Franklin@Filbert

サンフランシスコ・ベイエリアでのあれこれ

カテゴリ: Movie

先日、ヒルズデールショッピングモールの北ブロックに新規オープンした映画館、CinepolisでFrozen2を家族4人で鑑賞してきました。

Cinepolisは今流行りの映画見ながらディナーも楽しめる映画館。かつて、映画館と言えばポップコーンにコーラが定番でしたが、今の流行りは映画とディナーなのだそうです。食事は映画を見ながら食べられるので、各席にはテーブルが付属しています。シートも広く、ほぼフルフラットまでリクライニング可能なのも嬉しいところ。

ディナーなどの注文は、シートについている呼び出しボタンで、ウェイトパーソンを呼び出すシステム。
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暗くてわかりにくいですが、シートもペアが基本で2席ずつ配置されています。。
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明るいロビーで食事することも可能。バーカウンターも設置されています。
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僕たちは、今回マチネ鑑賞だったので、映画を見ながらランチをいただきました。僕がオーダーしたのはホットドッグ。映画館での食事なので全く期待していなかったのですが、パンも香ばしく焼いてあり、ソーセージも肉の味が豊かなジューシーなもので、びっくりするほど美味しくいただきました。かみさんの食べたハンバーガーも美味しかったとのこと。

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ウエイトパーソンを呼び出して初回のオーダーを入れる際にクレジットカードを提示する必要があります。ウエイトパーソンは、その場でタブレットにカードを読み込ませ、カードは返却。以降、すべてのオーダーはそのカードにチャージされる仕組み。あとで追加オーダーしても、再びカードを提示する必要はありません。

そして、映画が終わる少し前にビルが届けられるので、そこにサインして座席に置いておけばOK。

酒類も多種揃っているので、飲みながら映画を見ることができるし、自分で買いに行く必要もないのでこの上なく便利です。ただし、当然ながら、値段はかなり強気な値段設定。ソフトドリンクのSサイズで確か6ドル程度していました。ビールと1ドル程度しか値段の違いがありません。

そして、この映画館には売店がありません。ポップコーン買うにも、ドリンク買うにも、ウェイトパーソンを呼んでオーダーしなくてはなりません。ポップコーンとドリンクを買いたいのにわざわざウェイトパーソンを通すのは一手間ありますし、チップを付ける必要も出てきてしまいます。そこは難点かも。

この映画館の近所に住む友人のお子さんが友人らと映画を見に行ったそうです。みんなでポップコーンをシェアしようと値段を見たら16ドルだったそう(ラージサイズだったと思いますが)。みんなで小銭を出し合って、なんとか必要金額をかき集めたと言っていました。子供には優しくない映画館かと。

その他は全く持って快適な映画館でした。また行きたい。


さて、今回見たFronzen2ですが、前作品で旅に出たまま戻って来なかった父母が何をしに旅に出たのかが描かれます。楽しく見させてもらいましたが、一部、話が理解できない箇所があって、いまだに謎です。そして最後は、そんなことしちゃうの!?みたいな感じで終わります(ネットでも賛否両論いろいろと言われているようです)。オラフが大活躍してますので、オラフ好きな人は是非!(そんな人いるのかな?)

10月27日から29日の3日間、スタジオジブリの傑作、千と千尋の神隠し(英語タイトル:Sprited Away)が映画館で上映されます。詳しくはこちら

どうしてこの3日間に上映されることになったのか良く分かりませんが、映画館で今一度見たいとか、お子さんと一緒に見たい方には良い機会かと。

上映回数は1日1回程度の様子。ベイエリアでもかなり広範囲の映画館で上映されるようです。

新海ネタが続いてアレなんですが、「天気の子」の記事を書いた後に、白ワイン飲みながらネットサーフィンしていたら、YouTubeに「秒速5センチメートル」を見つけて、思わず見てしまいったんですが…

最後まで見て、ちょっとショックなんすけど。


この作品も他の新海作品同様、美しい映像美に包まれながら、朗読会に参加しているようなそんな詩的でプラトニックで、記憶の底にある昔懐かしい恋の思い出が蘇ります。うるうるしちゃうのだ。

全編1時間なのでお時間ある方どうぞ。

お酒少し入っているとのめり込めるかと。

https://www.youtube.com/watch?v=1wtMnTWNpoU


山崎まさよしを聴きたくなった夜でした。

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日本滞在時に新海誠作品の新作「天気の子」が上映開始となったので、見てきました。ネタバレなしで思うところを書いておきます。

と、その前に… 僕は、アニメ作品って気軽に見られるので嫌いじゃないし、時間があるときはアニメ作品見たりしていますが、ものすごく造詣が深いとかいうことは全くなく、「話題になっているし、見てみるかなー」程度のノリで楽しんでいる一般人です。ネット上には天気の子のこのシーンはこんな意味がある!みたいな詳細な分析をしているサイトも多々ありますが、ここではフツーの50前のおっさんが見た感想を書いているだけです。

新海作品で過去に見たのは前作の「君の名は。」と短編作品の「言の葉の庭」の2作品ですね。新海監督の名前は「秒速5センチメートル」の映像美を賞賛する声を何かで聞いて興味を持ったものの、いまだにその作品を見てはいません。その後、「言の葉の庭」がAmazonプライムビデオに載っているのを見つけて鑑賞。個人的に好印象な作品となりました。物語としては起伏がないものの、映像美は圧倒的。短編ながら、実生活の一部を詩的に切り取った美しさがあって完成度が高く心に残る作品となりました。この作品、実は何度か見返しています。物語は、うがった言い方をすると、足フェチな男子高校生が年上女性に想いを寄せてプラトニックな逢瀬をするという、物凄くじれったい話だけど、自分もかつては奥手で、遠くにいる好きな人を眺めて幸せを感じたりしていたなーと、過去を懐かしく感じてしまうようなそんな作品(遠い目)。

その後、大ヒットを記録した「君の名は。」を見たのですが、日常生活を描いた「言の葉の庭」と比べると、物語が破天荒にぶっとんでいたのに驚きました。それでも、エンタメ性があってハッピーエンドで満足させていただきました(あれれ、今見返してみると、「君の名は。」のこともブログに書いていなかったですね)。今回、日本からアメリカに戻ってくる飛行機にて「君の名は。」をもう一度鑑賞してきましたが、日本で見た「天気の子」よりは、はるかにエンタメ性が高い作品だと改めて感じました。

そして、今回の「天気の子」。この作品、紹介記事か何かで、天気をコントロールできる主人公が出ると書かれていたので、サイエンスフィクションな話になっているんだろうことは予期していましたが、なるほど、その通りでしたね。主人公とヒロインには、それぞれに後ろめたい出自があって、前半は暗い話が続き、なんだか鬱になりそうな気配がありましたし、途中でも、こんなシーンいるんか?とか、こんな小道具意味あるの?みたいに疑問に感じるものが多々ありました。そして最後も、「ええっ、こんな展開でいいの?」みたいに特大クエスチョンがついたりしましたが、それらを差し置いても、新海作品の真骨頂というべき圧倒的な映像美と愚直なまでの一途さに心奪われてしまい、おじさんも心揺さぶられるのでした。いやぁ、見て良かったです。

面白かったかと言われれば、YESと答えるでしょうね。ただ、先にも書いたように、ひっかかる点が多々あったのも事実です。

エンディングは、賛否が分かれると聞いていましたが、確かにそのとおりで、僕も「ええっ、そんなんでいいの?」と感じてしまいました。

で、見終えてから少しググったりしてみたんですが、やはり同様のことを感じた人は多いようでした。どうやら、新海監督も今回の作品は観客全員に受け入れてもらえるものではないということを言っているようです。どういう意味かというと、前回作品の「君の名は。」はエンターテイメントである点に注力したとかで、主人公もヒロインも、そして町の人もすべてがハッピーエンドになってますよね。ところが、監督自身は現実はそんなに上手くコトが運ぶわけないと思っていたとか。だから、監督は納得いかないところが少なからずあったようですが、エンタメにならないので、監督が折れたようです。

今回の作品は、新海監督が自分の作りたいように作る!とした作品だそうで、そのため、多少、冗長なシーンだとか、そんな話でいいの?みたいなところが出てくるんですが、監督としては満足のするものができたようです。

なので、興行収益では「君の名は。」を超えるような作品にはならないでしょうね。

アメリカではいつ頃上映されるのでしょうか。果たして、アメリカ人に受け入れてもらえるかな?

