2005年11月07日
[アニメ感想]
交響詩篇エウレカセブン 29話
さ、作画が……。私にとってこのアニメ一番の萌えキャラが久し振りに登場する回だったので、出来れば綺麗な絵で見たかったorz
第3クールに入ってからお話は順調に面白いのですが、スタッフの疲れが伝わってくるような作画が見られるようになりました。
今時貴重な1年もののロボットアニメ、しかもBONESアニメは「作画は綺麗で当たり前」みたいに見られているので余計キツいでしょうが、なんとか乗り切って欲しいです。
チャールズ&レイ夫妻との出会いを無駄にしないように、自分で考えて動くレントンがすごく良かった。
この作品は、身体を動かして働くということをとても大切にしてますよね。食事シーンを多用したり、トイレに拘ったり、なんとか地に足が付いた描写をしようという試行錯誤の一端が見えます。(くどいですが、それが全て上手く行っているかどうかは別です)
タルホの
「ホランドも苦しんでいたのね」
という台詞は、私はタルホはホランドが苦しんでいる事など充分過ぎるほど判った上で彼のお尻を叩いていたのだと解釈しているので、違和感バリバリだったのですが、これが後の設定ぶっちゃけシーンに繋がるのですね。これまでのタルホだったらあれは「ホランドが言うべき事」としてスルーしたと思います。私もあそこで「え!?それはホランドが言わないといかんのじゃないの!?」て声に出しちゃったし(笑。
リーダーホランドの停滞に合わせてゆるゆると停滞していた月光号のメンバーが、ホランドが落ちる所まで落ちていることが発覚した時点で(レントンへの暴力)引き締まった面を見せ始め、長い停滞期を抜けたホランドが命懸けの行動を見せた事で前に向かって動き出す。
反則的な上に時間を掛け過ぎて賛否が分かれていますが、個人的にはきちんと計算された上での変化の流れだと思っています。前半キャラ立てが一番不足していたメカニックコンビの台詞が、後半に入って明らかに増やされている辺り、これまでに出来た事と出来無かった事を制作側が把握出来ているようで、安心しました。
あとちょっと嬉しかったのが、皆がいなくなった後のエウレカの反応。あれは皆が気を利かせてレントンと2人きりにしてくれた事を理解している反応でしたよね?彼女の情緒が、レントンへの恋愛感情以外にも成長してきているのだなと思ってほっとしました。
この作品は良い意味で女性キャラに厳しいと思います。
エウレカは明らかに「ただの可哀想な女の子」としては描かれていません。タルホも、今のキャラを崩さないままでも「男に尽くす健気な女」である事をもっと強調して描く事も出来る筈だけどそうじゃない。
それはつまり、彼女達にもレントンやホランドと同様に成長する権利が与えられている、という事だと思うのです。(初期は単に「嫌な女萌え」を狙っているのかと思ってたけどどうも違うみたい(笑。)来週もタルホの心情を追ってくれるようなので楽しみ。
引っ張りすぎだと散々言われていたエウレカと月光号の背景設定が、まさか1人のキャラの長台詞だけで開示されてしまうとは一体誰が予想したでしょうか(笑。なんて乱暴な!
まあでも私はこの点に関してはあまり心配していません。これまでもこの話では「重大事がいきなりレントンにぶちまけられる→レントン呑み込めないまま取り敢えずエウレカを全肯定→時間を掛けてレントン事の重みを咀嚼」という図式を繰り返してきたので、必ず今後フォローが入るでしょう。
そして、判らないながらにエウレカを肯定し続けるレントンの愚直さこそが、エウレカにとっては唯一つの、かけがえのない大切なものなのですから。
さて今回の目玉について。
お久し振りですおじいちゃん!私はどれだけ貴方の再登場を待ち望んでいた事か!!
しかもドミニクとのご対面、という事で予告からとても楽しみにしていたのですが、内容は予想していたものと全く違いました。設定開示を兼ねて、アドロックを巡って二人の間で緊迫したやり取りがなされるのだとばかり思っていたら、ただサイドカーを修理して貰っただけで、結局何一つ情報を引き出せなかったドミニク。
そしてまさか、あのタイミングで泣いちゃうなんて……それは卑怯だよドミニク、貰い泣きしちゃったじゃないか!!
ドミニクがあんまり良い子で参ります。溜め撮りしてあらすじだけ追いかけていた頃は、もっとヒネた、プライドばかり発達した奴かと思っていたのに、実際見てみたら全然違いました。これだけ良い子で、しかも軍人としては使い物にならない事を何度も強調して描かれると、デューイが彼を手元に置いている理由は捨て駒以外に無いように思えて、怖くてたまらないです。
明らかに怪しんでいるドミニクの素性をそれ以上問い質す事もせず、ただ孫の友人の為にサイドカーを修理し、孫の為に頭を下げるおじいちゃん。その愚直さが、レントン側のエピソードにも説得力を与えていて(この人に育てられればそりゃあ良い子に育つよ!)素晴らしいエピソードでした。
ちゃんと「ピーキーなチューン」てオチも付いたしね!