2004年10月26日

[ジャンプ感想]

週刊少年ジャンプ48号

アイシールド21

最後の見開きのルイの叫び、久し振りにこの漫画で胸を突かれました。
私は初期の王城戦終了直後までがあまりに好きだった為、その後イマイチ素直にのめりこめなくなってしまったのです。今回は「あー、いわゆる『かませ犬』エピソードか〜。あんまり好きじゃないパターンだな〜」と、全然期待せずに読んだのが良かったのかもしれません。
謎の「本物のアイシールド21」、今回のルイとの対比。ついに、長らくブラックボックスだったヒル魔の内面に迫っていくのでしょうか?

銀魂

なんだか急に打ち切り最終回前のような雰囲気の長編エピソードが始まって戸惑っています。まさかそんな筈ないですよね?相変わらず掲載位置も良いし。
134ページ1コマ目のシールにちゅうする銀さん、この連載始まって以来初めてキャラに胸ときめかせてしまいましたよ。地味〜に画力向上していませんか?

NARUTO

忘れた頃にやってくるサクラ成長エピソード。
今回の話自体はすごく良かったと思いますが、このタイミングでこのエピソードを挿入するつもりだったのなら、サスケ奪還失敗エピソードをもう少し短く切り上げるべきだったと思います。
普段から私は、週刊少年漫画は読者の反応次第でこまめな路線変更を強いられ、またそのフットワークの軽さが魅力でもあるので、長期的な構成力を期待してはいけないと思っています。でもこの漫画に関しては、そういった外部の要因からではなく、作者さんが頭の中に描いている展開に固執するあまりバランスがおかしくなっているように思えてなりません。平たく言えば、独り善がりに見えるのです。
構成に限らず、この漫画は、他の人の意見を取り入れればより良くなるのではないかと感じさせられる部分が多いので、担当編集者さんに頑張って欲しいのですが……。
前回、今回と出来の良い回が続いた事で余計に「惜しいなー」と思ってしまいました。

WaqWaq

この漫画のカラーは本当に美しいですね。白黒ページの方も、前回から急にますます美しく、格段に見易くなったように感じるのですが、これは前に目次コメントで書いていらしたトーン変更の効果が出ているのでしょうか。
黒い血の人間と赤い血の人間が全く違う存在ならば、食べ物は大丈夫なのかな?と2話から気になっていたのですが、案の上松田ちゃん倒れているし!プラちゃんの機転のおかげで飢え死にせずに済みそうですが。
このまま参賢者の思惑通り事が進んでも捻りが無くて面白くないので、一旦蜘蛛の巣に全員集合した後、物語が新たな展開を見せる事を期待します。

DEATH NOTE

ヨツバ8人衆の名前全く覚えていなかったので、今回の一覧表は助かりました。そろそろヨツバ編も終局に向かうのかな?

D.Gray-man

今回出て来たリナリーの過去は蛇足っぽく感じました。特に拘束シーン。まあそれはいいんですがミランダさんは生きてますよね!?折角、彼女の魅力でこの漫画を見直していたところだったのに……_| ̄|○

武装錬金

最近、カズキの目が微妙に吊り上がったままになってしまって悲しいです。現在の展開のせいかもしれないし、単に剛太との書き分けの都合かもしれないですが。どんぐり眼が彼のチャームポイントだと思うので、戻って欲しいなぁ。
キャンプのディテールがすごく良く描けていて感心しました。和月さんは完全インドア派というイメージがあるので驚いたのです。連載準備期間中にでも誰かにキャンプに連れて行って貰ったのかしら。それともアシさんに趣味キャンプの人がいるとか。
前回、今回と火渡さんが単なる悪ではないという描写がちゃんとなされているのも好感が持てました。

未確認少年ゲドー

1ページ目の時点でテディベア誕生エピソードを判り易く皮肉ってあったので、うわー問題提起モノかよーとガッカリしたのですが、すっごく良かったです。びっくり。
「趣味のハンティング良くない!」という安直な話だと思わせておいて、おじさんの反論がそれなりに筋が通っている上に、更に視点の違うゲドー君の意見も入って絶妙のバランスが取れていると思います。少年漫画の問題提起モノは、対象年齢が低いだけに単なる書き手の意見の押し付けになりがちなのですが、これはラストの時点できちんと「貴方はどう思いますか?」というニュートラルな問い掛けに落とし込んであります。(惜しむらくは柱のあおりが余計かな?)
この絶妙なバランスは岡野さんがこれまでに積み重ねてきた人生経験あっての事だと思います。(前回も娘さんに対する溢れんばかりの愛情を感じました)ゲドーは古い古いと言われるけれど、古いからこその良さだってありますよね。
ところで、今回テディベアと森のくまさんはすぐに判ったのですが、おじさんの名前の読みは難しかったです(笑。セオドア=ルーズベルトですね)

いちご100%

ついにこの漫画にカップル成立!!しかも私は全く予想もしていなかったカップルだったので驚きました。かなーり強引なお話でしたがとても可愛らしくて良かったです。小宮山くんちなみちゃんおめでとう!
今回のような話を読むと、河下さんにはいちごの次には是非普通のストーリー漫画を書いて欲しいと思ってしまいます。いちごはラブコメではなくパンツ漫画でしかも同時攻略可のギャルゲーみたいな作りの為、ストーリー漫画としては破綻してしまっているんですが、この人には普通の漫画を描こうとすればやれるだけの力はあると思うんですよね〜。
それはそうと、私は東城さんファンなので、今回は彼女の可愛い格好や表情が沢山見れて嬉しかったです。

う〜ん、こうして書き出してみると、今号はアイシル、ゲドーと、1ページ目の時点で期待していなかったものの方が面白く感じたようです。このサイトは錬金応援の為に立ち上げた筈なのに、一番熱く語っているのがゲドーに付いてってどういう事よ(苦笑)

Posted by HS at 00:07│Comments(0)TrackBack(0)

この記事へのトラックバック、コメントはこちらからどうぞ