2018年明けましておめでとうございます。

私の階名唱(いわゆる「移動ド」唱)講座では、今年も新しい生徒の皆さんを募集中です。
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引き続き受講のご希望をお待ちしていますので、よろしくお願いします。

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さて、今年も読者の皆さんにとって「上昇の年」となることを願い、今回は曲全体にわたるクレッシェンドが特徴的な曲であるラヴェル《ボレロ》の楽譜を提示します。
もちろん、階名を振った楽譜です。

提示するのは副主題

例の、変ロ音(ハ長調のタ=ティ♭)から開始し、その後転調と様々な新しい♭音を経て、最終音で再びハ音に終止する主題です。
「ジャズ風」と形容されることもあります。

以下ではその《ボレロ》副主題の楽譜を基に、この主題の旋律が階名(いわゆる「移動ド」)音感者にはどのように聞こえるのかということを示します。

さらには、この譜例を通し、転調および多くの変化音を含む旋律の自然な階名ラベリング法の一例を提示したいと思います。

ではどうぞ!

ボレロ 副主題000


いかがでしょうか?

もちろん、このように変化音や転調が頻出する場合、例えば転調時にどのタイミングで新しい調の階名に聞こえ方が変わるのかなどについては、階名音感者でも人により(また、同じ人の中でも時により)異なってきます。

したがって、今回の楽譜は一例として、私の耳にとって自然な階名の聞こえ方を記したものとなります。

以下は楽譜の読み方です。

① 変化音の階名は以下の通りです。

タ(ta) = ティ♭
ロ(lo) = ラ♭
フィ(fi) = ファ♯
シ(si) = ソ♯
マ(ma) = ミ♭

② 上下に2つ以上の階名を並記している箇所では、以下のことを表します。

・基本的には大きい文字で書かれている方の階名が聞こえてきます。
・ただし、小さい文字で書かれている方の階名も聴こうと思えば同時に聞こえてきます。

③ ★は、反射的に「ファ」と聞こえてきやすい音を表します。


さて、今回の《ボレロ》副主題の例からは、「階名的な聞こえ方」の大事な要素が色々分かります。
(すでに色々と気づく点のある読者もいるかもしれませんが)

それらについては、次回の記事で具体的に解説したいと思います。

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では、皆さんも良い一年をお過ごしください!