2008年10月07日
機動戦士ガンダム00 第26話(二期第1話)天使再臨
いよいよ始まりましたガンダム00後半戦。
過ぎてしまえばあっという間の半年間でした。半年前は「この休止期間の間に積んでるガンプラ全部組んで、書けなかった分の感想も書くんだい!」とか張り切っていたんですけれど、何一つ果たせていません。その代わり後半の3ヶ月はまさかの二次創作サイトに全力投球していたからまあいいか。いいのか?
今回久々で感想の書き方忘れている上に内容は盛り沢山、しかも興奮しているので全くまとまっていません。すみません。
監督が「二期はガラっと変わる、変える為に大変な思いをした」と一期のうちからおっしゃっていたように、二期の幕開けである今回は、宇宙空間での量産機同士の戦闘というこれまでになく「ガンダム」らしいシーンで始まり、BGMも殆どが新曲、メイン使用曲(おそらくはアロウズのテーマ?)は不気味で耳に残る女性コーラス、という一期とは何かが変わったのだという事がはっきり判る造りになっていました。
メカはどれもこれも素晴らしく動いていましたねぇ。設定画ではピンと来なかったアヘッドの、動いてみればなんとカッコ良く凶悪に見えることか。カタロンカラーの青に統一された旧型量産機もいい感じです。
勿論人物作画も初回だけあって整っていました。序盤のロッカールーム内での人物の動きとか、高重力下の表現とか、面白い絵も多かったです。
そしてなんと言っても今回の主役沙慈くんの表情作画の気合いの入っていた事といったら!伊達に監督がもう一人の主人公なんだと言い続けてきた訳じゃ無いんだ、と嬉しくなってしまいました。
入野くんの演技も素晴らしかったです。「鉄腕バーディー」のつとむも良かったし、いま演技力の成長期なんじゃないかなあ。
刹那に連れられて通路を逃げて、ハッチに出て一息付いた所の表情の対比がなんか好きです。あくまで冷静な刹那に対し、いっぱいいっぱいな表情のまま(一息付けた事が判断出来ていない)沙慈があくまで普通の人なんだという事がよく判るシーンでした。
その直後、エクシアが視界に入って来た時の沙慈の心境を想像するとたまらないものがあります。刹那は内心ちょっとホッとしたでしょうし、我々視聴者にとっても「待ってました!」というその姿が彼にとっては絶望の象徴なのですから。地獄を抜けたらそこにまた新たな地獄がぱっくりと口を開けて待っていたような。
沙慈が刹那に銃を向けるシーンは19話との対比である事は、予告などで公開された映像から推察出来ることでしたが、まさかわざわざその場にティエリアを同席させてまで対比である事を強調するとは思わなかったので驚きました。
ニールは当てなかったけれど撃ってしまった。沙慈は撃たなかった。この対比が今後どのように効いてくるのか楽しみです。
刹那に関しては、ただただひたすら、「せっちゃん大きくなったねぇ……(ホロリ」と遠縁のおばちゃんのような心持ちです。
ひげ生やしてターバンぐるぐる巻きでティエレンに乗って再登場してくれ、という私のやけに具体的な妄想は叶わなかったけれど、ノリ的には期待していた感じわりとまんまだったんで満足です。
銃を向けた沙慈に対して彼は何も答えませんでした。答えなかったのか、答えられなかったのか。おそらくこの答えはこれから25話かけて探していくのではないかと私は思っています。
あと、彼の成長に合わせて宮野くんの演技が更に大人っぽい方向に行くのではなく、寧ろ若干柔らかなものに変化しているのが面白いなと思いました。
ボレロへのお着替えのシーンが、まあぶっちゃけサービスシーンではあるんですけれど、同時に刹那の成長が視覚的にものすごく判り易く伝わるシーンになっていて感無量でした。
ティエリアはなんかすっかり元気になっちゃって、上から目線も微妙に空気読めてない所も健在ですっごく嬉しかったですw沙慈に説教するところ、ひとこと文句言いたいティエリアの気持ちも判らないでもないけど、あのタイミングであんな言い方したら駄目でしょうwでも多分その辺が彼のチャームポイント。
チャームポイントと言えば、セラヴィーたんの背中のガンダム顔のインパクトは凄かったです。あれ、多分後で何かギミックが明らかになるんでしょうけれど、実は何か仕掛けがありそうで何もなくて、単なるGN粒子放出装置だったとしてもネタとして美味しいと思ってしまいました。
エクシアに対してはもう、お疲れ様、としか掛ける言葉がありません。ボロボロになりながらの最後の雄姿、本当にカッコ良かったです。
えー、ルイスの状態が想像以上に悪くてショックが抑えられません。
左手だけじゃなくて、なんかリボンズさまとリンク出来るように改造されてしまっている??
私、それこそ00が始まった頃から、沙慈が銃を取る展開だけは嫌だとずっと思ってきたんですけれど、今でもすごく嫌なんですけれど、ルイスがあまりにあんまりな状態なんで、彼女をどうにかする為には沙慈が一般人のままでは駄目だというのを否応なしに納得させられてしまいました。
でももし沙慈がこのままCBに身を寄せるとしても、出来ればボレロは着ないで欲しいなあ。それは彼の立ち位置として何か違うと思うのです。
まだ彼らのハッピーエンドは諦めていません!
気を取り直して新キャラのミレイナちゃん可愛いです。ティエリアに対する「アーデさん」って呼び方が新鮮で可愛い!
新キャラと言えばリジェネの声が私の好きな朴さんの柔らかい方のお芝居で嬉しい〜〜!!しかし彼が招き入れた人には驚愕しました。まさか王留美が1話でリボンズさまの所に顔を出すなんて!!
全てリボンズさまの掌の上なのか、それとも留美は留美で何か期する所があるのか、どちらにしても新CBの前途はのっけから厳しいものになりそうです。
とにかく、まずはアレルヤを助けてやって下さい。
長くなったので、今回はEDに使われた新OPとCパートの感想など残りは追記にて。
続きを読む機動戦記ガンダム00 第25話 刹那

面白かった!
初見時、見終わった瞬間この言葉しか頭に残っていなかったのを半年経った今でもはっきり覚えています。24話を見てから一週間、尺が足りないんじゃないかとかあのキャラはどうなるんだとか不安で不安でしょうがなく、頭の後ろにもやもやが立ち込めているような感じだったのがスカーッと晴れていったあの爽快感!
初見ではとにかく作画の素晴らしさに圧倒されていたので、内心ちょっと絵の勢いで誤魔化されちゃったかな?みたいに思っているところもあったのですけれど、見返すといやいやどうしてどうして、脚本も実に練られてますよ。何度見返しても飽きません。非常に良く出来た最終回であり二期への橋渡し回でした。
まずなんと言ってもアレルヤのオールバックがカッコ良かったです。
オールバックそのものもカッコ良いんだけど、前髪を掻き揚げるカットのあの匂い立つような色気!なんと夫も同じシーンで同じ感想を口にしたのにびっくりw
吉野さんの演技もすんばらしかったですねえ。
対峙したセルゲイさんもこれまたカッコ良かった。ピーリス!て叫ぶ所が。
と言うか本当に今更なんですけれど、荒熊親子生存バンザーイ!バンザーイ!!
私が21話以降の感想で、アレルヤに関して色々ナーバスな事を書いていたのは、要するに彼の描写が彼&荒熊親子の三者の死亡フラグなんじゃないかと怯えていたからなんだという事が、生存確定してからようやく判りました。特に23話の後は、冗談抜きで三者同時退場とかも有り得るとまで思い詰めてたんです。上に書いた爽快感の七割くらいはこの3人の生存に安堵したお陰だと思っています。
問題のマリー発言。これはネタバレ読んでなくて良かった!小説買ってるけどまだ読んでなくて良かった!と心底思いました。おかげでメチャクチャ驚きました。二期では果たしてこの二人の関係はどこに行き着くのでしょうか。あまり悲しいことにはなって欲しくないのですが。ソーマたんの描き方はいわゆる強化人間のテンプレに拘っているようには見えないので、行き着く先も定番から外してくる事を期待しています。
ハレルヤ退場に関しては、私はアレルヤとハレルヤはあくまで同一の存在だと解釈していますので、楽観的に捉えています。アレルヤが健在である限り、彼が必要だと思ったら出てくるでしょう、多分。
刹那の「狙い撃つ!」でちょっと泣きました。
改めて、ロックオンについて。
親しい人の死によって成長する主人公、というのはフィクションの定番シチュエーションであり、特に「人死にの出るロボットアニメ」では欠かせない要素と言っても過言では無いほど定番中の定番な訳ですが、同時に、定番であるからこそ、扱いがとても難しいシチュエーションだと思います。
ただ美しく描いただけでは死を美化しただけになってしまうし、主人公の踏み台になりました!というのが見え見えでも興醒めしてしまいますし。
もう一つ、ここ数年色々なアニメを見て考えてきた事なんですけれど、今はいわゆる主人公の人生の先輩キャラ、兄貴キャラを描くのが難しい時代になってきているのかな、と思うんです。
少子化と個人主義化が進んで、実際には兄貴分、というものに会ったがある人は減っているのに、我々オタクはこれまでの漫画やアニメから理想の兄貴分のイメージを作り上げてしまっていて、求める兄貴キャラのハードルが無駄に上がってしまっているように思います。
で、00の場合、一期キービジュアルのセンターがロックオンだった事から見ても、ロックオンをどう退場させるか、というのが明らかに一期の最大の課題だったと思うんですよ。水島監督は兄弟関係、擬似兄弟関係の描写に非常にこだわりのある方ですし。
23話のロックオンの退場そのものは、自分自身の復讐の為、しかも目的が果たせていない言わば犬死にとしてかなり突き放されて描かれています。しかもそれを24話の刹那の「死の向こうに神はいない」で駄目押しまでしています。(刹那はロックオンの死に様を悲しみ悼んではいますが美化も肯定もしていません。否定もしていませんが)
だけどその一方で刹那はCBに入った時真っ先に自分をマイスターと認めてくれたロックオンを思い出し、自分を切り札だと言ってくれたロックオンを思い出している。
フェルトはロックオンとの会話を思い出し改めて生きることを誓う。
つまりロックオンの死そのものを美化するのではなく、それまで刹那達と過ごした時間に、ロックオンが生きていた時間にこそ価値があるのだという事を、24、25話のギュウギュウ詰の中であれだけの尺を取って描いた訳で、私はそれはとても真摯な送り出し方だと思いました。
不謹慎な言い方かも知れませんが、ロックオンは近年稀に見るほど、丁寧に、心を込めて作り手に葬られたアニメキャラだと私は思っています。
そして二期では彼の実弟ライルが登場します。彼が兄ニールからどんなバトンを受け取るのか、また受け取らないのか、しかと見届けたいと思います。
元々ジムが好きなので、金ジムことアルヴァトロンが登場した時には爆笑とともに狂喜しました。何度見返してもほんと可愛らしいデザイン。プラモ化されないかなあ。
そのデザインセンスと言い、アレハンドロさまは実に美味しいキャラでした。「この私!」て言って胸に手を当てる所の手の形が面白くて何度見ても笑ってしまいます。最後にリボンズが通信してくる所の通信窓まで唐草模様で装飾されてるのも凄い。
でもそのキンキラ趣味と彼自身の欲によって目立たないけれど、彼がイオリアの計画に対して抱く嫌悪感そのものはごく自然なものだと思うんですよねー。これは二期で誰かが別の形で引き継いでくれる事を期待しています。
上で書いた「初見では絵の勢いで誤魔化されたように感じた」シーンと言うのはつまり刹那とグラハムの問答なのですが、見返したら台詞もしっかり一期総括になっていてたまげました。愛だの赤い糸だの言っているのにも関わらず!ですよw
しかも、刹那がグラハムに返している言葉というのは全部刹那自身に撥ね返って来る言葉になってるんですよね。「貴様だって世界の一部だろうに!」とか。
折角、一応のボスキャラを倒して爽快感を与えた所で、息もつかせずライバルキャラを現地急行させて主人公の横っ面を張っ倒させるんだから、なんて情け容赦の無いアニメだと思いました。
この問答は一期総括であると同時に、そのまませっちゃんへの二期の宿題なのだと思います。
フェルトには手紙出す相手なんていないって言ってたくせに、ちゃっかりマリナさまにメール出してたせっちゃんに萌え。
その内容に、宮野くんの演技もあいまって、このメール朗読のシーンは何度見返しても切々と胸に迫ります。
そしてここの瀕死の刹那の一枚絵がなんともインパクトのある絵で。二期があるとは言え、ここまで「主人公は負けたのだ」という事をバンッと前面に出してくるアニメはあまり見た覚えがありません。特に最近は。
沙慈が独りで頑張って夢を叶えていたのには本当に感動しました。君ならやれるとおばちゃん信じてたよ!また4年後という事ではっきり顔立ちを大人のものに変えてきたのも(対象年齢層などを考えると結構英断だったと思うのですが)その感動を引き立ててくれました。
ここで蒼いGN粒子の光と共にDAYBREAK'S BELLが流れてくる演出はそれこそ鳥肌ものでした。水島監督は最終回作らせたらピカイチ!だと思います。鋼、大江戸、ときて更にこれなのでもう断言しちゃう。気が早いですが00の本当の最終回にも勿論期待しています。
2008年09月13日
頑張れアニメージュ
こんにちは、アニメ誌は毎月12日発売地域在住の管理人です。
先月はCLAMPを擁したNEWTYPEが13日には売り切れていて困ったので、今月は12日のうちに書店に行きました。
今月のアニメ誌の表紙はコードギアス一色。それはまあ時期的にこんなもんかな、という感じだったのですが、アニメージュの表紙のC.C.が全裸だったのには呆れました……。(注:筆者はTPOに合った場でやってくれるならおにゃのこの裸体絵は寧ろ大好物な人です)お尻は表紙では見えてないってどこかで読んだんですがあれは寧ろ丸出しに近いと思います。
M崎事件の時に普通のアニメ誌まで成人漫画誌と一緒くたにされてテレビのニュースでバンバン晒されて、書店でも普通のアニメ誌まで大人のコーナーに置くところとか出て、大変な目に合ったことを覚えている人がもう編集現場にいらっしゃらないのかな。
まあかつての苦い思い出は置いておいても、あの表紙はちょっと有り得ないと思うんですよ。メージュはここ数年時々女子向けのちょっとあざとすぎる表紙を載せるのは有名な話ですけれど、今回はなんぼなんでも度を越していると思いました。
表紙の件に象徴されるように、近年のアニメージュは売上げが苦しいんだろうな、というのを露骨に感じさせてかつての愛読者としては辛いです。エウレカで結局ムックらしいムックが出なかったことに懲りて、妖奇士やDTB、そして00の記事を切り抜く為ここ2年ほど久々にアニメ誌を購入するようになりましたが、アニメージュだけ買わない、という月も多いです。
ネットの普及で雑誌全体の売上げが落ちている事、アニメ誌を買うような世代の支持するアニメが角川書店が出資しているものに偏っている事の影響も大きいんでしょうが、それだけでなく記事の質も落ちていると思います。昔から、アニメ誌は記事内容と広告主が密接な関係にある為に批判記事を載せにくいという欠点を抱えていましたが、それにしても近年は露骨な提灯記事が明らかに増えました。これは売れているNewtypeも一緒だと思ってますが私は昔からメージュが一番好きだっただけにその凋落振りが一番堪えるのです。
私が中学生の頃から全く、本当に全くカラーが変わっていない、色物という名の独自路線を歩み続けるアニメディアが逆に凄すぎるのかもしれませんがw
最近のアニメージュでも例えば銀魂の記事なんか、すごく楽しそうに書かれていて内容も充実していて、あれは角川関係無いし、ジャンプアニメで漫画が売れるのが一番大事なことなだけにDVD販売会社からの縛りが緩いのかな、などとついつい邪推してしまいます。
そんな中、先月「大人の為のアニメージュ」と銘打った「アニメージュオリジナル」というムックが発行されました。
これが内容が充実していて実に素晴らしかった!
2大特集のガンダム00とマクロスFの記事は勿論の事、先述の銀魂の記事は新八がアニメの作り方を解説してくれた回がいかに真面目に手間ひま掛けて悪ふざけをやっていたかの詳細な解説。更にコードギアスはライトノベル作家上遠野浩平による、誉めているのかけなしているのか一読しただけではさっぱり判らない独特の視点による解説。紅の松尾監督のプレスコ形式への拘りとかソウルイーターのOP解説とか鉄腕バーディーのりょーちもさんのキャラデザ原案とか、当前、藤津亮太、氷川竜介、小黒祐一郎のコラムもあるよ!みたいなてんこ盛りぶり。老舗の意地を見ました。
……読み終わっての正直な感想は、「これだけやれるなら普段からもっと頑張れ!」でした。アニメージュオリジナルは一応続刊予定があるみたいでそれは勿論楽しみなんですけれど、それはそれとして普通のアニメージュももうちょっと頑張って欲しいです。昔は提灯記事の合い間に宇宙船サジタリウス巻頭大特集みたいな無茶やってたじゃないですか。もうそんな無茶は出来ないにしても、お色気ばかりに頼るのではあまりにも悲しい。オリジナルの創刊を期に、なんとかちょこっとだけでも老舗のプライドを取り戻して頂きたいです。
2008年08月25日
機動戦士ガンダム00 二期CM第3弾
ちょっと遠方に出かけておりまして、帰り着くなり取るものも取り敢えず録画しておいた(ギアスの後の)00の予告だけ見たのですが、また変わってましたね。
以下例によってネタバレ配慮なしです。今回はネガティブ……というか妄想気味の不安発言多めです、すみません。
2008年08月05日
00二期予告とCASSHERN
00の二期予告第2弾について一日考えていてふと思いついた事。
微妙に予告のネタバレ?伏せるほどじゃないと思うのでこのまま書きます。
アレルヤのあの格好は「CASSHERN」のオマージュが入ってるんでしょうかね?口の拘束具の形からなんとなくそう思っただけなんですけれど。
そういや、THE BACK HORNが挿入歌歌ってるし。一期最終回のせっちゃんの手紙も、最初は監督の中ではせっちゃんの独白という形だったのを黒田さんが手紙という形に仕立て上げてくれたという事ですが、CASSHERNのラストから着想を得ているのかも?かも?
一応申し上げておきますが、私はいわゆる本歌取りは全然OKな人なのでこれは悪い意味で言っているのではありません。
「CASSHERN」は興行成績のわりに映画マスコミやネット評論での評価はそれはそれは酷いものでしたが、私この映画好きなんですよ。
唐沢寿明さんがカッコ良さそうだから彼だけ楽しめればいいや、という軽い気持ちで見に行ったら思いもかけず拾い物でした。
CG映像が豪華絢爛、役者さんも明らかに「美しい事」を最優先に選んであって、うつくしいものを作りたいんだ!!という監督の意向が明確に伝わってきた事。そしてその美しい映像と、まるで学生の自主制作映画のような青臭く朴訥としたメッセージ性の不思議なハーモニー。役者さんも皆さん熱演していらっしゃいました。大物俳優さんに全く手抜き感が無かったし、会見の時も自信を持って薦めていらっしゃるようなコメントばかりだったので、素人監督の意に感じるところがあったのだと思います。
監督が当時宇多田ヒカルさんのパートナーだった事と、映画業界の人ではないと言うことで不当に評価されている面も大きいと思っています。
特に好きだったのがラストの主人公の独白で、簡単にまとめると「お母さん、ぼく精一杯頑張ったんだけどどうにもならなかったよ」という内容のことを伊勢谷友介さんのあの役者としてはかなりヤバイ滑舌で訥々と読み上げるのが、逆になんともいえず味わいを出していて良かったんですよね。
ところが噂によるとDVD版ではこの独白が大幅にカットされてしまっているのだとか!!TVで一度やってくれた時も入ってませんでした。あれがそのまま入っているならDVD買ってもいいくらいなんだけどなあ。
なにせ原作がTVアニメですので、勿論アニメ作品の影響は随所に感じられるのですが、現在のアニメの現場ではあそこまで徹底して青臭いものを作るのは難しいのではないかと思います。ちなみに後に知ったことですが、CASSHERNの脚本には私が同じくその青臭さをこよなく愛するアニメ「交響詩篇エウレカセブン」の佐藤大さんと菅正太郎さんが参加していらっしゃいます。
CASSHERNほど徹底していなくても、妙に青臭いところは00にもあるので、もし水島監督があの映画を見ていらっしゃって、好感を持っていらっしゃるなら嬉しいな、という妄想でした。
2008年07月26日
CDドラマSP 機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー
ちょり〜っす!
昨日00のドラマCDが届いて、早速感想を二次サイトの雑記の方に書いたんですが、読み返してみたらカプ萌えっぽい事は殆ど書いてないし、こちらに書いても構わない内容だったかな?と思ったので、少ないカプ萌え部分を削ってwこちらにも転載する事にしました。折角沢山書いたし。
ちなみに今日はDVD最終巻が届きましたので最終回感想をこれから書きます。
面白かったです!最初から最後まで笑いっ放しでした。
煽り文句やNewtypeの紹介記事から、発売前には女子向けのネタばかりが話題になっていましたが、作中でもR35と言っていた通り、女子向けというより色んな意味で大人向けのような気がしました。
女子向けネタ、ピンクネタ、中の人ネタ、そしてR35ネタwのバランスがすごく良くて、黒田さんはさすが数々のギャグドラマCDで名を馳せただけあって手馴れてらっしゃるな〜と思いました。
具体的なネタバレは一応追記にしておきますね。
続きを読む2008年07月06日
何故アニメキャラは「許す」ことを強要されるのか
ずっと更新を休んでいて、00最終回の感想もまだ上げられていない状態でこういう記事を上げるのはどうかと思ったんですが、今日見たコードギアスの事を考えていたらどんどん胃が痛くなってきたので、出来るだけ手短に。
SEEDのフレイたんバッシングの時からず〜〜〜〜〜っと引っかかってるんですけど、なんで最近のアニメのキャラは誰かを、特に主人公を憎み続ける事を許されないんですかね?
