※このセッションはどどんとふを使用したオンラインでのプレイが前提です。
よってロールプレイ用の余白を多めにとってあります。
オフで使用される場合プレイ時間が半分程度になるものとお考えください。


「我ら騎士団の名誉にかけて」

推奨プレイ人数:2~5人
推奨レベル:3~4
プレイ時間:4~5時間
スタイル:ランダムイベント

雰囲気:コメディ、ほのぼの


〇コンセプト 
PC達は王国の騎士となって王女を守るシナリオです。
道中ダイスを使ったランダムイベントがあり、
イベント成功で王女の評価が上がります。
一番評価の高かったPCは名誉騎士に任命されます。

逆にシナリオ終了時までに全員の評価が低かった場合、
不甲斐ないとして全員王女におしおきされます。

〇どんな話?
王国の騎士団に所属する名誉ある?騎士達が、
わがまま王女【エリーゼ】に振り回されつつ彼女をルキスラまで護衛する話です。
PC達は王国の騎士の名に恥じぬよう王女を守りきることができるのでしょうか?

〇クリア条件
王女エリーゼを守りつつ、ゴール地点(ルキスラ)まで辿り着くこと。

〇失敗条件
冒険者達の全滅
王女エリーゼの死亡

〇トレーラー
ザルツ地方のルキスラ帝国、その遥か南東にある小国家【ジーコチューディス】
この国にはたいそうわがままな王女様がいたとか。

その王女様は名を【エリーゼ】といいました。
ある日、ルキスラで行われる王族会議の為ルキスラ帝国へと向かうことになったエリーゼ王女。
ジーコチューディス国王はエリーゼの為に王国の聖騎士団から選りすぐりの数名に声をかけました。

「ルキスラまでの道のり、エリーゼを頼む」

この国王陛下直々の命令を受けて、
PC達の前途多難なわがまま王女の護衛の旅が始まったのでした…。

〇特別ルール
PCたちは王女からの評価を表す「評価」ポイントを持っています。
評価の初期値は0とします。

セッション中GMが王女からの評価が上がったと認めた場合、
そのPCはGMが定めた分の評価を上昇させます。
逆に王女の評価が下がったとGMが判断した場合、GMが定めた数値分の評価が下がります。
評価の上下幅は目安として+3から-2くらいの範囲がいいでしょう。

ランダムイベントなどで目標値がある場合は目標値と達成値が同値なら+1されます。
更に達成値が目標値を1上回れば+2、目標値を2以上上回れば+3されます。
また、6ゾロクリティカルを出した場合、達成値にかかわらず+3されます。
1ゾロを出してしまった場合、達成値が目標値を上回っても失敗となります。

例:判定の目標値が12以上で成功する場合
PC1:達成値が12だった→王女の評価+1
PC2:達成値が15だった→王女の評価+3

〇登場NPC
・エリーゼ=ジーコチューディス
人間:女性:15歳
目的:王族会議出席の為にルキスラまで辿り着くこと。
ジーコチューディスの第一王女。
我儘で自己中な性格だが王女らしく民を想う気持ちは本物。
父親に内緒で剣術を練習しており、その腕を披露したがるもののまだまだ未熟。
自ら前線に出たがる性格もあり、戦闘ではPC達の足を引っ張ることになる。

・グラン=ジーコチューディス
人間:男性:46歳
ジーコチューディスの国王。
温和な性格で、一人娘であるエリーゼに振り回されている。
冒頭で多忙な自らに代わり王族会議に出席することになった娘の身を案じ
王国騎士団の選りすぐりであるPC達に護衛任務を授ける。

〇シナリオ内容
※斜体部分は描写ですので、コピペしてPCに情報を与えてください。

PC達は全員ジーコチューディス王国騎士団所属の騎士としてセッションを進める。
この時全員既にある程度の顔馴染みであるとしておくとスムーズ。

※もし騎士団ではなく冒険者としてプレイする場合
PC達が世話になっている冒険者の店に
ジーコチューディス王国からの使いがやってきて、
「近々ルキスラで王族会議があり、我が国の王女が出席される予定だ」
「そこまでの道中の護衛を探しているので、引き受けてはくれないだろうか?」

と依頼をしてきたことにでもすればよい。

ジーコチューディスはルキスラの南東にある設定だが
GMは冒険者の店がある位置を考慮し、
会議が行われる場所やジーコチューディスの位置を変更してもよい。




■オープニング
ルキスラへ向かう日の早朝、王宮の門の前。
空は晴れ、段々と太陽が昇り明るくなる頃
馬に乗ったエリーゼ王女と君たち騎士達はジーコチューディスを発った。


