2011年01月

2011年01月31日

ジュニアエラ

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(E-5 + Flektogon 2.8/35)

2月号の『ジュニアエラ』が面白い。

「特集 ネット社会と上手につきあう」という題で10ページも記事が載っています。現在のインターネットの使われ方、インターネットの機能的説明、インターネットによる社会の変化、インターネットの善悪、これらを踏まえたインターネットの使い方という盛りだくさんの内容になっています。
これは大人向けのテキストとしても使えるかもしれないくらいの内容です。使い方も教えてもらわないままに孫とメールをしたりしている世代の携帯電話のリテラシーとしても面白いテキストになるかもしれません。(スマートフォンの流入でケータイのリテラシーなんてものが払拭される今こそ全世代共通のリテラシーが求められる時代でしょう。)

ジュニアエラの購読対象年齢は明記されていませんが、おそらくは小学生がそうだろうと思います。彼女・彼らが今後の日本のインターネットの使い方、使われ方を規定していくことになると思うと、これらの記事の書き方も違った視点から見ることができるだろうと思います。

たとえば「ちょっと待て!そのダウンロード」という小コラムでは「違法コピーのダウンロードは「著作権法違反」という犯罪だ。」と書かれていますが、それがなぜ犯罪なのかには触れていません。こんなころから「違法=悪いこと」という認識が刷り込まれているかと思うと、ちょっと恐ろしい。
「「悪い」から悪い」というひどく当たり前のことについてもっと詳しく書いてほしかったと思います。「法に触れなければ何でもやってやるぜ」的な価値観の植え付けを見てしまう私は、まあ、ひねくれものなのでしょうけれども。

このあたりの語り方は「剽窃がなぜ悪いのか」というときの語られ方と同じになっています。ともに情報の使用についての悪さですから語り口が同じなのは当たり前といえば当たり前ですね。

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(同上)

また「インターネット社会が抱える問題」というページでも、事例の羅列にとどまっていて、背後にある人間のドロドロした部分に触れていないのがちょっと残念。

インターネットのようにその機能がはじめから設計されている道具は、設計の仕方によってその中での行為が決められてしまいます。その意味で、人をコントロールしやすい技術だと言えます。してはいけない行為ではなく単に趣味の範囲内のことであったとしても、誰かの「それはダメだ」という強制力や偏見が簡単に発揮できる道具です。倫理の守護者・清少然浄レイ(沙村弘明『無限の住人27巻』より)がすぐに発動されてしまいます。

だからこそ人間のドロドロした部分にもっと目を向けさせて、善悪について深く考えられる子どもたちを育てなければ、あっという間に、美しく仕上げられた規範のみを許すような社会とその技術に取り込まれてしまうでしょう。

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(E-5 + Summilux 1.4/25)

とはいえ、こういった特集が組まれるようになっているというのはすばらしいことだと思います。次世代の若者たちが何を学習し、どのような方向に向かうのかが垣間見れるような気がします。

自分探しなAERA世代としては、さらに頑張ってもらって、ハイスクーラエラとか、ユニバエラとか出して欲しいですね。ユニバエラとかで「自分探しな就活!」とかいう記事を書いてくれたら定期購読します。

filmanddigidays at 22:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0) デジタル 

2011年01月24日

クラウドはやっぱり嫌だ

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(E-5 + Summilux, skytree and Mt. FUJI)

臆面も無く書いておきたい。私は Richard Stallmanの考えが好きだし正しいと思う。

ChromeOSの発表に合わせたこの発言や、それ以前のクラウドに対する発言、また彼の以前からの主張もそうだし、GNUの考え方って理想的で素敵です。

彼に触発されてというわけではないですが、なんとなく以前からクラウドはいやだなーと感じています。実際にウェブアプリケーションは、自分が所属している共同体や組織が管理するデータベースを利用している以外のものを積極的に使っていません。

そこかしこで指摘されていますが、クラウドサービスはデータセンターの立地場所がある国家によって合法的にデータへのアクセスを許してしまうという制度的な問題点があります。
いやいやクラウドにもconfidentialityはあるだろ?と考えるかもしれませんが、confidentialityは優先順位の低い倫理基準であって、正当な手続きを踏めば気にする必要の無い基準となります。殺人を予告されたカウンセラーに秘匿性を守る必要があるか?なんて倫理問題は頻繁に目にしますよね。

私も利便性や業務上必要に迫られてGmailやGcalendarを使っていますが、無料の対価として支払っているかもしれない情報が何なのかを、情報の当の所有者が知ることができない(知らされない)というのはやっぱり気持ちが悪い。

この気持ち悪さが全面に出ずに利便性によって推進されてしまうという現状が意味するのは、stallmanが言うように"cloud computing"ではなく"careless computing"の世界に私たちは突入しちゃったということなのだろうと思います。