世の中殺伐としているんでアニメの中でまで憎悪の感情なんか見たくないよ、という事ならば、心が洗われるようなほのぼのストーリーが世を席巻していてもいい筈ですが、そうじゃないですよね。寧ろ女の子が突然おかしくなって刃物振り回すようなエグい作品がやたら増え、また持ち上げられてますよね。ヤンデレとか言って。
にも関わらず、主人公に対して憎悪の感情を剥き出しにするキャラはやたら叩かれるし、また、作品中でも強引に許しを迫られる事が多いです。何故なんでしょう?
私、セーラームーンの月野うさぎちゃん大好きだし、許しが全てを救う的な展開大好きな筈なんですよ。
でもいまだにフレイたんがあそこまで叩かれたのが納得いかないし、また、スザクはルルーシュを許すべきだと言う人の言うことがさっぱり理解出来ない。
フィクションの中の人物にだって、誰かを憎む権利は与えられてもいいと思うんですが。また逆に、主人公だったら、誰かに憎まれ続けたままでも生きていく逞しさが欲しいです。
また、許しを描きたいのであれば尚更、そこに至るまでの憎悪を誠実に描かないと、許しの尊さも伝わらないと思います。
少なくともセーラームーンは許しに伴なうリスクは描いてましたよ!うさぎちゃん1年に一度は必ず死にかけてたんだからw
展開に困ったら、とりあえず女性キャラを使ってえげつない展開を見せて盛り上げればいいや、というのはSEEDやギアスに限らずサンライズの悪しき伝統だと私は思っていて、それってやっぱり富野さんの影響なのかなと思うんですが、でも、富野さんはエグい展開そのものが描きたかった訳ではなく、それを使って人間の情念を描きたかったのだと思うんですよ。だから、情念をまともに描く気がないのにエグい展開を好む作品を見ると本当にげんなりするし、富野さんにも失礼だと思うんです。
どうも最近、作り手の腹の中を見せたくないのか、情念を描く事から逃げているのが露骨な作品が増えたように思えて残念です。
2008年03月29日
機動戦士ガンダム00 第24話 終わりなき詩
最終回の前の回を見た直後の気分というのは、何とも独特なものがあります。勿論最終回への期待もあるのだけれど、好きな作品であればあるほど、残りの尺と伏線を計算してしまって、あああれも入らないこれも入らないと余計な心配ばかりしてしまう。
2年前のマイスター達の出会いから始まった今回。
せっちゃんだけは幼く描いてあったものの、流石に他のキャラのデザインを用意したり衣装を変えたりするスケジュールの余裕はもう無かったのでしょうね。実は今回、某演出家さんの日記で制作状況をおっかけていたので、私の最大の心配は内容云々以前に「無事納品出来るのか」でした。とにかく無事放映されて良かったです。……でも出来れば、回想シーンだけでもDVDでは手直し入れて欲しいなあ。どんどん欲深くなって困りますw
予告から大方予想されていた通り、刹那に八つ当たりしてしまったティエリア。しんどいなあ。
11話から成長していないように見えますけれど、彼は寧ろ、ようやく成長のスタートラインに立った所なのではないかと考えます。彼に関しては2期でどういう風に動くのか微塵も予想がつかないので逆に楽しみです。
余談ですが今回の彼の退場の仕方は、ナドレの顔と手足がもげただけなんで、生死不明扱いにも入らないと私は考えています。
自室でハロの戦闘記録を見てロックオンがアリーと対峙した事を知った刹那が回想したのが、よりによって「それは神への冒涜だ」と言った昔の仲間だったので、思わず、「せっちゃん、変なスイッチ入れちゃ駄目〜!!」と叫んでしまったんですが、彼の思考はそこから思わぬ方向に着地しました。ヒントをくれたラッセさん有難う。刹那は元々生への執着自体は持っている子だと思うんですが、それを自分で肯定する為にはここまで思考をうねうねさせる必要があるというのは、つくづく難儀な子です。
しかしここで「ロックオンが死んだのは(アリーの情報を与えた)自分のせいだ」とは絶対に考えないのが刹那らしい。私はそれが刹那の個性なんだからそれでいいんだと思ってるんですが、沢山の人に共感を持たれる主人公かどうか、というと難しいのかな。
思いがけないと言えばここに来てフェルトとの最年少組同士の会話があった事、そして刹那に「ロックオンのそばにいてやれ」とハロに言う情緒があったのには驚かされました。元々刹那は情緒自体は普通にあって、それを表現するのが下手な子だと思いますけれど。彼にとっては死が間近すぎて「死者を悼む」という行為は難しいものかもしれないと勝手に考えていたのでじーんと来ました。
フェルトの「ロックオンへ(日本語)」は私も反応に困りましたけれど、あれも画面上の自然さよりも、声優さんの感情移入というかロックオンの死を悼む気持ちを優先させたと言う事なのかな。
アレルヤに関しては、私ちょっとややこしく考えすぎていたというか、最近00では二次創作をやるかもしれないと考えているので、いつの間にか二次用のマイ設定と本編のマイ解釈がごっちゃになって、自分で訳判らなくなっていたみたいで、今回も視聴後しばらく混乱していました。あと、彼の扱いには荒熊親子の運命が直結しているので、余計に冷静に見れないという事もあります。
とにかくちょっと頭を冷やして、よりシンプルに見てみよう、と心がけて改めて見てみると、アレルヤ=ハレルヤなのだから「ハレルヤが出現している」という事自体が、アレルヤの心理描写だと考えてもいいのかな?つまり色々あるけど少なくとも現時点では「生きたい」という意志がアレルヤの中で最優先であると。
この大詰めにきて、皆ややこしい事言う余裕が無くなってきて、とにかく生きよう、生き残ろう!という方向に向かっているのは非常に好ましかったです。
生きたいという人間の意志が描かれない作品では、死の描写もまた軽いものになってしまいますから。
モレノさんの死の描写は、あれは「ロックオンがもしおとなしく治療カプセルに入っていたとしても彼の命はありませんでした」という描写でもありますよね。容赦ないなぁ。
私クリス大好きだったんですよ。
彼女は6話の少ない描写のみで「ちゃらんぽらんに見えるけれど実はしっかりしているお姉さん気質の子」というキャラ立てがきっちり成されていて、いっぺんに好きになりました。
あのお買い物は、フェルトが最初「黄緑の無地の超ロングスカート」というちょっと有り得ない服を着ていたので、彼女のファッションセンスを見かねて連れ出してやったのに違いない、と思っていたんですが、同意見の方をこれまで見かけなくて。……こんな形で証明されてもうれしくないよー!!
でも彼女は私が思っていたのよりはるかにしっかりした子でした。リヒが庇って……云々はネタバレそのまんまだったんだけど、その後クリスがリヒにちゃんとした言葉を返せるとは思ってなかったです。しかも自分の負傷は隠して……。
フェルトをコンテナに避難させる所といい、こんなに尺を取って丁寧に描写してくれるとは思っていませんでした。スタッフの皆さん有難う。
ぶっちゃけ、彼女はあの最期の瞬間にも、ソレスタの理念とか世界を変える云々という事に対して確固たる考えは持ってなかったと思うんですよ。だからあれは自分を庇ってくれた、目に見えない大きな傷をずっと抱えていたリヒティに捧げる言葉であり、生き残って前に進んで欲しいフェルトに対する餞の言葉だったのだと思います。
身も蓋も無い事を言うと、クリスみたいな「明るくて賑やかし担当、尚且つ状況や設定の説明にも役立つ役職」な女の子はリアル路線ロボットアニメには不可欠だと思うので、多分2期で彼女の穴埋めにあたる新キャラが出てくるんだろうなと思います。私は00の女の子皆好きなので多分その子も好きになるとは思うけど、でもきっと、その子が出てきた時に、改めてクリスを喪った寂しさが身に染みるのでしょう。
プトレマイオスクルーの描写の少なさについては00に肯定的な方の中でも否定意見をよく見るのですが、私は今回を見て少なくともリヒティに関しては描写が少なかった事が逆に効果的に使われていたように感じました。へらへらして一番何を考えているのか判らなかった彼が、文字通り皮一枚剥いでみたら思いもかけないものを抱えていた、というのが、余計に彼がこれまでの人生で背負っていたものの重さ辛さを想像させたと思うのです。
アレハンドロさんは何と言うか凄いですね。これだけ重くて辛い展開の中でも、彼とあのキンキラモビルアーマーが映った途端に漏れなく噴出してしまう。まさかあの「謎のグラス持ってる人」がここまで笑わさせてくれるキャラになるとは。既に、1期をとにかくまとめなきゃいけないから、というお話の都合すらも突き抜けたキャラになってしまった感があります。モビルアーマーのデザインも、1機だけ永井豪風というか随分思い切ったデザインで度肝を抜かれました。
ティエリアとコーラの戦闘シーンで、「ほらやっぱりコーラは『幸福の女神に愛されているキャラ』なんだよ…」と口に出した瞬間にあんな事になってしまったので呆然。
あれは流石にやばいですかね。爆煙じゃなくて光ってたからなあ。閃光の方がガンダム的には死亡率高い印象。でも、コーラは、コーラだけは、この話の中でどんな無茶な生還をしても許されるキャラだと思うので、なんとか生きていて欲しいです。
上にも書いた通り、あれも入らないこれも入らないと最終回への不安ばかり募る中でも、これまでの24話に対して、あそこを削ればよかったとかここは要らなかったとは全く思いません。改めて、私は心底からこの作品が好きなのだと思います。
機動戦士ガンダム00 第23話 世界を止めて
23話は間違いなくこれまでの00の中で最高傑作でした。
脚本は勿論、作画も、声優さんの演技も全て突き抜けていましたが、中でも絵コンテ&演出が素晴らしく、終盤には震えがくるようなレイアウトのカットが散見されました。地球の右側をロックオンがゆっくりと落ちていく図、ロックオンのバイザーに流星のようにエクシアが映りこむカット、そしてなんと言っても地球を標的に見立てたロックオンの手……。
今回の絵コンテ&演出は助監督のお一人長崎健司さん、水島監督の前作「大江戸ロケット」でも一座副頭取(副監督)を担当していらっしゃいました。00では途中からの参加となりましたが、先の担当回18話も良かったですし、2期では是非最初から参加して頂きたいです。
まずは各キャラクターの描写から。
今回ついにティエリアの一人称が「私」になっていましたが、あんな男前な喋り方の「私」なら大歓迎です。
アレルヤは、他のキャラとの会話も戦闘での活躍もありましたが、先の2話よりも寧ろ話の主流から彼を隔離しようという意図がはっきり浮き出ていたように思います。やはり彼の物語の流れは主流とは別に存在しているのでしょうか?あからさまに怪しいハレルヤの「脳量子波は俺が遮断してやったぜ」といい、次回が怖くてたまりません。
それはそうとソーマがアレルヤの識別番号を呼んだのには驚きました。それだけ先日逮捕された研究員さんの捜査が進んだという事なんでしょうけれど、ソーマのアレルヤに対する個人的な関心がより深まったという描写でもあると思います。
最初の方で、ラッセがソレスタルビーイングに対する自らの考えを刹那に話していました。これは今回の中でもとても重要なエピソードだったと思います。
ソレスタの中でもロックオンに年齢も兄貴分的な性格も近い彼が、後半明らかにされるロックオンの本音とは全く違う考えを持っている、という事は、ソレスタルビーイングに対するメンバーそれぞれの考え方は実の所バラバラだという事を表わしているからです。そしてヴェーダから解き放たれた今、彼らはそのバラバラな各自の考えを剥き出しにして繋ぎ合わせて道を探していくしかないのです。
流れ上、どうしてもロックオンの影に隠れてしまいますし複雑な気持ちもあるのですけれど、ダリルの散り様も格好良かったです。フラッグファイターとしての誇りを叫んで死んだ彼の姿はどこかハワードに似ていました。
その命をもって敵の弱点を味方に教えて散る、というのは凄い燃えシチュエーションの筈なのに、教えた相手が彼の尊敬するグラハムではなく、ハワードの仇スローネツヴァイを操るアリーだとはなんと言う皮肉!
これでついにグラハムの周囲に残った名前のあるキャラはビリーだけになってしまいました。今回は出番も無く、影が薄まったように見えて、グラハムの負うものはどんどん膨らんでいます。終盤、主人公として、背中に荷物を載せられまくっている刹那と対比になっているのだとすれば、2期で刹那と最終的に対峙するのはグラハムなのかなーという気がしてきましたが、これはまだ決め付けるには時期尚早ですね。
予告でアレハンドロさんがけったいな格好していらっしゃいましたね。本編から予告までガクガク震えながら見ていたのに、あそこだけ思わず吹き出してしまいました。流石です。
流石と言えばコーラも、今回の雰囲気の中であの吹っ飛び方は素晴らしい!強運の女神に愛された彼の代わりに犠牲になるかと思われたカティ大佐もよりによってアリーに助けられてご無事でしたし、ここまで来たら、なんとか2人揃って1期を乗り切って欲しいです。
最近、「悪い事はなんでもやってくれる便利キャラ」化していたアリーが、前回辺りから刹那に、そしてマイスターに「お前もただの人殺し」と問い掛けるキャラとして、原点に戻ってきました。今は純粋な戦闘狂に見える彼も、今回の台詞からすると、KPSA時代はまだ傭兵ではなく、普通の?隣国やAEUに反感を持つテロリストだったのでしょうか?
さて、今回の主役ロックオンについてです。
なんと言っても三木さんの演技が凄まじかった。
普段は大人ぶっているロックオンが、アリーと戦う内にもの凄い勢いで若返っていくんですね。19話でも感じた事ですが、三木さんのこんなに「若さ」を前面に出した演技を聞くのは実に12年ぶり、私が彼のお名前を憶えた「天空のエスカフローネ」のアレンさん以来かもしれません。声が甘いだけに、若さと言っても甘い若さではなく、未熟さゆえの、焦りや苦さがより強調されているように感じます。
いつも何をやっても上手い役者さんですが、19話と今回の演技からは特に役への思い入れというか鬼気迫るものを感じました。
三木さんの演技が若返っていくだけでなく、シナリオ上も演出も、ロックオンを覆っていたものがどんどん剥がされていって、最期に「ソレスタルビーイングのガンダムマイスター、ロックオン・ストラトス」から「家族の復讐を誓った青年ニール・ディランディ」に戻って死んでいったのが凄く凄く良かったです。(良かったっていうのは不謹慎な言い方かもしれませんが他に言葉が見つからない)
「ライルの生きる世界」を変えたかった、それもきっと間違いなく本当の事。だけど彼は地球に伸ばした手を最後に引き金の形に変えた。家族を奪った世界を否定したテロリストの青年は、その世界から拒絶され、弾き出されて逝ってしまった。
5話で沙慈とルイスが眺めた地球はあんなに近くて大きくて、彼らの未来の象徴のように輝いていたのに、ロックオンの見た地球の遠い事!
この為にわざわざ舞台をラグランジュ1に設定したのかよ!と感嘆することしきりでした。
それにしても水島監督の「お兄ちゃん」描写に対する執着は凄まじいですね。
アニメ版「鋼の錬金術師」と「大江戸ロケット」そして00を続けて見ると、「お兄ちゃんたるもの、かくあるべし!!」という声が聞こえてくるよう。しかし決して完璧な兄が描かれる訳では無い所がミソです。「長男横暴!!」という弟達の叫びも必ずセットになっています。ハガレンと大江戸はシリーズ構成も同じ會川昇さんだったので、お2人どっちの趣味なのかとずーっと気になっていたのですけれど、00を見る限りこれはもう間違いなく監督の主張ですね。いつか何処かのインタビューで「監督のお兄さんはどんな方なんですか?」と聞いてみて欲しいです。
今回の「ライルの生きる世界を……」てのも、酷い言い方をしてしまえば、ライルにしてみりゃ余計なお世話だと思うんですよ。(勝手にライルは弟だと決め付けてますけどw)
最後の最後まで、余計なお節介と愛をばら撒いて、自分は残された者の事なんか振り返りもせずに行ってしまった。優しくて傲慢で自分勝手で、24歳の若造の素顔が晒されても、いやだからこそ、彼は間違いなくマイスターのお兄ちゃんでした。
だからこそ残された年少組にはその退場があまりに重く辛い。
19話があんなに良い雰囲気でまとまった話だったのに、ある意味全部ご破産というかティエリアと刹那にとっては恐ろしく皮肉な流れになってしまいました。ティエリアに「これが人間か」と前へ向かっていく人間の強さを見せ付けた筈なのに、これもまた人間であるが故の、過去に縛られた死を見せ付け、刹那がアリーの名前を告げた事が結果としてロックオンの死に繋がり、「ソレスタルビーイングのガンダムマイスターとして戦う」と誓った相手が世界云々の理屈を放り投げて逝ってしまった。
特に刹那にとっては、あまりにも惨い展開で、一体どこまでこの主人公に負わせた荷物を増やす気だこのスタッフは、とおののくばかりです。
ハロの声が響きつづける演出はなんというか反則ですよね。00のハロは本当にスタッフに愛されていると思います。
ここ数話、ロックオンを巡る人間関係の混線で明らかに視聴者を煽っていたのに、最後に美味しい所全部ハロに持っていかせるんだもんなあ。
ハロは今後フェルトに受け継がれるのでしょうか。……だとするとひょっとして、8話での「悪いな、お別れだ」「ハロ……」というやりとりが書かれた時にはすでに決まっていたのかも。うわー……。
それにしても今回のキャラ作画監督が大貫健一さんで良かったです。
全体に良かったし、ロックオンが美しかったのは言うまでも無いんですけれど、最後の刹那の泣き顔がもの凄かった。
19話で思いもかけず刹那の笑顔を見る事が出来て、じゃあ次は泣き顔かな、と思いつつ、泣き顔は難しいだろ、大丈夫かな、と心配していたんですよ。刹那の感情表現に関してはとにかく「いままでにない、普通じゃない」という事に注意を払ってあるので、笑顔は別にひねる必要ないだろうけれど、泣き顔は普通の泣き顔じゃまずいだろ、と。
心配ご無用でした。大貫さんの絵って、上手いだけじゃなくて何と言うか情があるんですよね。そしてご自身もキャラデザもされるし漫画も描かれるからか、ここぞ!というタイミングを決して逃さずここぞ!という絵を出してこられる。
あの刹那の顔は、私ずっと忘れられないと思います。
大好きなエンディングも、今回ばかりは見たくなかったです。「有り得ない光景」の美しさが余計にしんどくて。三木さんのテロップが他のマイスターと一行間を置いて書かれている事には他所様の感想を読むまで気付かなかったのですが、確認してみてあらためて愕然としました。
今回の演技が素晴らしかっただけに、2期でおそらく出てくるであろうライルの声は、三木さんであって欲しいような欲しくないような……。
2008年03月28日
DARKER THAN BLACK 黒の契約者 26話
桜の花の満開の下
DARKER THAN BLACKのDVDもいよいよこれが最終巻。昨日Amazonから届いたので、早速TV未放映の26話「桜の花の満開の下」だけ見ました。
26話と言っても本編最終回の続きではなく、本編の時間軸での位置もはっきりしない(14話よりは後であろうことは判る)いわば番外編です。
まだ発売から間もないので具体的な内容は描きませんが、これが何ともチャーミングな、愛嬌のある一編で、あーやっぱこの作品好きだわーと温かい気持ちに浸る事が出来ました。かなーり思い切ったギャグ編なんですけれど、でも元々この作品にはこれくらいの揺れ幅は許容出来る懐の広さがあると思うのです。
作画がこの作品にしては微妙に乱れ気味なのは、メインスタッフ皆もう次のソウルイーターに入っているからしょうがなかったのかな。でも見せ場のアップはヘイさんも銀ちゃんもちゃんと気合入っていて大変めんこかったですよ。
さんざん笑って笑って、最後にはちょびっとだけ切なさが後味に残る、タイトルに相応しいお話でした。
……但し、DVD初見組の方は決して最終回から連続でご覧にならない事をお勧めします!その場合多分余韻が台無しですw
4月から00がお休みの半年間、2007年春アニメの感想を書いていこうと思っているので、DTB全体の感想はその時にまた改めて書きます。
お陰で気持ちがだいぶ浮上しましたので、今から00の書きかけ感想2話分、最終回見るまでに書き上げます。
2008年03月15日
23話感想取り急ぎ
すみません、後でこの記事とは別にチャレンジはするつもりですが、今回はまともな感想は書けないかも知れません。
この年齢になってアニメキャラの死にこんなに取り乱すなんて恥ずかしいと思いつつ、もう1時間近く経つのに動悸が治まりません。(フレイの時はなにせネタバレが早かったので、もの凄く落ち込んで長期間引き摺ったけれどあまり取り乱しはしませんでした)
夫が呆れた目でこっちを見ています。だって先週の予告で死亡フラグ思いっきり立ってたじゃん、とか、ロックオンはリュウ・ホセだったんだね、とかクールに言ってます。
そりゃあ私だってNewtypeの見開きイラスト見た時にはうわこりゃマジで兄貴やべぇと思いましたよ。でも、汚れた大人なので、00が始まった時から、「商業上の理由でマイスターは4人とも2期に続投に決まってる、一期ラストでは生死不明や重傷はあっても死亡確定だけは有り得ない」って決め付けてたんです……。
ロックオンの馬鹿バカバカバカ。あんたがいなくなったら誰がせっちゃんの髪を切ってくれるの。誰がアレルヤのボケに突っ込んでくれるの。誰がティエリアの強がりに気付いてくれるの。
誰かお願い嘘だと言って。それが駄目ならよその世界からセーフティーシャッター持って来て!