王女は馬に乗っている。PC達は徒歩でそれに付き従う。
ライダーがいる場合などはPCも馬等の騎乗動物に乗っているとしてもよい。
但しランダムイベント表は馬がいないという前提で作ってあるので
もしPC達も馬に乗っている場合内容を調整すること。


君たちが王女と共にしばらく街道を進んでいると…

「そういえばお主らの名前をまだ聞いておらなんだな」
「名をなんと申す?」

エリーゼ王女は豪華な馬具の付いた馬の上から君たちに声をかけてきた。

ここでPL達にPCの自己紹介をしてもらうとよい。

「ふむ…流石お父様の選りすぐりの騎士といったところだな」
「皆、なかなか腕が立つ様だ」
「でも私も負けてはおらぬぞ。ふっふっふ…少々剣技には自信があってな」

王女は君たちに腰の剣を抜いて見せると自信ありげにそう言った。

「お父様は心配性だからな…。本来護衛なぞ必要ないのだが一応任務ご苦労とは言っておこう」
「おっと、これは他言無用じゃぞ…特にお父様には、な」

これにPC達が応じると王女は機嫌をよくする。

「ふむ、よい心がけじゃ」
応じたPCの評価+1


「では改めて宜しく頼むぞ…。さて、参るとするかのう」

王女は手綱を握ると、馬を進ませた。
それに付き従い、君たちの護衛任務が始まったのだった。



GMはここでプレイヤーに
「エリーゼは多少剣を使える」
「そしてその実力を披露したがっている」
「なのでもし戦闘が起きれば、彼女は前線に出ようとするだろう」
ということを印象づけること。
もしエリーゼが死亡してしまうとゲームオーバーな為、
「無茶しがちな王女をPC達が守る必要がある」ということをしっかり意識させる為だ。

エリーゼは戦闘になると性格上、前線に出て敵に攻撃しようとする。
但し、ダメージを受けたり、相手が強力と判断すると大人しく後ろに下がる判断能力はある。
GMは戦況に応じて彼女の行動を決める。
あまりエリーゼを突出させすぎる動かし方をするとあっさりやられてしまうので、
GMは我儘ぶりを表現しつつも死なない程度に彼女を動かすこと。
敵がエリーゼを集中攻撃してPC側が何もできず即死し、
ゲームオーバーにならないよう気を付けること。

また、いくら我儘とはいえ最低限の礼儀は併せ持っているので
PC達が活躍したり救助してくれたりした場合は彼女に礼を言わせるようにすること。
PCのモチベーションアップにつながる大事なポイント。

一通りPC達の自己紹介が終われば「山賊襲来」へ移行する。




■山賊襲来
暫く進むと山賊の襲撃を受けてエリーゼの馬が逃げてしまう。
ここで馬を逃がしておくことで、後々発生するランダムイベントで
エリーゼを抱きかかえて橋を飛んだりする必要性を強調できる。
またPC達に軽く戦闘をさせて、エリーゼを守りつつ戦うことに慣れてもらうとよい。


王女と君たちがルキスラに向かっていると突然、前方の地面に矢が飛んできて突き刺さった!

山賊「へっへっへ、ここは通行料300Gなんだよ。さっさと払えば命だけは助けてやるぜ?」

街道の傍の森の中から野太い声がした。
見ると武器を持ったならず者たちがにやにや笑いつつこちらへと近づいてくるのが見えた。

馬「ヒヒィィーーン!」
エリーゼ「むっ?どうした、落ち着け!落ちつい…きゃあっ!!」

突然飛んできた矢に驚いたのか、王女の乗っていた馬が急に暴れ出した!
王女は馬を落ち着かせようと手綱を握るも、御しきれず放り投げられてしまった。
馬はものすごい速さでどこかへと駆けて行った…。

王女のHP-3する。
但しPCが王女を受け止めたりすると宣言した場合、軽業判定等で判定させてもよい。
目標12で成功。成功した場合、王女のHPは減らない。
もちろん王女を助けるのに成功したPCの評価を上げること。


・受け止めるのに成功した場合
エリーゼ「わっ!?」
「…た、助かった。降ろしてよいぞ」
「賊か…まったく無礼な奴らじゃ」PCに降ろされながら呟く。


・受け止めない、または失敗した場合
エリーゼ「あいたた…むう、ぞ、賊か…」
起き上がりつつ王女はならず者たちを睨んだ。


山賊「賊なんて人聞きが悪いなあ?お嬢ちゃん。俺たちゃ只の通行税回収人さ」
「さあて、馬も逃げちまったし、どうする?大人しく金を払ったほうがいいんじゃねえか?」


ここで盗賊にどう対応するかで王女の評価が変わる。


・大人しく払う
300Gを失い、金を受け取った山賊は「へっへっへ、毎度あり」と去っていく。
戦いは起きない。
しかし王女の評価が全員-1される。

エリーゼ「…情けない、賊なんぞに屈するとは…」

ただしエリーゼに
「王女の命が第一です。お金で余計な危険を回避できるならそれが一番」
等と身を案ずる発言、態度を示せればエリーゼは納得し、評価が+2される。

エリーゼ「なるほど、そうか。そうだな…私の思慮が浅はかだったのう…すまんな」


・払わない、もしくは300Gがない
山賊たちと戦闘になる。


山賊「そうか、そんなら野郎ども!やっちまえ!」

山賊の親分らしき男はそういうと武器を手に襲い掛かってきた!