今年、話題になった邦画「カメラを止めるな!」が12月15日(土)にSan Francisco日本街にあるNew People Cinemaにて上映されます。一回限りの上映のようです。

詳細はこちら、

http://www.newpeopleworld.com/schedule/2018/12/15/one-cut-of-the-dead

この映画、超低予算のインディーズ作品ながら、日本でメチャクチャ人気の出た作品だそうで、ワイドショーはじめいろいろなところで話題になった作品。是非、見たい!のだが、土曜の午後1時からだと、日本語補習校にぶつかってしまっている… うーん。

この世界の片隅にを見てきました。どうやら、ベイエリアの映画館での本作品の上映は8月24日までのようです(ざっとスケジュールを眺めた限り、24日は午後1時台で上映終了。夜見たい人は8月23日が最後かも)。

Redwood Cityの映画館の、それも夜10:45pm開始の回だったので、観客は僕一人だけ。ちょっと寂しいけれど、こんな貸切で映画見れることもないので満喫させてもらいました。上映終了したのは深夜1時過ぎ。

戦争の時代の物語なだけに、能天気に楽しめる作品ではないけれど、いろいろな意味で心に残る作品ではあるので、個人的にはお勧めだし、多くの人に見てもらいたいかも。当時の呉や広島の活気、生活の雰囲気も詳細かつ正確に描けていると思います(と聞いた)。

ところで、淡い色づかいのソフトタッチなアニメーションなだけに、子供でも楽しめる?かなと思ったけど、レーティングはPG13で、確かにPG13だなと感じさせるシーンもあったことを記しておきます。



以下、ネタバレなしの個人的感想。続きを読む

日本でじわじわと公開館数が増えていった話題のアニメーション映画、この世界の片隅にが現在ベイエリアの映画館で上映されています。

英語タイトルは "IN THIS CORNER OF THE WORLD"。

現在、San Francisco と Berkeleyの映画館で上映されていますが、8月18日(金)からは、Redwood City、Union City、Mountain View、Cupertino、San Joseとより多くの映画館で上映されます。


詳細な映画館とスケジュール日程は、FandangoやGoogleで "in this corner of the world movie schedule"と検索することで知ることができます。

そう長くは公開されないでしょうから(1〜2週間程度)、気になる方はお早目に〜。
僕もどこかで時間みつけて見に行きたいと思います。


日本で話題の映画、シン・ゴジラが今日からアメリカでも封切りとなりました。

サンフランシスコ・ベイエリアの映画館では今日11日から13日までの3日間上映しています。

※シン・ゴジラの上映映画館はこちらで見つけられます。

早速、今日、サンマテオの映画館でシン・ゴジラ見てきました!

平日夜、それも、ぴろ子、ぴろ太郎の世話で一番忙しい時間帯に映画見に行くのを許してくれたかみさんに感謝!

上映は、この3日間いずれも7:30pmの一回限り。館内はガラガラでした。
(バークレーの映画館に行った友人曰く、客席は8割方埋まっていたそうで、客の反応も良く、東宝のタイトルが出ただけで館内盛り上がったそう。すごいな)

各方面から高評価されているとのことで、かなり期待値をあげてしまいましたが、なかなか楽しめました。

庵野作品が好きな人には、間違いなく受け入れられる作品だと思います。もちろん、庵野作品を見たことない人でも楽しめるかと。ただ、外国人向けではないかな。日本人、それも東京在住者には「おおー、あのビルが!」みたいなシーンはたくさんありますよね。


以下、ネタバレなしで映画を見て感じたことなど…
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日本で話題沸騰中の映画、シン・ゴジラ。

監督の庵野秀明と言えば、「風の谷のナウシカ」で巨神兵が王蟲たちを焼き払うあの圧倒的迫力あるシーンを担当したことで有名ですよね。世界でもっとも邪悪な一族の末裔、巨神兵が火を噴いた後にほんの一瞬の静寂、そして目を開けてられないほどの閃光に包まれるあのシーン。あのシーンを迫力つけて見せるために作品全体の輝度を落としていたんじゃないかと個人的には思ったり。しかし、ナウシカが公開されたのが1984年だから、もう32年前になるのか〜。びっくり。

そして、庵野秀明と言えば、やはりはずせないのはエヴァンゲリオンでしょう。同じフロアの中国人同僚も夢中になっているエヴァンゲリオン。僕が社会人一年目にテレビ放送され、同期入社だったSくんは会社のVHSビデオを使って会社に泊まりこんでレンタルしたエヴァンゲリオンのVHSビデオをダビングしていました。そんな翌朝は、Sくんが世田谷の砧公園の水道で洗髪している姿が目撃されて話題になっていました。


と、そんな雑談は置いておいて…

庵野秀明監督がオタクでゴジラ好きなのは何かで読んで知っていましたが、はたして実写映画を撮れるのかは甚だ疑問ではありました。と、言うのも、彼はラブ&ポップとか、実写映画を撮っていますが、売れませんでしたよね。が、蓋を開けてみると、シン・ゴジラの興行収益はうなぎのぼりで東宝ウハウハなのは間違いなさそうです。庵野秀明監督のキャリアも大きく変わる転機になるのではないでしょうか。

そんなシン・ゴジラ、是非見たいけれど、アメリカでは上映しないのかな…。と、ググってみたら、なんと奥さん、つい先日、アメリカでも上映が決定したそうじゃないですか。アメリカでのタイトルは日本のタイトルそのままにカッコつきで、

Shin Godzilla (Godzilla Resurgence)

となったそうです。"Resurgence"の意味は復活、復帰。

情報ソースはこちら


シン・ゴジラは、全米440のスクリーンで上映することが決定。サンフランシスコ・ベイエリアをはじめほとんどの大都市で見られると思いますが、アメリカで公開期間は10月11日から1週間と極めて限定されており、各映画館での上映期間はさらに限られるので、今から最寄の映画館での公開予定を確認しておいた方が良いでしょう。ちなみに、英語字幕での上映となるようです。


すでに映画チケット前売りサイトのFandangoで前売り販売開始しています。

ベイエリアの映画館をざっくり調べてみたところ、Daly City, San Mateo, Redwood City, San Jose, Fremont, Milpitusなどの映画館で上映されるようですが、いずれの映画館でも上映回数は次の3回のみなのでカレンダーに登録しておきましょう!


  • 10月11日(火) 7:30pm
  • 10月12日(水) 7:30pm
  • 10月13日(木) 7:30pm



※Fandangoのサイト調べなので、Fandangoと提携していない独立系映画館での上映予定は不明。

意外なことに、Fandangoのサイトでは、San Franciscoの映画館はヒットしませんでした。日本町にあるKabuki Cinemaのサイトも調べてみましたが、現時点ではシンゴジラの上映予定はない様子。



今から楽しみ〜。でも、ぴろ太郎もいるので家族で見に行くことはできなさそう。

ぴろ子もゴジラは怖がりそうだから留守番かな。

追記(9/29/2016):
サンフランシスコでも公開されるそうです!
シン・ゴジラを上映する映画館はこちらで検索できます。サンフランシスコも2つのシアターが上映するようです。

先週金曜日から全米で公開がはじまった映画Avengersを公開直前の水曜日に見てきました。
実は、これ、ウチの会社がMarvelとタイアップしているとかで、社員を試写会に招待してくれたもの。過去にも同じようなことをやっていまして、

2008年にはIron Man
2010年にはIron Man2

を公開前に見ることができました。
こうしてみると2年おきに映画公開しているのね、Marvelは。さて、今回のAvengersは3D版です。

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AvengersはMarvelのヒーローキャラクターが終結して力を合わせて悪から地球を守るといった内容でして、この上なくお気楽に見られる映画。ヒーローモノのSFアクション映画でありながら、上映時間は2時間を越える大作でして、なんと制作費も日本円換算で220億円($1=100円換算)と巨額。

以下、ネタばれは無いけれど、感想をちょこちょこっと。

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昨年12月から北米で公開開始となった映画ブラック・スワンを見てきた。主演のナタリー・ポートマンはゴールデン・グローブ(主演女優賞)を受賞し、今年のアカデミー賞でも5部門にノミネートされている話題の作品。

この映画は、そのタイトルからも分かるように、バレエ「白鳥の湖」を演じるダンサーの物語。ニューヨークのバレエ団では、次回上演作、「白鳥の湖」の配役を決めつつある。ディレクターの意向で、白鳥の湖のプリマドンナ、オデット(白鳥)には、オディール(黒鳥)も一人二役で演じることが期待されている。

このプリマドンナの座を射止めるためにバレリーナたちが競い合う...と書けば聞こえはいいのだけれど、物語はかなり暗くて気落ちさせられます。

でも、映画としての出来栄えはなかなか良かったかも。

白鳥の湖のダンスシーンは随所に出てくるし、音楽もほとんど(多分、すべてが)白鳥の湖だったように記憶。スポットライトを浴びる舞台上の美しさ、その舞台裏での醜いばかりの人間模様。

精神的に追い詰められたプリマドンナの葛藤。

そういった映像をときにドキュメンタリーっぽく撮影しているだけに臨場感があります。

ただ、万人受けではないです。R指定なので、大人限定の映画。

日本では5月公開予定のようです。
北米だと今でも上映しているけれどもう終盤で、多分、もうすぐどの映画館からも消えるんじゃないでしょうか(サンマテオの映画館では上映終了、レッドウッドシティの映画館は日に2回のみ)。なので興味のある方はお早めに...

