サンフランシスコを舞台にしたラブ・コメディ。
サンフランシスコで女医として働くエリザベスは仕事一筋で恋人もいないしデートする相手もいない。そんな彼女はある日突然、交通事故に遭ってしまう。一方、妻を亡くしたデビッドは、サンフランシスコでアパートを探している。そんなデビッドが入居を決めた部屋に突然エリザベスが現れて…

この映画いい!
なんと言っても、サンフランシスコの街並みがすごく綺麗に使われている。映画の中で映される街の様子はサンフランシスコをそのまま切り取ったようだけど、多少綺麗に見せるように色をつけてあるかな。でも、それほど嫌味にはなっていない。

デビッドが入居したアパートからは、ライトアップされたコイトタワーとサンフランシスコの摩天楼が眺められる。そのアパートの屋上からはベイブリッジが綺麗に輝いている。こんなロケーションにあるアパートなんて本当にあるのかな。ないだろうな〜。多分、部屋はスタジオ撮影で窓から見える風景は合成なのだろうけど、いかにもサンフランシスコって風景がそれとなく映されているから見ていて楽しい。

ノースビーチのワシントン・スクエアにあるベンチにエリザベスとデビッドが腰掛ければ、その後ろには真っ白なセント・ペテロ&セント・パウロ教会が雰囲気を盛り上げ、ミッション・ドロレス・パークからはサンフランシスコのスカイラインが綺麗に浮かび上がる。アラモスクエアに並ぶシックス・シスターズは実物以上に鮮やかに輝いている。

改めて、サンフランシスコがいかに綺麗な街かってことを知った。あ、もちろん、映画そのものも面白かったですよ。ちょいと涙腺緩んじゃいました。

サンフランシスコを舞台とする映画はいくつかあるけど、この映画はいままで見た中でかなり綺麗に街並みを使っている方じゃないかな。スイート・ノベンバーもサンフランシスコが舞台だけど、あれはちょいと悲しいドラマだからか、特に背景に手を加えておらず、色あせた街がそのまま映し出されていたし、生活臭が感じられる映像で、サンフランシスコの遠景が映るシーンはそれほどなかったように思う。それに比べると、この映画は、おとぎ話のような要素もあるからか、美しい街並みがいくつかのシーンの背景として映し出され、ストーリーを効果的に盛り上げている。撮影後にCGで色付けしているようにも思えるけど、それでも綺麗に仕上がっているから良しということで。

僕もこんな眺めの良い部屋に引っ越したい。そういや、以前、ある友人がサンフランシスコのダウンタウンにある高層マンションに住んでいたっけ。1ベッドルームのその部屋は賃料が$3000って言っていたかな。ウチの倍だね。手が出ません。