エリーゼ「この賊どもめ!この私が成敗してくれる!」
「お主らは下がれ!私がやる!」

そう叫ぶとエリーゼは腰の剣を抜いた!


エリーゼはPCたちに命令し戦おうとする。
が、もちろん反抗してエリーゼの前に立ち山賊と戦ってもよい。
その際にPC達がかっこよく王女を守りきると宣言したら、評価を上げてやるとよい。

敵の人数は「PCの数-1」人の弓使いを出し、親分を一人追加するくらいでよい。
戦闘中適度に弓や火炎瓶で王女を狙ってスリルを演出しよう。


セリフ例
「くらいやがれ!」
「さっさと金を払いな!」
「お、親分!」
「なんだぁ?たいしたことねえな!」
「うわああああーーー!」
「ぐはっ…つ、強えぇ…!」
「抵抗するんなら痛い目見るぜ!」



全員倒すと山賊たちは逃げていく。


山賊「な、なんだこいつら…タダもんじゃねぇ…ぜ…」
「に、逃げろっ…!」

山賊たちはそう言い捨てるとすごすごと逃げて行った。


エリーゼ「ふう…まったく、野蛮な奴らじゃ」
「馬も逃げてしまったし…仕方がない、歩いて行くか…ここからではジーコチューディスに戻るのも時間がかかる」
「まぁ、明日の朝までには間に合うじゃろう」

君たちは山賊たちの襲撃を退け、旅路を急いだ。



戦闘で活躍したPCにエリーゼからの賛辞の言葉を送り、評価を+2する。
ファンブルばかりでもない限り全員上昇させるのが良い。
山賊を倒すかやり過ごせたら、「ランダムイベント」に移行する。



■ランダムイベント
PC達に順に2d6してもらう。
GMは出た目の数に対応したイベントを発生させること。
出たイベントに応じてどのように行動するか一人ずつ宣言してもらう。
エリーゼのお気に召すことができる対応ができれば評価が上昇する。
失敗で評価が下がる。
全員一回ずつイベント表を振ったらお昼フェイズに移行する。

イベント表の内容は以下の通り。
GMはこれらをPCに開示してもよいし、しなくてもよい。
勿論追加したり減らしても構わない。


・ランダムイベント表
2:高い木があり、美味しそうな果物が成っている。
3:突然風が吹き、王女の帽子が飛ばされ池に落ちてしまう。
4:凶暴な野生動物が現れる。
5:崖地帯へと入る。
6:川が行く手を阻み、しかも橋が崩れている。
7:旅の冒険者(イケメンでロリコン)が現れ王女に一目惚れする。
8:雨が降りそう。
9:王女がお気に入りのブローチを草むらに落っことしてしまう。
10:王女が最近王国で流行の歌を聞きたがる。
11:綺麗な花畑がある。
12:可愛い鳥がいる。

ランダムイベントには目標値が設定されている。
達成値が目標値と同値なら評価+1。
目標値を1上回れば評価+2、目標値を2以上上回れば評価を+3する。

例:判定の目標値が12以上で成功する場合
PC1:達成値が12だった→王女の評価+1
PC2:達成値が15だった→王女の評価+3

また、イベントによっては追加でさらにボーナスで評価が上がるものもある。




2:高い木があり、美味しそうな果物が成っている。
「むむ?あんなところに果物がなっておるぞ」
「あれは…ラクシアオレンジじゃな。ちょうど喉が渇いておったところじゃ。誰か取って参れ」

全員登攀判定か射撃判定をする。目標値は11以上。


・成功
木に登ることに成功し、ラクシアオレンジを入手した!
or
狙いをつけ射落とすことに成功した!ラクシアオレンジを入手した!

「おお!凄い!やるではないか!」

成功したPCの評価が上がる。


・失敗で登攀だった場合
5mの落下ダメージを受ける。
「おい!大丈夫か?…まったく、情けないやつじゃ」


・失敗で射撃だった場合
ダメージは受けないがそのPCの評価が1下がる。
「…もうよい、先を急ぐぞ」




3:突然風が吹き、王女の帽子が飛ばされ池に落ちてしまう。
その時君たちを急なつむじ風が襲った!