以下、ネタバレはないけど、この映画がどんな感じなのか書いておきます。


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三島由紀夫没後40周年記念として、Viz Cinemaで「Mishima: A Life In Four Chapters」が上映されたので見てきた。この映画のことは全く知らなかったが、ネットで調べてみると、そうそうたる名前がこの映画の製作に携わっていることが分かり興味が沸き、足を運んだ次第。

この映画は1985年公開の日米合作映画。製作総指揮はフランシス・フォード・コッポラとジョージ・ルーカス。監督、ポール・シュレイダー。俳優は、緒方拳が三島由紀夫を演じ、その他に、三上博史、坂東八十助、萬田久子、沢田研二、笠智衆などなど(他にも有名俳優がたくさん出ていると思われるが自分が知っている名前をあげるとこのくらい)。1985年カンヌ映画祭最優秀芸術貢献賞受賞作品。

お分かりの通り、俳優はすべて日本人。台詞も日本語だし、ナレーションも日本語で、一見して製作がアメリカだとは思えない。

映画の内容は、三島由紀夫最期の一日を朝から自決に至るまでのドラマが柱となり(過去を回想する形式で幼少時代や学生時代のエピソードも含まれる)、そこに三島作品の金閣寺、鏡子の家、奔馬(豊饒の海 第二部)をそれぞれ短編映像化したものを埋め込んだつくりになっている。単なる三島由紀夫のドキュメンタリー作品ではない仕上がりになっている。

でも、これだけの大御所が並んだ映画なら、名前くらいは知っていても良いだろうに、何故知らなかったのか? その答えは、この映画が日本未公開だからと思われる。ビデオ化やDVD化もされていないので、日本では幻の作品となっているそうな。なんでも、三島由紀夫夫人らの反対があったとか。


さて、この映画、登場人物や舞台はすべて日本なのだが、製作者が外国人ということもあって、いわゆる日本の映画とは大きく異なるつくりをしている。

特徴的だと思われるのは、この映画に含まれる3作品の見せ方が、とてもアーティスティックであること。あたかもステージ上での演劇を見ているような撮り方をしている。「金閣寺」では、実際の金閣寺は全く撮影に使われておらず、スタジオに配置された縮小版の金閣寺を使って撮影をしている。

「奔馬」では、クーデターに失敗した学生らが集会を開く場面では、その背景に、傾き、地に埋もれた大鳥居を配置し、彼らの心境を象徴しているかのよう。

小説の原作に忠実にというよりは、小説の要素だけを抽出して、美的に昇華させて映像として収めたといった感が強い。僕は、残念ながら、これら小説を読んだことがないが、ネットでナナメ読みしたあらすじよりも、映画ははしょっていた(2時間映画に3編の物語を詰め込んでいるから仕方ないか)。

映像に美的センスは感じる一方、そういった美的センスの中に三島作品の持つエログロさや狂気も浮かび上がってきています。これらは、監督の意図するところなんでしょうね。

「潮騒」だけしか読んだことのなかった僕には、他の作品も手にとってみることにします。


サンフランシスコ日本街の映画館Viz Cinemaでは今週、カムイ外伝を上映しています。
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多分、僕と同年代の方なら記憶にあるんじゃないでしょうか。そう、あのアニメのカムイの実写版です。

カムイって、アニメは見た記憶があれど、話は全く覚えていません。忍者か何かで、なんだか暗い話だったよなぁくらいしか記憶にない。でも、懐かしいので見てきました。

Viz Cinemaの映画館に行くのはこれが2度目。綺麗な映画館だし、いろいろな日本の映画を上映しているので長続きして欲しいんですが、今日のお客は7人(自分含む)。前回は4人。

うーん、余計なお世話なんですが、経営大丈夫なんだろうか。

ちなみに、Viz Cinemaでは今週は、三島由紀夫の特集もやってます(1970年11月25日に割腹自殺をしたので、ちょうど今年の11月25日で亡くなって40周年にあたる)。三島由紀夫原作の映画も上映するけど、三島由紀夫のドキュメンタリー映画が見たいぞ。


さて、話は戻って、ちょびっと期待していたカムイ外伝の映画ですが…


(以下、ネタバレはナシで、映画の感想だけ)


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今日、小浜大統領がイラクから撤退しまーすとの発表をしましたね。

そういえば、このブログの記念すべき最初の記事らしい記事はイラク戦争でアメリカ軍が行った虐待の絵を集めたギャラリーに関するものでした。

と言うわけで、社会ネタを追っていた硬派ブログにふさわしく、イラクに関する記事でも。



昨年度アカデミー作品賞を受賞したハートロッカーを見た。

映画の舞台は2004年のイラク。バクダッド郊外に駐留するアメリカ軍の爆弾処理班の活躍をアメリカ軍兵士の立場からドキュメンタリータッチで描いた作品。

彼らの任務は不発弾や時限爆弾の解除。なので、最前線でドンパチするようなシーンはないのが今までの戦争映画とは大きく異なる。

不発弾が見つかると、その周辺を立ち入り禁止にして、技術者一人が不発弾に近寄りその信管を抜き取る。だが、爆弾はいつ爆発するかも知れず、また、その様子を眺めているイラク人たちは英語が理解できないため興味本位で近づいてくる。

アメリカ兵からすると、そのイラク人が善良なイラク人なのか、それともアメリカ兵を攻撃しようとするイラク人なのか(例えば起爆装置を持っていて爆破させようとしているとか)判断がつかずにアメリカ兵はイライラが募るし、見ているこっちまで手に汗にぎる。次の一瞬に爆発するかも…ってな緊迫感がこの映画全編を支配しているのです。

いやぁ、これほど手に汗握った映画は久しぶりかも。確かにアカデミー作品賞を受賞したのは分かる。ただ、wikiに次の記述がある。

ポール・リークホフ(全米イラク・アフガニスタン帰還兵協会会長)は、「戦争を分かりやすく伝えようとしているが、経験者の私たちはあまりの不正確さにうんざりしてしまう。調査不足というだけでなく、端的に言えば米軍への敬意に欠けている」と、この映画に対して不満を述べている。


ということで、この映画を見て、これが真実だと思ってはいけないのだろうけれど(ま、それを言ったら今まですべての戦争映画に同じことがいえるだろうが)、それでも僕には、この映画はかなり強烈に感じるものがあったのは事実。

こんなギリギリの緊張感の生活を毎日毎日過ごさなくてはならないとなれば、精神を病んだり、廃人になってしまうのも分かる気がする。

ところで、ハート・ロッカーの映画監督キャスリン・ビグローが元ジェームス・キャメロンの妻で、2009年のアカデミー賞レースではジェームス・キャメロンのアバターとハート・ロッカーが争ったことから、夫婦対決などと呼ばれていましたが、


なーんと、キャスリン・ビグローの生まれ故郷って、






San Carlos



じゃないですかっ!!


