これ、僕がアメリカに来た当初からとても気になっていたコト。

ベイエリアの大学には、数多くの中国人留学生が在籍しているし、IT企業には中国生まれのエンジニアも多数働いている。中国本土は共産党一党独裁だから、自分たちの代表を選挙で選ぶなんてことはできないし、政権批判をしようものなら投獄されるかもしれない。民主化運動の天安門事件は武力弾圧されたし、Google検索も使えない。ネット検索は政府の管理下に置かれている。そんな不自由な環境で生活して来た彼らがアメリカ社会で生活したら、もう中国には帰れなくなるんじゃないか。

そんな風に思っていた僕は、そのことを直接中国人の友人に聞いてみたかったものの、そんなことを聞いても、本心で答えてはくれないのではないか、もし、本心で中国共産党が嫌いだ!なんて言おうものなら、誰かに密告されて当局から要注意人物に指定されてしまうのではなかろうか。それとも、海外で生活している中国人はそれこそ共産党のお偉いさんの関係者で、共産党万歳な人たちばかりなのかもしれない。などとアレコレ考えてしまって聞けないでいたのでした。

それでも、仲良くなった中国人友人に一度このことを聞いてみたことがあるのだけれど、彼の回答は「政治参加はできないけれど、中国での普段の生活にはなんら支障はないし、不自由もない」というもの。いやいや、だって、ほら、中国政府が道路つくるために土地の強制収用したり、理不尽なことも多々あるみたいだよーなんて食い下がろうかとも思ったのですが、問題ないっていっているのにそこまで食い下がるのもアレなんで止めときました。

と、そんな疑問を常々抱いていたんですが、先日、QuoraというQA SNSサイトに、まさにこの質問が投げられていました。

以下、その質問です。

中国政府はなぜ、国民の海外旅行や留学を認めているのでしょうか?海外で民主主義に触れれば、共産党独裁に不満を持つ人が増える事は容易に予想できると思うのですが。そうした危機感は持っていないのでしょうか?


僕はこの質問者と全く同じ疑問を抱いていました。

で、これについて今現在で10件の回答がついていまして、中国人からの回答も多数ありました。

その回答はこちらでご覧になれます(このページを開くにはQuoraアカウントが必要かも)。

ざっとかいつまんで言うと、確かに中国では政治参加はできないが経済的な自由度は高く、経済活動をするならアメリカや日本と大差はない(むしろ中国の方が進んでいるかも)。そして、共産党の悪い点もあるけれど、資本主義にも悪い点があり、中国共産党のやり方もそう悪くないように感じる。

確かに、経済的に潤っているなら、中国政府のやり方が多少気に食わなくても大目に見るでしょうね。

でもねぇ、中国が今のような経済発展を今後も永久にし続けられるとは思えないですよね。いずれ経済が停滞する。特に、今の中国はよく言われるように、無茶な投資をしまくって資金回収できそうにないと言う話をあちこちで耳にします。そうなっても、共産党一党独裁が維持できるのだろうか。

逆に、経済的発展が今ほどの拡大はしなくとも、恐慌などは怒らずに、それなりに落ち着いて安定したとする。人々の素養はあがり、経済以外の分野でもいろいろな要求を求めるようになる。そのひとつに、民主化があるのではないかな。そうなったときに、共産党政府はどうするのだろう。それとも、そんなことは起こらないのだろうか。


ってなことを書いて見ると、自分は中国共産党は悪だと思っているのですよね。実際にはそんなに悪くはないってことなのでしょうね。

むしろ、民主主義社会に生きながら政治参加していない自分こそ悪なのかもしれません。