薪ストーブの種類でもう一つあるのが、本体の材質による選択肢です。

鋳鉄(鋳物)か鋼板(鉄板)か、ということですね。


鋳鉄(鋳物)

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鋳鉄(鋳物)の例










製法は、溶かした鉄を鋳型と呼ばれる方の流し込んで成型しますから、鉄板のように薄い物はできません、厚みがたっぷりある分蓄熱性が高いともいえます。

形状、デザインの自由度は高く、文字やレリーフなどの装飾も自由に出来ます。

また、鋳鉄と鋼板では炭素の含有量に違いがあり、前者は2.1〜6.7%で温まりにくく冷めにくい、後者は0.04〜2.1%となっており温まりやすく冷めやすい、と言う特徴もあります。
一般的に鋳物は急激な温度変化や強い衝撃には弱く、クラック(割れ)が生じる場合もあり、基本的に溶接も出来ませんが、腐食に強いと言う長所もあります。




鋼板(鉄板)

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鋼板(鉄板)の例








鋼板はプレス加工と溶接で成型します。
厚みは自由に設定できますが、鋳物のような複雑な形は不可能で、すっきりとしたデザインの物が多いようです。
「鉄板はすぐに穴が開いてしまうのでは?」とよく言われますが、薪ストーブに使用されている鉄板は厚みをしっかりとってあるものが多く耐久性は特に問題ありません。
ただ、厚い鋼板を使っていても、蓄熱性に関しては鋳鉄に分があるようです。


鋳鉄か鋼板かで悩まれる方は少ないです。本体のデザインがかなり違うのでどちらが良いか、好みで決めやすいと言う事でしょう。


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