2008年03月14日
トリニティ兄妹について考えてみた
22話感想文を読み返したら、トリニティ兄妹について書き足りないような気がして、それからず〜っと考えているんですけれど、考えれば考える程混乱してきて@@←こんなんなってます。
何度書き直しても長くなるばっかりでまとまりませんので、少しでも短くなるように箇条書きにしてみます。
- しつこいけど22話の演出は本当に良かった
- 演出が良くて、感情を揺さぶられたからこその混乱だと思うんですよね。
22話感想に書き損ねたけど、「肉食べたい」「スィーツ食べたい」「レーションが残り少ない」という前半の会話は、ひもじさ、というとても感情移入しやすい要素を使ってあってすごく良かったです。これまで彼等に特に思い入れの無かった私にも、滅びを間近にした哀れさがダイレクトに伝わりました。後半の兄2人の死の描写も、あっさりした演出が逆に物悲しさを強調していたと思います。 - ヨハン兄ちゃんすまんかった
- 今回私のヨハンに対する見方が120度くらい変わりました。
そもそも、私はこれまでトリニティの事をあまり兄妹としては捉えていなかったんですよ(二次創作の兄妹ものは楽しく拝見していますがそれとこれとは別)。見た目の事もあるし、デザインベイビーという設定も知っていたし、ミハエルのシスコンがいかにも刷り込まれた設定っぽい不自然な過剰さをもって描かれていた事もあるけれど、一番の理由はヨハンがまともなお兄ちゃんには見えなかったことです。
ヨハンの描写についてよく言われていた事で、彼は下2人がやばい事をし終わるまでは絶対に止めないし叱らない、というのがあったじゃないですか。彼が本当にちゃんとしたお兄ちゃんだったらそれじゃ駄目な訳ですよ。
顕著なのがネーナの民間人虐殺の所。あのシーン、ミハエルは本当にネーナのお粗末な言い訳を信じているように見えたけれど、ヨハンはそうは見えなかったので、私は「どうでもいい」んだなと解釈しました。民間人が死のうがどうでもいいし、ネーナが変な事やっても任務に支障が出なければどうでもいいし、彼にとっては兄妹設定そのものが任務をスムーズに進める為のものなので、形だけお兄ちゃんっぽく取り繕っていればそれでいいんだな、みたいな。
また演じる小西克幸さんが上手くてね、冷酷さも無いけど温かみも無い全くニュートラルな演技をしていらっしゃったので、私にはそれが空虚さに感じられてすごく怖かったのです。
しかし21話で逃避行を始めてからのヨハンは違いました。弟妹を連れて生き延びる為に必死で……でも何も出来ませんでした。王留美には結局気を持たされただけ、自分達に指示を出していたラグナの死も、殺したアリーから告げられるまで知る事すら出来ず。
そしてミハエルが撃たれてから自分が殺されるまでのヨハンの声には激情と無念さが溢れていて、ここでようやく私は、ヨハンのポンコツ具合というか「まだ人間に成れてない」度は実は下2人と大して変わらないのではないか、彼はちゃんとしたお兄ちゃんをやる気がないのではなく、精一杯お兄ちゃんをやっているつもりでも能力がおっついていなかっただけではなかったのか、と考えるに至ったのです。
ヨハン兄ちゃん、誤解していて悪かった。君はちゃんとしたお兄ちゃんでは無かったかもしれないが確かにお兄ちゃんだった。
……あー、もしかしたらその辺のアンバランスさを表わす為の半ズボンだったのかなー。 - ネーナこれからどうなるの
- ネーナはこれからの扱いがものすごく難しいキャラになったと思います。
今から3話の間にあっけなく死んでしまうのなら、兄2人が死んだ時に同時に死ななかった意味が分からないよ、という事になってしまいかねない。かと言って、これまでやってしまった事が事だけに、ここから痛みを知って急成長、という方向に持って行くのも、よっぽど上手くやらないと安っぽくなりそう。個人的に一番勘弁して欲しいのは、一人ぼっちで生活能力も無くて、これでもかこれでもかと酷い目にあって「罪の報いを受ける」役割、というパターンです。もし彼女ひとりに集中してその役を振ってしまったら、00のこれまでのストーリーは何だったのよということになってしまう。
私がネーナのこれからの扱いについてこれだけ心配しているのは、彼女は……というかトリニティは、実の所4人のマイスターとほとんど変わりが無い存在だからです。
マイスターズも所詮はテロリストに過ぎず、民間人への攻撃はしていないと言ったって、60数回も武力介入してりゃ絶対に流れ弾に当たって死んだ民間人もいる筈なんですよ。それでも私が18話ラストで、トリニティに対し憤慨するせっちゃんを応援する気持ちになれたのは、勿論ルイスの件もありますが、それまで積み上げられてきた描写によって、既にマイスターズに感情移入していたからに他なりません。逆に言えば感情移入を除外すれば紙一重しか違いは無いんです。
もう一つ、00のストーリーの最大の特徴は、主人公刹那が加害者の立場からスタートしている所にあると私は解釈しています。そして今の所、その試みは失敗していない、刹那は自分はけして赦されない罪人であるという事実を精一杯背負って生きている人間として描かれていると思っています。
つまり、ネーナが今後ソレスタルビーイングの一員であるという面を強調して描かれるにしても、一般人を虐殺した罪人としての面を強調して描かれるにしても、彼女の扱いを一歩間違えると、それは主人公達の描写に跳ね返ってきて、全体のストーリーそのものを崩しかねないと怖れているのです。
……長々と書いてきましたけれど、ようやくAmazonから届いたアニメージュ今月号の水島監督のインタビュー読んだら、この件に関してはあまり心配し過ぎなくても大丈夫かなーという気がして少し落ち着いてきました。前にも書いた通り、水島監督のインタビューは内容に一貫性があって理路整然としているので、読むと安心出来ます。 - ここから始まる?
- ミハエルが撃たれた後、ネーナに逃げろと叫ぶ小西さんの演技も良かったけどそれを受ける釘宮さんの演技も凄く良くて、「はいっ」て答える声が全くこれまでと違いました。
もしかしたらミハエルが撃たれたあの瞬間に、刷り込まれた設定だった兄妹関係が、ネーナの中で何か違うものになったのかもしれない。
00ではキャラのルーツが凄く大切にされていますけれど、出自の設定よりも、物心ついた後に誰と出会いどんな経験をしてきたかという事の方に重きが置いてあるんですよね(それが全く描写されないティエリアの謎を含め)。だからトリニティ兄妹も、作られた人間である、という事よりも、作られた人間だからこれまで人間としての経験を積んできていない、という事の方が重要なんだと思うんですよ。
だとすると、これまでは物語を引っ掻き回す便利なツールだったネーナの、彼女自身の物語の起点は、兄2人を目の前で喪い放り出されたこの時点に置いてあるのかも?
2008年03月10日
機動戦記ガンダム00第22話 トランザム
今回はなんというか、展開は色々あったのだけれどキャラクターの内面に対して妄想を膨らませる余地があまり無い内容で、私の妄想的にはちょっと一休みみたいな内容でした。
代わりに次回以降に向けての嫌〜な溜めとか、色々な意味で不安になる要素がてんこ盛りで出てきたので、主役機パワーアップ回に相応しいボリュームのある内容だったのにも関わらず、ちょっとテンションが下がってしまいました。
泣いても笑っても1期最後まで残り3話、期待も膨らむけれど不安も膨らんでしまう時期です。
美人女医登場の夢は幻と消えた
この1週間話題を攫っていたロックオンがあまりに元気過ぎて噴き出しました。
例によって、今回の放送直前に、眼帯をはめるらしいってネタバレをうっかり見てしまったんですけれど、目の怪我だけで済んでいるにしても今回は絶対安静で1回お休みとかだと思っていましたよ……。目の治療に関しては、ポットに入る機会が失われて結局治療し損なう気配がプンプンしていますが、果たしてどうなるんでしょうか。2期であのそっくりさんが再び出てくるのであれば、顔が全く同じの方がインパクトあるので治しておいた方がいいように思うし、隻眼のスナイパーとして奮戦する兄貴と寄り添うハロって言うのもそれはそれで燃えるし……。
大怪我してハイになっているのか、今回やたら沢山喋っていたので、今回はロックオンの人として良い所と駄目な所が存分に描かれていたと思います。
フェルトが呟いていた通り、彼は誰にでも優しい。他人に優しくする事で自分を支えているタイプなので、自分が干渉した後の相手の事まではあまり見えていないんですよねー。
刹那の事を引き合いに出してティエリアに発破をかけたのは判ります。ああしか言いようが無かったと思うし、実際ティエリアは力付けられていました。でも暴走小僧せっちゃんを焚き付けちゃ駄目だろ!!
ここからちょっと酷い言い方しますが、今回のロックオンはもう完全に最後の花火咲かせようぜモードに入っているようにしか見えないです。スメラギさんは、トレミーが3週間保つ保証なんて無いと考えた上でそれでもロックオンをポットに入れて、いざという時にはポットごと脱出させるつもりだったんだろうけれど、彼は繰り返しますが周囲に干渉する事で自分を支えている人なので、もしポットに入っている間に他のメンバーが全滅でもしたら気が狂うと思います。それよりは皆と一緒に死にたいっていう風に見えてしまう。
まあ、こんな穿った見方をしなくても、刹那とは19話でのやりとりがありましたから、自分が思うように動けなくなった今、刹那の後押しをしてやりたい、彼の進む先が見てみたいと思うのも無理は無いんですけれどね。
ティエリアがもの凄い勢いでしおらしくなっていて驚きました。声からして可愛くなっちゃって、毎度ながら声優さんて凄い。
でもでも、私はピンクのカーディガンなんて着ているくせに一人称が「俺」で、男前なヒーローボイスで「破砕する!」とか「万死に値する!」とか叫んでいる彼が好きだったので、出来れば戻って欲しいです……無理かな?w
フェルトは文句無しに可愛かったです。ここから奮起してくれてもいいし、少女の淡い初恋ははかなく消えた、でも可哀想だけど萌えます。
あとこの一連の、ブリッジでのフェルト不在から彼女がティエリアの正体について疑念を持つまでの流れは、明らかに次回以降に向けての段取りですけれど、やっつけ感が無くてとても自然で良かったです。今回の絵コンテは助監督の北村真咲さん。北村さんの担当回は安心して見られる気がします。前々から書いている細部の粗は、脚本だけでなくコンテの良し悪しに左右されている部分も大きいのかな。
JNNのカメラは世界どこでも突撃取材
先週幻影マリナさんが出た時点で、これはもう本物は1期最終回まで見れないかもしれない、と覚悟していたので、本物が見れて嬉しかったです。しかもせっちゃんの事心配してくれているし。
そして今回私の気分が沈んでしまった最大の理由。
暗い部屋でテレビを見つめる沙慈くんの呟きの衝撃は大きかったです。
確かに、短期間にあれだけの経験をすれば、病んでしまって当たり前だと思います。でも、沙慈くんは普段はおっとりしているけれどいざという時にはしっかりした子だという描写がこれまで丹念に積み上げられてきたので、彼なら大丈夫、道に迷う事は無い筈だと思いたかったのです。
戦争やテロの被害をきっかけに道を踏み外してしまった人間はこの物語には他に沢山います。沙慈くんには彼らと同じ轍を踏んで欲しくないのです。恨みを抱えたままで構わないから前を向いて生きて欲しい。そうでなければルイスがあまりに不憫すぎます。
人革連コンビは混迷を深めて来た物語の中で貴重な癒し成分です。中佐の指揮は相変わらずカッコ良いし、すっかり熱血美少女パイロットと化したソーマたんを見ていると頬が緩みます。
エクシアはやっぱり忍者だった!
前回あんなに弱っていた刹那が今回はなんだか安定していました。自分の、ガンダムの存在意義に付いての苦悩は続いているのだけれど、彼の場合「悩む=ぶれる」ではない所が面白いです。……でも正直、前回自分の叫びにガンダムが答えてくれたんだと勘違いして元気が出たみたいにも見えますw
アレルヤは正論を言っているのに聞き入れて貰えず可哀想でした。
前回感想で彼について書いたことは、4日間くらいで練った急仕立てだったので、今回の内容次第では見当違いでした!と書かなきゃと覚悟しておりましたが、彼は今回もトレミー共同体を守る事を最優先に発言していたので、取り敢えず今回での訂正は免れましたw
前回の書き方だと誤解されそうですが、彼が個よりも集団を優先する事は決して悪い事ばかりではありません。集団には彼のような人物も必要ですし、殺伐とした序盤のマイスターズの中で、彼のヘンテコだけど温かみのあるキャラにどれだけトレミークルーも我々視聴者も救われた事か。
上に貼っている、今月発売のアニメディアの表紙絵を見て、そう言えばアレルヤって外見だけならマッチョの上にすんごいクールビューティーなんだよなー、まさかこんなお花ちゃんキャラだなんて放送前は考えもしなかったんだよなー、と久々に思い出しましたw
ラッセさんは初回から折に触れ、ミソッカスのせっちゃんを気にかける発言をしたりして頼り甲斐のある人柄をうかがわせていましたが、前回から出番が急増しても変わらず感じのいい人です。ロックオンを止めてくれてほっとしました。ロックオンと違って、この人はようやく自分の武装を手に入れたばかりで気分も高揚しているし、滅びを身近に感じてはいないので、本気で生きて帰るつもりでせっちゃんへの同行を申し出てくれたのだと思います。
アリーはなんと言うか完全に反則キャラですね。最近は1期終局に向けてかなり強引な展開が増えていますが、彼が絡んでいるとどんな無茶でも許せてしまいます。藤原さんのノリノリの演技に支えられている部分が大きいのでしょう。どうかこのまま彼には悪の中の悪を貫いて欲しいです。
彼がイナクトのコクピットから降りてきて、トリニティ兄弟に話し掛けながらミハエルをさくっと殺し、さらにヨハンに足払いを掛けるシーンは不謹慎ですが流れるような演出が素晴らしかったです。その後のヨハンの今際の際のシーンも、目がまるで泣いているように揺れている所で留めた所が上品で良かったです。あれで涙が描かれていたら私は引いていたと思います。
トリニティ3兄妹に関しては、登場した時に「これは絵に描いたような『昔のサンライズのロボットアニメの2クール目に投入された色物敵キャラ』だなあ、懐かしいなあ」と思ったので、その時点で1期のうちに3人揃って退場するんだろうな、と決め付けてしまい、そのせいで私は嫌悪感も持たなかった代わりに思い入れも出来なかったのです。
だから今回ネーナだけが助かったのには驚きました。王留美は当てにならないし、生活能力があるようにも見えないし、ネーナは取り敢えずこの後どうするんでしょうか。物語上の今後の彼女の役割もさっぱり読めません。
トランザムモードはあまりにも凄かったので笑ってしまいました。
パワーアップしてまず見せるのが分身の術て……思えば初回放送中、前期オープニングのエクシアの側転を見て、私は大興奮して「忍者だよ!忍者ガンダムって新しくない!?」と横の夫に話し掛けていたものでした。しかしその後特に忍者っぽい動きを見せてくれる事が無かったのでちょっと残念だったのですが、まさかこんな形で期待に応えてくれるとは思いませんでしたw
機体のパワーアップの方が目立ちますけれど、過去のイナクトに乗ったアリーとの戦闘と、今回のスローネに乗ったアリーとの戦闘を見比べると、刹那のパイロットとしての技能も成長していますよね?
世界は変わらなければならない……本当に?
今回、悪の中の悪アリーも、突き進む主人公せっちゃんも押しのけて、圧倒的に、イオリア=シュヘンベルグおじいちゃんがカッコ良かったです。なんか30年前のアニメに出てくる正義の博士キャラみたいでした。
彼にまつわる今回の話の流れは思いっきり予想外でした。ここ3話でアレハンドロさんがもの凄い勢いで小物化していったので、今回辺りで「ふはははは、真の巨悪はわしの方じゃったのじゃー」みたいな感じでアレハンさんより恐ろしいヴェーダの計画みたいなのが現れて、そのまま1期は破滅に突き進み、実はイオリアの真の目的は更に別なとこにあったのかもよ?と投げかけて2期まで引っ張って、2期で本当の真の目的が出てきて、それが人類の希望を信じるような前向きなものだったらいいなー……みたいな風に私は予想していたので。
今回のメッセージを見る限り、イオリアは本気で武力で戦争を根絶する事が出来ると考えていたみたいに見えますが……本当かなあ?
ちょっと話がそれますが、今回は多分、マイスターズ&トレミークルーに共感出来ないから00が駄目だという人にとっては相当な駄目回だったんじゃないかと思うんですよ。アレルヤの正論が退けられてせっちゃんの暴走がロックオンとスメラギさんによって後押しされる下りと、終盤のイオリアのメッセージを合わせると、「武力による戦争根絶」というキチガイ理論の全面肯定に見えてしまってもしょうがない部分があったと思います。
確かにせっちゃんは肯定的に描かれています。主人公だし、彼にはそのキチガイ理論に縋るだけの理由があるのだという事がこれまで丹念に描かれて来ていますし、それになんてったって今回は主役機パワーアップ回ですから(苦笑。
しかし、彼を後押ししているロックオンとスメラギさんは必ずしも肯定的に描かれている訳では無いです。
ロックオンについては上に書いたので省略します。スメラギさんはそもそも、初回から一貫してアル中の駄目人間として描かれているキャラなのです。彼女は心根が悪だとか、まるっきり無能だとかいう訳ではありませんが、明らかに能力に対して大きすぎる責任を負っている上に、15話で描かれた通り、どこか投げてしまっている所のある人物なのです。
ソレスタルビーイングは最初から一貫してキチガイというかカルト的テロリスト集団として描かれてきました。スローネ登場以降、その点がぶれているようにも見える展開が続いていますが、スメラギさんの描写だけはぶれていないんです。だからソレスタの描写も根の所ではぶれていないんだと私は解釈しています。
……だからこそ次回が色んな意味ですごく怖いです。
今回アレルヤの慎重論が受け入れられず、せっちゃんがトレミーを離れてしまったのは、あからさまに次回以降への伏線ですよね。
00のストーリーに期待しているファンとしては、ここでイオリアのメッセージを聞いた者達が更なる危機に陥らないと、「武力による戦争根絶」を全面肯定する事に繋がりますから困るんです。「そもそも『武力による戦争根絶』ってやり口は正しいのかい?」というテーマに関しては、折角、19話で個人の覚悟の話にすりかえてとても上手に棚上げされたのに、1期が残り3話しかないこの時点で触ってしまって大丈夫なのかという不安もあります。
でもその一方で、キャラクター達に愛着がありますから、彼らがこれ以上苦境に立つのを見るのは辛いんですよ。
イオリアのメッセージの肝が「世界は、人類は変わらなければならないのだから」だったのも気になります。これまでの00において、変革という言葉は決して良いばかりの意味では使われていないですよね?初回から「変わっていく」世界の目撃者として描かれ続けていた沙慈は、今回、世界が「変わった」からこその犠牲者としてあんなに強烈に描写されました。その上、次回のサブタイトルは「世界を止めて」!
2008年03月08日
機動戦士ガンダム00第21話 滅びの道
今回は何と言うか……事前のネタバレ情報無しに見たかった、という未練がどうしても拭いきれません。
サンライズの情報管理は昔っからザルだし、ネット上でのネタバレ情報については見たくなければ自衛が基本なんですけどね。00の場合はスローネ登場辺りまではあまりネタバレが出回っていなかったので油断していました。
今回のは物量的にいくらなんでもやり過ぎだと思うんですけれど、サンライズに通報しようにもオリジナル投稿文を読んだ訳では無いので……うーん。取り敢えず今は、読んでしまった残りのバレを忘れよう忘れようと必死で頑張っていますw
まあそんな訳で、ロックオンの負傷については事前に知っていたのですけれど、その瞬間の彼の悲鳴には腰を抜かしそうに驚きました。えっ?これ三木さんの声!?って。よくあの年齢であんな高音出るなあ。凄い。
あと、ヴァーチェの様子がおかしい事にロックオンが気付いてから、庇いながらデュナメスが少しずつ近付いていって最終的に負傷に至る、その過程の流れとか視線誘導がすごく良かったと思います。おかげでネタバレ知っててもハラハラ出来ました。
ただ、その前の、システムダウン→再起動の流れは、Aパートの女性陣のブリッジでのやりとりをほんの少し工夫して、例えばバックアップシステムが使えるのかどうか視聴者に怪しませるとかすれば、危機感が増してもっと盛り上がっただろうにと勿体無く感じます。
これは前回の記事でも書きましたが、00は時々、黒田さんがあまり力を入れる必要が無いと思っている(と思われる)箇所とか、逆に「段取りとして」ここは絶対入れとかなきゃ、と思っている(と思われる)箇所が妙に粗い脚本になっている事があるんですよね。これは00に限らず、全ての回の脚本を一人で書く作品にはどうしても出てしまう弱点なのかなあ。その代わり、脚本家さんの個性が前面に出て、独特の勢いとかうねりが生まれるので、一人脚本作品、私は好きなんですけれどね。
ロックオンは何でも知っている?
