以前、blogに書いたとおり昨年9月にスピード違反で捕まった。罰金を払う際に、トラフィックスクールに行く旨を伝えて、その分の手数料(これはトラフィックスクールの受講料ではない)を追加して払った。

トラフィックスクールはその名が示す通り交通ルールの指導をする学校。日本で免許の更新のときに簡単な交通ルールに関するレクチャーを受けることがあるが、そのような内容をレクチャーしてくれる。このトラフィックスクール、交通違反したときに裁判所が「トラフィックスクールを受講しても良い」と言ってくれたら、自分の意思で受講するかどうかを選べる(受講を認められないときもある)。受講することの利点は、自動車保険料金の上昇を防げるということ。なんでも、交通違反をすると日本と同様に違反点数がつく。保険会社は顧客が違反したことを知ると保険料を上げてくるのだが、トラフィックスクールを受けることで、違反したことを保険会社に隠してくれるという、なんとも不思議なシステム。

トラフィックスクールを受講すると、その学校が受講証明を発行してくれる。それを期日までに裁判所に提出することで、保険会社に違反したことを隠してくれるのだ。

私のトラフィックスクールの受講証明を裁判所に提出する期限は1月23日。残すところあと11日。まずい、まだ何もしていない…いろいろ手続き等に時間がかかるやも知れず、果たして間に合うだろうかと不安を感じながら、トラフィックスクールを選ぶことにする。

裁判所でもらってきたトラフィックスクールのリストを眺める。非常にたくさんのトラフィックスクールがあって驚いてしまう。トラフィックスクールは、違反で捕まった郡によって認定されているトラフィックスクールに行く必要がある。僕が捕まったのはサンマテオ郡なので、サンマテオ郡が認定しているトラフィックスクールにいかなくてはならない。トラフィックスクールには、生徒が教室に出向いて受講するものや、インターネットで受講できるものもある。

サンマテオ郡が認定している、足を運んで受講するトラフィックスクールの数は30弱、インターネット受講のものに至っては、なんと70弱もある。

このトラフィックスクールの名前がまた面白い。

Pizza 4U Great Comedians
Cheap School
Fun Fun Fun and Pizza

などなど、どこも客引きのために変わった名前をつけている。

僕の友人が、コメディスクールとかいう名前のトラフィックスクールに行ったそうだが、全く面白くなかったと言っていた。まぁ、そんなもんでしょうね。

トラフィックスクールはあまりにもたくさんあって迷ってしまう…。でもきっとどれも一緒だろうと、リストの一番上にあるインターネット受講できるトラフィックスクールを試してみることにする。名前は、Warp Speed Home Study。決して「ワープ」という宇宙戦艦ヤマトを彷彿とさせる名前に惹かれた訳ではない。

まずはワープスピードのサイトをざっと読んで、今から受講すれば十分に期限の1月23日までに間に合うことを確認する。受講は今すぐに始められ、受講が終わって最終試験に受かれば(試験もインターネットでできる)即座に認定証が郵送される仕組み。郵送は普通郵便のほかにFedexも選択できるから、翌日には認定書が届く。支払いはクレジットカードで即座にでき、料金は$18.95-。

さて、問題はどのくらいの時間で受講完了するのだろうか?ということ。基本的にトラフィックスクールの受講時間は郡の指導により、400分となっているらしい。ワープスピードは、8つの章があって、1つの章は50分程度かかるということになっている。各章の最後にテストがあってクリアすれば次の章へと進める。インターネット受講といっても、ビデオを見たりはせずに、テキストベースのWebページを読んで質問に答える形式だ。

早速、登録を済ませる。自分の名前をはじめとする必要事項を入力。この時点ではまだ支払いをする必要はない。登録が済んだら早速第1章から取り掛かることにする。第1章のページが現れる。非常に長い文字がぎっしりのWebページだ。まずは様子を見るために、本文を全く読まずにページ一番下へスクロールして、そこにあった "next" ボタンを押してみる。

すると、「第1章のキーワードはどれか?」という4択問題があらわれた。
実は、前ページの第1章の長い長い文章の中に、「この章のキーワードは○○です」という文が埋め込まれていたのだ。このキーワード、全くその章の内容とは、関係がない。大晦日にテレビ東京で放送される9時間時代劇のTVコマーシャルの中に、時折、「キーワードは○○です」とキーワードが出されることがあるでしょう。それをすべてハガキに書いて送ると商品が貰える…みたいな。それと同じように、全くその章の内容とは関係のないキーワードが本文中に唐突に埋め込まれている。したがって、一応本文に目を通していないとキーワードはわからない。

しかし、ここは4択問題。25%の確率で当てることができるはず。と、当てずっぽうで選んでみる。当たらない場合には強制的に前のページに戻されてしまう。キーワードは毎回変わるので、毎回25%の確率となる訳だ。別に本文を読まずとも、25%なら4回やればほぼ当たる訳で、当てずっぽうで選んでみる。これでそこそこは当たる。更にもっと簡単な方法を見つけた。コンテンツが表示されているページで、"keyword"で検索すると、一発でキーワードの行に飛ぶ。だから、全く本文を読まずともキーワードは正解できる。

このキーワード問題をクリアすると、次に交通ルールに関する10問の設問が現れる。いずれも4択か2択の問題で。8問以上合格で次の章に進める。設問はいずれも交通ルールに関するもので、常識なものから全く意味のわからないものまで様々。

とりあえず、10問すべてに適当に回答して、採点ボタンを押してみる。すると、添削ページになり、間違った問題だけにしるしがつけられる。うれしいことに、ここでブラウザーの「戻る」を押すと、自分が選択した答えが残ったままの前ページに戻ることができる。ここで間違った設問を再度回答しなおして、再び採点ボタンを押す。これによって、簡単に8割以上の正解を簡単に得られる。

こうして、1章から8章まで、本文を全く読むこともなく、1時間もかからずにすべてを終えることができた。8章が終ると、最終テストとして25問が出されるが、これも戻るボタンでいろいろな回答を試せるので、難なく終了となった。

ちなみに、途中からは受講料を払わないと先へ進めないようになっているようなので、適当なところでカードで払った。ワープスピードではVisa, Master等の各種カードから、PayPalまで使える。

全8章を終えて、25問の最終テストも終了すると、勝手に向こうから受講証明が郵送されるという仕組み。あとは送られてきた受講証明を裁判所に提出すればそれで万事OK。


ところで、サンマテオ郡で捕まったのはある意味、ラッキーだったのかも。
郡によっては、インターネットクラスを認めておらず、会場に足を運ばないとならないところもある。また、インターネットクラスが認められていても、本人確認が必要だったりする場合も。更に、トラフィックスクールによるのか、郡によるのかはわからないが、友人のしろさんが受講したトラフィックスクールでは、最終試験に答えるときはWebカメラで自分が試験を受けているところを撮影しないといけないかったりと、いろいろ面倒なようだ(Webカメラは彼が受講したトラフィックスクールから買わないといけない)。そういった意味ではサンマテオは超楽チン!