「あっ!」

つむじ風は王女の帽子をさらうと、そのまま近くにあった池の上へと運んでしまった。

「あぁ…あんなところに…。すまぬがあの帽子を取ってきてはくれぬか?」
「あの帽子は…お気に入りなのじゃ」

このイベントを振ったPCを王女は指名する。
指名されたPCが泳いで帽子を取ってくることが出来れば評価が上がる。
勿論別の手段を用いてもよい。
泳ぐ場合、水泳判定を行い目標値は12とする。


・成功
上手く泳いで帽子へ向かい、見事取ってこれる。
王女に感謝され、成功したPCは評価が上昇する。

「ご苦労であった。なかなか見事な泳ぎっぷりじゃったな」


・失敗
溺れてしまい1dの防護無視ダメージを受ける。
更に帽子が沈んでしまい、王女が落ち込み溺れたPCは評価が1下がる。

「あぁ…私の帽子が沈んでしまった…」
「もうよい、戻れ!」

指名されたPCが失敗した場合、代わりに他のPCが希望するなら判定をさせてもよい。



4:凶暴な野生動物が現れる。
君たちの行く手を凶暴な狼の群れが囲んだ!
「むう、いいだろう、私が相手になってやるぞ!」
王女は腰の剣を抜き叫んだ。

全員命中判定もしくは攻撃魔法の行使判定を行う。
目標値は12。


・成功
王女よりも先に狼を追い払う。王女はその戦いぶりに感心し、成功したPCの評価が上がる。

「ほう?なかなかいい動きをするではないか…」


・全員失敗
追い払うことに成功はするものの狼が王女に噛み付いてしまう。
王女のHP-5し、全員の評価が2下がる。

「ぐっ!こ、この!」
「…そなたら護衛が付いていながら、怪我をしてしまったではないか」
「なんという体たらく。私の剣捌きが無ければ追い払うこともできなかったぞ?」

一人でも成功していた場合そのPCの評価のみ上がり、他PCは変化なし。



5:崖地帯へと入る。
君たちは崖の下の道を進んでいた。
すると突然無数の石が転がり落ち、君たちの頭上に降りかかってくる!

全員に危険感知判定を行ってもらう。
目標値は13以上。


・成功
君たちは上手く落ちてくる無数の石に気づき、直前で王女を庇うことが出来た。
庇ったPCは5点の物理ダメージ(防護有効)を受ける。

「わっ…!」
「ん?な、なんじゃ石か…危ないところじゃったな。守ってくれて礼を言う」

王女の評価が大きく上がり、成功したPCの評価が上昇+更にボーナスで2上昇する。


・全員失敗
石が王女に当たり、5点の物理ダメージが入る。
さらに全員の評価が2下がる。

「痛ぅ…!な、なんじゃ石か…」
「そなたらちゃんと私を護衛せぬか!全く…それでもジーコチューディス騎士団か?」

一人でも成功していた場合そのPCの評価のみ上がり、他PCは変化なし。



6:川が行く手を阻み、しかも橋が崩れている。
君たちの行く手を大きな川が阻んだ。
川は浅いようだが幅が大きく、飛び越えるのは無理そうだ。
橋が架かっていたがその橋も洪水で壊れたのか幅2mほどの穴が空いていた。

「向こう側まで飛ぶしかないか…」
「よし、そなたが私を抱えて飛ぶのじゃ!」

このイベントを振ったPCは王女を抱えて穴を飛び越える。
幅跳び判定か軽業判定を行う。目標値は10以上。
ただし王女を抱えているので判定に-2のペナルティを受ける。


・成功
王女を抱きかかえて、君は勢いよくジャンプした!
そのまま見事二人は穴を飛び越え、橋の向こうへと着地する。

「うむ、大儀であった。下ろして良いぞ」
「見事な体捌きじゃのう。さすが我が王国の騎士団じゃ」

王女に褒められ評価が上昇する。更にボーナスで+3される。


・失敗
バシャーッ!とド派手な水音を立て、王女もろとも君は川へと落ちてしまった!

「きゃああっ!」

ずぶ濡れになりながらも君は王女を抱え向こう岸まで川を渡った。

「…やってくれたな。おかげでずぶ濡れじゃ」


王女を抱えて飛んだPCの評価が3下がる。



7:旅の冒険者(イケメンでロリコン)が現れ王女に一目惚れする。
道の向こうから一人の人間の男性が歩いてきた。
歳は若く、20歳くらいだろうか?
見たところ冒険者のようだ。挨拶をしてすれ違おうとした君たちだったが…。

男「おお、なんと美しい!貴女とここで出会ったのは神が定めた運命…!」
男「どうか私と共に暮らしませんか?貴女を一生幸せに致します…!」

なんとその男は足を止め、エリーゼ王女を口説き始めた!