スメラギさんが何をやらかしたのかについてはここまで来たら触れないか2期まで引っ張るかのどちらかだと思っていたので、いきなり会話にのぼってびっくり。で、ティエリアの事といいスメラギさんの事と言い、兄貴はなんでそんなに知っているのよ?て話なんですが、これは特に深い意味は無いんだと思いますw……と言うと語弊がありますね、単にトレミーの面子の中で、他人の事情に踏み込む気があって目を配っているのがロックオンだけなんだと思います。皆事情を抱えた人間ばかりで、他人に踏み込んで欲しくないし踏み込まない。でも自分以外もそうだと判っているので、特に頑張って自分の事情を隠している訳でもないから、横からよく見ていれば判る事も多いのではないかと。特にスメラギさんはやさぐれているので、大体の当りを付けて正面から聞いたらさくっと答えてくれそう。
ロックオンに関しては、あと、システムダウン中の「冗談じゃねぇ、まだ何にもしてねえぞ」って台詞がすっごく良かったなぁ。これは19話の「罰は受ける」発言を受けての台詞だろうけれど、この「何も」は世界を変える為の何がし、というよりも単純にまだ生きたいという24歳の青年の本音が漏れ出ただけに聞こえました。ロックオンはマイスターの中ではわりと人格者に見え易いポジションなんだけれど、初回から一貫して制作側の「24歳なんてまだまだ小僧ですよ」という視線が見え、変に持ち上げられてはいないので安心して見ていられます。良くも悪くも普通の人な所が可愛い。
垂乳根の母は彼岸に佇む
今回はティエリアさんが弱ってますよー、という話だと思っていたので、まさかこんなに弱ったせっちゃんを見せ付けられるとは思ってもみませんでした。個人的には今回一番衝撃を受けたポイントです。
予告編から、てっきり、戦闘で追い詰められて失神か何かして幻を見るのかと思っていたら、まさか出撃前に見た夢だったとは。しかもその目覚めた直後の様子が、なんかもう本当に疲れ果ててついうたた寝してしまいました、て感じですごく弱々しいんですもの。
ジンクス出現でガンダムと戦う事になった事、ソレスタルビーイングの存在意義が揺らいでいる事のダメージも勿論大きいでしょうが、実は19話の件も、本人が自覚しているかどうかは別としてダメージがじわじわと効いて来ているのではないかと感じました。
夢の内容がまた痛々しくて。ネタバレ読んでいた方はご存知でしょうが「キャッキャウフフ」と書いてあったのでバレが本当でも絶対にそんな浮かれた雰囲気だけは有り得ないと思っていて実際そうだった訳なんですけれど、それにしたって、疲れて弱っている時に見た、逃避先としての夢で、抱きしめられる訳でも無く甘い言葉を囁かれる訳でもなく(抱擁も甘い言葉も性的なものに限らなくても他にも色々あるでしょう)、ただ、「もういいのよ」と許されるだけ、というのは……。
刹那は決して迷わない、それは一つの強さでもあるけれど、同時に、迷おうにも、迷う選択肢が無いという事でもあります。彼の中には平穏な暮らしとか、安らぎを得た自分のイメージが全く無いんだと思います。
このシーン、マリナ役の恒松さんの演技が素晴らしくて、地面に葉を広げる花のように描かれたビジュアルもあいまって、マリナのようでマリナではない、大地母神のような温かさと包容力を感じさせる幻影になっていたと思います。これまでで一番、刹那がマリナに母の面影を求めている事、しかしそれは単純に母そのものというよりは、失われた故郷を含めた彼の郷愁の想いである事が判り易く描かれていました。「郷愁」が刹那のキーワードの一つだとすると、超展開に見えた8話のあれやこれやも、何してるのかさっぱり判らなかった12話でのアザディスタン散歩も意味があるものとして繋がってきます。(8話の出来には色々言いたい事がありますがそれはちょっと脇に置いといてw)彼が常に民族衣装風の服を身に纏い、時にターバンを巻いている事には重い意味があったのでした。p>
多分、刹那にとっては、マリナでも大地母神でも無く、お母さんその人が夢に出てきてくれて、「お母さんごめんなさい」と泣いて許しを請う事が出来ればそれが一番なのではないかと思うのですが、彼は、死んだ人間は決して許してはくれない、罰を下してもくれない、という事を骨の髄から思い知っているのでしょう。だから自分に出来る事は生きている限り戦い続ける事だけ。
システムダウン中に再び現れたマリナの幻は死の匂いを濃く纏うものでした。今の刹那にとって戦いを止めることと死は切り離せないものであり、また、自分が殺した母もまた死と切り離せないものであるので、これはヒロインなのに扱い酷いよと言うより、寧ろこれまでで一番姫がヒロインらしく扱われた瞬間だったのではないかと思います。ファンとしては心中複雑ですが。
そして、マリナが母と切り離せない存在なのだとすれば、刹那を生の方向に向かって成長させるならば、彼女との関わりだけでは駄目だという事になります。立ち位置が被害者のロックオンだけでも駄目、勿論宿敵アリーだけでも駄目。一番ベクトルがそっち方向なのは沙慈との関わりだと思うのですが、彼との付き合いはご存知の通り1期では殆ど描かれていません。これは多分、沙慈だけでも駄目だと言う事なんだと思います。
主人公が最終的に特定の個人にだけ受け入れられれば話が収束するタイプのお話には食傷気味なので、刹那と周囲の人物との関わりが複合的に描かれている事はとても好ましく感じます。刹マリも期待していますがそれとこれとはまた別の話。
あー、あと、こんだけ真面目ぶった長い話しといてなんですが、あの夢を見て初めて、もしかしたらせっちゃんは冗談抜きで子供の作り方知らない可能性があるな、と心配になりました。
アレルヤは何故ハブられたのか
アレルヤに関しては、放送を見ている時はロックオンとティエリアの会話に割り込んでくる絶妙な間の悪さに腹抱えてゲッラゲラ笑っているだけだったのですが、その後感想を読んで廻っていたら、そこよりも、戦闘中の彼の台詞についてなんであんな弱気!?みたいに気にしていらっしゃる方が何人かいらして、言われてみればそうかもねー、という事で、そこから妄想を膨らませて、19話から彼についてつらつら考えていた事を書いてみることにしました。
19話でたまげたのは、5話の脚本が書かれた時点ですでにアレルヤが刹那とロックオンの因縁話の現場には立ち会わない事が決まっていたように見えるという事でした。「絆」を先取りしているからこその「ガンダムマイスターは一人じゃない」。それにアレルヤは強化人間だったり少女キャラとの感応があったり、いわゆるガンダムの主人公っぽいエピソードを沢山背負っているので、彼はWで言う所の五飛みたいな、主人公の物語のラインから少し外れた所にいる裏主人公ポジションだったのかな、と19話時点では考えたのです。
しかし今回、彼の弱音に注目してみてちょっと考えが変わりました。
今回の彼の台詞は
「僕らの滅びが計画に入っていると言うのか」ご覧の通り、「僕ら」という言葉がやたら強調されているんですよ。
「やはり、僕らは」
「僕らは、裁きを受けようとしている」
大きく遡って、刹那の毎度お馴染み「俺がガンダムだ」が初登場した2話でのアレルヤの印象的な台詞は「これで稀代の殺人者……けどねっ!それがソレスタルビーイングだ!!」。そして5話の「ガンダムマイスターは一人じゃない」。
こうして見ると、刹那が俺俺ばかり言っているのに対して、以前からアレルヤの印象的な台詞は、自分を前に押し出したものよりは、自分が所属するソレスタルビーイングという集団を強調したものが多かったように見えます。更に、11話でアレルヤは、超兵研究施設への攻撃に関して、スメラギさんとヴェーダの判断を求めました。そして19話でのプトレマイオスに残るという決断。ソレスタルビーイングの中の個人に踏み込みたがるロックオンよりも、寧ろ集団そのものへの帰属意識は高いように見えます。悪い言い方をすれば依存とも言えます。依存と言えばティエリアですが、彼が依存しているのはソレスタルビーイングという集団ではなくヴェーダ個体であるという事はこれまで何度も強調されているのでかぶっていません。
ここまで考えて私は、刹那とロックオンが「加害者」と「被害者」として対比されているように、「俺」の刹那と「僕ら」のアレルヤで対比になっているのではないかという仮説を立ててみました。
考えてみれば、アレルヤはあまり個を大事にしていないように演出されている人革連の出身で、人体実験の研究所で名前も与えられず番号を振られて育てられ、あげくに複数の人格を抱えて生きていく事になってしまって、己の個性やエゴを正常に表現出来ない状態にあります。パイロットスーツのアンダーウェアを着たままに見える彼の普段の服装も、無個性である事を強調しているとも見て取れます。
そしてハレルヤの名台詞「引き金くらいエゴで引け!!」
アレルヤのキーワードの一つは「エゴ」なのではないでしょうか。
アレルヤの成長のベクトルがエゴの確立という方向に向かうのならば、個々のエゴから絆の確立へと動いた19話のお話から彼が外されていたのも至極当然の事だという事になります。そうなると、2期では彼の人格統合のドラマが語られるのかもしれません。
ティエリアについてはもうすぐ放送される次回を見てみない事にはなんとも言えない感じなので保留します。でも一言だけ、エラーが出て一機だけ復帰できず足の裏見せて漂っている所のヴァーチェたんがめっちゃ可愛かったですw
2008年03月07日
ガンダム00の何処が好きなのか
……なんつーかこう、「そのまんま」な記事タイトルで済みません。
00の何処が好きなのか、おいおい各話感想に合わせて書いていきたいと思っていますけれど、私の事なのでいつの事になるやら判らないので、取り急ぎパッと思いつく部分だけ、簡単に箇条書きにしておこうと思います。
- 今までのガンダムとは違う事をやろうという意気込みを感じる
- MSのデザインを複数のデザイナーさんを使って所謂ガンダムらしくないものにしたり、BGMを使ってうわぁ〜っと感情を煽る演出を封印したり(この封印は18話で解かれましたが)、SEを変えてみたり、大統領と補佐官の小粋なトークを入れてみたり、あと何と言っても1クールOPのエクシアの側転!……とにかくこれまでのガンダムとは違う事をやってみようという強い意気込みを感じます。
それとグラハムのネタ台詞に代表される旧作オマージュは両立すると思います。と言うより、パクリとオマージュの境界線はその気概にこそあると思うのです。
個人的にはG、W、Xにも同じような気概を感じていました。時代が変わり、もうバンダイは安全牌しか許さないのかと思っていたので、00の挑戦を許してくれたのが凄く有り難いです。 - 量産機ラブ
- 特にティエレン!!フラッグはデザイン画ではピンと来なかったのですが動いているのを見たら好きになりました。飛行形態で両手をぎゅっとしてるのがラブリー。イナクトのガンプラ化を祈っています。
- やたら地味
- まずなんと言っても色指定が近年のサンライズアニメの中では地味で目に優しいのが有り難いです。
キャラクターも地味。外見だけじゃなくて、いわゆるカリスマキャラが出てこない。
そしてなんと言ってもヒロインが地味。
マリナさま、正真正銘のお姫様でドレスも着ていて絶世の美女という設定付きなのに、それらをはるかに凌駕する地味オーラが出てて大好きです。
アニメファン、特にガノタはカリスマ王族キャラ大っ好きなので、彼女をカリスマ性?何それ、食べられるんですか?みたいなキャラにしたのは何気に大冒険だと思うんですよね。彼女をカリスマキャラにしておいた方が、物語を進めるにも纏めるにも何かと便利な筈ですし。
カリスマ性は無いし、権限も小さいし、能力も足りてないんだけれど、自分の権限で出来る仕事は精一杯やってます、という所がポイント。能力があろうが無かろうが、報われようが報われまいが、やらなければいけない仕事というものがある、という事を判っているキャラなのだと思います。
放映開始前に一番地味だ地味だと言われた、女性声優さん達のキャスティングも、落ち着いた声の方が多くて好みです。 - ストーリーの長期的な構成がしっかりしている
- 序盤、バトンリレー形式でコーラサワー、グラハム、セルゲイ中佐を手際良く紹介していった所でまず「おっ?」と思わされ、ひたすら地味な世界説明から、少しずつマンガチックなエピソードを増やしていって、ここぞ!というタイミングでスローネ三兄妹を投入して作品の雰囲気をがらっと変えてしまった手際に唸らされ、そして今、第1期終盤の急展開の中で、「序盤のあれはこういう事だったのか!」「あれはここと繋がっているんじゃないの!?」と驚く事が多々あり、ひたすらシリーズ構成の黒田さんの手腕に驚嘆するばかりです。
実は私黒田さんが関わられた作品って殆ど見た事が無くて、しかも数少ない見た作品が原作ものだったりとばし見だったり肌に合わなかったりだったので、「熱い台詞が得意で恋愛描写は駄目」とか「スロースターターで超展開をよくやる」とか、ネット上での評判を鵜呑みにしてしまっていたんですよ。やっぱり自分の目で確かめなくちゃ駄目だ!と反省する事しきりです。
但し、各回ごとの構成は時々あからさまに粗い部分があり、その事が全体の構成が緻密である事を判りにくくさせている要因の一つなんじゃないかと勿体無く思っています。 - スタッフインタビューに好感が持てる
- 基本的には作品が気に入ればクリエーターさん達の人格面はそれほど気にしない方なのですが、それでも誠実さが伝わってくればそっちの方が嬉しいに決まっている訳で。
水島監督のインタビューでいつも感心するのは、必ず複数のスタッフの名前を挙げて、その人達を立てよう、立てようという姿勢で話していらっしゃる事です。アニメは集団作業なのでこういうのすごく大切だと思うんですよ。
あと、作品内容に関して語ったことが今の所放送された作品内容と矛盾していない所。 - 俺がガンダムだ
- 最初に予告で流れた時皆笑った私も爆笑したこの台詞、しかし決してただのネタ台詞ではありませんでした。
出ずっぱりという訳では無いし口数も少ないので判り難いけれど、主人公、刹那の心理描写はものすごく丁寧に一貫性を持って描かれています。これは「思います」じゃなくて胸を張って断言します。彼の物語がこの作品の柱です。
「俺はガンダムだ」00制作陣は冗談抜きでこの台詞に00の全てをかけているのだと思います。
せっちゃんに関しては各話感想で気持ち悪いくらいネチネチ書くつもりですので、今回はここまでで。
書き足りない……。過去放送分の個別感想に入る前に「私はいかにして00にはまったのか」とかなんとかもう一記事書くかもしれません。(また酷いタイトル……)
その前に21話の感想だ!……このペースで22話放送前に書けるのかな。
2006年11月17日
現在のアニメ視聴状況
ご無沙汰しております。いつも唐突に更新停止して唐突に戻ってくる管理人です。
最近はひたすらアニメを見ています。この秋ケーブルテレビに入会しまして、爆発的に見れるアニメの数が増えてしまいました(AT-Xとデジタル放送以外のCSアニメ系チャンネルは全部見れるようになりました)。流石に見れる番組全部チェックしているわけではありませんが、それでもこんなに沢山アニメを見ているのは人生初かもしれません。
あまりにも多いので備忘録と近況報告を兼ねて書き出してみます。
前期から継続
- おねがいマイメロディくるくるシャッフル
- 相変わらず毎週楽しく見ています。「うさみみ仮面のあるばむ」買いました。先輩と歌ちゃんのエピソードがまた見れますように。
- 銀魂
- 結構はまっています。アニメと某漫画家さんによる同人誌の出来が素晴らしかったので、原作の面白さも再認識しました。
- 彩雲国物語
- 色々と作りが甘い作品ですが、声が豪華なのと主上が可愛いのとで許せてしまいます。
- SAMURAI7
- 先日最終回を迎えましたが、まだ10話近く溜めてて追いついていません。姉妹とキクチヨがお気に入り。
新番組・DVD購入決定済
- 武装錬金
- 祝・アニメ化!!って遅いよ!
原作が完結してからのアニメ化だから、おまけだと思って気楽に見よう、と思っていたんですけれど、これがまた出来も良くってなんか夢みたいですよ。特にオープニングの、カズキが飾り布を横に捌く→皆が手を振っている所は(原作であの辺が連載されていた)当時、「斗貴子さんの水着を見るまでは!」を合言葉にアンケートを出していたあの頃が思い起こされて目尻が熱くなります。
新番組・録画保存
- 天保異聞 妖奇士
- 今期一推し!BONES好きの上に時代劇好きなので開始前からとても楽しみにしていました。蓋を開けてみたら原作・シリーズ構成の會川さんがしょっぱなから全開大暴走で、人に気軽に薦められる作品ではなかったですが、私は最後まで見ます!毎回の引きとか演出とか、色々不味い所があるのは確かですが、暴走に隠れて見えにくいけれど、意外に主題の筋はしゃんと通っているのではないか、と6話を見て思えてきました。
キャラクターでは宰蔵萌えです。あとオープニングは今期の新番組でぶっちぎりに出来が良いと思っています。繰り返し見ても飽きません。ホスト部でも思ったけど、私、京田さんのコンテと相性が良いみたいです。妖奇士本編にも参加してくれないかな。 - コードギアス 反逆のルルーシュ
- こちらは今期一番萌えている作品。男向け・女向け・ロボとふんだんにサービスが盛り込まれ、隅々まで作り手のコントロールが効いているアニメという印象が強いです。シリーズ構成が一人で脚本書いているのは同じでもどうしてこれだけ印象が変わってくるのかw
でもこれも別の意味で人に薦めにくいですね。私自身は竹田Pは自分の政治的発言を視聴者を挑発する為の手段にしているに過ぎないと考えています(種の頃の福田監督の発言振りにそっくりだし)が、受け付けない人は受け付けないでしょう。
デスノートとか種とか色々言われていますが、私はこれを見ているとガンダムWを思い出します。(模倣と言っているのではなく、雰囲気が、です)
新番組・録画見
- 金色のコルダ
- 今期の(私にとっての)ダークホース一つ目。保存組に移行するかもしれません。ネオロマ原作なのにあまりハーレムもの臭さが無くて、ヒロインの日野さんがとても気持ち良い子なので楽しく見れています。ひと昔・ふた昔前の少女漫画原作アニメのようなちょっと気取った雰囲気も楽しいです。贅沢を言うなら、OPとEDがいかにもハーレムもの〜というチープな作りなのが惜しい。
- くじびきアンバランス
- ダークホース二つ目。とにかくキャラデザが好みなのです。惜しむらくは生徒会長のボトムのデザイン。あのスカートと靴とタイツの組み合わせは納得いきません。ハイヒールを履かせるなら素足にするか、いっそ年長ファティマみたいにマーメイドスカートを履かせるかして欲しかった……。
脚本も第一印象よりずっとしっかりした作りでした。主人公達は行動力こそ設定年齢通りの高校生レベルにしてありますが、メンタル面、異性への意識とか先輩や友達との接し方は中学生レベル、それもかなり幼い、小学生気分の残った新中学1年生レベルに設定してあって、それが脚本家さんによってぶれないんですよ。内面がキャラデザの幼さと合っていて気持ち悪い違和感がないのです。あと、わりと雑に扱われがちな「天然に見えるいい子ちゃん」という性質を持った時乃がすごく丁寧に描かれているのも好印象。ただ、最新の7話がこれまでに比べて雑な作りだったので今後がちょっと不安です。 - 最強の弟子ケンイチ
- これもダークホースのうちに入るかな?正直言って、内容に対する関心はあまり無いのですけれど、とにかく声が良いので聞いているだけで幸せになれます。関智一さんも川上とも子さんも、漫画のイメージとはかなり違和感がありますが、それぞれのキャラ解釈による演技が面白くて聴き応えがあります。脇の豪華さは言うに及ばず。
新番組・録画見から見れたら見るに移行
- D.Gray-man
- イマイチ垢抜けないもっさりした作りだな〜という印象。でも丁寧さと原作の独特の雰囲気を再現しようという姿勢には好感が持てます。ミランダさん編の出来が良ければ録画見に戻すかも。
- DEATH NOTE
- すごくお金の掛かった作りだと思いますし、月役の宮野さんの演技には興味があるのですけれど、元々原作にあまり思い入れが無いので偶にしか見ないと思います。東京から4週遅れなので評判が良かった回は見てみようかな。それと、パパが桜テレビに突入する回は見なきゃ!w
- 結界師
- ……初回スペシャルにあまりにも激しい拒否反応を示してしまって、自分の心の狭さに驚いている所です。好きな漫画がアニメ化されてここまでダメージ受けたのって15年ぶりかも。
まずよりによって主人公の良守の顔が変なのが耐えられない(これは4話では改善されていたので今後に希望が出てきました)。そして大好きな田中真弓さんが(私の)時子さんのイメージに合わな過ぎる……。興味の無い声優さんでのミスキャストより余程辛いです。そして何より、バカ丁寧なテロップや無神経な広告の入れ方に代表されるあの枠独特のノリがどうにも嫌〜!!
アニメ化発表時点で「あの枠ならこんなになるんだろうな〜。あ〜あ」と予想した雰囲気そのまんま。アニメスタッフはすごく頑張ってらっしゃると思うんですよ。あの枠で要求されるものをきちんと作り上げているのですから。でもそうすると、結界師の中で私の好きな部分、言葉で説明し辛い微妙なニュアンスが死んでしまうんですね……。シリーズ構成が大野木さんに決まった時、変に期待しすぎた分余計に辛いという事はあると思います。正守さんや限くんの登場回は見ると思うけど、普段は見ない事にしました。
CSで再放送・録画保存
- ニルスのふしぎな旅
- 大好きな作品なので再び見れるのはとても嬉しいのですが、残念ながらエンディングも予告も無い、オープニングも途中でカットされたバージョンなのです。うう。
- 蒼穹のファフナー
- もう随分以前に前半の感想だけアップしましたが、後半もちゃんと見ました。その結果全編通してわりと好きな作品になったので録画保存する事にしました。真矢ちゃんラブです。そのうち後編感想も書きたいです。
- 桜蘭高校ホスト部
- 本放送の時には実は某サイトで見たのですけれど、テレビで見るのと全然違った!色が違うのは言うまでもなく、音も聞こえなかった音域があった事に気付いてびっくりですよ。
これはDVD欲しいんですけれど、今年はいくらなんでもDVDを買いすぎたので思案中。 - ヤミと帽子と本の旅人
- 本放送は肝心な回に限って録画ミスして見れなかったので嬉しい!何故か第1話は夫と一緒に見る羽目に。なんの羞恥プレイですか……。
- ファンタジックチルドレン
- これも録画ミスで本放送脱落したんですよね。今度こそ脱落せずに、賛否両論だった衝撃のラスト?(感想サイトの反応を見た上での推測)を見てみたいです。
CSで再放送・録画見
- 英國恋物語エマ
- 原作にも興味があるのですが未読。落ち着いた色遣いで細かく描き込まれた画面を見ているだけで楽しい作品です。ただ、今の所エマさんが坊ちゃまのどこに惹かれたのかが判らないんですよね〜。そりゃ可愛いけどさ。……ひょっとして、所謂ひとつの、だめんず?
チェックして脱落したもの
- 家庭教師ヒットマンREBORN!