このBLOGだってそう。掲載したデータや写真を私の意のままに操作できるわけではない。データが雲の向こうにあるということは、雲の向こうに到着するまでの手続きにさえ従わなければならないということ。もし、雲の向こうでデータのpermissionが変更されたとしたら私には何もできなくなってしまいます。もしプラグインの導入を強制されてそのプラグインが私のPCで動かなければそこでおしまいです。データへのアクセス手段さえもコントロールされてしまう、またデータへのアクセスが行われてしまうという変なサービスに皆が飛びついているのがとても不安です。

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(E-5 + ZD11-22, AKIYOSHI plateau)

情報化によってより世界が広がるはずが、出来上がってきたのはこの窮屈な世界。年明けそうそう後ろ向きな宣言ですが「私はクラウド化に反対です。Androidは買ってはいけません(iなんとかもです)。ChromeOSは使ってはいけません。つながらなくても、つながってもできるcomputingの世界へ行きましょう!あなたを自由にするソフトウェアを、あなたのコンピュータで動かしましょう!」

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2011年01月22日

アートフル山口

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山口市では年に一度複数週に渡って「アートフル山口」という芸術週間を開催しています。10月当初に開催しています。ようやくそのころに撮影していたフィルムを現像できました。

アートフルでは地元の、ごく普通の人たちが家を開放して作品展示をしたり、特定のエリアに芸術作品を展示していたりします。市内を流れる一の坂川(ほたるの名所)にも芸術作品が飾られていました。

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普段は見かけないようなこんな景色も見られます。

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それに合わせて地元の神社ではお祭りが行われて(もしかしたら神社のお祭りに合わせているのかも)、境内には出店もあり、市民自らが盛り上げていこうという雰囲気になっています。
ドイツ好きの人がソーセージとビールの店を出していたり、隣町の温泉を持ってきて足湯させてくれたりとカオス的で良いです。

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よくわからない天狗の面がいい感じでした。

このアートフル山口では、カメラ好きはなぜか自慢のカメラを持ち歩いています。おしゃれに装飾した自慢のカメラたちを胸でチラチラと見せながら歩いています。「負けた」と感じたらカメラを隠しがちに歩いたりします。

当然デジカメなんて恥ずかしいので、このときはフィルムを持って出かけます。Flektogon 4/25とRevueflex(製造メーカ不明のOEMカメラ)にしてとか、トイカメラにしてとか、icarexにしてとかいろいろ考えたのですが結局はContaxで。

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やはりフィルムは質感が良いです。他にも何枚も撮影しているのですが(人が写り込んでいるのでアップはできないのです)、ことごとく「あぁ、こういう写真が撮りたかった」という質感なんですよね。

どなたか上記写真からノイズのみを抽出する方法ってご存知ないでしょうか。それができればデジカメ像にノイズを重ねて「Kodak GOLD」っぽい写真ができるかなと考え中です。

filmanddigidays at 05:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0) フィルム 

2011年01月10日

E-5とE-30の比較

テキストでだらだらと書いても説得力が出ませんので、画像で比較してみました。
E-5とE-30で撮影条件は同じです。使用したレンズはZD14-54です。ピントはライブビューで同じところに合わせています。撮影の詳細はExifをご覧ください。
またブログの制約上、JPEGの品質はさほど高くしていません。4MBを越えるとアップに失敗することが多くなるため、3M程度に抑えています。

画像は以下のパターンでアップしています。
1. UFRawでのみ現像した画像を比較してみてください。UFRawは現像のみでシャープネス無しです。E-5, E-30の両方の画像があります。
2. E-30にHighPass FilterもしくはUnsharpMaskを適用した画像です。
3. E-5にUnshaprMaskを適用した画像です。

UnsharpMaskのパラメータは双方とも同じです。また、文字が見やすいようにフィルタをかけていますので、それ以外の箇所が破綻していても寛大な気持ちで見てください。

場所を移して撮影した画像も、さらなる比較のためにウプしています。こちらはただ現像しただけでフィルタ一切無しです。以前に載せたL10での写真と比較してみてください。光の状態が悪いことと、レンズが違うこともあって厳密な意味では比較になりませんが、それなりに見えるものがあると思います。いろいろとフィルタを適用して遊んでみてください。

比較1.