エリーゼ「な、なんじゃ。お主…。う、美しい…?」

熱烈な彼のお世辞にあたふたとするエリーゼ王女。

全員知力+2dで男を追い払えるか判定をする。
目標値は10以上。
他にも暴力的ではなく紳士的に追い払えそうな提案をPCがしてきた場合は
GMは判定にボーナスを加えてもよい。
一応相手は普通の旅人なので、殴ったりするなどで暴力を使い追い払ってしまうと
エリーゼに「騎士にあるまじき野蛮な行い」と言われ評価が2下がる。


・成功
男を言いくるめ追い払うことに成功し、成功したPCの評価が上がる。

エリーゼ「ま、まったく無礼な奴じゃったのう…」


・全員失敗

エリーゼ「…悪いが私達は先を急ぐのでな。お主にかまっておる暇はない。失礼」

エリーゼはそう男に言うと、待ってくれと言いかけた男を無視して走り去った!

「なんなのじゃ、あ奴は…。お主らもしっかり護衛しておくれ…ああいう奴らからもな…ふぅ」


全員の評価が1下がる。
一人でも成功していた場合そのPCの評価のみ上がり、他PCは変化なし。



8:雨が降りそう。
急に天気が怪しくなり、雨が降りそうな雰囲気になってきた。
君たちは雨宿りによさそうな木を見つける。

「むう、天気が悪くなってきたな…この木で雨宿りしたほうがいいか…それとも先を急ぐか」

PC全員に天気予測判定をさせる。目標値は10以上。
成功すればエリーゼの評価が上がり、全員失敗すると下がる。

・成功
天気予測の結果、雨が降りそうだとわかり、雨宿りを提案した。
君たちの提案を聞いた王女はそれに従い雨が止むまで雨宿りをし、見事な予測に王女は感心する。

「ふむ、おかげでずぶ濡れにならずに済んだな。礼を言うぞ」
「おや?そろそろ晴れてきたようじゃし…先を急ぐか」

判定に成功したPCの評価が上がる。


・全員失敗した
雨が降らないと判断した一行はそのまま進み、雨が降ってきてしまう。
王女と君たちはずぶ濡れになってしまった!

「おかしいのう…さっき雨が降らないと申しておったのは誰だったかのう?」
「おかげでびしょぬれになってしまったぞ!まったく!」

全員の評価が1下がる。
一人でも成功していた場合そのPCの評価のみ上がり、他PCは変化なし。



9:王女がお気に入りのブローチを草むらに落っことしてしまう。
突然王女のブローチの紐が切れ、草むらに落ちてしまった!

「あ!ど、どこに行ったのじゃ…」
「皆の者、すまぬがあのブローチを探してくれ。私のお気に入りの品でな…」

PC全員に探索判定をさせる。目標値は13以上。


・成功
ブローチを発見する。
複数人判定に成功した場合、一番達成値が高いPCが見つけることができる。

草むらの中からきらりと光る王女のブローチを発見した!

「おお!見つかったか!でかしたぞ!」
「…これでよし、と」

王女はブローチを再び身につけると、発見者である君を褒めた。

「見事な働きじゃったな、○○よ!」

ブローチを見つけたPCの評価が上がる。更にボーナスとして+2される。


・全員失敗

「これだけ探しても見つからんか…。仕方ない、先を急ぐぞ」
「…はぁ」王女は深くため息をついた。

全員の評価が1下がる。
一人でも成功していた場合そのPCの評価のみ上がり、他PCは変化なし。



10:王女が最近王国で流行の歌を聞きたがる。
「そういえば最近わが国で流行っておるあの曲…なんといったか?あの曲を聴きたくなったのう」
「○○、歌ってみせい?」

このイベントを振ったPCに歌を披露させる。
曲名は適当にプレイヤーに決めてもらえばよい。
冒険者Lv+2dが10以上で成功する。
バード技能があれば技能レベル分ボーナス修正を加えてよい。

・成功
君は王女の言っている曲を思い出し、見事な歌声を披露した!
あまりの美声にエリーゼは拍手喝采を送る!

「おお、それじゃそれじゃ!」
「うむ、見事な歌声じゃったぞ」
「騎士として文武両道、実に結構じゃ」

成功したPCの評価が上がる。更にボーナスで+2される。


・失敗
「ええい!もうよい。まさかそこまで歌えぬとは思わなかったぞ」
「騎士たる者、少しは芸術というものを普段から学んでおくことじゃな」

歌ったPCの評価が2下がる。



11:綺麗な花畑がある。
君たちは丘の向こうに色とりどりの花が咲き乱れる花畑を発見した。
「おや、なかなかに美しいのう…」
「皆の者、あの花を摘んでまいれ」

全員花畑に向かい、見識判定を行う。目標値は9以上。


・成功
君は花畑の中から観賞用として有名な花を発見し、摘んできてエリーゼに献上した。

「ふむ、美しいな…ご苦労」

エリーゼはそう言って花を受け取ると、満足そうに花の香りと色彩を楽しんだ。


成功したPCの評価が上がる。


・失敗
間違えて毒の花粉を撒き散らす花を摘んできてしまう。

君は花畑から毒々しい紫の花を摘んできた。
そしてエリーゼに献上したが…。

「ふうむ?鮮やかで妖しい魅力のある花じゃの…」

エリーゼが花の香りを嗅ぐと、急にその花は毒入りの花粉を撒き散らした!

