2005年02月02日
[ジャンプ感想]
週刊少年ジャンプ9号
NARUTO
ジャンプの表紙を見て「うわ!変わってない!」と思ったものの、本編中の1ページぶち抜きシーンを見たら、確かにナルト育ってます。顔も頭身も、微妙〜に伸びてる。サクラも、微妙〜に女っぽくなってます。こんな微妙な違いが出せるなんて、凄いデッサン力です。岸本さんがそれを誇るのも判ります。今後デッサン狂いを一切起こさない自信が無ければ、こんな微妙〜な判りにくい成長の描写になんてしないでしょう。
でも、漫画はデッサン力が全てではないのです。今回は長期の休載を挟み、第2部開始!と大々的にぶち上げての「2年半後」だったのですから、もう少し、漫画的な、判り易くデフォルメされた成長を描いても良かったのではないでしょうか。
第2部初回に登場した面子がカカシ班ばかりだったのは、私にとっては意外でした。考えてみたら、作中で時間を置いての仕切り直しは、キャラを増やしすぎて焦点がぼやけてしまった物語を、もう一度カカシ班の物語に引き戻す為のものでもあったのでしょう。第1部後半すっかり影が薄くなってしまっていたサクラやカカシ先生の活躍を期待しています。
ONE PIECE
トムさんの造船方法がなんとも豪快で楽しいです。
ワンピはちゃんと読んでいなかった部分が多いので、「魚人の伏線があった」とか噂に聞いても判らないのが残念です。
海賊の船を作っただけで死刑とは、これまた横暴な。CP9といい、この世界の世界政府は非情さや横暴さを強調して描かれています。最終的に物語はルフィー海賊団vs世界政府の戦いに向かっていくのでしょうか。このお話の雰囲気やルフィーの性格に、その方向が合っているのか、ちょっと心配です。
DEATH NOTE
駄目だ〜。なんか本気でムカついてきました。
私、黒ライトが嫌いなんですよ。デスノで1番好きなキャラが夜神局長なので、彼を見ていると「この親不孝もんが〜〜!!」とぶん殴りたくなってくるんです。彼の傲慢さ(と、それに溺れて必ず足をすくわれるお間抜けさ)をケラケラ笑いながら読むのがこの漫画の楽しみ方なのだろう、と判ってはいるのですが。
とにかくL頑張れ!今にょきにょきっと天狗のように伸びている月の鼻を、Lがへし折ってくれる瞬間を待ちかねています。
いちご100%
思い出の鉄棒で、ついに、西野さん告白!
私は、一度別れてから西野さん(と彼女に対する真中)を突き動かしているものは、「折角初めてお付き合いした彼氏(彼女)を、大切に思っていたのにも関わらず結局きちんと向かい合う事が出来なかった後悔と未練」だと解釈しています。これは私が中3の頃、受験からの逃避で周りに即製カップルが激増し(彼氏彼女を作る事、よりも、カップルを作る事、が流行った)、その殆どが自然消滅したのを見ていたという経験に強く影響されています。
勿論東城綾の存在も関わっているのですが、最大の問題点はそこじゃないと思うんですよ。
西野さんはお付き合いしているうちからなんとか軌道修正しようとして、他の高校に入学してわざと距離を置いてみたり、自分に自信をつけようと新しい趣味を見つけたりと努力していたのに、真中はいつまでたっても「西野はすごい、可愛い」ばかり。それでついに西野さんは2人の関係に見切りを付けて別れ話に至ったのだと思っています。あそこで退場していたら、真中と西野さんの物語は青春の苦いメモリーとして昇華され、西野さんはすごくカッコいいキャラで終わったと思います。
でもまあ色々作り手側の事情もあったのでしょう、彼女は戻ってきてしまいました。しかも何故か仕切り直しは行われないまま。遅すぎた感はありますが、物語のまとめに向け、きちんとした仕切り直しが行われたのは嬉しいです。
綾が文化祭のパートナーに選んだのは弟の正太郎くんなのでしょうか?好きなキャラなので、彼の顔が久し振りに見れるかもしれないと期待しています。
銀魂
今回、私の中ではこれまでの銀魂で最高傑作でした。
小学生の時にまんが日本の歴史で知って以来、幾松さんは憧れの歴史人物なのです。その幾松さんと桂さんの物語を、しっとりした人情話に仕立ててくれてすごく嬉しかったです。間に挟まるエリザベスもアクセントとしてよく効いていたと思います。
Mr.FULLSWING
今回はギャグは入れないで欲しかった!……と思いつつ、不覚にも笑わされてしまいました。「御意見無用」はいくらなんでも対象層絞りすぎですよ。発売当時もセガ系の一部ゲーム雑誌でしかまともな記事にして貰えなかった、一目でやばいと判るような、そんなゲームでした……。
見開きの投球シーンからの一連の流れは素晴らしかったです。
武装錬金
表紙の見開きは、トンデモバトル漫画らしい驚きに満ちていてすごく良かったです。
今回は他に言う事がありません。流石に私も、今回のような回にカズキの心理描写を要求するのは野暮かな、と思いますし。バトルの決着を待ちます。
HUNTER×HUNTER
今回は絵がわりとまとも……と思わせておいて、「心を入れ替えてちゃんと描きました」な丁寧さではなく、「サインペン一発描きにも慣れました」な丁寧さなところがなんとも悲しいです。
お話がようやくゴンとキルアの方に戻ってきた事は歓迎します。
WaqWaq
今回ものすごく少年漫画らしかったです。
ヨキ先生は怖いし、カーフは熱いし、シオとレオは「殴り合って確かめる友情」しているし。特に最終ページの爽やかさときたら、良くも悪くもクセの強いフジリューさんにこんな雰囲気が描けるとは思ってもみませんでした。
しかしあまりに少年漫画らしすぎて、まとめの気配が強くなってきました。不安です。
未確認少年ゲドー
こちらも、フェニックスちゃん再登場でまとめの気配が強く……(泣。
フェニックスちゃん性格変わりすぎです。確かにその分以前のさなぎ状態との違いが判りやすくはなっているんですが(笑。ゲドーくんの顔をひっぱっている所とか、岡野さんすごく楽しそうに描いていらっしゃいますね。
フェイロンくんは普通に改心して終わりだと思っていたので、彼の正体には驚きました。