- リボーン役の人は演技は確かに棒なんだけどもの凄く合っていると思いました。寧ろ良く見つけてきた。
1話からハルちゃんを出してくれて嬉しかったのに……ハルちゃんの正式登場を楽しみに見ていたのに……肝心のハルちゃん登場回を見損ないました。うわーん。ショックでそのまま脱落。 - 乙女はお姉さまに恋してる
- 原作にちょっと興味があったので見てみました。良家の子息で文武両道という設定の瑞穂ちゃんが女装前にすでに超ロンゲで一番上のボタンが空いた変な白シャツ着ていたこととか、本名で入学したら良家の子息ネットワークでバレちゃうんじゃないの?とか、幼馴染はやたら女の子と彼を密着させてるけどばれる可能性が増えるのは構わないの?とかが気になってしまう時点で私はこの作品には向いていないのでしょうね。でも性別入れ替えものって、そういう細かいディテールを掬い上げていくところに面白さがあると思うんだけどなあ。
- はぴねす
- ヒロインの声、と言うか喋り方がどうにも受け付けませんでした……。
- ちょこっとsistar
- 中途を1回だけ見てみました(ツインテールのお嬢様が登場する回)。日常の描き方はまったりしていてなかなか好みだったのですけれど、その分唐突に挿入されるエロの違和感のある事と言ったら!考えてみりゃこれ原作はアニマル掲載なんですよねw。
- BLACK BLOOD BROTHERS
- これも中途を一回だけ(街を散策する回)。普段の丁寧な言葉遣いとか、昔の恋人への想いを胸に秘めている所とか、次郎さんはかなりツボを突いて来るキャラなのですが……あの真っ赤っ赤なお洋服がどうしても耐えられなかったので脱落。惜しい〜。
- 働きマン
- ノイタミナはうちの地方ではやってくれる作品とやってくれない作品があるのです。獣王星もやって欲しかった〜。
田中理恵さんはこの役を機に一皮剥けたいのかな?と思いますが、いくらなんでも力みすぎです。普段は決して下手な方ではないのに、どうにも聞き苦しい。2話まで見てみて、特に引っ掛かる所が無かったので脱落。 - ゴーストハント
- 元々怖いものが苦手で、ホラー系少女漫画を読まないせいか、さっぱり楽しみ方が判りませんでした。でもヒロインは可愛かったです。
- マージナルプリンス
- てっきり女の子が主人公なのかと思ってたのに〜。うわーん。あっしには関わりの無い世界でござんす、という感じで1話を早送り視聴して脱落。
じゅ、じゅうきゅうほん……。終了したSAMURAI7、撮り溜めて焼いているだけでまだ見ていないニルス、見れた時だけ見る組の3本を差し引いても14本ですか。そりゃイッパイイッパイになる訳だよ。ここに来週からCS再放送初見のParadise kissが加わる予定です……。
妖奇士とコードギアスはこれから感想の更新を始めたいと思っています。あと終了番組ではゼーガペインがとてもとても良かったのでなんとか記事を書きたい。エウレカもノエインも結局総括感想書けないままなんですよね、私orz
2006年07月23日
おねがいマイメロディ くるくるシャッフル 16・17話
初恋が実ったらイイナ!
第2期に入ってからマイメロさんを見直す事が多くて、「腹黒だなんて思っててごめんよ」とか思っていたのですが。ががが。この回の前半、クロミちゃんに転ばされてからライオン先輩に助け起こされるまで倒れたまんまだったのは絶対にわざとだと思うの……。あとサンドイッチを出したタイミングも非道かった。
しかしクロミちゃんを説得に来たと言いつつ、マイメロさんに会いたかったという態度剥き出しのライオン先輩も相当いけすかない奴だと思いました。クロミちゃん、あんな奴の事はとっとと忘れてしまった方が良いよ。
この回の脚本はシリーズ構成の山田さん。山田さん担当回では繰り返し「柊兄弟の確執は本質的には母子問題であり、潤は母性を求め続けている」という事が強調されています。今回もそのセオリー通りで、潤くんの初恋の相手がいかにも……な感じの年上のお姉さんだったのが切なかったです。裏切られただけでなく実は男、という2段オチがつく所がこの作品ならではですが(笑。
そして回想を見ると、柊兄は弟の事を可愛がってもいないけど苛めてもいないんですよね。現在も、うざいから視界の外にいて欲しいだけで自分に従順になる事を求めている訳じゃ無い。潤も兄に何かを求めている訳ではない。このままでは2人の関係は改善しようがないので、兄が弟に歌ちゃん絡みでちょっかいを出すようになった事が、逆に良い変化のきっかけになるのではないかな〜と期待しています。
王様が召還されたときに入っていた薔薇風呂はわりといい加減に描いてあったのに、ラストで大臣が入っていたのはすっごく気合い入れてつやつやに描いてあったので笑いました。
マリーランドになったらイイナ!
2頭身キャラに変身した皆が可愛くて可愛くて!!是非グッズ展開して下さい、買いますから!
可愛いと言えばお隣りさんにぐにょんぐにょんなでまわされるマイメロもすごく可愛かった〜。モモちゃんワールドはマリーランドと若干色合いを変えてあったり、コマ割りがあったりして芸が細かいと思いました。
私のひいきの柊先輩は出番無し、クロミちゃんの台詞もごく少なかったですが、可愛らしくて賑やかな画面だけで充分に楽しめた回でした。
2006年07月12日
最近の おねがいマイメロディ くるくるシャッフル
第2期突入、という事で一旦仕切り直さなくてはならなかった為に一部ギクシャクしている所はあるものの、相変わらず毎週安心して見れる番組です。特にここ数話は良い感じで、いよいよエンジンがかかってきたのかなと感じています。
写真は化粧惑星のクロミさまとバクくんのマスコットです。可愛いでしょ?
第2部が始まってしばらくは、新OPから恋愛色が一掃されているように見える事を始めとして、全体に恋愛色が薄められている事が気になっていました。今思えば新設定、新キャラの紹介が片付くまでの一時棚上げだったのでしょうか?
なにせ「新キャラのいい男を見てポーっとなる」「でも彼の失礼な態度にすぐにプンプン!」「私の好きな人は○○くんなのよ!と自分の気持ちを再確認」という少女漫画のヒロインのお約束を総て歌ちゃんではなくクロミさまがこなしてしまうぐらいでしたから(笑。私が第2期突入で一番不安だったのが、クロミさまが柊先輩から新キャラに心変わりしてしまう事だったので、そうならなかったのは嬉しかったな〜。
新キャラくんが柊先輩の弟だったのにはびっくりしました!第1期最終回での妹発言は、「僕にも君みたいな妹がいたら(クソ生意気な弟はいるけどね〜)」という伏線でもあったのですね!
潤くんは可愛いです。赤毛元気キャラ、という事で駆くんや真菜ちゃんとキャラが喰い合ってしまうのではないかと心配していましたが杞憂でした。初めこそ気になっていた声優さんの演技も、数回で慣れてしまいました。元々演技経験もあるし若い方ですから上達が早いですね。
潤くんも参戦して、恋愛要素はいつの間にか元通りどころか以前にも増した混戦状態に。潤くんに歌ちゃんが好きだと言えなかった駆くんの今後も気になりますが、私たち夫婦が注目しているのは真菜ちゃん。彼女、柊先輩の事を好きになってるんじゃないんでしょうか?いかにも揉めそうにネタ振りしている男子の方は意外とさらっと片付いて、女子の方が揉めたりして……とガクガクブルブルしています。
以下は最近4話の感想です。
続きを読む2006年04月10日
おねがいマイメロディ 50・51・52話
今期視聴アニメの中で真っ先に最終回を迎えたこのアニメ。終盤も期待を裏切らない面白さでした。
以下、ネタバレを含む感想です。
センパイを救えたらイイナ
終盤3部作の中で、単純に完成度だけを比較したらこの回がピカイチだったと思います。
これまでの悪夢魔法大集合、既存キャラを大切にするこの作品らしいクライマックスの盛り上げ方でした。DVD購入済みの友人がどんなに羨ましかったことか(笑!
そして何よりも、歌ちゃんとクロミちゃん、ふたりの女の子の恋心の並び立たせ方、その抜群の匙加減が素晴らしかったです。歌ちゃんがはっきりと、かなりキツい口調でクロミちゃんを責めたのには驚いたんですが、いま思えばあれがあったればこそ後の展開が映えたのでしょう。歌ちゃんの立場から見たら当然の発言ですしね。
クロミちゃんの葛藤の後、柊先輩の夢の袋からクロミちゃんのかつて人間に変身した時の姿、続いて1カットだけクロミちゃんのとびきりの笑顔が出た時には思わず喝采しました。あそこで出たのが人間体だけだったら悲しいですよ。でもそういう、取りこぼして欲しくない所を取りこぼさない作品には中々出会えないんですよね。
この回の脚本は平野靖士さん。私にとっては「伝説の勇者ダ・ガーン」が思い出深い方です。大好きな作品に関わられたクリエイターさんと、再び素敵な作品で巡り会える事ほど嬉しい事はありません。
タクトがふれたらイイナ!
前回を見終わった後に「あんなに娘思いのお父さんが飛んで行ってそのままの筈無いよ、落っこちた歌ちゃんはお父さんが助けてくれるんだよ!!」と夫に熱弁を振るっていたので、当たって嬉しかった〜。
この回はあちこちで「あれは反則だよ(笑!!」という感想を目にしていて、一体どんなとんでもないネタがあったのかと思っていたら、全編反則ネタのオンパレードでした(笑。なすびの神様登場、バクの熱いバトル、そしてルミちゃん女王の時間加速!
あれ、でもこれヤバいんじゃないの?と呟いていたら案の定しっかり外の時間も進んでいて世界は滅んでるし、しかもそこでエンディング始まっちゃうし!!てっきり投げっ放しのままで続くのだとばかり思ってゲラゲラ笑っていたら、偽エンディングに乱入したルミちゃんは更に反則して外の時間を巻戻してしまいました。そりゃそうですね、あのまま終っていたら小さなお友達の皆さんが泣いちゃうもんなぁ……。最後の表情を動かさずにステッキを振り回すマイメロは、私の大好きな実写版セーラームーンのパロディなんじゃないかと思うんですがどうでしょう。
夢の歌がとどいたらイイナ!
2年目継続が決まっているという事で、最終回はグダグダになってしまう事と作画が良くない事、そして恋愛関係がうやむやにされてしまう事は予め覚悟していました。そのグダグダ感を逆手にとって何の脈絡もない温泉ネタを入れてしまう辺りがマイメロスタッフの凄い所ですね。
低調な作画の中で、柊先輩のカットにはやたら力が入っていました。特にヴァイオリンの構えを取るところ、マイメロに「君は僕を責めないのかい?」と聞く所、歌ちゃんに「君みたいな妹がいたら……」と囁く所はとびきりセクシーでした。……お陰でうっかり彼に萌えてしまいました……。おかしいなあ、私のストライクゾーンから外れたキャラなのですが(笑。妹発言は台詞だけ見たら肩透かしなんだけど、わざわざあんな構図でふたりきりで囁かせたという事は、どうとでも取れるよう含みを持たせた感じがします。
2年目への不安はそれなりにありますが、このスタッフの皆さんならある程度迷走したとしてもきっと立て直してくれるでしょう。楽しみにしています。
2006年04月03日
エウレカが終ってしまった
昨日、交響詩篇エウレカセブンが終ってしまいました。
まだ具体的な感想が書けるほど気持ちの整理がついていない、と言うか感想アップ溜めすぎて、最終回感想の前にせめてこれだけは、みたいな記事がまだ書きかけだったりするんですけど、折角当日中に視聴出来たんだから今の気持ちを留めて置きます。
最終回は一言でいうと「び、びみょ〜」でした。
最後の最後になってちょっとだけ作り手の腰が引けてしまった印象を受けてしまいました。照れが出ちゃったのかな?勿論良い所も沢山あったんだけれど、肝心の〆がいまいちビシっと締まりきれなかった……。
見ている私の方の気持ちの都合もあって、まず、ニルバーシュ最終形態があまり好きなデザインでは無かったのです。グランゾートもラーゼフォンもニルバーシュも、何故ロボットというヤツは最後には皆まっちろけになってしまうのでしょうか??
それと、47話から4話ぶっ続けで見てしまったのが不味かった!48話が凄く良くてテンションがガ〜〜〜っと上がったので、つい期待しすぎてしまった部分があったんですね。
でも、良い意味でも悪い意味でもすごくエウレカらしい最終回だったなあ。肝心な時にスタッフの照れが見えてしまったり、変なとこ緻密なくせに全体を見れば大雑把だったり、すごい事も沢山やってるのに「大作」とか「時代の代表作」に見えないこの不恰好な作品が、私は大好きでした。
来週から寂しくなります。
2006年03月29日
ノエイン もうひとりの君へ 22・23話
一昨日、ついにうちのマンションにも光ケーブルインターネットが開通いたしました。それが私にとって何を意味するかと言うとですね、ノエインの23話と最終話は1M配信の大きな画面で見れるようになったという事なんですよ!!バンザーイ!バンザーイ!!・゚・(ノ∀`)・゚・
早速見てみた23話は作画的にボリュームたっぷりな内容だったので、これが大きな画面(あくまで500k版に比べればですが)で見れて良かった〜と有り難味を噛み締めました。集合住宅の悲しさ、実際の速度は1M出てないようで若干カクカクしましたが問題ないレベルです。
以下ネタバレを含む感想です。
続きを読む2006年03月11日
星の鼓動は愛 初見感想(ネタバレなし)
ご無沙汰しております。私は元気です。
更新しそびれているうちに日が過ぎてしまいましたが、そうこうしているうちにエウレカもノエインもマイメロも最終回が近付いてまいりましたので、只今浮上準備中であります。
つい4時間ほど前、劇場版Zを見ました。詳しい感想は再見してから書く予定ですが、どうしても今夜のうちに一言書いておきたくて出て参りました。
ラスト、私は劇場で泣きました。
私はあまり涙が出ない方で、『感動して泣いた』と思っていても実際には涙がじわっと浮かんだだけ、という事も多々あるのですが、今回はもうボロボロ涙を流して泣きました。
私が新訳Zに求めていたものはとてもシンプルなものだったのだという事がよく判りました。この映画は私にそれを与えてくれました。
劇場Z三部作、見に行って良かったです。
2006年01月23日
ノエイン もうひとりの君へ 13話
ネガイ
「ユウはカラスだから、わたしを助けてくれるよね?」
背筋に戦慄が走りました。
ハルカ、ユウ、カラスの3角関係はこの作品の主題の一つですが、うち2人の年齢がまだ小学生だという事もあって、ぼかした扱いを続けるのだとばかり思っていたのに!ハルカが家の周りをぐるぐる走った回から「あれ?やっちゃうの?」と思ってたんですが、やっぱりやっちゃうんですね?踏み込んじゃうんですね??
私は赤根監督の恋愛の描き方好きだからいいんですけど、いよいよ好き嫌いが分かれる作品になってしまいそうで心配だ〜〜。
ハルカ役の工藤晴香さんは本業モデルさんらしいですが、凄い掘り出し物ですね!
ハルカの心の変化に合わせて演技がどんどん陰影を増しています。今回の〆の台詞なんてすごく良かった!
ハルカの急激な変化に比べると成長に乏しいように見えるユウですが、いざと言う時に体が前に動く彼が私は好きです。彼は彼なりに頑張ってると思いますよ。
壊れたアトリがすばらしく可愛らしかったです。妹との過去の詳細が語られる事はないだろうけど、きっと彼も色々苦労したんだろうな〜、とホロリときてしまいました。
ひょっとしたらアトリの正体は、3話の展望台で出てきた親子連れの子供なんじゃないかな〜なんて思っていたのですが、妹さんの名前がサラなら、日本人じゃないのかな?ラクリマの函館にも他所から流れてきた人ぐらいいるでしょうし。
そして今回はトビが男前でした!
これまで、彼は単にアトリと仲良しだから付いてきたのかな、と思ってたんですけど違ったみたい。彼はアトリへの友情とはまた別に、アトリの直観力を信用しているのね。さらに自分も科学者として、竜のトルクを生贄にする事でラクリマ「だけ」を救う事は事態の根本的な解決にはならないと考えていて、考えを纏める時間が欲しかった、という面もあるのではないのかと思いました。
予告を見たときから「なんでこの作品の設定でカーチェイス?」と不思議だったカーチェイス、実際に追う方も追われる方も、あまり追う意味、逃げる意味が無くて、牧歌的なBGMも伴ってとても楽しいシーンに仕上がっていました。
雪恵先生はあまりにもお子ちゃますぎて、担任の先生としては正直どうよ、と思ってたんだけど、子供に目線が近い彼女の柔軟な感受性あってこその今回の活躍、この作品はキャラの転がし方がつくづく上手いと思わされました。
カラスのフクロウへの呼びかけは「ハルカに伝えてくれ」って所が特に良かったです。
以前ハルカを思わず抱きしめようとして止めた時も描かれた事だけど、カラスは自分が喪ったハルカとこのハルカが違う人間である事も、喪われたハルカへの思いをまだ子供であるハルカに投影する事のずるさ、罪深さも、全部ちゃんと判っているんですよね。その上で今のハルカを守る事に自分の道を見出している。だから安心して見ている事が出来ます。
予約しそびれているうちに発売されてしまったサントラ(エウレカの時と同じパターン……)、ジャケットがあまりに美しいので欲しくなってきてしまいました。しかしもうすぐDVDも出るし、エウレカもあるし、今年上半期はお小遣いのやりくりに苦しみそうです。
TVアニメ「ノエイン」オリジナルサウンドトラック Vol.1
七瀬光 TVサントラ
ランティス 2006/01/12
Amazon.co.jp で詳細を見る
交響詩篇エウレカセブン 38話
デイト・オブ・バース
久し振りに諸手を上げて「あ〜面白かった!」と言える回でした!
お姉さんの事を聞いた時と今回のレントンの反応の差について(47話のラストシーンを見てから)1週間考えていました。レントンにとって「お姉さんは軍に入って、その後行方不明になった」という事は既知の情報であり、ホランドの話はそれを補強したに過ぎなかったので、「ようやくホランドの初恋の話を聞かせてもらえた」という喜びの方が勝った、というのが私の解釈。……正直、でも苦しいな〜、お姉さんとお父さんの件を両方引っ張りすぎた弊害なのかな、と思っていたのですが、今回を見たら納得させられてしまいました。
「知らない人」だった、寧ろ自分に有形無形のプレッシャーを与える存在として嫌ってすらいた、そんな父親の事を知りたいという自分の欲求に初めて気付いたレントン。父が最後に選んだのは自分達家族だと知って号泣する彼の姿がもうたまらなく良かった。毎度ながらレントン役の三瓶さんの演技も素晴らしかったです。
三瓶さんの「だぁ!だぁ!だぁ!」の頃からの成長度合いがあまりに凄いので、エウレカ役の名塚さんは、伸び具合という点では一歩劣るかなあ、と勝手に判断していたんですけれど、エウレカの情感が成長してくるに従って、名塚さんの演技もどんどん良くなってきて驚きました。役柄の変化もありますが、演じながら現在進行形で成長していらっしゃる部分も大きいのでしょうね。若い声優さんの伸びていく様子をリアルタイムで感じる事が出来るのはとても楽しいです。
小さな親切大きなお世話、レントンとエウレカを見守る兄貴分、お姉さん達の勘違いが転がっていく辺りも楽しくて良かったです。ドギー兄さんが我々視聴者の疑問点をはっきり口に出してくれるとは思いませんでしたよ(笑!いや、笑ったけどこれ、作品テーマ上も重要なことですよね?
ノルブ師のダンボールハウスも笑ったけど……あれ誰が作ったんだろう……。
さらっと語られたストナーが戦災孤児だった、という事も、彼がモーリスを可愛がっているのにはそういう理由もあったのか!と驚かされて、これまでどこか上滑りした所のあるキャラだと感じていた彼に人間味が感じられて良かったです。
メジャーとかカウンターとか屁理屈こねるの止めて真っ向勝負する事にした彼の今後にも期待。
2006年01月22日
蒼穹のファフナー 前半感想
てな訳でこれが予定に無かったアニメの感想です。
夫がレンタルDVDを借りて来てくれたので、2004年7月から12月にかけて放映されたアニメ、蒼穹のファフナー(の前半)を見てみました。
リアルタイムでは第1話と3話のみ見て脱落しました(内容よりもどちらかと言えばエアチェックの面倒さで……)。その後、アニメ感想サイト等での「シリーズ構成が交代した後半から見違えるように面白くなった」という評判は見知っていたので、いつか見てみたいとは思ってたんですよね。
折角感想を書くのであれば、他所様の感想とちょっとでも違った事を書かないと!と思う私としては、前半の良い所を探すぞ!という意気込みを持って見始めたのですが……これは確かに、ひどいかも……。
以下ネタバレを含みます。
続きを読む2006年01月15日
交響詩篇エウレカセブン 35〜37話
こちらの感想も溜めてしまいました。今週分はまだ見ていないので、その前に先週分までをざっと振り返っておこうと思います。
正直言うと、ここ数週は私のテンションはちょっと下がってしまっています。
これは出来よりも私の好みの問題で、34話でホランドの物語が一段落した時に予想というか覚悟していた事でもありました。主要メンバーの成長の物語が一段落して、最近は毎回過去や設定の説明が行われていますが、私は自分でもびっくりするぐらいこのお話の設定とか謎解きの部分に興味が無いのです。逆に説明や謎解きを楽しみにしていた方は現在の展開を待ち望んでいらっしゃったのでしょうし、今頃になって「洞窟編は苦痛だった」と仰っていた方達の気持ちがちょっと判ります(私にとっては、あの辺はエウレカの内面がようやく見えてきてわりと面白く感じられた所なのです)。
今設定説明を急ぎ足でやっているのは、第4クールは人間ドラマに徹する為だと信じて待っているんですけれどね。それにしても、もう少し緩急を付けてくれれば見易いんですが、ゲームとの連動企画という事で設定が山盛りあるだけに、詰め込むのが大変なんでしょう。くどいようですけれど、私はエウレカの全体構成そのものはそんなにマズくないと思っているのですが、それでもやはり、「レントンの知らないものは視聴者にも説明しない」というルールの為に犠牲にしたものも多くあったのだなあ、と思い知らされています。
ここ3回で一番強く残った印象は、なんと言っても「立てよドミニク!!」。これに尽きます。
彼は彼なりに懸命にアネモネの事を想っているのに、そして肝心のアネモネも、34話感想での私の予想に反してドミニクとコミュニケーションを取る気があったのに!ドミニクは彼女の考えも必死さも全く理解出来ていない……。もう見ていてもどかしくてたまりません。何せアネモネの命が掛かっているので、ドミニクの鈍さをのんびり楽しんでいる余裕がこちらにないのです。全てが手遅れになる前に、動いてくれ〜〜!!
