私は最近よりツイッターで、「階名唱曲当てクイズ」を出題しています。

ペースは1日に1問くらいです。
このクイズは私ではなく他のツイッター利用者の方が考案し、先に進めていた(こちらの方こちらの方など)ものですが、私も良い考えだと思い倣ってみました。

出題形式は例えば(私の場合は)以下のようなものです。

【イントロクイズ】

ファミドラミ――……

ヒントはピアノソナタ。答え方は曲名、続きの階名など、曲を特定できるものであれば何でもOKです。#階名唱曲名当て


また、今まで出題した曲は下記の通りです。

*以下、いずれも2017年
*日付は各ツイートに表示されている数字によっています(現実の投稿日とはずれている場合もあります)


・6月24日 ベートーヴェン、ヴァイオリン協奏曲
・6月27日 ドヴォルザーク、交響曲《新世界より》
・6月28日 シベリウス、交響詩《フィンランディア》
・6月29日 ベートーヴェン、ピアノソナタ《テンペスト》
・6月30日 モーツァルト、歌劇《フィガロの結婚》序曲
・7月1日 バッハ、無伴奏チェロ組曲第1番~〈プレリュード〉
・7月2日 ショパン、スケルツォ第2番
・7月3日 モーツァルト、交響曲第25番
・7月4日 アルフォード、《ボギー大佐》
・7月5日 ガーランド《イン・ザ・ムード》
・7月6日 バッハ、管弦楽組曲第2番~〈バディネリ〉
・7月7日 《ラ・マルセイエーズ》
・7月8日 シューベルト、《魔王》
・7月9日 ロドリーゴ、《アランフエス協奏曲》
・7月10日 シューマン、《流浪の民》
・7月11日 カバレフスキー、組曲《道化師》~〈ギャロップ〉 
・7月12日 ガスパリーニ、《忘れさせたまえや Lasciar d'amarti》(イタリア古典歌曲集より) 
・7月13日 ダウランド、《戻っておいで Come again》
・7月14日 ベートーヴェン、ピアノソナタ《月光》
・7月15日 バッハ、《G線上のアリア》
・7月16日 スーザ、《星条旗よ永遠なれ》
・7月17日 《風になりたい》(THE BOOM) 
・7月18日 宮城県民謡〈斎太郎節〉
・7月19日 《タッチ》(岩崎良美)(テレビアニメ「タッチ」主題歌)
・7月21日 オルフ、《カルミナ・ブラーナ》~〈ああ運命の女神よ〉 
・7月22日 パーセル、劇付随音楽《アブデラザール》~〈ロンド〉
・7月23日 《ハイサイおじさん》(喜納昌吉
・7月24日 チャイコフスキー、交響曲第5番
・7月25日 パレストリーナ、《鹿が水を求めるように Sicut cervus》
・7月26日 ストラヴィンスキー、《春の祭典》
・7月27日 秋田県民謡〈ドンパン節〉
・7月28日 《氷の世界》(井上陽水)
・7月29日 J. シュトラウス2世、《春の声》
・7月30日 ガーシュウィン、《アイ・ガット・リズム》
・7月31日 ビゼー、《アルルの女》第1組曲~〈カリヨン〉
・8月1日 グレゴリオ聖歌〈グロリア〉
・8月2日 ショパン、ピアノソナタ第2番
・8月3日 《何日君再来》(テレサ・テンほか)
・8月4日 ファリャ、《三角帽子》
・8月5日 《ダッシュKEIO》 *夏の甲子園スペシャル
・8月6日 《We Will Rock You》(Queen) *夏の甲子園スペシャル
・8月7日 《アフリカン・シンフォニー》 *夏の甲子園スペシャル
・8月8日 《さくらんぼ》(大塚愛) *夏の甲子園スペシャル
・8月9日 《エル・クンバンチェロ》 *夏の甲子園スペシャル


以上のように、私に一番馴染みのあるクラシック音楽を中心としつつ、色々なジャンルから出題するよう心掛けています。
例えば、最近(8月5日以降)では「夏の甲子園スペシャル」として、高校野球の応援に使われることの多い曲を取り上げています。

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さて、解答者がこのクイズを解く際には、必然的に以下のような作業が必要となります。*

① 出題文にある階名から音楽を読み取り、思い当たる曲を見つけること
② ①で思い当たった曲の他の部分(出題文には含まれていない部分)についても、頭の中に思い浮かべた上で階名付けすること

そして、これらの作業は結果としてソルフェージュの訓練になります

つまり、問題を解くことでそのままソルフェージュ能力を鍛えられるようなクイズとなっています
その意味でも、このクイズの考案者のアイデアが素晴らしいと思います。

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また、階名は単に文字として並べたものを読むだけでもそこから音楽を読み取れる(音楽が音として聞こえてくる)ような媒体、つまり、簡易文字譜を容易に作れるような媒体であるということも、これらのクイズから実感できるかと思います。

このことは、例えば以下の①階名の文字列と②音名の文字列それぞれを読んで比較してみると、よく分かるかと思います。

①階名の文字列
ミ ミ― ファ ソ― ソ ラ― ラ ソ―  ミ レ― ミ ファ― ラ ソ―…

②音名の文字列
ト ト― 変イ 変ロ― 変ロ ハ― ハ 変ロ―  ト ヘ― ト 変イ― ハ 変ロ―…


読者の皆さんはこれらを読み、どのような旋律か分かりましたか?**
旋律が①階名の文字列からはしっかり読み取れる(聞こえてくる)一方で、②音名の文字列からはまったく読み取れない(聞こえてこない)、という感じがするのではないでしょうか?

それは、そもそも階名というのが我々の脳内で音階のイメージ、あるいは旋律のイメージと結合しやすい媒体だからです。
この結合力は音名にはまったくありません。

以上の事実からは、階名で音楽を捉えられる力を身に付けるとそのまま以下の技術・能力の習得につながることが分かるかと思います。

① 何か旋律を(メモのように)書き留めておきたい時に、わざわざ五線譜を使わなくても文字(階名)だけで容易に書き留めておけるようになる
② 自分が書き留めた階名を基に、後々そこから自分が容易に旋律を思い出せるようになる
③ 自分が書き留めた階名を基に、そこから容易に他者に旋律を伝えられるようになる

階名が音楽の学習のみならず記憶・伝承をも容易にする、「さすがは音楽史上の大ロングセラー!」と言うべき素晴らしい媒体であることも、クイズからお分かりいただけるかと思います。

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本ブログ読者でツイッターをやっている方は、ぜひこちらの私のアカウントをフォローの上、クイズの解答に参加していただければ嬉しいです。

その際に、ダイレクトメッセージでブログ読者であることを伝えていただければ、私もフォローバックします。

また、私以外に(もしくは私より先に)階名唱曲当てクイズを実施しているツイッター利用者の方については、こちらをご参照ください。

色々なタイプの問題を沢山解いて、階名感覚に磨きをかけていきましょう。


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注)
* 以下のうち①は必ず必要になる一方で、②は出題部分の続きの階名で解答する場合などに必要になります。
** なお、旋律は『階名唱(いわゆる「移動ド」唱)77のウォームアップ集』の表紙にも載せている《仰げば尊し》のものです。


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