。

そういう症状なので、ACL断裂した場合にも大きく2通りの対処方法があります。

1) 手術をしてACLを再建する
2) 手術はせずに、膝の筋肉を鍛えて、断裂したACLをカバーする

医師がいうには、もし、またスキーをはじめとする膝を捻るスポーツをしたいなら手術をしなくてはならないが、日常生活と軽いスポーツ(膝を捻らないもの)をする程度であれば、手術なしでも行けるとのこと。

手術をする場合、手術は1日で終わり入院はしないが(ちなみに、日本で同じ手術をすると2週間程度入院するとのこと)、その後、フィジカルセラピーに通って膝の動作範囲を拡大していく必要があります。

手術をしない場合でも、フィジカルセラピーに通って膝の筋肉を鍛える必要があるそうです。


手術をする場合には、新たに靱帯を持ってきてそれを膝に埋め込んでやる必要があります。その靱帯をどこから持ってくるか?これには、Autograft と Allograft の2種類があります。

Autograftは、自分の体の腱の一部を切り出して、それを靱帯として利用する方法。
Allograftは、ドナー(臓器提供者)の靱帯を利用する方法。

僕の担当医はAllograftを薦めました。というのも、Autograftの場合、自分の体から腱を取り出すので、体への負担が大きくなるためです。担当医曰く、「回復の早い20代ならAutograftを薦めるが、40代半ばなら体の負担を考えてAllograftが良いと思う」とのこと。

ただ、Allograftの場合、拒否反応を示したりする可能性も多少あるようです。

ちなみに、Allograftと聞いて、自分の体に適用する靱帯が見つからないと手術できないんじゃないかということを危惧したので、質問してみたところ、心臓移植と違って靱帯にはそんな繊細さは必要ないようで、「そんなドラマみたいなことはなくて、病院の冷蔵庫に入っているのを使うだけよ」との回答を頂きました。(靱帯の)ストックは沢山あるみたいな口ぶりでした。

Autograftにするか、Allograftにするかは悩みどころでしたが、自分は担当医を信じることに。


もうひとつ、悩ましいことがありました。
私の膝を診察してくれた医師が手術も執刀するとのことでしたので、手術の日取りを決めたのですが、その後、たまたまyelpで彼の評価を見たところ、評価が両極端だったのです。星1つをつけているレビューが数個、星5つのレビューが数個でした(星5つの方が、星1つよりは少し多かったかも)。

どのレビューも、長文で、詳細に書かれていました。ただ、星1つのレビューはそれを書くためにアカウントを作った?と思われるようなものがあったので、あまり気にしなくて良いのかな・・・とも思ったのですが、一度目を通してしまうと気になってしまいます。

ここは、手術を延期して、評価の高い整形外科を探して診てもらうべきか…とも考えたのですが、そんなもやもやした気持ちでいたときに、偶然、友人の"大将"に会い、彼が同じ医師に(ACLとは別の)膝の手術をしてもらい、問題なかったとのことで、心を決めました。


さて、手術前日です。

手術の日程は双方の都合で決まりますが、手術時間は手術前日に連絡があるとのことで連絡を待ちます。僕の場合、昼過ぎに電話があり、翌日の手術の日程は、

11:15amにチェックイン
1:15pmに手術開始(1時間程度)
4pm頃に病院を出る

ということになりました。
(ちなみに、病院はFremontのSurgery Centerという病院でした。僕の担当医はPAMFの医師で、はじめて診察してもらったのは、PAMF San Carlosの病院でした。手術可能日を聞いたところ、PAMFの病院のほかに、Fremont Surgery Centerでも執刀しており、そこで最も頻繁に執刀していたので、そこを押さえました)


また、手術後に必要となる痛み止めとアンチバイオティックスの薬の処方箋が病院から手術前日までに指定した薬局に送信されるので、それを取りに行く必要があります(処方箋が送られてない!ことが判明したので病院に電話して送信してもらった…ほんと、アメリカではこういうのが多い)。

もうひとつ、手術は一日で終わるものの、帰りは信頼できる誰かに迎えにきてもらう必要があります(タクシーやウーバー等は使えない、自分で運転して帰るのもダメ)。この日、かみさんが休暇申請してくれたので、送迎はかみさんにお願いしました。何故帰りのタクシー利用がダメなのか?全身麻酔をすると意識が朦朧とした中、帰宅することになる可能性があり、悪意のある運転手が何かの書類にサインを迫ったり(例えば、高額のツボ購入とか!?)することを防ぐためなのだとか。はじめて知った!

事前配布された案内には、手術当日の深夜0時以降は水も含めて一切食べたり、飲んだりしてはダメとのことでしたが、私の手術が午後1時過ぎとのことなので、午前5時以降の飲み食いは禁止と電話で言われました。

ベトナミーズレストランはペニンスラ界隈にも多々あるけれど、どこもメニューは同じようなものばかり。でも、San Joseのリースオフィスと思われる場所に店を構える Mi Quang Co Thaoはちょっと違う。ベトナミーズ定番のフォーはメニューの端っこにちょこんとあるだけで、見たことない料理がいくつも並ぶ。

こちらは店名を冠したシグネチャディッシュ。ターメリックを練り込んだ黄色いヌードルを鶏肉を煮込んだスープにつけて食べるらしい(食べ方がそれで正しいのか不明)

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メニューは写真入りなのでイメージしやすいが、どれも今までに見たことのない料理が並んでいて、片っ端から試したくなる。

まだまだ、面白い店があるものだな。
この店、ステージもあったので、週末はベトナミーズ歌謡ショーで盛り上がっているんじゃなかろうか、と思いつつ店を出た。この日はたまたまSan Joseオフィスでのミーティング前に立ち寄れたが、San Joseはちと遠い…

Mi Quang Co Thao

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