ホワイトサンズ国定公園から4時間弱東へドライブしたところにあるのが、カールスバッド国立公園。世界最大級の鍾乳洞が見ものな国立公園。

鍾乳洞なんて、単なる洞穴でしょ!と思いつつ足を運んでみたところ、その大きさに驚いた。自由に見て回れるビッグルームと呼ばれる洞窟は、天井までの高さが80mもあり、さらにサッカーコートが14面もつくれてしまう広さ。そして、この洞窟があるのは、なんと地下230m! エレベーターに乗って1分でここまで来ることもできるし、または地表からナチュラル・エントランスと呼ばれる洞窟を歩いてこのビックルームまで歩いてくることもできる。地下にこんなに大きな空間があるのも驚きだが、そのホールには、自然がつくりあげた鍾乳石のオブジェが所狭しとならんでいて、その造形美にもただただ驚くばかり。

天井から無数に垂れ下がる鍾乳石は貴族の館のシャンデリアのよう。地下の巨大空間はヨーロッパの古都にある大聖堂の中を歩いているかのよう。グロテスクな岩が林立するエリアは恐山にいるかのよう。鍾乳石はどれも個性的な形を形成して、想像力を掻き立てる。

カールスバッドにはこのような洞窟が90近くもあり、そのほとんどがまだ探索中とのこと。地球はまだまだ広い!

洞窟の中は、幻想的な雰囲気になるようなライティングがされている。ぼんやりと暗めの照明だから僕のカメラでは綺麗に写せませんでした。勘弁。

恥ずかしがりやの象「恥ずかしがりやの象」と名づけられた鍾乳石。お尻を見せちゃって、かわいくない?これはキングス・パレス・ツアーに参加すると見ることができる。


Slaughter Canyon Cave1スローター・キャニオン・ケイブで見た鍾乳石。いくつもの天井から落ちてきた小さな一滴一滴がパイプのような形状を作り上げ、あたかもパイプオルガンのよう。なぜこんな鍾乳石ができるのだろう。


Slaughter Canyon Cave2こちらがスローター・キャニオン・ケイブで最も有名な鍾乳石。白いローブを纏った僧侶のような姿に見えませんか?ちょっと不気味。


ビッグ・ルームと呼ばれる超巨大洞窟はセルフ・ガイド・ツアーとして自由に見て回れる。それ以外の部屋はレンジャー主催のツアーに参加しないとならない。今回は、次の3つのツアーに参加した。

キングス・パレス King's Palace
かつてはビッグルーム同様に自由に見て回れたらしいが、鍾乳石を持ち帰る観光客がいたことから、現在はレンジャー・ツアーに参加しないと見られなくなった。ツアーは一日に何度も催され、一回あたりの参加人数も多いので、このツアーへの参加は難しくない。

ホール・オブ・ザ・ホワイト・ジャイアント Hall of the White Giant
スパイダー・ケーブ・ツアーと並んで最もタフとされるツアー。週に一度しか催されず、一回の人数は8人のみなので、参加するのは非常に狭き門。参加するなら数ヶ月前に予約しておくことをお勧めする。

このツアーは非常に狭い洞窟を進む。ほふく前進したり、ロープやはしごを使って岩をよじ登ったりとかなりタフ。参加者はヘルメット(貸与される)をかぶり、膝パットをつけ、泥だらけになりながら目的地を目指す。

それだけ苦労してやっと辿りつける、ホール・オブ・ザ・ホワイトジャイアントの部屋は、見事な鍾乳石に囲まれ感動もの。隅田川の花火大会で打ち上げられる花火がすべて一斉に打ち上げられたかのような部屋で、ため息が出るほどに美しい。
Hall of the white giant へのツアーはタフ!四つんばいでも進めないほどの狭い穴を奥へ奥へと進んでいくのが、このツアーの醍醐味。うつ伏せになって腕だけで前へと進みます。

参加者は同世代から年上の人たちばかりでした。体鍛えてますっ!ていうようなマッチョな人はおらず、みんな見た目は普通の人たちだったから、誰でも参加できるかと思います。