「げほげほ!こ、これは…!げほっげほっ!ええい、とんでもないものを持ってきてくれたな!」

エリーゼに3点の毒属性魔法ダメージを与え、持ってきたPCの評価を2下げる。



12:可愛い鳥がいる。
君たちの目の前を、美しく鮮やかな色をした小鳥が飛んでいった。

「おお…可愛らしいのう。誰かあの鳥を捕らえてまいれ」
「怪我をさせてはならぬぞ?可哀想じゃからな」

PC全員に罠設置判定をさせる。目標値は9以上。
成功で小鳥を生け捕りに出来る。


・成功
罠を仕掛けて鳥を生け捕りにすることに成功した!

「うむ、よくやった!」
「ふうむ、近くで見ると益々か~わいいのう…」
「よし、ではな。元気でな」

王女はひとしきり愛でると、小鳥を空へと放した。

生け捕りに成功したPCの評価が上がる。


・失敗
小鳥を見失ってしまう。

「むう…失敗したか。まぁ、仕方あるまい…そろそろ出発するとするか」

失敗してもPCの評価は下がらない。



全員一回ずつランダム表を振った後「一行の昼食」に移行する。
ランダム表を増やしてもよいし、時間が余りそうならランダム表を振る回数を増やしてもよい。





■一行の昼食
太陽が昇り、時刻が正午を回るころ。
君たちはルキスラへの道のりの折り返し地点まで進んでいた。
このまま順調にいけば夜にはルキスラにたどり着けるだろう。
しばらく行くと街道の傍に大きな石があり、ちょうどいい日陰になっていた。

「ふう…しかし疲れたな。このあたりで一度休憩するとしよう」
「…お主ら、私は少々空腹じゃ。何か食べるものを取って参れ」
「私はここで休んでいるから、成るべく早く頼むぞ」

PCは保存食を与えるか、食べ物を探しに行くか、護衛に付くか選択できる。


・保存食を与える。
「ふむ…悪くはないが、もっとこう…とれたての素材を使った料理が食べたいのう」

与えたプレイヤーの評価を+1する。
ちなみにこの後食材探しに行ってもよい。


・護衛につく
そのPCの評価を+1する。
この選択肢をした場合、他のPCが食べ物探しから帰ってくるのを待つことになる。


・食べ物を探しに行く
探しに行く前にエリーゼに見識判定を行うことができる。
14以上で彼女の好みがわかる。
城のコックに聞いたのを思い出したとでもしておけばよい。
エリーゼの好きな順番は以下の通り。

1、山菜
2、魚
3、肉

探す選択をしたPC達に何処で食べ物を探すか選択してもらう。
行けるところは山、川、森。
探索判定10以上で食材確保に成功し、王女に食べさせることができる。
またその際、一般技能で「料理」等を持っているキャラがいればボーナスを加えてもよい。

・山
山菜が取れる
エリーゼの好みの為、取ってきたPCの評価が上がり、更にボーナスとして評価が+3される。

「これは…!美味しそうな山菜料理じゃな!」
「ふむ、これは美味い!でかしたぞ○○!」


・川
魚が釣れる
そこそこ好物の為、取ってきたPCの評価が上がり、更にボーナスで+2される。

「ふむ…魚料理か」
「まあ…悪くはないな、うむ」


・森
イノシシが取れる
エリーゼは肉が苦手なので評価は上がらない。

「…すまんが私は肉料理は…苦手なのじゃ」
「しかし…せっかく取ってきてくれたのじゃから頂くとするか…」
「もぐもぐ…む、むう…。こ、この癖の強い味は…口に合わぬな…」