もちろん、カリフォルニア州サンマテオ郡サンカルロス。


めちゃくちゃ地元じゃん。

知らなかった。
生家がその辺にあったりするのかなー。


ironman2一昨年、ウチの会社がタイアップしているとかで映画IRON MANのプレビューに社員が招待されたんですが、はい、今年もありました。今月に入ってから、IRON MAN2が公開されてますが、その公開前日に、社員だけのプレビュー会が近所の映画館で行われました。

映画の出来栄えとしては、個人的には1作目の方が面白かったかな。でも、同僚には2作目の方が良いという人もいたので、どっちも面白いってことで。

それより何より、この映画には至るところにタイアップしてる会社の社名や製品が出てきています。当然、ウチの会社のロゴやらなにやらも。ま、これは昨今の映画にはよくあることなんでしょうが、ちょいと驚いたのは…

※以下、映画本筋には関係ない話です

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今更ではありますが映画アバターを見てきた。

本当はもっと早くに見たかったので、何度かサンタクララにあるIMAXシアターに足を運んだんだけれど、パーキングは見つからないほど混雑しているし、アバター待ちの長蛇の列。更にパーキングすら見つからずでそこまで行っては帰ったことしばし。その頃は「絶対にIMAXシアターで見てやる!」と思っていたけど、気が付くと、IMAXシアターでの上映は打ち切られてました(笑

今のところこの界隈だと、サンフランシスコのメトレオンで3D上映をしていたのでそれを見てきた。さすがに公開されてから1年半近いとあって、シアターは空いていて、客席の半分も埋まらない状況。それだけに、居心地も良かった。


なるほどねぇ〜 この映画の評判が高い理由が良く分かる。物語の世界観と言い、映像美と言いハリウッド的娯楽作品として大変良く出来ている。アバター症候群なる人たちが発生するのも分かる気がする。大ヒットする訳も良く分かる。

でも、アカデミー賞で作品賞や監督賞を取れなかったのも分かる気がする。


と、いう訳で、以下ネタバレありです。



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cloverfieldこちらの映画も以前劇場で何かの映画を見たときの予告でずっと気になっていたもの。何が気になっていたかというと、映画の予告が他の映画の予告と全く異なっていたのです。


普通、映画の予告って、その映画の場面場面を短くつないでナレーションが入って、その映画のタイトルが出るじゃないですか。でも、このCLOVERFIELDはそういう予告のつくりではなく、誰かが自分のビデオカメラで撮影したドキュメンタリーと思えるような、ニューヨークのビルが爆破されるシーンが映し出されるだけ。ナレーションも何も入らず、何の映画か全く分からない。タイトルくらいは小さく出ていたような気もするが記憶曖昧。そして、後日、別な機会にみたこの映画のポスターは、頭部が破壊された自由の女神像。ショッキングな映像で、この映画は一体何なんだ?とまさにこの映画のマーケティング戦略にまんまと引っかかってしまいました(笑




さて、この映画、こんなあらすじです。

マンハッタンの一角にて、ニューヨークを離れるロブの送別パーティが開かれている。そのパーティの様子をハンディビデオカメラで撮影するハッド。ところが、そのパーティの最中に突然爆音が響き振動が建物を襲う。何が起きたのかを知るために外を見ると、マンハッタンのビルは爆破され、自由の女神の頭部が飛んでくる。

何が起きているのか全く分からないまま、人々は逃げ惑う。ハッドは手持ちのカメラを回しながら逃げる。


よくありがちなパニック映画なんですが、ハンディカメラで撮影した(かのような)映像が続くので、まさにドキュメンタリーのような仕上がりで、あたかもそそこに自分がいるかのような緊迫感を感じます。

ハンディカメラで撮影した映画といえば、ブレア・ウィッチ・プロジェクトが有名だけど、この映画はその2番煎じといったところでしょうか(それにしても、ブレア・ウィッチが上映されてからもう10年も経つんですね、それにびっくり)。全編、手持ちカメラで撮影したように見せているので、画面が揺れる揺れる。気持ち悪くなる人がいても全くおかしくないです。幸い映画がそれほど長くなく、1時間半程度なのが救いでしょうか。

かみさんに言わせると、「何も残らない映画」だそうです。まさにそんな感じ(笑。 典型的なB級映画ですが、映像は良く出来ていて緊迫感は十分に感じられます。吹き飛んでくる自由の女神の頭部、破壊されるビル群、軍隊の砲撃。どのシーンも臨場感があり、個人的には結構楽しめました。何も考えずに娯楽として見るにはそんなに悪くない映画です。


以下、ネタばれありまくりです。

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changelingクリント・イーストウッド監督、アンジリーナ・ジョリーが主演する映画、チェンジリング。以前、映画館で何かの映画をみた時の予告でこの映画を知り、ずっと気になっていた映画。ぶらりと図書館に行ったらこの映画のDVDがあったので借りてみました。

チェンジリングとは、「取り替え子」っていう意味らしい。と言っても、これじゃ意味不明ですよね。ヨーロッパの民話で、妖精が子供をさらったさいに、置いておく醜い子供のことだとか。

このタイトルが示すように、あらすじはこんな感じ…

1920年代のロサンゼルスが舞台。電話局で働くクリスティンは9歳の息子ウォルターと生活する母子家庭。ある日、ウォルターが行方不明になり、クリスティンは警察に捜索を依頼。

しばらく後に、警察からウォルターがイリノイ州で発見されたとの一報が入り、わが子との再開のため汽車の到着を待つ。ところが、汽車から降りてきたのは、全く見ず知らずの子供。

クリスティンは警察にこの子はウォルターではないと訴えるも、精神がつかれているからそう思えるのだとの警察の言葉に従い、とりあえずその子を家に入れて生活を始めるが、すぐに彼の身体的特徴がウォルターと一致しないことが発覚し、再度警察に訴える。しかし、大々的に親子の再開劇をマスコミに発表してしまった手前、メンツにこだわる警察はまったくクリスティンに聞く耳を持たない。挙句の果てに、クリスティンを精神障害扱いで病院送りにしてしまう。


この映画に驚かされるのは、この物語が実際に起こった実話だということ。

ウォルターはどこへ消えたのか、クリスティンのもとへやってきた子は一体何者なのか? やがて意外なところから真相が見え出してきます。

事実は小説よりも奇なり、という言葉がぴったり当てはまるストーリーです。

しかし、この事件のことよりも、この映画が白日の下に晒し出すのは、当時のロサンゼルス警察の強権な体質。当時のロス市警が行っていた信じられないような出来事が暴露されていきます。


クリント・イーストウッド、またもや良い映画を作ってくれました。結構おすすめか。

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10月末から公開となった鉄腕アトムのハリウッド版CG画、Astro Boy(アストロ・ボーイ)を見てきました。どうやら日本では先行上映したようですね。

この作品、ワーナーブラザーズが企画し、監督にはハリウッドでのCG映画をいくつも手がけてきたデヴィッド・ボワーズという人。声優にも、ニコラス・ケイジはじめ有名人を起用。ところが、ちょっと意外というか、クエスチョンなのが、映画制作は香港のCG作成会社、イマージ・アニメーションというところ。なんでもこの会社、過去にミュータント・ニンジャ・タートルズでヒットを飛ばしたが、その後、鳴かず飛ばずで会社もピンチらしい。

果たして、ちゃんと見られる映画になったんでしょうか。アトムと言えば、日本人なら誰でも知っているキャラクターだけに、国際問題に発展しないかと心配です(ウソ)。

ちなみに、プレビューを見てみると、なかなか良く出来ているみたいな雰囲気。アトムのルックスは多少違うけど、大きくずれているわけでもないし、これなら合格点?


さて、見た感想。


前半、あまり感情移入できずに話がとんとん進んでしまって、ちょっとしらけムードが漂ったけど、後半はちょっとウルウルきました。

CGだからって言うわけじゃないけど、どちらかというと子供向けかなー。ちょっと展開が簡単すぎるところがありました。大人でも十分に楽しめるけど。



以下、ネタバレありです。

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マイケル・ジャクソンの映画 This Is It を見てきました。

見る前はドキュメンタリー映画かと思っていたんですが、これミュージック・ビデオといった代物。とは言っても、映像のほとんどは2009年、つまりは死去する年のもの。

僕はてっきり、ここ最近のマイケル・ジャクソンは、ほぼ隠居みたいな生活をしているのだろうと勝手に思っていたんだけど、2009年夏にロンドンでコンサートを予定していたのですね。そのコンサートに向けたリハーサルの映像をつないでミュージックビデオにしたのがこの作品。

舞台裏での様子や、ダンサー、プロデューサー、振付師、演奏者などなど、マイケルと共に舞台を作り上げ、競演していく人たちのインタビューも取り入れて、みっちりと2時間、マイケル・ジャクソンの幻のコンサートを体験させてくれます。

僕は、マイケル・ジャクソンのファンでも何でもないのだけれど、この映画を見て、やっぱりマイケル・ジャクソンはすげーなーと改めて痛感。何がすごいって、一番驚いたのはマイケルを取り巻く熱狂的ファンの様子。なんだか、マイケルの名を絶叫し、目は完全にいっちゃって、鬼気迫るものを感じました。

可能ならマイケル・ジャクソンの全盛期の頃のコンサートを生で見てみたかったなー。そうしたら、自分もマイケル・ジャクソンのファンになっていたかも。そして、ダンサーを目指していたかも(?)。

そう思わせるくらい魅力的な映画です。お勧め。

日本滞在中にいくつか見た映画のひとつがこれ。たまたま見たTV番組で紹介されていたのを見て、面白そうに思えたので見に行ってみた。

ストーリーはこんな感じ(映画サイトからのコピー)

ある日の夕方。
電車の中で号泣しているおじさん(中村まこと)がいた。それを見つめる5人の乗客――
ある理由を抱えて「泣き薬師駅」に降りた龍一(大東俊介)、仕事中の桜木エリカ(戸田菜穂)、駅員の竹野(袴田吉彦)、学校帰りの綾(佐津川愛美)、仕事帰りの洋介(遠藤憲一)。
恥じらいもなく人前で泣くことに違和感を感じた彼らにも、泣きたい事件が迫ってくることに・・・


自分もほろりと泣けるのかなぁと期待していたが、残念ながら泣くほどではなかった。久々に袴田吉彦見たけど昔と変わらずあまり演技は上手くないなー。彼は最近ドラマとか出ているのかな。もう消えた?