ホワイト・ジャイアント・ツアーの参加者は、AAの電池を4本持参する必要がある。これはレンジャーが用意するヘッド・ライト付きのヘルメットの電源となる(だから自分たちで懐中電灯を持っていく必要はない)。また、参加者は、膝パット、手袋、トレッキング・シューズを持参する(肘パットもあれば楽かも)。膝パットと手袋は、レンジャーから借りることもできるが臭い…。匂いが気にならなければ借りるのも手。手袋は手の保護する他に、汗を岩につけないためでもある。

このツアーはかなり汗をかく。僕はトレッキング用の薄手のズボンに半そでのTシャツ一枚で参加したが、全く寒くは無かった。泥だらけになっても良い格好で行くこと。

また、僕はペットボトルの水を肩にかけるバッグに入れて持っていったが、バッグはほふく前進の邪魔になる。できれば、手ぶらが望ましいけれど、水は持っていきたいところ。ほふく前進の際には、バッグは頭の前に置いて、押しながら前進していった。だからバッグは泥だらけ。水を持っていくことは許されているが、食べ物はダメと言われた覚えがある(この辺はレンジャー次第だろうか?web siteにはスナックOKと書いてあったような気がする)。

ツアーの催行時間は4時間。最初にレンジャーから説明を受け、身支度を整えて出発。集合場所は、エレベーターを降りた地下のレストエリアで、ここに荷物を置いておくことができる。4時間のうち、実際に歩いた(這った)時間は、行きに1時間ちょっと、帰りは30分程度だったと思う。行きは、ところどころでレンジャーの解説が入るからゆっくり進む。ツアーの途中にトイレはない。

このツアーの驚くべきは、その入口。
地下のレストエリアで身支度を整えたあと、エレベーターで地上へ戻り、ナチュラル・エントランスからビッグルームへ向かうトレイルを降りていく。その途中からわき道に入っていくのだが、「えっ!そんなところを行くの?」と唖然としてしまうこと間違いない。ここが一番びっくりしたかも。


スローター・キャニオン・ケーブ Slaughter Canyon Cave
クリスマス・ツリーのような鍾乳石や、白いケーブをかぶった僧侶の鍾乳石を見ることができるツアー。参加者は懐中電灯を持参して、その光を頼りに進む。多少足場が滑りやすいところがあるものの、ツアーは這ったり、四つんばいになることはなく、終始二本足で歩ける。ツアーそのものは楽だが、ちょいと大変なのは、そのツアーの集合場所へ行くこと。

このツアーの集合場所は、ビジターセンターから23mileほど離れている。車でスローター・キャニオンのトレイルヘッドまで行き、そこから、結構急なトレイルを20分ほど歩いてやっと集合場所である洞窟の入口に到着する。

スローターキャニオンの参加者は懐中電灯を持参する必要がある。カールスバッドのWebサイトには、Dセルの乾電池を使う懐中電灯を持って来いと書かれているが、僕はキャンプでつかうようなヘッドランプを持参。これで十分であった。

このツアーは汗をかくほどは疲れないが、僕はTシャツ一枚に半ズボンで十分に快適だった。スローター・キャニオン・ケーブは気温がビッグルームより高いようだ(ビッグルームはTシャツではちょいと寒かった)。

なお、トイレはスローターキャニオン・トレイルヘッドのパーキングにあるのが最後。洞窟の入口前にはトイレはない。


カールスバッドで洞窟探検の他に人気のあるレンジャープログラムがこの蝙蝠の飛翔。

蝙蝠の飛翔 Bat Flight
カールスバッドの洞窟には無数の蝙蝠が生息していて、夕方になると一斉に洞窟を飛び出してくる。レンジャーの解説を聞きながら洞窟を飛び出してくる蝙蝠を見学することができる(無料)。蝙蝠は群れを成し、あたかも空にたなびく煙のように見える。できれば写真を撮ってきたかったが、写真撮影は禁止(フラッシュはもちろん、撮影もダメ)。なんでも、電子機器を使うと蝙蝠に悪影響を与えるとかで、電子機器の使用(携帯、カメラ、コンピューター、iPod... etc)はすべて使用禁止だった。


Carlsbad Caverns National Park
ツアーの予約もこちらからできます。