アネモネがただ盲目的にデューイに従っている訳ではない、という事が判って、私の中で彼女の好感度が急上昇しています。
与えられた役割をこなしている間は生きていける、それはつまり一つ役割が終れば次の保証はないという事。それが判っていても彼女は笑う、その刹那を生き延びる為に。スタジアムでの彼女の微笑みは本当に美しかったです。例え偽りの笑みであっても、彼女の全てが掛かったものだから。
ホランドとデューイが兄弟である、という事はハップが全裸でトイレに入った回(何話でしたっけ?)から予想していました。私の予想が当たる事は滅多にないので、当たった事は嬉しかったです。
デューイが動けば動くほどその小物ぶりが浮かび上がっていますが、34話もかけて「実はカリスマなんかじゃなかった、でもそれでいいじゃん」と描かれてきたホランドのお兄さんなのですから、これはこれでいいんじゃないでしょうか。演説の時に声が妙に若返っているのが可笑しかったです。辻谷さんは上手いなあ。
次回予告の拗ねて口を曲げているエウレカがとってもキュートだったので、今週分を見るのを楽しみにしています。
2006年01月12日
ノエイン もうひとりの君へ 9・10・11・12話
トキヲコエテ
「そのいじけた根性はなんだーー!!」
予告でも大爆笑したこのシーン、やっぱり笑ってしまいました。そりゃ過去の自分なんて腹立たしいものと対面してしまったらキレたくもなりますわなあ。
またユウの「いじけた根性」の描写が毎回徹底してリアルなので説得力があります。この回のカラスに対する小憎らしい物言い、小中学生の頃の私が被ってなんとも嫌〜んな気持ちになりました。後にはカッターナイフをチキチキさせてる友達も出来たんですよ(笑。
考えてみれば前半響鬼、エウレカ、ノエイン、と、昨年私がはまった作品はみな大人と少年の対峙が描かれているものばかりです。名前を挙げた順に「過去の、未来の自分との対峙」という色合いが強くなっていますが、年代の違う人との交流というのは、多かれ少なかれ、過去の自分、未来の自分との対峙という面を必ず含んでいるのかもしれないですね。
アラシノヨル
酔っ払いの挙動とか、妙に細かい所の演出が良かったです。特に、椅子から立ち上がったユウのお母さんがよろける所の動きの細やかさ・リアルさが印象に残りました。
クセの強いキャラクターデザインですが、細かに気を配って芝居がつけてある事で、地に足の付いた感じが出ていると思います。
スレチガイ
この回ものすごく良かったです。作画も好みで、私にとっての前半ベスト回です。
フクロウとアイのつかの間の邂逅。ユウとイサミの仲違いと仲直り。イサミのお兄さんも味のあるキャラだったし、登場時の超作画も凄かった。そしてなんと言ってもラスト、カラスとフクロウが本名で呼び合うのが……!
涙が出ました。
タタカイ
凄い凄いと事前に宣伝され過ぎると斜に構えてしまう所のある私。でもこの回は確かにもの凄かった!!
アクションシーンの動きが凄すぎて、パソコンの小さい画面上で見るのが勿体無さ過ぎます。早くDVDで見たい!……てこの回が収録される巻が出るの4月ですね……orz
そして、判っていた事とはいえ、フクロウ……!!
随分感想を溜めてしまいました。
お正月休みの関係で12話のネット配信まで時間がかかったので、早く見たくてギリギリしていましたが、代わりに期間限定無料配信サービスのおかげで見逃していた2〜4話を見る事が出来ました。
その中では4話のハルカとアイのエピソードが印象に残りました。仲直りの所でこれまた泣いてしまったんですよ。このお話はなんだか私の涙腺の急所を刺激するようです。
2005年12月12日
おねがいマイメロディ 37話
ジャングルで会えたらイイナ!
前回ほどの派手さは無いものの、面白かったです。そしてやはり小さな視聴者を楽しませる為の細かい配慮が行き届いていて丁寧な作りだなと感じました。これからも継続視聴する事に決めました。
お揃いの耳当てをしたクロミさまとバクくんが可愛かったです。バクくんはお裁縫出来るのに、わざわざクロミさまにホッチキスで止めて貰うし、この2人ほんとに仲良しですねえ。
気絶した美少年が現れた時点で「大きなお友達」である私にはすぐに正体が判ったんですけれど、そこで「判るでしょ?」と放置せず、瞳が綺麗なグリーンだったり、マイメロにドーピングされた後のアクションが微妙にカエルっぽかったり、きちんと判り易いヒントを散りばめている所が良かったです。
今回のヒロインの真菜ちゃんは徹頭徹尾はつらつとしていてとても魅力的でした。描き下ろしの提供イラストも可愛かったです。
そしてマイメロさんは今回も怖かった……。
「クロミちゃんに頼むしかないと思う」
ってあなた!クロミさまの魔法の被害?を防ぐ事がお仕事なんじゃないの!?
交響詩篇エウレカセブン 34話
インナー・フライト
まずはタルホさんご懐妊おめでとうございます。
前回の感想であれこれ言いましたが、要するにホランドが生き残りさえすれば問題無しなので、何が何でも生き残れホランド。頼むから。
27話でレイさんがタルホの事を
「左遷された上官の女だったOLスパイ」
と言った時から、
- 元々ホランドの恋人であったが、彼の為の情報収集の為に上官デューイの愛人になった
- デューイの愛人で彼のスパイであったが、裏切ってホランドと逃げた
のどちらなのかな、と疑問に思っていたのですが、今回の2人の会話からは後者の方であった事が伺えますね。前回のアルバムの写真は、全て月光号に乗り込んで以降のものみたいですし。
タルホの変化を何週もかけて丁寧に描いて、「元に戻った」やアルバムで彼女が元々爽やかな面を持ち合わせた人だったという事を描いた上で、ホランドの本音を聞かせて最後に妊娠を明らかにするという順番立てが、彼女の成長の理由を母性神話に負わせ過ぎていなくて好ましく、上品だと感じられました。
これまで出てきたヴォダラクの人が皆いかにも「宗教の人」らしい人でしたから、ノルブ師の生臭坊主っぷりには驚かされました。インパクトのある魅力的なキャラだと思いますが、その分この先アドロックやダイアンについて語られる時に役割が喰い合ってしまうのではないかと不安になってしまいました……。
考えてみると、アドロックもダイアンも(生物として「死んで」いるのかは置いといて)今ここにいない人なので、レントンがコーラリアンとのコンタクトを計った先行者としての彼等の行動と結果を知る為には、誰かが語って聞かせるしかないんですよね。だからレントンと生身で向かい合い語る事の出来る先行者であるノルブ師は確かに必要ではありますね。彼の胸元の凄惨な有り様は、それだけでレントンの歩む道の困難さを充分に語ってくれます。
エウレカの前にも人型をもって人間とのコンタクトを計ったコーラリアンがいた、という事は考えてもみませんでした。29話を確認したらタルホは「コーラリアンと唯一アクセスできるエウレカ」とは言ったけど「最初の」とは言っていませんでしたね。歴史に残らず消えていった人型コーラリアンが他にもいたという可能性も出てきました。サクヤさんの物語が詳しく語られることはあるのでしょうか。
今回はホランドがエウレカを与えられた所からデルシエロでの顛末までしか語られなかったので、その前と後、「何故ホランドが『謎の少女』を与えられて何の疑問も持たず単なる部下として使う程デューイを盲信していたのか」「何故ホランドはデューイに背いたのか」は次回以降に語られる模様。
どうもデューイは何らかの思惑があってエウレカを戦場に出したっぽいですね。ノルブ師に対して妙にムキになっている所から、デューイも最初は真剣にコーラリアンとのコンタクトを試みたように見えるのですが、そこにダイアンは絡んでいるのでしょうか?ノルブ師を地球の建造物の模型が飾ってある場所に連れて行った所から、彼の最終的な目的は地球に帰還する事なのかな?
彼についてはまだ判らない事ばかりです。
再び描かれたエウレカと子供達の出会いのシーン、余計な台詞一切無しで、短かったけれどとても良かったです。予想に反して現在のモーリスの記憶に踏み込む事は無かったですけれど。モーリスに頬を引っ掛かれた時に、エウレカは初めて「痛み」というものを理解したのかも知れませんね。
ドギー兄さんがレントンに嫉妬するような表情を見せたりギジェットに八つ当たりしたり、後ろ向きに悩んでいる……ように見せて実は前向きに悩んでいたのが凄く嬉しかったです。ちょっと贔屓目入ってるけど、彼がこれまで雑用ポジションを抜けられなかった理由の一つとして、何でもそこそここなせるんで便利に使われていたという事もあるんじゃないかと思うのです。それにしてもまさか月光号の操縦士なんて重要ポジションにつく事になるなんて(笑。頑張って!
しかし今回これをやるのであれば、前回の兄さんの居場所は違う場所の方が良かったような気がします。他にもトレゾア技研メンバーがいつの間にか姿を見せなくなってたり、前回との繋がりが色々ギクシャクしている感じがしました。でもこれって寧ろ前回の脚本のせいですよね……。
私は巷で言われているほどエウレカの構成は悪くないと考えていて、佐藤大さんはシリーズ構成として頑張っていると思っているんですけど、構成について粗を感じた時は必ず佐藤さんの脚本絡みなんですよね。自分の担当回は脚本書くのにエネルギー取られちゃって全体の構成チェックが甘くなってしまうのかな?
今回は私が唯一見逃した10話と対になっているエピソードが多数挿入されているという事で、10話を見ていればもっと違う発見もあったのかもしれない、と残念でした。
予告ではついにドミニクとアネモネに何か動きがある様子。出来ればドミニクにアネモネを連れて逃げて欲しいんですけど……アネモネは、ドミニクの手を取らないだろうなあ。
2005年12月07日
ノエイン もうひとりの君へ 8話
先日雑記でちょろっと書いた「見たいのにうちの地方では放映してくれないアニメ」のうち1本がこれです(もう1本はクラスターエッジ)。
その後バンダイチャンネルで無料配信してくれている事を知り、パソコン上の小さ〜い画面でですが見ています。
面白いですよこれ!!……ものすごく好き嫌い分かれそうだけど……。
以下若干のネタバレを含みます。(大ネタのネタバレは避けています)
監督は大好きな「天空のエスカフローネ」の赤根和樹さん。
私はエスカのヒロインひとみが大好きで、ひとみの為にエスカを見ていたようなものでした。そしてノエインのヒロイン、ハルカも私のツボにクリーンヒット!
前々から不思議に思っているんですが、アニメって集団作業なのに、どうして監督さんの女性の好み(或いは女性観)が極端に色濃く反映されるんでしょうね。宮崎さんしかり、富野さんしかり、幾原さんしかり。赤根さんはタフで能天気な女の子がお好きなんだろうなあと思います。
ひとみは高校生で、恋愛関係の考え方がかなり不評だったように記憶していますから、その辺りまだ小学6年生でよりサバサバしているハルカの方がより多くの方に好かれるのではないかと思います。
今週無料放映中の8話では、異世界から来た見るからに怪しい男カラスをハルカが自室と繋がっている納戸?に匿うのですが、その後今度は家出してきた幼馴染の少年ユウも同じ部屋に隠します。その時の台詞がふるっていて
「カラスもいるけど気にしないでね!」
いや、気にするってば(笑。良く言えば大らか、悪く言えば大雑把。下手に描くとただのバカになってしまう所をそうしていない所が監督始めスタッフの皆さんのキャラクターへの愛情を感じさせてくれます。
ハルカが大雑把な分、ユウは神経の細い子として描かれています。ユウも、彼よりも更に追い詰められている彼の母親も、壊れ方の描写が強烈でとても怖いのですが、「壊れキャラはウケるから」という事が主目的ではなく、肉親間の確執と自己との葛藤という主題を描くのが目的であるという事がちゃんと視聴者に伝わる、地に足の付いた描写が出来ていると思います。
今回ユウがハルカの家でようやく明るい表情を見せてくれたのでホッとしました。
ハルカとユウを取り巻く友人達は、やんちゃな少年、友人思いでアネゴ肌の少女、お調子者の少女、とわりと類型的な面子がそろっているのですが、やはり描写が丁寧なので類型的なだけのキャラにはなっていません。
あと忘れてはならないのは、このアニメものすごい動物アニメなんですよ〜。
ハルカはバロンという名の白いもっふりした老犬と殿という猫を、友人のミホはブラタンのミニチュアダックスを飼っています。犬2匹はオープニングにも出ています。ただ出ているというだけでなく、描写もすごくリアルで可愛くて、ちゃんと判っている方がやってらっしゃるんだと思います。
キャラクターデザインはアクが強くて、正直受け付けない方もいらっしゃると思います。しかしこのアクの強いデザインが、SF・バトルパートに強烈な力を発揮して、グリグリ動く作画と合いまり大迫力を生み出しています。石垣純哉さんのデザインによるクリーチャーもキモ怖くて必見です!
無料配信はテレビで放映された次の週の月曜に更新され、1週間以内なら何度でも見ることが出来ます。1話は今でも無料配信されているので、是非見てみて下さい!
- 公式サイト
- 結構ネタバレがあるので苦手な方はご注意!
- バンダイチャンネル無料配信ページ
ノエイン もうひとりの君へ 第1巻 バンダイビジュアル 2006.1.25発売予定Amazon.co.jpで詳細を見る
2005年12月05日
おねがいマイメロディ 36話
前々から気になっていたマイメロディ、今回は予告の段階ですごいすごいと評判になっていたので、ついに録画して見てみました。最近ようやくHDレコーダーの使い方に慣れて、放送局・時間を覚えている番組以外も手軽に録画出来るようになったのです。
いや〜、噂通りというか評判以上と言うか、凄いものを見せて貰いました。
何が凄いってね、今回「大きなお友達」である私は、マイメロディに始まるマリーランドの住人の皆さんの暴走に呆然としたり、数々の小ネタに笑ったりして大いに楽しませてもらった訳なんですけれど、私がもし幼稚園児の頃にこれを見たとしてもやっぱりすごく楽しめたと思うんですよ。可愛いキャラクターがいっぱい出てきて、カラフルな宇宙に浮かぶファンシーなお星様、そして主人公の歌ちゃんもアイテムを使って(←ここ重要)活躍して、ラストも可愛い月のうさぎさんが大活躍!!番組が終った頃にはきっとあの携帯型おもちゃかスティックが欲しくなっていた筈(笑。
スタッフの方達のさじ加減が絶妙だと思いました。勿論それはサンリオ様の寛大さに支えられたものなんでしょうけれど。恐るべし女児向けアニメのキャパシティ。
それにしてもマイメロさんは噂以上に黒いというか怖かわいいですね。火星の人面岩にお布団かけている所では震え上がりました。独特の喋り方が怖さを増幅させています。佐久間レイさんの声が久々に聞けて嬉しかったな。
アイキャッチではこのテレビ番組をキティちゃんが見ている、というシュールさにたまげたのですが、あれは毎回あの絵なんでしょうか?ちなみに私は小さい頃からキティよりマイメロディの方が好きです。
次回予告では、いかにも女児向けアニメっぽい同級生のデートネタ……と思わせていきなり濃いおじさんのアップが描かれるし、サブタイトルは「ジャングルで会えたらイイナ!」だし、これまたぶっ飛んだ内容になりそうな予感。
根気が続けば視聴継続しちゃうかもしれません。
交響詩篇エウレカセブン 33話
素晴らしかった!
佐藤大さんのホランドへの愛が大爆発した回でした。彼にこんな泥臭いメロドラマが書けるとは思っていませんでした。やれば出来るじゃないですか!!(←超失礼)
オープニングを削って描かれたサーフィンのシーンの作画が凄かったです。震えが走りました。海辺には楽しげな若者たち、見覚えがある顔をしています。……そしてレイさんとチャールズさんが!もうここで既に私泣いてました。
一万年前とはまたすごいロングスパンですね。ストナーがナレーションで現在舞台となっている星を「約束の地」と呼んでいる所からして、移民船が地球を発ってからあの星に辿り着くまでに長い長い時間が経っているのではないかと思います。
17話で既にケンゴウが若者を叱る事が出来る大人である、という事は示唆されていました。あの時からずっと私は彼が月光号の中で「大人パワー」を発揮してくれる時を待っていましたが、ホランドの迷走がピークに達していた時期も彼は一歩引いたままでした。彼の出番は今回の為に取ってあったのでしょうか。
ホランドに身体を気遣われた時のタルホの反応、あれ、ひょっとしてイメチェンの時から一部で囁かれている妊娠説って当たってます!?そうすると私が「判りやすいサービスシーン」だと解釈してゲラゲラ笑ってた前々回の下腹部アップも意味合いが全く違ってきますね。うわ恥ずかしい(笑。
タルホ妊娠についてはちょっと思うところがあるので後述します。
個人的にアルバム整理とか出来ない性質なので、思い出の写真をアルバムにびっちり整理して残しているタルホの乙女っぷりはインパクトがありました。思い出のロングボードもしっかり保存してあるし。その思い出を貸し与えることで子供達を励ます、というのが良かったなあ。
さて今回のメインイベント。
ホランドが何度もこけては立ち上がり、タルホが「もう止めてぇ!」としがみつく辺りは30年前の青春ドラマのようで思わず吹き出しましたが、本当の驚きはその後に待っていたのです。
まさか!ホランドが鼻水たらしながら泣く所が見られるなんて!!
実は今回、どうやら重要回らしい、そして脚本が佐藤大さんらしいという事で私はとても不安だったのです。エウレカの脚本陣の中で、個人的に最も不満を感じるのがこの方だったので。
このお話は、レントンがエウレカを好きだ、という、理屈ではない、とてもシンプルな感情が柱になっています。そしてそんなお話に相応しく、脚本陣には細かな辻褄合わせよりも情を優先して話を勢いに乗せて書くのがお上手な方が多いです。
ところが肝心のシリーズ構成の佐藤さんは、どうもへ理屈をこねるのがお好きと言うか、照れが見え隠れするというか、レントンの感情のラインに乗り切れていない感じがして、私は不満を蓄積させていたのです。
更に加えて、明らかに佐藤さんはレントンよりもホランドの方に重心を置きすぎ(笑。
少年が主人公の漫画・アニメでは大体において主人公から見た「兄貴」ポジションのキャラが美化されすぎ、というのは私も常々不満を抱いていた部分なので、ホランドをみっともないオトナコドモとして造形した監督と佐藤さんの試みには大いに価値があると思っているのですが、佐藤さんにはそれはあくまで主軸のレントンをきちんと描いた上での事でしょう、と言いたかったのです。
でも今回、これまで彼が積み上げてきたホランドの描写を結実させて、こんなに己をさらけ出した、クサくてダサい、情と勢いの脚本を書かれてしまったら、もう全て認めるしかないじゃないですか。
ホランド役の藤原啓治さん、タルホ役の根谷美智子さんの演技も素晴らしかったです。藤原さんはもしかしたら本当に泣いていらっしゃったんじゃないのかな?
壊れた指輪を2つに切り分けて自分も嵌めるなんて、ホランドも洒落た事をするじゃないですか。
これからは俺個人の問題だから1人で頑張るぜ!解散宣言→誰一人去る者は無く再出発、とはまたコテコテな流れでしたが、これまた良かった〜。
そして!ドギー兄さんの持ち部署がついに明らかに!!リフの天才である、という設定も忘れている訳ではないよ、とばかりにリフシーンもチラッと描いて貰えたし、良かったね〜、兄さん。
ホランドがレントンに謝った上に、3歳の頃から一緒の幼馴染ハップでさえ聞いた事が無い「有難う」まで聞けた事で、巷では立った立った死亡フラグが立った〜!と言われていますが、私は寧ろこれは生存フラグの方じゃないかと思いました。これまでは、最後にレントンを助けて散る時に初めてホランドの「ごめんなさいor有難う」が聞けるのかな、と思っていたので。勿論個人的願望込みの解釈なんですが。
ヴォダラクのノルブ師が姿を隠して3年、そしてホランドが月光号を強奪してから3年、という事は、ホランドはず〜っとノルブ師を捜し続けていたんですね。ヴォダラクは今後もうクローズアップされないんじゃないかと思っていたので驚きました。言われてみれば、ヴォダラクに協力を求める以外にコーラリアンに人類側から(平和的に)アプローチする方法って無さそうですね。
そして次回はシウダデス・デル・シエロの虐殺の詳細が描かれる模様。ついにモーリスの記憶にも触れるようで、今から怖いです。
以下は、個人的願望をぶっちゃけていて恥ずかしいので追記分に隠します。
続きを読む2005年11月28日
交響詩篇エウレカセブン 32話
じっちゃんカッコイーーーーー!!!!!
今回の感想は上記につきます。じっちゃんは最高です。愛してます。Aパートの終わりに泣きながら「じっちゃーん!!」と叫んだエウレカファンはきっと全国に数百人はいる筈。
そして発掘屋のおじさん、じっちゃんを助けてくれて有難う。有難う。彼は一体じっちゃんにどんなすごい恩義があるのでしょうか。あんなに活躍したんだから是非彼にも名前を付けて上げて下さい。
じっちゃんの想いの篭ったボードがレントンの元に届き、「DAYS」が流れ出す所がこれまた最高に燃えました。……でも、ここぞ!という時に使うテーマ曲が第1クールの曲に限られている事は、対スポンサー様的に大丈夫なのだろうか、と余計な心配をしてしまいました(苦笑。
折角のニューバージョンお披露目回としては戦闘シーンの長さがやや物足りなかったのですが、相手のアネモネが、もうすっかり可哀想で見てられないポジションに落ち着いてしまっているので、ここで戦闘シーンをドーンとやられてもあまり気乗り出来なかったでしょうしこのぐらいの長さで丁度良かったのかな、と後になって思いました。
前回感想の繰り返しになりますが、ドミニクにはアネモネの為に奮起して欲しいです。今回、髭の艦長さんがアゲハ隊とドミニクの会話を聞いている事がそれとなく強調してあったので、これが伏線になって彼がドミニクの味方になってくれたらいいのに!と祈っています。
今回改めてホランドが「あの光はセブンスウェル現象ではない」と言っていたので、彼はアドロックから理論的な事もきちんと教わっているようですね(年齢的に、思想的にはホランドの方がアドロックにより忠実でも、知識の伝承ではデューイに劣っている可能性もあると考えていました)。
ニルバーシュのパワーアップも終わり、次回は月光号の具体的な行動目標を決める内容になる模様。そろそろアドロックやダイアンに関する具体的な供述が出てくるでしょうか?