・探索判定10に失敗

「なぁにィ?何も見つからなかった?…まったく、なにをしておるのじゃ」

見つけられなかったPCの評価を1下げる。




昼食が一通り済んだら「夜のキャンプ」に移行する。

「よし…ぼちぼち行くとしようかの」
「ご苦労じゃったなお主ら。では参るぞ」

そう言って王女は立ち上がり、君たちはルキスラへと向かった。

時間が余りそうならここで昼のランダムイベントフェイズを追加してもよい。



■夜のキャンプ
夕暮れの中ルキスラへと向かう君たち…。
時間が過ぎると共にはるか向こうの山脈の向こうに太陽が沈み、辺りは闇に包まれていく。

王女を連れたまま夜の道を進むのは危険と判断した君たちは、
野営地によさそうなところを見つけキャンプを張った。

君たちは近くの森から薪を拾い、たき火を起こした。
森で採れた食べられそうな食材を焼き、君たちは休息をとることにした。

「ふう、この調子ならなんとか明日の昼までにはルキスラにたどり着けそうじゃな」
「明日の朝早くに出発するぞ。私はもう寝るので、夜間の見張りは頼んだ」

そう言って王女はテントの中に入っていった。
たき火を囲んで交代で休息をとる君たち。



PLに寝る順番を決めてもらう。
睡眠時間は三時間睡眠とし、見張りは何人にするかはPLに任せる。
見張りが交代するたびにGMは1dを振る。
3以下の目が出たタイミングで敵襲があり「ハウルベアーとの戦闘に突入する。
寝ずにずっと見張りをする選択をしたPCは以後の行為判定に-1のペナルティがあるものとする。



ハウルベアーとの戦闘
たき火の音がぱちぱちと燃えている中、見張りを続けていた君たち。
そんな君たちを闇の中から見つめる目があった!
それは君たちを美味しそうな獲物と判断し、鋭い牙と爪で襲い掛かってきた!


PCの数が4人以上なら1人につきHPを25増やすとよい。
5人以上なら2匹出してもよい。(その場合HPはそのままにすること)

まず、起きているPC全員に危険感知判定をしてもらう。
目標値13以上で襲撃に気づける。その場合通常通り先制判定を行う。
眠っている仲間も起こすことができる。その場合、全員が起きた状態で戦闘に入ることができる。
失敗もしくは見張りが一人もいない場合、相手の奇襲を受ける。
最初の1ラウンドは無防備に攻撃され、その後先制判定を行う。

襲撃時に寝ているPCはそのラウンド行動できない。
(起きている味方に主動作で起こしてもらうことは可能)
誰も起こしてくれない場合、騒音に気づき次のラウンドで自動的に起きて行動できる。

王女は寝ているので2ラウンド目(奇襲を受けた場合3ラウンド目)の味方ラウンド開始時に増援として加わる。
起きた場合、前線に出て攻撃しようとする。
また、ハウルベアーが威嚇する咆哮を使った場合、すぐ起きてしまう。
その場合ハウルベアーの手番終了時に王女がテントから飛び出し、そのまま戦闘に合流する。
前列か後列かはGMが決めること。



・ハウルベアーが【威嚇する咆哮】を使うか一定ラウンド経過した時
戦闘の音に気づき、王女がテントから飛び出してきた!
「今ものすごい音が…な、なんじゃ!?」
「わ、私も加勢するぞ!」

エリーゼが戦闘に加わる。
どの位置に出現するかはGMが決めること。
もちろんダイスで決めてもよい。
スリルを演出したいなら前線の乱戦エリア内に登場させよう。

エリーゼの戦闘セリフ一例
「ゆくぞ!とあーっっ!」
「私の剣を受けてみよ!」
「み、耳が…!なんという馬鹿うるさい声じゃ…!」



・ハウルベアーを倒す
大熊の怪物を倒した君たちにエリーゼ王女は謝礼の言葉を述べた。

「…ふう、夜襲とは、危ないところじゃった」
「皆の者、大儀であった。おかげで喰われずに済んだようじゃな」

王女はそう言って剣を鞘に収納した。

「では…私は再度寝る…。後は任せたぞ」
そう言って彼女は再びテントへと入っていった。

GMはPCの戦闘の活躍ぶりを見て出来るだけPCの評価を上げるようにするとよい。
「エンディング」




■エンディング
君たちは明け方キャンプを後にしルキスラへと向かった。
エリーゼ王女はルキスラ帝都の会合に無事間に合い、護衛をした君たちを高く評価した。
君たちは王女と共にジーコチューディス王国へと帰還する。
そして無事任務をやり遂げたことを国王から称賛されるのだった!


全員の評価の合計が「人数×10」以上の場合、
最も評価の高いPCが名誉騎士に任命されるエンディングとなる。
この条件を満たさなかった場合はPC全員がおしおきエンディングに突入する。


・最も評価の高いPC
ある日、○○は王女に呼び出された。
王女の元へ向かった君を待っていたのは、トランペットを持った兵隊の列。
そしてその奥には勲章を持ったエリーゼ王女の姿があった。

エリーゼ「先日の護衛任務の件、ご苦労だった」
「そなたの働きぶりを称え、ここにジーコチューディス王国騎士団【名誉騎士】の勲章を授ける」
「これからの働きにも期待しているぞ。○○よ」

そして兵たちがファンファーレを吹き他の者が拍手喝采を送る中、
王女は勲章を○○の首にかけた。
おめでとう!君は働きを認められ、王国の名誉騎士として任命されたのだ!