ちなみに、この映画のタイトル、「泣きたいときのクスリ」ってなかなかキャッチーだなって思ったんですよ。でも、このクスリってのは、泣きたいときにクスリと笑う…のクスリなんですって。

なるほどねー、そういう風にも解釈できるかーと思ったら、またひとつの発見が。

この映画、オロナイン軟膏の55周年記念作品なのだそうで。つまり、製薬会社が金を出しているわけですね。となると、もともとは、タイトルの「クスリ」は多分「薬」を意味しているんだろうけど、それじゃあまりにもってんで、きっと、「クスリと笑う」なんてのを書き足したんじゃなかろうかと。

しかし、オロナインって懐かしいなー。子供の頃の万能薬だったよね。切り傷でも、虫さされでも、やけどでも、みんなオロナイン。そして、オロナインと対峙しているのが、メンソレータム。メンソレータムはスースーするから、小さい頃は苦手だったけど、受験勉強するようになると、眠気を覚ますために「目頭に塗って勉強すると良い」とかいう噂がまことしやかに流れましたねー。

なかには、メンソレータムをちん○に塗ってみた! なんてツワモノが出てきたのもこの年代だったな。

そういえば、オロナインの思い出でもうひとつあるのは、ハイスクール奇面組に登場した高校の名前に、愚名印南高校(おろないんなんこうこう)ってのがあったんだよね。あのときなぜか大笑いしたのを覚えてます。

泣きたいときのクスリ

木村拓哉が主演の日本映画「武士の一分」が現在ベイエリアで公開中です。
明日(6月19日)までフリーモントの映画館 Naz8 Cinema で、6月20日からはサンフランシスコのRoxie New College Film Centerで上映されます。

この映画も興味があったけれど、それ以上に興味があったのがフリーモントの映画館。そこで、今回、この映画館に足を運んでみました。

なぜこのフリーモントの映画館に行ってみたかったのか? 実はここフリーモントという街はインド人の比率が多く、この映画館もインド映画を主に上映している映画館なのです。

きっとこの映画館は、インド人で埋め尽くされた商店街の一角にあって、小さな切符売場の横の扉を入ると、お客さんのほとんどがインド人で、ほぼ全員がヒンズー映画見ながら踊っちゃっているんじゃないかな、そして欠かせないのはカレー臭… なんて勝手な想像しているうちにフリーモントの街に到着。周りを見渡すと、信号待ちしている人も、買い物している人もみんなインド人。来ました、インドです!

インド人は会社でもたくさんいるから決して珍しいワケじゃないんだけれど、自分の生活空間では大量のインド人を見ることがないだけに、こうしてフツーに生活しているインド人をたくさん見るのはちょっと不思議な気分。

さて、映画館があるのは大きなモールの中。残念ながらイメージしていた小汚い商店街なんてありませんでした。

それでも、映画館はなんともエキゾチックな雰囲気。切符売場はカッコ良いつくりにしようとしたのに安っぽくなったみたいな、やっちゃった感満点だし、映画館のホールは、薄暗くて怪しげなバーかクラブのよう。なんとなくムーディな雰囲気を出そうとしたけど、チープさプンプン匂っちゃったみたいな。そして、売店にはポップコーンに並んでサモサ(インドのコロッケみたいなもの)が売られています。

いいねぇ、この雰囲気。売店のあんちゃんも頭にターバン巻いているよ。インド万歳!

スクリーンのあるハコはすごくノスタルジック。昨今のシネコンはふかふかのリクライニング椅子だけど、ここは昔ながらの椅子で、子供のころ東映まんが祭りを見に行った映画館を思い出す。いいねーいいねー、こういう雰囲気大好き。

早速サモサを買ってシアターに入る。きっと本編がはじまるまでに宣伝があるだろうからと2分程度だけれど遅れて入ったら、あらら…既に本編上映中。時間きっかりにはじまるのねー、ここは。

ところが、驚いたことに、映画の途中で休憩が入りました(笑)。うーん、インド映画は長いから休憩入れてもらっていいけど、2時間弱の映画で休憩入れなくても…。そして、休憩時間にはCMが流されてました。



さて、肝心の映画です。
主人公の新之丞はお城にてお殿様の食事の毒見役。ところが、その毒見の際に貝毒にあたり失明してしまいます。新之丞の妻は、失明した新之丞が失職しないように高い地位にある知り合いの役人にお願いするのですが、この役人が交換条件としてその妻の体を求めてきます…

映画自体は典型的な日本映画のように静かに粛々と物語は進みます。このまま終わるのかなーと思ったあたりで、ええっ!というような新たな展開があり、そこから食らいつくように見てしまった…。なかなか面白かったです。

木村拓也の演技はまあまあでしょうか。個人的には、木村拓也より、もっと実力派を起用した方が良かったかなって思っちゃいました。


今度は、インド映画を見に行きたいっす。映画よりも映画館そのものが気に入ってしまいました。

e8821b96.jpg5月2日から上映開始となった新作映画IRON MANを4月30日に見てきました。というのも、ウチの会社が映画館を借りて社員を招待してくれたのです。しかもドリンクとポップコーン付き。普段映画館に行ってもまずポップコーンなんて食べることもない自分だけど、こういうタダものには弱い。貧乏根性丸出しでしっかりポップコーン食べてきました。

映画はと言えば、なかなか面白かったです。IRON MANはスパイダーマン同様、アメリカン・コミックが原作のヒーロー物で、ストーリーも単純明快。難しいこと考えずに気楽に楽しめる娯楽作品です。

普通、こういったヒーロー物の主人公は、「のび太」のように力は弱いけれど心優しい人が特殊な力を得てヒーローになるのが一般的だと思うけれど、IRON MANはその点がちょっと変わっていました。主人公は、大会社の社長で金持ちでどちらかというと嫌なヤツだったりします。

あとは他のヒーロー物同様なストーリー展開。

ところで、後で聞いたのですが、この映画、スタッフロールが終わった後におまけシーンがあるそうです。僕はその前に席を立ってしまいました…。もし、見に行く方いたら、その最後のおまけシーンが本当にあるのか教えてください!

c65301d1.jpg昨日書いた日記にちょいと関連する話を。
サンフランシスコ日本街にあったAMCカブキシアターはしばらく前に売却され、現在はサンダンス・カブキ・シネマとなり営業しています。「営業しています」と書いたのですが、厳密に言うと、サンダンス・カブキ・シネマとしての正式オープンは今月の12月14日で、そのときにオープニング・イベントが開かれるそうです。ですが、AMCカブキシアターを買い取った後、改装工事がはじまり、改装工事が終了したスクリーンから順次、映画上映が行われていました。この映画館、スクリーン数は8つあります。と書くと珍しくもないシネコンですが、この映画館には他の映画館にない特徴があります。


  • Peets Coffeeが入っています

  • お酒が飲めるバーがあります(先日の時点ではバーはオープンしていませんでした)

  • インターネットで座席予約ができるのですが、自分の好きな席を指定できるようになるようです

  • 座席は非常にゆったりしていて、2シートごとに小さなテーブルがつけられていました(もちろんドリンクホルダーは肘掛についていて、それとは別にテーブルがある)

  • 他の映画館だと本編上映前にTVコマーシャルや映画館の近隣商店の宣伝が流されることがありますが、ここではそういった類のモノは流さないそうです(新着映画情報は流します)

  • スタッフもとても明るくて好感が持てました


また、この映画館内の内装も、日本街にあることを意識したのでしょう、和のテイストが感じられる洗練されたものになっています。

この映画館を運営するサンダンス社ですが、ロバート・レッドフォードによってはじめられたサンダンス映画祭を運営している会社のようです。現在のところサンダンス社の映画館は全米でもウィスコンシン州のマジソンと、ここサンフランシスコのみの2館だけです。多分、これからも順次増えていくのでしょうね。スタッフの教育が行き届いているのも、この映画館の背景を知るとなるほどと思えます。その辺の映画館とは一味違うようです。