デューイはしらみ潰しにコーラリアンを攻撃していってコーラリアンの核を探すのだそうで……見つける前に人類滅びそうなプランですね。どうやら、単純に人類の英雄を目指している訳ではなさそうです。元々この星の人類は移民してきたごく少人数から増えたものなんだから、減ったらまた増やせばいい、くらいの大雑把な思考なのかも……。
今週はとにかくじっちゃんラブで頭がいっぱいなので、感想が短くなってしまいました。その分のエネルギーを、前からアップするすると言っているエウレカ前半まとめ感想にぶつけたいと思います。……今ようやく4分の1くらい書き上がった所です……。
2005年11月23日
交響詩篇エウレカセブン 31話
作画が復調、脚本も演出もボリュームたっぷりで、非常に見応えのある回でした。
世間知らずの少年が視野を広げ、オトナコドモ達がようやく歩き出した所で世界が大きく動き出しました。もっと早く今の展開に入って欲しかった、というご意見もよく見ますが、個人的にはフィクションでは世界設定よりも人間関係のつじつま合わせを優先して欲しい方なので、人間関係に一段落つけてから世界が動き出す、この描写の順序だては非常に見やすいのです。
今回の演出のキーワードは「判り易さ」ではないかと思います。あからさまな隠喩、隠喩ですらない意図の判りやすいカットがこれでもかこれでもかとてんこ盛りでした。
印象に残ったものを箇条書きにしてみると
- 首都の上に表示されたテロップ(これは前回から登場してましたね)
- タルホの登場時の下半身どアップ(笑
- レントンの「血に汚れた手」と洗剤にまみれた手の隠喩
- ミーシャさんの「別れた」発言と左手薬指のクローズアップ
- 人類の英雄(王?)気取りのデューイの頭上に描かれた壮麗な天蓋
- 賢人コーダの両足の間に自分の足を割り入れるデューイ
- デューイとドミニクの通信、切れた後の「わかりました」
- エウレカの目のアップに差し代わる抗体コーラリアンの目のアップ
2005年11月16日
交響詩篇エウレカセブン 30話
すみません、今週も書きたいこと多すぎて大長文になりました。
今週は「こうなったらいいな〜、でもそこまで望むのは無理かな?」と思っていた事が実現するわ、エウレカ前半まとめ感想でタルホとホランドについて書こうと思っていた事が殆ど本編中で描かれてしまうわで、嬉しいやら困るやら、悲鳴を上げたくなるような回でした。
とりあえずこの話の為にDVD8巻は購入決定です。既に1巻は26話の衝撃で衝動買い済み、25・26話の為に7巻は購入決定済み。この先どんどん購入する巻が増えそうで怖いなあ。
2005年11月07日
交響詩篇エウレカセブン 29話
さ、作画が……。私にとってこのアニメ一番の萌えキャラが久し振りに登場する回だったので、出来れば綺麗な絵で見たかったorz
第3クールに入ってからお話は順調に面白いのですが、スタッフの疲れが伝わってくるような作画が見られるようになりました。
今時貴重な1年もののロボットアニメ、しかもBONESアニメは「作画は綺麗で当たり前」みたいに見られているので余計キツいでしょうが、なんとか乗り切って欲しいです。
2005年11月04日
機動戦士ZガンダムII 恋人たち
劇場版Zガンダム第2部、昨日見てきました。
面白いか、面白くないか、と問われれば面白かったと即答しますが、手放しで人に薦められるものではありませんでした。物語が中盤に差し掛かった事もあるのでしょうが、TV本編のややこしさを大きく引き摺ってしまった感じがしました。
私はTV放映時にリアルタイムでZを見ているのですが、内容をほぼ全く覚えておりません。2年かけて2回も見たのにも関わらず……orz(うちの地域では、ZZの放送開始と共にZの再放送が週1で始まったのです)
今回の映画を見て確信しました。覚えていないのは、当時の私がストーリーを理解出来ていなかったからです。そう言えばおぼろげに、「アニメ誌読まないと理解出来ないような話を作るな!」と怒っていた記憶があります。アニメ誌を買い始めたのはZZの年だったので、ZZのストーリー理解の助けにはなったけどZの記事は載ってなかったんですね。
劇場版第1部は、判らない部分は棚上げして見れるだけの勢いがあったと思うのです。それに比べると第2部は、もう少しやり様があったのではないか、という印象が残ってしまいました。
それでも前半は、勢いも感じられたしかなり引き込まれて見ていました。
特に導入部は文句無しに良かったです。第1部のラストの高揚感をそのまま受け取って上手に着地させてくれました。
ベルトーチカは存在自体を覚えていなかったんですが……ひょっとして、某アニメのルナマリアは彼女を意識して作られたキャラなんでしょうかね?
特攻を宣言したベンさんの所に部下有志が戻ってくる所、ちょっとしたシーンなのに涙ぐんでしまいました。近年おじさんの特攻で無理矢理感動させようとする某アニメをみてげんなりして、以前にも増して特攻ネタ嫌いになってたのになあ。おかしいなあ。
あれがあると無いとではフォウの死に至る流れの重みが全く違ってくると思うんですよ。ただフォウが可哀想な女の子だからじゃなくて、ただベンさんが敵キャラだからじゃなくて、皆が皆必死な中で、命が消えていくということの重さ。
フォウのエピソードはかなり大きく削られ、変更されてるんですよね?私はあれはあれで有りだと思ったのですが、これはTVを覚えていないからこその意見なのかな。コンパクトにまとめられた中で、アムロが繰り返し繰り返し「女には気をつけろ」とカミーユに忠告するのが、彼の心中を思えば不謹慎極まりないのですが可笑しかったです。
死亡シーンは「機動戦士ガンダム」のミハルを明らかに意識してますよね?自分で作ったものの本歌取りを執拗なまでに繰り返すのは富野監督のユニークな特徴だと思います。常に同じものを作る事を要求される、という特異な立場にある人なので、そういう発展をせざるをえなかったという面もあるのでしょうけれど。
そしてこれは声を大にして言っておきたいのですが、フォウを演じたゆかなさんはものすごく頑張ってました!はっきり言って彼女は私の中ではかなりどうでもいい声優さんだったのですが、これからは認識を改めようと思います。
今回の騒動はとても悲しい事ですが、それはそれ、これはこれとして演技は評価しなきゃいけないと思います。
2005年11月02日
交響詩篇エウレカセブン 27・28話
25・26話があまりにも素晴らしかったので逆に不安だった第3クール冒頭。まずは上々の滑り出しではないでしょうか。……お話の内容の方は、「上々」なんて言葉を使うのが不謹慎に感じられるほど悲しく惨いものでしたがorz
大方の予想通り、チャールズ&レイ夫妻が退場しました。
25話のホランドの回想シーン等から、チャールズさんは初めの印象よりもホランドとより親しく、またアドロックにも近い立場の人だったように感じましたので、或いは第3クール中生き延びて、レントンと視聴者の前に世界の謎が開示されるのを手助けしてくれるのかも、とも期待していたのですが……。
出番は短くても丁寧に描写されていたので、最後で急に壊れた、とか急に悪い人になった、という印象は受けなかったのが救いでした。産む事の出来なかった我が子を投影していたといっても、彼等のレントンに向けた愛情は本物だったと思います。だからこそ余計に悲しい。
夫妻との戦いを通して、戦いで人を殺さないなんてそんなに簡単に貫けるものではないよ、という事をレントンに教える展開になるのだと予想していたのですが、意外にも2回ともレントンは戦いの場から隔離されたままでした。それを、先頭に立って戦うホランドの、ようやく覚悟を決めた様子や、ニルバーシュのパワーアップの必要性と絡めて自然に描いてあるのは上手いと思いました。「人を殺さない事の困難さ」にレントンが直面する展開は後でちゃんとやってくれますよね?
続きを読む2005年10月01日
SEED DESTINY 最終回感想 速報版
シンちゃん生存ばんざーい!!
ルナマリア生存ばんざーい!!
2人とも微妙に放置されてエンディングばんざーい!!!
……決して皮肉や自棄で言っているのではありません。
取りあえず生き残って、そして放置されてエンディングを迎える事さえ出来れば、後はファンが好きなように脳内でその後の幸せを祈ったり想像したり出来るじゃありませんか。
前作でフレイファンだった私は、どんなに生存&放置エンディングを祈っていた事か……orz
2人とも旧作主人公御一行様の言葉に激しく動揺はしていたけれど、改心(というか洗脳)された、という所までは行かなかったのも激しくめでたいです。
後は、DVD最終巻に例によって例の如く入るらしい特別篇に、2人に関する変なエピソードが入りませんように。なむなむ。
ちゃんとした感想はまた改めて。
2005年07月16日
フルメタル・パニック! The Second Raid 第1話
富士見ファンタジア文庫の人気シリーズ、アニメ化第3弾です。
前の2つのTVシリーズは視聴環境に無く、レンタルビデオで見ました。今回もどうせうちじゃ見れないんでしょ、とスルーしていたら、放送4時間前になってWOWWOWノンスクランブル帯(BSが見れればWOWWOW未契約でも見れる)だという事に気付きました。危ない危ない。
今回は主人公相良宗介にとっての日常である戦闘任務を淡々と描写して、最後にもう1つの日常である学校生活の紹介、謎の敵の存在の示唆がちょろっと入りました。
やや「一見さんお断り」な作りに見えましたが、アニメ版も3作目ともなればこういうのもありかな。
制作は前作ふもっふで高く評価された京都アニメーション。前評判に違わず素晴らしいメカアクションでした。コメディシーンの間合いもすごく良かったです。
唯一、敵司令官のギャグっぽい黒焦げ姿が挿入されたのが、この作品の世界観にも今回の雰囲気にも合ってなくて残念だったのですが、あれは各方面への配慮なんですかね〜。
原作は夫が揃えていて、私はそれを読ませて貰っています。
夫はテッサファンで、アニメ版を最初に見たときから、「テッサの声が高すぎる〜〜!!」と不満を訴えていたのですが、今回は「テッサ役の人が声を抑えるようになってきた気がする」と言って満足げでした。……私にはよく違いが判らなかったんですが、熱心なテッサファン、或いはゆかなファンの方には判るんでしょうか?
宗介役の関智一さんは最近、プリキュアのメップルとか新ドラえもんのスネちゃまといったギャグバージョンの声でのお仕事が増えてきたので、彼のヒーロー声が大好きな私はちょっと心配していたんですけれど、少なくともフルメタが続く間は彼のヒーロー声が聞けなくなる心配はありませんね!
かなめファンの私にとって、今回1番印象に残ったのはエンディングでした。宗介とかなめの下校風景を描いた、地味〜な画でしたが、原作の今の状況を思うと胸につまりました。
2005年07月10日
SEED DESINY 30話〜34話を振り返る
シンとステラの描写に関しては、特筆するほどの不満はありません。
勿論、ステラの早すぎる死は不憫ですし、2人の描写があまりにも少なかったのも可哀想です。でも、描写が少なかったお陰で「戦争の被害者である可哀想な女の子に妹の姿を重ねた、恋に成りきらなかった淡い想い」としては破綻が無かったのだと思います。あれ以上描写が増えていたら、SEEDシリーズの常として、変にえぐい描写が入っていたかもしれませんし……。
シンがステラを連合に戻してしまった事、その後ステラが大量虐殺に荷担した事の責任についてはあえて考えていません。だって、大量殺戮を命じたジブリールの動機が、(悪者としても)全く理屈が通らないムチャクチャなものなので、馬鹿馬鹿しくて、末端にいるシンやステラの責任を真面目に論じる気にはとてもなれません。
若い命が散っていく横で、何故、その責任の一端を担っている筈の大人が、あからさまな製作側の優遇措置で生き残らなければいけないのかさっぱり判りません。
ネオがものすごく不自然に且つあっけなくアークエンジェルに収容された時も、更にあっけなくフラガ本人であると断定された時も唖然としました。前作の虎さんの時も思ったけど、顔に傷をつけりゃあ良いってもんじゃないでしょうよ。
私、ネオは、優しさと冷淡さが同居する、それなりに複雑なキャラとして、SEEDシリーズの成人男性キャラの中では奇跡的にキャラが立っていると思っていたんですよ。もしこのまま彼があっけなくネオとしての記憶も責任も放棄して、マリューさんとのラブラブ描写しかされなくなってしまったら、これまでのネオの描写が全て意味の無いものになってしまう……それどころか、そもそも安易に生き返らせた時点で、前作でのフラガ兄さんのカッコいい散り様まで台無しにしてしまった事を、製作側は判っていらっしゃるのでしょうか?
横に巨乳アイドルをはべらせた議長の演説1つで燃え上がり、打倒ロゴスに立ち上がる一般市民。
何故こんなにも迷いなくきっぱりと一般市民を阿呆に描けるのか。一般市民の愚かさを描写する時は、平行して一般市民の一般市民としての賢さ、強さをきちんと描写していかないと、単に製作側が思い上がっている阿呆に見えるだけだという事が何故判らないのか。クエスチョンマークは増えるばかりです。
シンがステラを喪った事からキラを逆恨みしてブラック化する、ブラック化すると言われ続けてきたので、SEEDシリーズの事だからそれはもう物凄く酷い描かれ方をするものだとばかり覚悟していたら、今のところ(38話時点)思ったより全然まともなので拍子抜けしました。(これでも充分酷いという意見は当然あるでしょうが)
そして、彼の苦悩の描写が増えるに連れ、声をあてている鈴村健一さんの演技力にびっくり!
失礼ながら、こんなに演技が出来る方だとは思っていませんでした。なんせこれまで演技力を示そうにも、台詞自体が極端に少なかったもんね……。余談ながら、彼が主人公の声をあてているらしい「いちご100%」のアニメ版がちょっと見たくなりました(笑。
インパルスがフリーダムを仕留めた時は正直言って痛快でした。キラは何があろうと絶対助かるのは判っていましたし、ず〜っと待ち望んでいた分離システムを有効活用した戦法がやっと見れましたので。
ようやく性能を存分に生かした戦闘が描かれた所で主役機交代、インパルスはつくづく可哀想な機体でした。
ここまでは、週ごとに波があるものの、不満や疲労感、そしてなんとも言えないドロドロしたものがひたすら溜まっていくばかりでした。ところが、次の35話&36話の出来が良かった事、その時期にZ劇場版を見てSEEDについて色々考えた事で、ガス抜きが出来たのか、急に気楽に見れるようになりました。
そんなわけでここで一旦切って、次回は35、36話感想とアスランについて書こうと思います。
SEED DESINY 23話〜29話を振り返る
更新久し振りですので、まず休んでいた間の分をざっと振り返ってみます。
キラ達アークエンジェルご一行様の、言語道断な戦場への闖入が始まったあたりで当サイトは更新停止に入りました。
その辺りで特に印象に残っているのは、
- ○良かったこと
- アスランがキラに対してそれなりにきちんと意見が言えた事。
- 例えその後の彼の言動に繋がっていなくても、すごい快挙だと思いました。
- ×悪かった事
- ミリアリアのあまりにもぞんざいな扱い。
- 前作で「アスランがトールを殺した」件に関してストーリー上でちゃんと処理していないのにも関わらず、アスランとAAの取次ぎ役にミリアリアを使うのはあまりにも無神経。
- あんな簡単にAAのオペレーター席に座らせてしまうのだったら、たった2年で戦場カメラマンになっているという無茶な設定を作った意味が全く無い。
- 彼女とディアッカの交際は、例えそれが傍から見てどんなに微笑ましいお付き合いだったとしても、2人の境遇を考えたら、他者が軽口で話題に出せるものではない筈。
- 彼女はどこまでも「製作者にとって都合が良いかわいこちゃん要員」でしかないのだと思い知らされて凹みまくり。
第3期エンディングにフレイが描かれたのは正直言って嬉しかったです。初めてSEEDの製作陣に感謝しました。
その一方で、第3期オープニングは酷かったです。
新作カットの少なさ、裸乱舞、編集の下手さ、そしてなんと言ってもカガリの下着姿のカット!あれはいくらなんでも下品すぎます。カガリが可哀想です。
上記の下着姿に加え、繰り返し描かれた「戦場に乱入するも何も出来ず泣くカガリの図」の意図もさっぱり判らず、製作側がカガリをどう扱いたいのか判らなくなってすごく不安になりました。(それまでは『可哀想なカガリたん萌え〜』を狙って適当に虐げているだけで、いずれアスカガいちゃいちゃに移行するものだとばかり思っていたんですが、この頃は下手すると殺されるのかも、と思ってガクガクブルブルしてました)
私には戦場でユウナが言っていた事は全て正論に聞こえましたので、何故それが顰蹙をかっているような描写がされていたのかもさっぱり判りません。
トダカさんの無意味な特攻に関してはただただ唖然呆然。前作のウズミさんの自爆といい、何故この番組はこんなにも気分次第で死を美化するのか!
ラクスが1人で宇宙に行くと言い出した時には、大いに見直したんですよ。まさかその後、えんえんエターナルに篭城なさるとは……_| ̄|○
結局前作と同じて、扱いきれないから製作側に体よく放置されただけじゃないですか!
アウル、折角消されたステラの記憶がどこかに残っているのかも?という(SEEDにしてはとても珍しい、押し付けがましくない)切ない描写がされていたのに、それが次の、彼が死んでしまう回の描写に全く生かされなかったのがとても残念です。
議長が主役の総集編は眠かった〜。
前作以来のいつものパターンで、思わせぶりなシーンを挿入するだけで結局何ひとつきちんと説明しないんですもの。
長くなりましたのでここで一旦切ります。
2005年03月19日
SEED DESTINY 21話
下に書いた22話の感想で「前回で天井を見た」と書いたのですが、残念ながらそれはこの回を誉めての事では無いのです。
主人公とヒロインの出会いの回、大きな見せ場である筈の回がこの程度の出来であるのなら、この番組にはもうあまり多くの事は望めないなーと現実を見せ付けられた気分になったというか、冷めてしまったというか。
私のような、前作SEEDのいや〜な後味を少しでも払拭する為にこの番組を見ているような、ひねた視聴者が今更「冷めた」なんて言うのはいくらなんでも失礼だろうと判ってはいるのですが。
なんのかんの言いつつ初回以来欠かさず見てきたこの番組、この回の冒頭5分を初めて見損ないました。おかげでミーアたんのまるで○○のようなネグリジェ見られませんでした。
ミーアたん自体は好きなのですが、彼女が出てくると飛び交う「ラクス様」という台詞にはものすごい違和感を感じてイライラしてしまいます。
いかな国民的アイドルでも、政府のスポークスマンみたいな事やっているとしても、様付けには無理がありすぎますって。
この回でもハイネの長台詞にびっくり!
台詞の内容自体は判り易い状況説明だったので文句無いのですが、主人公とヒロインの出会いの回の前半を潰してまでやる事でしょうか?
ステラとの出会いに向かい(笑、バイクをとばすシン。しかし衣装はいつものパーカーのまま、しかもノーヘル!おまけに描写の大部分は正面アップ。……あー、そうですね。ヘルメット被らせるならそのデザインが必要だし、アップで誤魔化さずバイクシーンをちゃんと描くにはバイクが描けるアニメーターさんを手配しないといけませんものね。そんな手間を割く余裕はありませんか。……主人公とヒロインの(略なのに_| ̄|○
私は別にバイクに思い入れがある訳ではないのですが、このシーンを見て、この回の、というかこの番組におけるシンの扱いに、これ以上希望を持つ気力が失せてしまったのです。
肝心のシンとステラのシーンはとても可愛らしかったです。特にシンががに股で飛び込む所は性格が出ていて良かったと思います。
……でもあれじゃ、「今日は、かわいそうな子を助けました」であって、どう見ても恋の始まりじゃないですよね……。
そしてどうしても消せない既視感。何故パンツの色までカガリと同じなのかと。唐突に使われる「守る」という台詞と言い、本当に引出しが少ない人達なんだなあ……。
シンの扱いがあまりに酷いので、「前作キャラを監督&シリーズ構成女史が贔屓している」というぼやきを見かけるのですが、私はそういう風に思ったことはありません。
だって、キラもアスランも、前作での扱いはそれはそれは酷いものでしたから。今作でだって、単に目立っているというだけで決して扱いが良い訳ではないと思います。
正直、このスタッフの力量では、お気に入りキャラの扱いを良くする、なんて事をしている余裕は無いと思います。前作キャラが贔屓されているように見えるのは、単に、新しくキャラクターを立てなければならないシン達よりも、前作からの積み重ねがある(実際には作中で描写が行われていなくても、ファンの中にはイメージが蓄積されている)旧キャラ達を動かしている方が楽だからなんじゃないのかな……。
SEED DESTINY 22話
前回、なんとなく「ああ、もうこれ以上良くなる事はないんだろうな……」と天井を見たような気分になってしまったので、すんっごいローテンションで見ました。いつもにも増して粗探しばかりですのでご注意下さいませ。トラバも貼りません。
ただでも低かったテンションがジブリールくんの
「そうだオーブだ」
発言で更にどん底に。製作側がオーブを参戦させたいのは判りますが、それにしたってなんて不自然な流れ……_| ̄|○
ジブリール君は登場以来部屋に篭りっ放しで、悪役としての活躍も無く全く大物感が無いのに、大西洋連邦大統領相手に威張り散らしてばかりいるのでものすごく違和感があります。彼が何者で何故あんなに権力を持っているのか、作中でちゃんと解説される事はあるのかなー。
あと、何故にSEEDシリーズのおじさん達は「わたしたち」の事をいちいち「われら」と言うんでしょうね。語彙が少ないのに変な所クセがあるのでちょっと鼻に付きます。
ハイネの台詞の多さには驚きました。素人さんが声を当てているキャラに1番大量の台詞を振る製作側の姿勢には呆れるばかりです。
とは言え、西川さんは頑張っていたと思いますし、ハイネは良いキャラだと思います。いかにも死にそうですけどね……_| ̄|○
オーブと戦わなければならない事になったというのに、オーブが故郷(しかも「棄てた、棄てられたと思っている故郷」)であるシンの葛藤よりも、2年お世話になっただけのアスランの葛藤の方がクローズアップされていたのには参りました。
せめて、ハイネがアスランに説教するシーンにシンも同席させて、2人の反応の違いを描くなりすれば良かったのにと思いますが、無理だったのかなあ。「ツーショットしか書けない」悪い癖が最近際立ってきていますね。
アスランの「君は本当はオーブが好きなんじゃないか?」という台詞は良かったと思いますがそこに至る流れが無茶苦茶なので台無し。アスランはシンがカガリを罵倒していた事を知っているのに、何故あそこでカガリの名前を出す必要が!?
