2005年05月20日

☆「市民の死者1千人にも」…ウズベク暴動で人権団体

 今年の二月三月には、キルギスタンで大統領のアカエフ逃亡劇があり、そしていまは、隣国のウズベキスタンでの政情不安=非武装市民の大量の死亡が伝えられている。カリモフ政権側の政権運営の失敗を、強権発動で対処しているのではないのか?
 旧ソ連の共産主義思想は、本物だったのか? 単なる人権抑圧の思想だったのではないのか? という疑問さえわいてくる。ウズベキスタンにしろキルギスタンにしろ、政権を握っているのは(いたのは)、旧ソ連邦当時の共産党の幹部だったのではないのか。この人達が政権を運営している中での政情不安は、何を意味しているのか? 人権も考えない強権政治がなされているのではないのか。民主国家になるには、その間に強権的独裁政権が存在しなければならないのか? 歴史がたどる必然なのか? だとすると、彼らの共産主義思想は何だったんだ、人びとを幸福にするものだったはずではないのか? やがて、中国でも共産党政権が持たなくなってくると、その行き着く先は強権政治になるのか? 改めてスターリンの末裔たちの共産主義思想が何だったのが問われているように思う。
Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 「市民の死者1千人にも」…ウズベク暴動で人権団体

 【モスクワ=五十嵐弘一】ウズベキスタン東部の大規模暴動で、人権団体は19日、アンジジャンとパフタアバドでの非武装の市民の死者数が計1000人に達する恐れがあると発表した。
 「国際ヘルシンキ人権連合」(本部ウィーン)と「ウズベキスタン人権協会」(同タシケント)が共同声明を発表、明らかにした。現地の人権活動家らの情報によるもので、負傷者は2000人に上るという。
 現地で独自の戸別調査をしている野党「自由農民党」は、18日までに死者数が831人に上ったとしている。
 一方、ウズベキスタン外務省は19日、タシケント駐在のキルギス大使に対し、暴動を逃れ、キルギス側に越境したウズベク人らの取り締まりを要請する覚書を手渡した。
 越境者らは、国境のキルギス側で、カリモフ政権打倒を叫ぶ集会を開催しており、ウズベク当局は国内への波及に神経をとがらせている。
(読売新聞) - 5月20日10時50分更新


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☆「市民の死者1千人にも」…ウズベク暴動で人権団体【鮫山ネギのブログ3】at 2005年05月20日 15:23