もし騎士ではなく冒険者としてプレイしている場合は
名誉騎士の代わりにジーコチューディス名誉勲章を授ける…とでもしておくといいだろう。


・全員の評価の合計が「人数×10」未満の場合
ジーコチューディス王国…城の廊下。
君たちが王宮内の見回りをしていると後ろからふいに声がした。

「見回り中失礼するぞ」

後ろを振り返るとエリーゼ王女が不敵な笑みを浮かべて君たちの後ろに立っていた。
何故か君たちはとても嫌な予感がした…!

「先日の護衛任務の件だが…そなたらのあの働きは何じゃ!」
「あの時は黙っておったが…王国騎士団にあるまじき働き!」
「ふっ…今日は私自ら特別にそなたらを鍛えてやろう…このジーコチューディス騎士団特訓メニューフルコースでな!」
「何、遠慮はいらん。お父様にはすでに話をつけてあるからのう…」
「では…早速特訓といくか!さあ皆の者!訓練場に参るぞ!」

「ふっふっふ…今日は良い退屈しのぎができそうだな!」

君たちが悲鳴を上げる中、王女の笑い声が響き渡ったのであった…。



おしまい






〇報酬
○経験点
・シナリオクリア報酬+500点
・エリーゼを無事に守りきった+500点
・名誉騎士となった。もしくは勲章を授かった。+500点

○ガメル
・シナリオクリア+一人1000G
・王女を守り切った+一人500G





〇データ集
モンスターデータ
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山賊弓使い 人間Lv4

知能:人間並み 知覚:五感 反応:敵対的 言語:交易共通語 生息地:さまざま
知名度:11 弱点:15(物理ダメージ+3)
先制:12 移動速度:19
生命抵抗:5(12) 精神抵抗:5(12)

ボウ(射程20m) 命中:5(12) 打撃点:2d+3 回避:3(10) 防護:3

HP:25 MP:10

特殊能力
〆火炎瓶/生命抵抗6(13)/半減
10m以内の目標一体に火炎瓶を投げつけ、2d+2の炎属性魔法ダメージを与える。
この能力は一回しか使えない。この能力は誤射しない。

○精密射撃
乱戦エリア内の対象でも誤射しない。

○鷹の目
乱戦エリア越しに射撃攻撃できる。

特徴
弓を持った野盗の下っ端。
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山賊親分 人間Lv5

知能:人間並み 知覚:五感 反応:敵対的 言語:交易共通語 生息地:さまざま
知名度:11 弱点:15(物理ダメージ+3)
先制:13 移動速度:21
生命抵抗:6(13) 精神抵抗:6(13)

シミター 命中:7(14) 打撃点:2d+10 回避:5(12) 防護:5

HP:57 MP:12

特殊能力
〆牽制攻撃
命中+1 ダメージ-3して攻撃する。

特徴
野盗の親分。その剣術は盗賊団一番。
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ハウルベアー 動物Lv4

知能:動物並み 知覚:五感(暗視) 反応:腹具合による 言語:なし 生息地:森、山
知名度:12 弱点:15(魔法ダメージ+3)
先制:11 移動速度:23
生命抵抗:6(13) 精神抵抗:5(12)

爪 命中:7(14) 打撃点:2d+11 回避:4(11) 防護:4

HP:87 MP:8

特殊能力
☆威嚇する咆哮/生命抵抗5(12)/半減
大声で吠えて威嚇し、自身の範囲3m以内の抵抗に失敗した対象に2d+5の風属性魔法ダメージ。
この能力は連続した手番には使えない。

特徴
3m程の体格を誇る人食い熊。
力が非常に強く、鋭い爪による攻撃は危険。
喉に鳴き声を増幅する器官があり、その咆哮は鼓膜を破るほどの爆音。
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NPCデータ
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エリーゼ 人間Lv2

知能:人間並み 知覚:五感 反応:評価による 言語:交易共通、ザルツ 生息地:王国
知名度:8 弱点:なし
先制:6 移動速度:20
生命抵抗:2(9) 精神抵抗:3(10)

王家の剣 命中:3(10) 打撃点:2d 回避:3(10) 防護:3

HP:25 MP:8

特殊能力
なし

特徴
ジーコチューディスの第一王女。15歳。我儘で自信家だが意外と思慮深いところもある。
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〇プレイ時の注意点 
プレイヤーレベルに合わせてエネミーを調整する場合、
エリーゼの防護点とHPを調整して一撃で死なない程度には耐久力を上げておきましょう。
ワンパンで死んでしまうとPL側に対処方法がほぼ無く理不尽と思われてしまいますのでw