2008年12月23日

将来に向けて、自分の家はどんなのが良いのかと、時折思いを馳せている。
元々、建築物には興味があり、いろいろな建物を目にしてきた。
そんな中、あるべきと思うことが1つ。
「家は完成してからがスタート。」
巷にある家は完成した時にある意味終わりを向かえ、その後、古く=消費されていく。これは、他のものも一緒。そのものを手にしたときが絶頂で、その後は古く=消費されていくことになりがち。
これからのものに必要なのは、手にしたときから、ひととものとのコミュニケーションが始まり、次第に互いに形を変えていき、そのものを手にしたひと特有のものになり、成長していく。
そういったものであるためには、スタート時点では極力シンプルであること。そして、変更が可能であることが望まれる。
家についていうと、家族構成によって、必要な部屋の構成は変わってくる。通常そういったことも踏まえて、大体子どもは2人だろうとかという予想をし、部屋の構成を作る。しかし、将来のことは誰にも分からないと思う。また、子どものために部屋を用意しておいても、実際に必要になるのは、小学高学年〜大学生くらいと10年〜15年だろう。我が実家にしても、今となっては使っていない部屋が数部屋ある。このような家族構成の変化に柔軟に応えられる家が良いと思う。
そしてまた、ここ10年の自分を振り返ってみると、その折々で自分の考え方が変わってきた。きっと、これから先も少しづつ変わっていくのだろう。そんなひとが住む家にあって、建設する時にこうするためにここはこうなっていた方が良いなどと熟慮しても意味はないのではないかと思う。ひとは変わっていくもので、その変わるひとに合わせて変えてくれる家が良いのではないかと思う。
ということで、まとめると、「シンプルで柔軟性のある家」が自分には合っているのではないかと思う。
そんな中、無印良品が家を作っているという情報を知った。そして、その家のコンセプトが正に、自分が思っているものと合致していた。詳しくは無印のHPを見てほしい。
「シンプル」「柔軟性」「低コスト」と身の丈に合った家(家に限らないが)が最も良いと思う。そして、自分の身の丈を知ることもまた、重要と思う。

finallap_livedoor at 04:03│Comments(3)TrackBack(0) 視点 

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この記事へのコメント

1. Posted by カウンタックLP∞   2008年12月25日 13:49
おぉっ!なかなかタイムリーな話あんど良い情報!
確かに!大いに賛成したいですっ!
あと最近私が考えているのが中古住宅。これも自分の必要に応じてリフォーム、改築をするというのが前提で考えると有りかなと。諸外国ではそれが当たり前だと思うのだが、日本じゃ地震が怖いからねぇ〜。どうしても新築が安心な気がしてしまう。
2. Posted by finallap   2008年12月27日 14:24
そうそう中古住宅ってのもいいよね。
無印の家も参画していますが、「200年住宅」という試みがあります。日本の家は焼く30年で建替えているらしく、アメリカ55年、イギリス77年と比較して、かなり早い周期のようです。国の政策として、消費社会⇒ストック社会というものがあるようで、その考えに則って考えると、今後は永く使える住宅が必要となります。また、そのためには、私たちの考え方を変えていく必要もあると思います。
新築が良いというのは、確かにあると思うけど、その一因として、日本の住宅には、流行があると思う。一昔前の住宅って、なんかすぐに想像できてしまう。これって、実は住宅に使われる材質やらなんやらの流行に起因していると思う。例えば、ある外壁が良いとなると、一様に広がっていく。その後、新たな外壁が良いとなってくると、また一様に広がっていく。そう、この時点で、ひとつ前の外壁は古いものになってしまい、古い家というレッテルが貼られてしまう。
ということで、普遍的なデザインと材質の選択が結果的に永く使えることに繋がるのだろう。流行を追うことが、新しさを作ると同時に、古さも生み出していくのだろう。
ということで、これから作るのであれば、中古でも安心して、使える家=デザイン的普遍性、機能的普遍性を持った家を作るべきなのだろう。
3. Posted by ゆきこ   2008年12月30日 12:27
自分の身の丈を知ることも重要ってその通りだね。
アメリカだと、子供がいる時期は広い家に住んで、子供が巣立った老後には小さい家に引っ越すようだけど、うちの財政では家を買うのは1回でもすごいことだと思います。
家の中の空間を、自分の居心地のよいものに作り上げていけるようになりたいです。

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