是非またサンダンス・カブキ・シネマで映画を見てみたいものです。多分、これからも贔屓に使うことになるでしょう。皆さんもどこで映画を見るか迷ったら、サンダンス・カブキ・シネマで見てみてください。きっと気に入ると思います。

1881 Post Street @Fillmore
San Francisco, CA 94115

日米同時上映と言うと日本での聞こえは良いかも知れないけれど、アメリカの一体いくつの映画館で上映されているのか知りたいところ。ネット検索したところ、現在はサンフランシスコのサンダンス・カブキ・シネマでのみしか上映されていない様子。N.Y.にあるアジア映画を主に上映している映画館でも上映されていたっていうのをN.Y.在住者のblogで知ったから、サンフランシスコとN.Y.の2つの映画館のみかな?(調べてみたけれど今のところL.A.界隈でも上映していないみたい)

さて、そんな文句は置いておいて、サンフランシスコの日本街にあるサンダンス・カブキ・シネマにて現在、日本映画のミッドナイト・イーグルが上映されています。この映画、どうやら正月を狙って作られた映画で、日本に潜伏したテロリストと自衛隊が厳冬の北アルプスに消えたステルス戦闘機を巡ってアクションを繰り広げるというストーリー。

せっかくサンフランシスコでやっているんだから見てみようとは思うものの、全くこの映画の知識が無いので日本語レビューサイトを見てみます。すると、酷評がずらずら。一方で感動した、涙した…というのも目にします。何はともあれ、期待しないで見に行ってみました。

期待しなかったのが良かったんでしょう、意外にも、と言っては失礼だけど、面白かったです。

たしかに、超ご都合主義なストーリー展開とか、陳腐なアクションとか、役者もトレンディドラマっぽい薄っぺらさがありましたが、それを差し引いても最後では僕の目頭は熱くなって、ハナがツーンとして、ぼろぼろと涙がこぼれてしまいました。あぁ…感動したよ〜。

舞台が長野県ってのも個人的には嬉しいところ。学生時代に過ごした松本や穂高、当時登山した槍ヶ岳、穂高岳、常念岳などなどのパノラマショットには懐かしさが込み上げてきました。雪の北アルプスは綺麗ですね。

役者はどれもトレンディドラマのような薄っぺらさ満載なのはいただけません(ファンの方々、ごめんなさい)。袴田吉彦、大沢たかお、玉木宏、吉田栄作…。しかし、吉田栄作もだいぶ老けましたな〜。最初は吉田栄作だとは気づかなかったよ、ホント。

まず間違いなく短期で上映打ち切りとなるでしょうから、見てみたいかも!と思う方は明日にでもサンダンスへGo!

以下、ネタバレありです。見てない方は見ないでね。読むときは、反転させて見てください。
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同僚お勧めの映画Transformersを見てきた。この映画、もとはアメリカでTVアニメとしてかつて放映されていたロボットもの。日本でも放映されていたので、子供の頃に何度か見たことがあるけれど、当時そのアニメを見ながら思ったのは、

なんて子供っぽいアニメなんだ…

当時の日本のアニメに比べると絵もチンケだし、ストーリーも単純そのもの。当時の日本のロボットアニメと比較すると格段に落ちる。

だから、Transformersの映画なんて見る気も全くなかったのに、同僚が面白かったというので、じゃ、見に行ってみるか…と映画館へ。

この映画の見所はなんといっても自動車や飛行機などがガチャンガチャンとトランスフォームするCG。カーチェイスしながら車がロボットに変わったり、ロボット同士が街のなかで戦ったり、高層ビル群を戦闘機が飛び交うシーンはスピード感抜群。

でも、
トランスフォームするときやロボット同士の戦闘シーンの金属音がうるさくて耳ざわりな上、映像にスピード感がありすぎてシーンに追いついていけない。

頭がいたくなっちゃいました…

映画自体はまーまー面白かったけど、めちゃくちゃ面白い!とはいえないかな。
あー、まだ頭いたい。こういう映画についていけないってのは、もう歳なんだろうな。

どっかの単館映画館で昔の映画でも見ている方が自分には合っていそうな気がしました。

edf81c28.jpg 見たいなぁと思っていた映画だが、気がつくとサンフランシスコで上映している映画館は2つだけ。まだこれから本格的に上映されるのか、それとももう終わってしまっているのか?どっちにしても見ておこうと、サンフランシスコ日本街にあるカブキシアターへ足を運ぶ。
 このカブキシアター、現在改装中。先日、Sundanceに買収されどうやらもっと客を呼べるシアターに改造中らしい。なんでも、バーが出来て、シートがゆったりしたものに変わり、予約席もできるとか。ちょいと楽しみかも…
 朝イチの上映だったから、客は20名もいなかった。ざっと見たところ、そのほとんどは日本人か日系人と思われる年配者だった。アングロサクソン系はまばら。

 さて、この映画は「父親たちの星条旗」と対を成す作品で、この2作品は硫黄島の戦闘を日米両方の視点から描いているのはご存知の通り。この作品の話題はなんといっても最近ハリウッド進出著しい渡辺謙だろう。彼はこの硫黄島の戦闘を指揮した栗林中将を演じている。硫黄島からの手紙に関するサイトを見る限り、どこもかしこも渡辺謙のことばかり。だから、きっと渡辺謙が主役なのだろうと思いきや、意外にもそうではなく、一兵卒の西郷を演じた若い日本人俳優であった。物語はこの西郷の目を通した硫黄島での戦闘が描かれる。この俳優、誰だろうと思って調べてみたら嵐のメンバーの二宮和也なのだそうだ。ふーん、はじめて見たよ。なかなか好演していたから将来が楽しみかも。ちなみに、裕木奈江がその西郷の妻役でちょこっと登場。いやぁ、久々見たよ。まだ芸能活動していたんだね。ポケベルが消えて、彼女も消えたかと思っていただけに、ちょいと意外でした。
 登場人物のほとんどが日本人だけに、会話もほとんどが日本語で英語字幕がついています。英語字幕がなかったシーン(つまりは英語で会話されているシーンですね)はほんの数分、5分もなかったんじゃないでしょうか。
物語は全体的に悲壮感が漂って、あまり盛り上がるようなところもなく淡々と進んでいく(特に前半)。日本人なら見れるだろうけど、アメリカ人には受けるのかな?とは率直な疑問(会話は日本語だし)。
 ただ、Yahoo Movieの評価によると、批評家はA-、一般人はB+の評価をしていて、これはかなり高いですな。ちなみに父親たちの星条旗は、批評家がB+、一般人はBだから、硫黄島からの手紙の方が高い評価を得ています。ただし、一般人が評価を寄せた数には雲泥の差がありますが(硫黄島は240、父親たちはなんと6000)。興行収入も$472,372 vs $33,306,143 と圧倒的の差が。

 この映画の影響でプチ栗林中将ブームが起きるかも知れません。というか、プチ・マイブームになりつつあります。彼は長野は松代の出身だったそうで、長野に住んでいたときにそのことを知っていたら生家を訪ねてみたのになぁとか思っています(生家が残っているのかはワカランが)。そしたら、なんと彼の孫は現在、自由民主党の議員なのだそうで。その議員のホームページには栗林中将に関する記事がずらずらとあり、おじいちゃん人気にあやかりたいかのような邪推をしてしまいます。

The Bridge世界的に有名なゴールデンゲートブリッジを題材にしたドキュメンタリー映画、The Bridgeを見てきた。ゴールデンゲートブリッジの何がドキュメンタリーとして語られるのだろうって? それは…
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宮崎駿の息子、宮崎吾朗が監督を務めたジブリ作品、ゲド戦記。言わずもがな世界的に有名なファンタジーが原作で、ジブリ作品とあれば期待は高まる。が、大方の評価は、イマイチだとのこと。

友人からも見る価値なしとの言われたが、腐ってもジブリ、いったいどんなものなのだろうと逆に見たくなってしまって、有楽町に足を運んだ。平日の初回上映でもう長いこと上映されているから空いていることは容易に想像できたが、500以上ものシートがある館内には、10人しかいませんでした… サンフランシスコのオペラプラザの映画館かと思ったよ(ココいつも数人しかいないし)。

作品の出来が悪いと聞いてしまうと、どうしても先入観を感じてしまうもの。映画を楽しむというより、映画のアラ探しをしてしまう自分がいたりする。

最初に描かれる竜のデザインがイマイチ、草原や人々の細部の描写が手抜きなのか、粗雑で、10年前くらいのTVアニメかと思ったり。

それでもだんだんとストーリーに飲み込まれては行ったので、自分としてはまぁまぁかな?という感じ。ただ、ストーリーも良く分からないところや、都合が良すぎる展開もあったりしたけど。


と言うわけで、私としては、ジブリ作品としてはいただけないが、まぁアニメ作品としては、一昔前のアニメっぽいが全然ダメでもない。「あぁ、そんな作品があったよね」といわれそうなのだけど、その後、この監督を応援したくなる真実を入手しました。

宮崎吾朗監督、私と同じ大学出身でした(多分年上だろうから先輩にあたる?)