トダカ隊長の「カガリ様とアークエンジェルに願いをかけた」発言にげんなり。
アークエンジェルによるカガリ拉致に一片でも正当性があるというのなら、具体的な台詞で説明して下さいな。なんとなくカッコ良く見えるおじさんに褒め称えさせる事でキャラを強引に持ち上げる手法にはもう飽き飽きしました。
ラストにカッコ良く登場した無敵前作主人公キラ様。って、陽電子砲破壊して死者出ない訳がないじゃん!!
2005年03月05日
SEED DESTINY 20話
シン視点の回想編でした。
どうしてこれを第1クールのうちにやってくれなかったんですか!!
今回の感想はこれに尽きます。
新規作画はほんのちょっぴり、殆どがなんと前作の使いまわしでした。これでも、予告を見て覚悟していたよりも新規作画が多かった、と喜んでしまった私はすっかりこのシリーズに毒されていると思いました。
今回の内容、DESTINY放映前に導入編として流すとか、第1クールのキラが出てくる直前とかに流せば、非常識な感じはしなかったと思うんですよ。しかし今のタイミングでやってしまっては、どう見ても製作スケジュール破綻の為の苦し紛れの策にしか見えません。あまりにも遅すぎます。どうして製作スケジュールに余裕がある時に先の展開に向けて布石を打っておくという事が出来ないのでしょうか。
ナレーションが画像と全く合っていないシーンが多くあった事、肝心の、シンが家族を失った後どうやってプラントに渡りどうして軍人になったのか、という部分がさらっと流されてしまった事など、内容自体にもまずい所は色々ありました。しかし今回は脚本家さんを責める気になれません。新規作画があれだけしか用意出来ない、という前提で作ったら、他の脚本家さんでも苦戦されただろうと思うからです。
勿論、シリーズ構成である彼女にも、スケジュールを逼迫させている責任の大部分がある事は判っていますが、どう考えてもこの場合1番責められるべきは監督でしょう。
オーブの軍人トダカさんのキャラ立てが不自然で鼻につきました。シンがお世話になった、という設定が当初から用意されていたのなら、何故シンはオーブに上陸した際、彼にお礼を言いに行くどころか思い出しもしなかったのでしょうか?
次回予告、まるでアスランとカガリの出会いの回の焼き直しのような焚き火が出ているのを見て、驚くやら情けないやらで爆笑してしまいました。ほんっっっとに引き出しの少ないご夫妻なんだなぁ……_| ̄|○
2005年02月28日
僕らの音楽
アニメ感想ではありませんけれど、SEED絡みなのでこのカテゴリーに書きます。
ザッピング途中にちらほら見かけて、良心的な音楽番組、という印象を持っていた「僕らの音楽」でSEED特集が組まれ、TMレボリューション西川さんと福田監督が出るというので見てみました。
冒頭のSONYpresentsという文字を見た時点で、SMEのSMEによるSMEの為のSEED提灯番組である事は覚悟していました。でも、それなら「SEED大特集」せめて「ガンダムSEED大特集」と銘打つべきで、「ガンダム大特集」と付けるなと言いたいです。
福田監督がきちんと身奇麗にして出演した事には取り敢えず安心しました。
彼が西川貴教さんを溺愛している事は、これまでの各種インタビューで知っていたので、レボレボの隣に座ってインタビューを受けるんなら、ちゃんとおしゃれして出るだろうとは思っていたんですけれどね。恐ろしい程にラブラブ光線出ていましたね。SEEDに興味が無いレボレボファンの方は驚かれたのではないでしょうか。
鳥越俊太郎さんにサブカル・漫画・アニメ方面の知識は期待出来ません。当然質問は番組の主旨にピッタリ添った、ひたすらSEEDを持ち上げ続ける内容になります。まるでヒットチャートに入ったアニメの主題歌や、アニメの内容とコレボレーションが行われたポップスがSEEDの前には存在しなかったかのようなやりとり・ナレーションでしたが、鳥越さんは別に嘘をついているつもりはないでしょうから彼を責めるのはお門違いでしょう。西川さんの受け答えも、社会人として常識的な範疇のものだったと思います。
問題の福田監督の発言も、これまでCDブックレット等に掲載されたインタビュー等をなぞる内容で、特に目新しいものは無かったのですが……。
- 鳥越
- ということはあれですか、これまでのガンダムの歴史の中で、前の監督さんのことを云うのは非常に難しいでしょうけどね。難しいでしょうが。
音楽、主題歌というものを非常に大事にされたと云う意味では、自分が最初だなと、そういう気持ちはあるんですか?- 福田
- いやーどうなんでしょうね…。
- 西川
- 今本当に云おうとしたでしょ。
僕はもう、全然ね、本当に、非常にデリケートな問題で…。- 鳥越
- デリケートだね。でもそれは大事なことなんで、聞かなきゃいけない。
- 福田
- あのー、何となく音楽にはあまり、確かに気を遣ってなかったのを、よりちょっと気を遣ってみたかなというのはありますね。
……いくらなんでもこれはいかんでしょう。主題歌の殆どを自ら作詞し、Vガンダムでは千住明、∀ガンダムでは菅野よう子を起用した富野監督も音楽に気を使っていなかったとでも?
他者を貶める事でしか自らを持ち上げる事が出来ないなんて、提灯番組としても下の下ですよ。
福田監督は意図的に悪役を演じていて、他のガンダムが好きな人を挑発する事でSEEDに注目を集めているのだ、という説がありますが、これまでのインタビューの内容の一貫性の無さからはとてもそうとは思えません。
でも、狙っていなくても常にウォッチャーの期待に応え続けるんだから、ある意味彼は凄い人なのかもしれませんね。
肝心の歌。若い2組はなんというかこう……酷かったですね。
ちゃかぽこ(バンド名覚えていないので我が家ではこう呼んでいます)の女の子は、こないだローカルの音楽番組に出て、「私はモデルをやってて〜」と堂々と正直に話していたので逆に好感を持ちました。(普通、モデルだったけど本当は歌いたかった、とか嘘でも言うでしょう)歌を続けるにはあまりにも歌唱力が足りないけれど、顔は可愛くて愛嬌もあるから、なんとか他の仕事が見つかるといいんですけどね。
玉置成実ちゃんは、デビューした時には「年の割には上手い。若いからこれからどんどん伸びるだろう」と思っていたんですけれど、全く伸びませんでしたねー。しかも彼女は歌に情感を出せないのに、何故か大人っぽいドレスを着せてのスローアレンジ。可愛かったけどさ。
レボレボは流石に堂々たる歌いぶりでした!でもそれで余計に前後の酷さが浮き上がってしまったので、ガンダムの名の元にSMEの新人をプッシュしようとする番組意図的にはどうだったのかしら。
第3期OP/EDの紹介に挿入されたシンの線画が素晴らしくカッコ良かったです。是非あのままOPに使って欲しい!
番組を見終わってしばらくは頭に血が昇りまくっていたので、わざと感想を書くのを遅らせたんですが、結局長文になってしまいましたね(苦笑。
2005年02月26日
SEED DESTINY 19話
いやー、すんばらしく内容が無い回でしたね。
まあ、ミーアたんが沢山見れたからいいか。
ガノタのお兄さん達の悲鳴が聞こえてくるような、ショッキングピンクのザクに乗って現れたミーアたん。
先日にもまして、観客の皆さんはノリノリです。ピンクザクの中の人もスイングしていたのがなんだか可愛かったです。驚いたのが花束!あれ何処からどうやって飛ばしたの!?
いよいよ、アスランを巡る女の子達の闘争が始まってしまいました。
恋愛要素が悪いとは言いませんが、このシリーズの場合、画面からにじみ出る福田監督の女性観が悪い意味で徹底していて、正直言って私はものすごく不快です。せめて1人ぐらい、誠実で、男がいなくても生きていける女性を出して欲しい……。
しかもぶつかり合う女の子達の感情を、文字通りぶつかったり突き飛ばしたりする描写でしか描けていないのはあんまりでしょう。
今回のアスランはいくらなんでも挙動不審すぎ(笑。ミーアたんが偽者って知っているからってあんなに取り乱さなくてもいいのに。それにしても、何故プラントの皆さんは皆アスランとラクスの婚約のことをご存知なのか。そしてラクスがアスランパパと敵対していた事は周知の事実なのに、何故アスランとラクスがまだ婚約していると思っていらっしゃるのか。謎です。
予告でアスランが口を押さえて取り乱していたので、ミーアたんから唇を奪われでもするのかしら、と予想していたらなんてことありませんでした。SEEDの頃よくあったフェイク予告だったのでしょうか。ちょっと残念。ミーアたんは先々不幸になるのが見え見えなので、せめて今のうちに沢山おいしい思いをして欲しいのです。
アスランとミーアのディナーをセッティングする議長には笑いました。あれではまるで、ミーアを使ってアスランを篭絡しようとしていると言うよりも、ミーアへのご褒美にアスランを投げ与えているようだ……(笑。
後半、議長の長い長〜い内容が無いお話のオチが「悪の組織」ロゴスの紹介だったので爆笑しました。
このお話は戦争と平和について難しいテーマを扱ってるんですよ〜ん、と見せたいらしい台詞の〆に「悪の組織」を出すなんて、凄いセンスです。流石です。大体、財源という概念が無いSEED世界で軍需産業の話なんかされても、笑うしかありませんよ。
今回はシンが何も判っていないアホの子として、議長やアスランの引き立て役にされるのではないか、と警戒していましたが、覚悟していたよりはまだマシでした。
思いもかけずファントムペインの皆さんが見れたのは嬉しかったです。オクレ兄さんは聡い子なんだなあ。下の子2人もすごく可愛かった。
思いもかけず、と言えば、ミリアリアが出ていましたね。最初のOP、EDに出ていたのにこれまで出ていなかったのでどうしたのかと思っていました。
今回1番インパクトがあったのはなんと言ってもレイでしょう!!
頬を染めて議長に抱きつく所、前半の作画もあいまって別人にしか見えませんでしたよ(笑。後半のアスランに喋った所も、いつになく沢山喋ったーーー!!!ってすごく驚きました。議長に会えた喜びで口が滑らかになっていたのかな?
2005年02月19日
SEED DESTINY 18話
今日は良かった!すごく良かった!!
私にとってはこれまでの18話中ベストの出来でした。
まず、戦闘前の打ち合わせのシーンが描かれた事に感動。
んな事で感動するなよ、と言われそうですが、名無し兵さんまで含めた大人数の打ち合わせシーンが描かれるのって、SEEDシリーズでは初なんじゃ?(前作で一部見ていない回があるので、もしあったらごめんなさい)
肝心な所でシンがへそを曲げてしまって作戦内容が描かれなかったので、「まあ、中身が無くても描いただけでも大進歩だよな」って思っていたら、後で回想として打ち合わせの内容が挿入されたのでものすごくびっくり。
そうだよ、尺合わせの為に適当にセレクトしてBGMに乗せて挿入するだけが回想の役目じゃないんだよ!!
現地少女をMiss付けで呼んだり、ルナマリアに上手に予防線を張ったりして、珍しく女扱いの上手い人のように描かれたアスランにちょっと笑いました。
シンの扱いも上手かったですねー。前回みたいに大局的な事を喋らせようとすると無理が出てしまうけれど、今回のように目の前のちょっとした事を叱ったり誉めたりしながらシンに信頼されていく方向だったら、ちょっとだけ年の離れた兄貴分として自然だと思いました。
今回、シンが急に幼くなっていますが、出番も台詞も無いよりはこっちの方がずっと良いですよ。
洞窟内の愚痴も、SEEDシリーズおなじみの「くっ」とか「ちっ」じゃなくてやたら賑やかで楽しかったです。なんか普通のロボットアニメみたいでした。
普通のロボットアニメらしいと言えば、今回は初めてインパルスの合体システムに意味があった記念すべき回でもありますね!
欲を言えば、チェストフライヤーとレッグフライヤーはコアスプレンダーの後ろを付いて行くのではなく、コアが洞窟を脱出した後にミネルバから射出→合体、として欲しかった所ですが、この際バラの状態で活動する所が見れただけでもいいや。
欲かきついでにもう1つ。肝心の、洞窟脱出後の戦闘シーンの描写がいまいちで、洞窟抜け作戦にどれだけの意味があったのか判りにくかったのが残念でした。でも、収納されようとする砲台の穴に、シンが倒したモビルスーツを放り込んで破壊した所など、戦闘の描写を工夫しようと努力する姿勢は感じられました。
一時はなりを潜めていた、SEEDシリーズ名物の残酷描写が最近復活してきています。
私は、前作SEEDの頃からこの残酷描写が大っっ嫌いです。
明らかに、ショッキングな描写を入れる事で視聴者の目を引き付ける、釣り針としての使い方しか出来ていないのに、批判されると「戦争の残酷さを描写する為」と言い逃れる製作側の姿勢がまず嫌。次に、名無しの兵士の戦闘行為はやたら残酷に描くのに、主人公の戦闘ではコックピットを直撃さえしていなければ殺していない事になってしまったりする、あまりにも酷いアンフェアさが嫌いなのです。
しかしながら、今回は、シンに倒されるMSのコクピット内を描写するだけではなく、アスランに倒されるMAのコクピット内も描写したり(こちらは使いまわしでしたが)、現地住民による連合軍への私刑を描くのと交互に現地少女の心底嬉しそうな笑顔を描写したりと、バランスの取れた描写にしようとする姿勢が見えました。
残念ながら結果としては成功していたとは思えませんし、そもそも私刑の描写が必要だったとはどうしても私には思えないのですが、それでも、これまでひたすらバランスに欠けた押し付けがましい描写を繰り返してきたこのシリーズにおいては物凄い進歩だと思いました。
現地住民の歓声に無邪気に喜ぶシン、その裏での私刑に眉をひそめるアスラン、どちらかが一方的に正しいという事は無い筈です。だからこそ、アスランは苦悩するのですし、答えを探しつづけているのですから。
……この調子で、何故か言動が作中で全肯定されてしまっている前作主人公御一行様についてもバランスを取るべく努力して頂きたいのですが……_| ̄|○
脚本が、設定担当の森田さんとシリーズ構成女史の共著だったのにも驚きました。失礼ながら、私が普段全く期待していない組み合わせなので。
前作からの負の負債があまりにも大きく、根本的な設定やストーリーが滅茶苦茶なので目立ちませんが、やはり、シリーズ構成女史は前作に比べ成長なさっていると思います。少なくとも努力は感じられます。
この調子で、シンとアスランが今後「共に」(ここ重要)成長していく様子を描いてくれれば嬉しいです。
2005年02月13日
SEED DESTINY 17話
アバンタイトルがいきなり前作回想から始まったので、まさか、製作スケジュールが破綻して急遽また総集編をやる事になったのか!?と思ってしまいました。
ここでカーペンタリアの軌跡が描かれたり、前作に比べると視聴者に全体の状況を判り易く説明しようとしているのが伝わってくるのは素直に好ましく思えます。
ただ、「ブレイク・ザ・ワールド」はいくらなんでもダサすぎると思います……。
本編も、ほとんどお話は進まない、状況整理の為の回でしたね。それは構わないのですが、ここで状況整理の回を入れるのであれば、先々週の総集編は不要だったんじゃないかなぁと思いました。まあ、製作スケジュールを救う為の総集編なんでしょうから、こんな事を言うのは野暮ですね。
現時点で何故キラ御一行を出す必要があるのか判りません。
案の定、「何も判らないから今はまだ動けない」とか言っていますし。あれだけの事をやってしまった後に言う台詞じゃないよ……_| ̄|○
前作終盤でも、主人公御一行様がどこに何をしに向かったら良いのか判らないでうろうろしている様子を延々と描写した事で、余計に物語の破綻ぶりが強調されていました。前作では主人公だったのだから出さない訳にはいかなかったでしょうが、今作ではキラは主人公ではありません。彼らに何をさせて良いのか判らないのであれば、当分出さないでおいて、活躍の場が用意出来た時にカッコ良く登場させれば、せめてもう少しは言動のおかしさが目立たないと思うのですが。
現状では彼等がやってる事言ってる事全てがツッコミ所です。
マリューさんの「地球軍を討ちたくなっちゃうけど」には一体何様のつもりだろうと思いました。
視聴者は、キラとアークエンジェルは製作側に守護されて絶対無敵であろう、と察する事が出来ますが、劇中では彼らは戦艦一隻とMS一機のみの弱小勢力の筈です。
カガリが「アスランが戻ればプラントの状況がもっと判るのに」とか言っていましたが、例えアスランが現在どのような立場にいようとも、キラ達があんな状況では簡単に接触出来る訳ないじゃん……_| ̄|○
大体、太平洋ど真ん中のオーブからスカンジナビアまで、一体どうやって連合、ザフト両軍との戦闘を回避して移動する事が出来たんでしょうか?
今回一番の見せ場であろうミーアたんコンサートシーン、エフェクトのキツさが気になってあまり楽しめませんでした。うぇーん。録画したので後で見返そう。
もう1つの見せ場、ルナマリアのシャワーシーンもいまいち琴線に触れるものがありませんでした。SEEDシリーズはシャワーシーンを大判振る舞いしすぎて有り難みがないです。ここだけ平井さんの絵だったのには笑いました。
そんな、今回のW見せ場が楽しめなかった私が1番萌えたのは、お姉ちゃんよりもウエストが太い事を気にしているメイリンでした。すごく可愛かった!あのシーンで着ている下着も年相応の子供っぽいもので良かったです。
今後姉妹でアスランを巡って争うようですが、変にドロドロにしないで、今回みたいに可愛い雰囲気でやってくれたら嬉しいのになぁ。
整備士コンビのラクス・クラインについての会話、「若くなった」には爆笑してしまいましたけれど、後でちょっと複雑な気分になりました。
ラクスって前作の頃から、OP、EDやアイキャッチ、アニメ誌の記事やグッズなどでは物凄く持ち上げられているのに、肝心の本編で丁寧に描写される事が全く無いので、私には、製作側にとても粗末に扱われているように見えるんです。その上更にあんな身内つっこみみたいな台詞が入ったので、なんだかすごくラクスが可哀想になってしまいました。
このシーンのアスランは、肩書きにものを言わせた嫌味な上司みたいでちょっと頂けなかったです。
アスランのシンに対するお説教、残念ながら前回と違って納得する事が出来ませんでした。あまりにも言っている事が抽象的すぎます。
それに、シンは今の所、暴走したことはありますが、それは己の力に溺れて、というものではなかったので、やや的外れでもあったと思います。
挿入された回想シーンに、別に怒られる事ではない筈の戦闘シーンのものまで使われていた事が余計にピントの定まらない印象を強めていました。SEEDシリーズに回想シーンが多用されるのは、演出的な意図があっての事ではなく、ただただ製作スケジュールが逼迫しているせいだ、という事は、ネットである程度情報収集していれば判ることですが、一般視聴者の皆さんは、普通、使われたシーンにはそれなりの意味があると受け取ると思うのです。いくら切羽詰っていても、もう少し考えて使うシーンを選んで頂きたいです。
いろいろ書きましたが、台詞の出来や演出に関わらず、そもそも、アスランがシンに一方的に上からお説教する、という状況設定自体に無理があるのだと思います。
アスラン自身、まだ若く、悩み多き状態なのですから、彼が一方的にシンを教え導くのではなく、共に成長していくという風に描いた方が自然なのではないでしょうか。
前作では赤服、今作ではその更に上のフェイス、と、肩書きだけを使ってキャラクターの「すごさ」を表わそうとする事には無理があるのだと、製作側の皆さんが気付いていない訳はないと思うのですが……。
回を重ねるごとにシンのことが好きになります。
ルナマリアにガキ扱いされて膨れている所はすごく可愛かったです。
アスランを正面から見据えて「はい」と答えるシーンでは胸を突かれました。決してシンの主張が全面的に正しいと思っている訳ではありませんが、SEEDシリーズにはこれまでこういう、自分の意見をはっきりと相手の目を見ていうキャラクターが出て来なかったので。
この先彼が変わっていっても、良い意味でのガキっぽさを失わないで欲しいと祈るばかりです。
2005年02月05日
SEED DESTINY 16話
今回は作画が美しく、久し振りに出番が沢山あったファントムペインの皆さんが大変に可愛らしかったので、それだけで全て許せるような気分になりました。
特にステラがひたすら可愛かったです。仮面に対するまるで忠犬のような態度とか、
「いいなみんな、ステラだけおるすばん……」
とか。それを慰めるスティング兄さんも良かったです。アウルは戦闘中のハッタリの効いた態度が面白かったです。
これは直前に見た15話でも感じた事ですが、タリアさんの有能さが、アーサーさんを叱る事でしか描写出来ていないのがとても残念です。今回の指揮にしても、レイとルナマリアが何故待機させられていたのかよく判らない流れでしたし、結局アウル一機に潜水艦沈められてしまいましたし。あとモビルスーツの指揮はアスランに一任した筈なのに結局指揮系統が分かれているようにしか見えなかったのも不思議でした。4機だけならまとめてタリアさんが指揮を取っても良かったのでは。
流血の描写がまた増えているようなのが気になります。15話にもありましたし。今回は最後のシンの行為に繋げる為に必要だと思って入れたのでしょうが、間にアウルの奮戦シーンが挟まれる為、製作側が狙ったほどの効果は無かったと思います。
今回アスランがシンを殴る事は事前に知っていたので、もしそれが15話のキラのような電波理屈によるものだったらどうしよう、と大いに不安だったのですが、今回の内容に限れば明らかにアスランの方に理が有ったのでホッとしました。
あくまでも「今回だけを見れば」ですけれど。
「戦争はヒーローごっこじゃない」
この台詞、正しいと思うんですけど前作終盤のアスランの行為を思い起こすと、もう笑うしかないんですが……。
最初からシンが妙に反抗的だったりして、彼がアスランに叱られる方向に持っていきたいんだね、というのが見え見えの流れだった事はまあご愛嬌でしょう。どうしてもファーストのブライトさん鉄拳制裁へのオマージュがやりたかったんだね、という事で。