P1092088
(E-5, representation only)

P1097305
(E-30, representation only)

比較2
P1097305hf
(E-30, HighPass Filter)

P1097305um
(E-30, UnsharpMask)

比較3
P1092088um
(E-5, UnsharpMask)

付録
P1092108
(E-5)

P1097309
(E-30)

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さていかがでしたでしょうか。E-5 =( E-30 + Sharpness ) という感じになっているのではないでしょうか。縮小画像では比較してもほぼ分からない一方で、大きく焼くときには違いがはっきりとしてくるくらいの違いがあると思います。

当然、被写体によってはシャープネス強めが良かったり弱めが良かったりと変わってくると思います。
E-5で家族写真を撮影する時にはシャープネス無しでそのまま印刷、風景やものを撮るときにはシャープネスを加えて陰影をくっきりさせて印刷なんていう具合に私は使っています。
E-30のころは人物を撮影してもシャープネス無しだと「ちょっと柔らかいかな」という気がしていたのでシャープネスは少し適用していましたが、その手間がE-5では省けている感じです。

前回の繰り返しになりますが、A3ノビより上を印刷したいならE-5はおすすめです。それ以下なら、今ではほんとにディスカウントなE-3, E-30は良いですし、無理に買い換える必要も無いかと思います。

でも道具としての質感はE-5は良いですよー。オリンパス、他社を含め他のデジカメは安っぽい感じがしてちょっと触れなくなりました。

filmanddigidays at 10:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0) デジタル 

2011年01月08日

E-5のいろいろ

さらにいくつか「素人が撮ったらこんなもん」シリーズをお届けします。すべてOlympus Viewer2で現像した写真です。

また後半部分には好き勝手書いています。ツッコミは大歓迎ですので、おかしな表現や考え方などありましたら突っ込んでください。

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(E-5 + Vario Elmar 14-50)

雪の瑠璃光寺です。五重の塔の暗部にノイズっぽいのありますが、あれは降り続けている雪です。空が霞んでいるのもそうです。

p1072079d
(同上)
それのドラマチック版です。雪の写真はこのくらい強弱つけないと見れたもんじゃないかもしれないですね。

p1072072
(同上)
さらに五重の塔!

p1062036
(E-5 + Makro Planar 2.8/60 at f5.6)
手持ちのMFレンズの中でもっともシャープなレンズで撮ってみました。やっぱりこのレンズは素晴らしいです。E-5に負けていません。

Planar 1.4/50でも撮影した写真がありますが、開放ではとてもじゃないけど人様に見せられる程度に解像していない(個人的にはホニャーっとして好きな種類の画なのですが)ので、掲載は止めておきます。コシナツァイスなら違うかもとポチリそうになりましたが我慢しています。

意外に頑張っているのがJenaのレンズ。色は乗らないのですがE-5の解像に負けていません。このあたりの写真をまたいくつか掲載したいと思います。

ちなみに「シャープネス」の強度による写真への立体感の違いですが、やはり個人的には良く分かっていません。私の通常の現像プロセスは、
1. UFRawで開く
2. Gimpへ渡す
3. GimpでWavelet Denoise, Unsharp mask or High pass filterの適応
4. 印刷
という流れになっています。

UFRawで開く限りshaprnessは一切適応されていません。この段階でのrawファイルの比較ではたしかに以前のオリンパスのrawよりもシャープです。ですがたとえばA4などに印刷する場合に画面で表示する縮小率は26-7%程度になります。そこまで縮小した段階では違いはわかりません。シャープネスの強弱によって立体感が損なわれるということは一概には言えないかなというのがやはり結論です。A4を印刷するぶんにはE-30でもE-5でも変わらないと思います。PhotoshopやらGimpやらの腕を磨いた方がよっぽど良い写真になります。

立体感はコントラストによって表現されると思います。ピントが合っている箇所と合っていない箇所のコントラストが高くなるという意味ではE-5のシャープさは影響してくると思いますが、基本的には光をよく読まないとだめですからカメラ以前の問題ですね。

人事を尽くして...という段階であれば、最後の味付けという意味ではE-5のシャープさは立体感に影響してくるでしょうが、E-5の写真を比較して積極的にシャープネスを上げたり下げたりする必要は無いかなというのが感想です。何もしなくても十分だと思いますし盛大にやっちゃても大丈夫だと思います。以前のオリンパスのカメラのようにシャープネスを強くすると線が太くなって....ということは気にしなくても良いと思います。
前回のエントリーの電車の操縦席の写真はなどで見てもらいたいのですが、写真の何を強調したいのかというので異なってきますから、まあ趣味ですね。

しかーし。大きいモニタで等倍鑑賞に近づくような環境で鑑賞できる環境があるなら解像力の違いははっきりとしてきます。私は2560 x 1600という液晶を使用していますが(縮小率50%くらいですね)比較するとわかります。今後にこのサイズの液晶を購入予定の方ならE-5を買いましょう。普通のテレビで鑑賞するならE-30でも十分です。

E-5は高い買い物です。A3ノビ以上での印刷が当たり前という方は導入して後悔することはありません。でもそれ以下のサイズでしか印刷しないという場合には、防塵防滴が必要ならE-3とか良いかもしれないですね。個人的にはE-30がおすすめです。

filmanddigidays at 12:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0) デジタル