有名大学じゃないし、この大学出身者で有名な人ってあまりいないんですよね。
最近では、

 生協の白石さん

がOBだと知ったけど… それに続いて、宮崎吾朗監督もOBだったとは。

というわけで私は、宮崎吾朗監督を見守って行きたいです。




e54e4ba3.jpgたまたまYouTubeにアップされていたGantzというアニメ。見たことも聞いたこともなかったが暇つぶし程度に見始まったらはまってしまった。最初の数話しかアップされていなかったので、続きはDVDレンタルして全部見た。

このアニメ、決して万人受けするものじゃいから、「Gantz見た」なんて書いたら、えーそんなの見たの?と白い目で見られるかも知れないが(エロ・グロ描写多々あり)、作品としては面白かった(意味不明なところもかなりあったけど、それを差し引いても)。ストーリーが、かなりユニークで常軌を逸している。先の展開がまったく読めないワケです。

高校生の玄野と加藤は、ホームに落ちた人を助け出したところで列車にはねられて死んでしまう。気が付くと、二人はGantzと呼ばれる黒い球体がある、とあるマンションの一室にいる。この部屋には二人と同じように命を落としたはずの人が何人かいて、死んだはずなのになぜこんなところにいるのか?と誰もが首をかしげている。すると、Gantzと呼ばれる球体が、その部屋にいる全員に、今から宇宙人をやっつけに行って下さいと指令を出す…


うーん、これだけ読んでも「はぁ?何これ?」でしょうね。何で死んだ人がマンションの一室に転送されているの?宇宙人って?なんでやっつける必要があるの?

でも、そんな細かいところはこの作品の本質じゃないんでしょうね(少なくともDVDでは全くそのへんの説明はなし)。この不条理な世界に送り込まれた人たちも、もちろんワケが分からない。それでも、なんとかして元の世界へ帰ろうとする…。えっ、でも元の世界では死んでいるんでしょって?うーん、そうなんだよね。

2006年のトライベッカ・フィルム・フェスティバルでベスト・ドキュメンタリー賞を受賞したイラク戦争のドキュメンタリー映画。

だが、従来の戦争ドキュメンタリーと大きく異なる点がある。それは、ジャーナリストではなく、イラクに派兵された州兵自らがカメラを回し、彼らのイラクでの生活を淡々と映し出している点。彼らの業務は物資輸送の警護であり、その片手間にカメラを回している。

カメラを回す州兵は、20代から30代の若者。彼らは召集されてイラクにやってきたが、召集される前は大学生であったり、セスナの整備士であったりと、どこにでもいるようなごくごく普通な若者たち。筋骨隆々のいかにも戦争軍人な人たちがイラク入りしている訳ではないってことを改めて知る。特別な人たちじゃなく、自分たちと何も変わらないような生活をしている人たちがイラクへ派遣されている。

カメラは彼らの部隊の生活をはじめ、国に残された家族の苦悩、戦時下で生活するイラクの人々、物資輸送にあたる外国人出稼ぎ労働者の様子を淡々と描き出す。この映画には政治的なメッセージはない。これがイラク戦争に派兵されたとある部隊の日常なのだと静かに、でも強烈に訴えてくる。

普段垣間見ることのできない軍隊の生の声や姿を多少なりとも知ることができる秀逸な作品。

7月13日まで、サンフランシスコのCastro Thetreで上映中。

The War Tapes

An Inconvenient Truthかつてブッシュ大統領と激しい大統領選を繰り広げたアル・ゴアって地球温暖化に取り組んでいたんだね。アメリカ各地はもちろん、世界中の都市に行っては地球温暖化に対する警鐘を鳴らし、人々にその危機的状況を訴えかけている。

この映画はそのアル・ゴアの講演内容をそのまま映画にしたもの。途中、アル・ゴアの半生やらブッシュ政権に対する皮肉っぽいメッセージが取り込まれているが、テーマはその講演そのもの。映画の映像も、彼がどこかの講演会場で話をしている姿をそのまま流している。こう書くと、なんだツマランと思われるかも知れないが、現在進行中のこの地球温暖化問題を多くの人に喚起するためにも、こうして映画というカタチにしたのかも知れない。

映画の中で、現在の地球温暖化がどの程度進行しているのか説明しているのだが、はっきり言って、自分の想像をはるかに超えていた。かつて万年雪に覆われたキリマンジャロは数年後には雪が無くなり、スイス、アルゼンチン、イタリアなどの氷河もここ数十年でその大きさが激減している。大気中の二酸化炭素濃度と気温の推移はきわめてリニアな相関関係を見せ、地球温暖化が大気中の二酸化炭素の増加によってもたらされていることを明確に示している。一部意見として、地球は過去において気温上昇する時期が定期的にあり、現在の気温上昇もその一環であるとの見方があるが、アル・ゴアは、現在の気温上昇はその定期的な気温上昇をはるかに凌駕するほどに上がっていることを明確に示している。

記憶に新しい巨大ハリケーン・カタリーナが生まれたのも、昨年日本付近で発生した台風の個数が記録を塗り替えたのも、すべては地球温暖化が原因とする。一方でアフリカのサハラ砂漠周囲では干ばつが進行中であるのも地球温暖化の一因。このまま温暖化が進むと、沿岸部の都市は水没するのは想像に難くないが、ヨーロッパが氷河期に見舞われるという説を解説する。

アル・ゴアはアメリカが京都議定書に調印するように訴える。そして、今からでも個人や社会が少しエネルギー消費を見直すだけで、1970年代の二酸化炭素排出量に戻すことができると述べている。環境か経済か?という二者択一ではなく、どちらも両立させられると訴えているのだ。

ただ、これって、あまりにも楽観的過ぎやしないだろうか?
仮に70年代の二酸化炭素排出量に戻したところで、それで温暖化が遅くなることはあっても、進行を止めることはできないのでは?
個人的には疑問が残るが、現状を変えていかなければ何も始まらないのは事実。少しでも多くの人に見てもらいたい映画の一つ。

映画のサイト

Lawrence Lessingのコメント

4e6c74a8.jpgたまたま目に留まった日本映画のHarakiri(邦題「切腹」)を見た。1962年の白黒映画。
タイトルが感じさせるどろどろした雰囲気が見るのをためらわせたが、この作品、カンヌ映画祭で監督賞を取っているし、レビューも高評価を得ている。じゃー、ま、見てみるかみたいな感じで、手を伸ばした。

時は江戸初期。平和な時代になってしまって食うに困った浪人が、大名屋敷を訪れて、「玄関先で切腹させて欲しい」と無茶を言い、いくばくかの金を受け取って帰るというタカリが起きている世の中。井伊家の屋敷にも、ここで切腹を…との浪人がやってくる。井伊家には、その少し前にも同じように切腹をしにやってきた浪人がいた。井伊家の家老は、少し前にやってきた浪人がどういうことになったのかを、やってきた浪人に話し出すのだが…。

この映画、秀逸なサスペンスだね。ストーリーも良く出来ているし、いろんな伏線が絡んでくる。ほとんどの撮影は井伊家の中で、動きも少なくて、昔話を語るようなシーンが多く、全体的に寡黙な、典型的な日本映画なんだけど、それがまたいい緊張感を維持していて、食い入るように見てしまった。自分の持つ邦画のイメージって、無口で妙に無駄な間が多くて、役者の演技も下手でつまらないって感じなんだけど、この映画は僕の持つ邦画のイメージそのまま(演技は上手かったけど)。それでも面白いんだね。

この時代の日本の映画は黒澤映画だけじゃなくて他にも面白いのが沢山あるってことを知りました。いいわー。もっといろいろ見よっと。

主役の仲代達矢も、いい味だしてますがなー、表情豊かで、人間臭くて。この当時の映画に学ぶものは沢山あるね。

サンフランシスコを舞台にしたラブ・コメディ。
サンフランシスコで女医として働くエリザベスは仕事一筋で恋人もいないしデートする相手もいない。そんな彼女はある日突然、交通事故に遭ってしまう。一方、妻を亡くしたデビッドは、サンフランシスコでアパートを探している。そんなデビッドが入居を決めた部屋に突然エリザベスが現れて…

この映画いい!
なんと言っても、サンフランシスコの街並みがすごく綺麗に使われている。映画の中で映される街の様子はサンフランシスコをそのまま切り取ったようだけど、多少綺麗に見せるように色をつけてあるかな。でも、それほど嫌味にはなっていない。

デビッドが入居したアパートからは、ライトアップされたコイトタワーとサンフランシスコの摩天楼が眺められる。そのアパートの屋上からはベイブリッジが綺麗に輝いている。こんなロケーションにあるアパートなんて本当にあるのかな。ないだろうな〜。多分、部屋はスタジオ撮影で窓から見える風景は合成なのだろうけど、いかにもサンフランシスコって風景がそれとなく映されているから見ていて楽しい。

ノースビーチのワシントン・スクエアにあるベンチにエリザベスとデビッドが腰掛ければ、その後ろには真っ白なセント・ペテロ&セント・パウロ教会が雰囲気を盛り上げ、ミッション・ドロレス・パークからはサンフランシスコのスカイラインが綺麗に浮かび上がる。アラモスクエアに並ぶシックス・シスターズは実物以上に鮮やかに輝いている。

改めて、サンフランシスコがいかに綺麗な街かってことを知った。あ、もちろん、映画そのものも面白かったですよ。ちょいと涙腺緩んじゃいました。

サンフランシスコを舞台とする映画はいくつかあるけど、この映画はいままで見た中でかなり綺麗に街並みを使っている方じゃないかな。スイート・ノベンバーもサンフランシスコが舞台だけど、あれはちょいと悲しいドラマだからか、特に背景に手を加えておらず、色あせた街がそのまま映し出されていたし、生活臭が感じられる映像で、サンフランシスコの遠景が映るシーンはそれほどなかったように思う。それに比べると、この映画は、おとぎ話のような要素もあるからか、美しい街並みがいくつかのシーンの背景として映し出され、ストーリーを効果的に盛り上げている。撮影後にCGで色付けしているようにも思えるけど、それでも綺麗に仕上がっているから良しということで。

僕もこんな眺めの良い部屋に引っ越したい。そういや、以前、ある友人がサンフランシスコのダウンタウンにある高層マンションに住んでいたっけ。1ベッドルームのその部屋は賃料が$3000って言っていたかな。ウチの倍だね。手が出ません。

2006年度のアカデミー最優秀監督賞を受賞したブロークバック・マウンテンを見た。
この映画は二人のカウボーイの純愛物語。アカデミー賞受賞ということで多少の期待をして見に行きました。

物語は若い二人のカウボーイが季節労働者として夏の間だけ羊の放牧の仕事に携わるところからはじまります。彼らは羊の群れを率いて山から山へと移動し夜はテント生活。そしていつしか愛し合うようになる。夏の仕事が終わるとそれぞれの暮らしへと戻ります。それぞれ、結婚し、子供をもうけ、仕事をする。年月は流れて行く中で、二人は一緒にすごしたときを忘れられずに再会を果たす…
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今更なんですが韓国映画のオールドボーイ見ました。2004年度のカンヌ・グランプリ作品です。物語は主人公の至って普通のどこにでもいるようなサラリーマンが監禁されるとことからはじまります。なんと監禁は15年にも及び、そして突然解放される…いったい誰がなんのために?と謎が謎を呼ぶ映画です。

映像はちょいとチープな感じもしなくないですが、憂いを帯びたワルツのテーマ音楽の素晴らしさと、ストーリーの完成度の高さには脱帽ものです。いやぁ、面白いですよ、これは。カンヌ・グランプリも分かる気がする。そのうち、ハリウッドがリメイクするんじゃなかろうかと勝手に思ったりしてます。

この映画、原作は日本のコミック。原作読みて〜。

えー、今更なんですが宮崎アニメの最新作「ハウルの動く城」を見てきました。バークレーのシャタック・シアターで日本語音声版です。客皆無を予想していましたが、意外と入っていて、座席の2割強は埋まっていたように思えました。

さて、この映画の評価なんですが、聞くところによるとかなり分かれるようです。私はと言うと…続きを読む

トム・クルーズ主演、スピルバーグ監督の話題の映画 War of the World を見てきた。
上映開始30分前に映画館に到着したときはさすがに早すぎると思いきや、そこには既に行列が。あぁ、なんとかチケットは買えたけど、スクリーンが見やすい席はもうないだろうと思いつつシアターに入ったところ、客の入りは3割ほど。あの行列は何だったんだろう?

さて、この映画、有名監督と有名主役の組み合わせながら、いろいろな映画批評をざっと眺めてみてもB評価でそれほど良くはない。実際、鑑賞してみて、映画は僕には面白かったんだけど、あぁ、なるほど、B評価な訳だと感じた。
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会社帰りに立ち寄ったRomeo5で一杯飲みながらマスターと歓談。店内に僕の他に誰も客がいないのは皆がスターウォーズを見ているからだと言う。ウワサではこのマスター、映画の脚本なんかをかじっているのだとか。

そんな映画好きのマスターからジョージ・ルーカスに関していろいろ面白い話を聞けました(有名な話なのかも知れないけど僕は知らなかったことばかり)。続きを読む

カストロシアターの壁面カストロシアターの天井

Asian American Film Festivalで上映されていたキューティーハニーを見てきた。懐かしいなぁ、キューティーハニー。子供の頃、良くアニメ見てたっけ。ハニーが変身するとき着ている服が破けてそのふくよかな裸体が一瞬露になる瞬間に両手で目を隠してたりして、純情そうなガキンチョを演じてたなぁ。

映画の話の前に今回の会場の話を…
この映画祭にはいくつかの映画館が会場となっていて、キューティーハニーが上映されたのはカストロシアターという映画館。今回、この映画館にはじめて足を運んだのだが、すばらしい劇場だった。外見は多少古そうだが、中は立派なつくりで劇場かオペラハウスといった感じ。両壁には見事な彫刻と壁画が施され、その隣にはパイプオルガンが設置されている。天井も見事な装飾が施されている。スクリーンは1つしかないようだが、その分、座席数が多く、ちょうどよく傾斜がついていて前の人が邪魔になることもない。
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俺も知らない。知らないフリをしているのかも。
彼らは理由があって施設に助けを求めない。それでも近所の人たちが救いの手を差し伸べることはできなかったのだろうか?彼らの存在に気づかないのだろうか?と思いつつも、それって隣のアパートに誰が住んでいるか知らない自分に、街中のホームレスを見て見ぬフリをする自分にそっくり返されてしまう。続きを読む

友人Yが学校の課題で映画のレポートを書く必要があるとのことで、その映画に付き合うこととなった。そのタイトルはControl Roomで、その映画の存在すら知らなかった。Yが言うには、イラク戦争に関するドキュメンタリーとかでそれ以上のことはYも知らないとのこと。正直、あまり期待できないなぁと思っていたのだが、これがとても面白かったので、機会があればぜひ見ていただきたい。

さて、この映画、どんな内容かと言うと…
アラブの放送局、アルジャジーラのスタッフに関するドキュメンタリーである。アルジャジーラと言うと、昨今のアラブ情勢で一躍その名を轟かせるも、イラク戦争ではアメリカからフセイン政権寄りの放送をしていると警告された放送局だ。

このドキュメンタリーはアルジャジーラのスタッフがイラク戦争という状況下で、何を考え、何を放送してきたのかを明らかにしている。アメリカ政府が非難するアルジャジーラとはその非難に値する放送局なのだろうか。

映画はアルジャジーラのスタッフやアメリカ軍のスポークスマンのコメントなどを織り交ぜながら、アルジャジーラのスタッフが何を考えて何を放送してきたのかをそのまま伝えている。アルジャジーラという一放送局の話だけではなく、戦争下におけるジャーナリズムとは何なのかを考えさせられる一本。

ちなみに、マイケル・ムーアのファーレンハイト911は見ていないので、比較はできないが、まず間違いなく、Control Roomの方が面白いのではないかと思われる。なぜなら、Control Roomは基本的に中立であり、マイケル・ムーア本人が言うようなあからさまなブッシュ批判は含まれていない(と私は解釈している)ため、誰にでもすんなりと受け入れられるからだ。

マイナーな映画だけにあちこちで上映されることはないだろうが、秀作です。お勧め。

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