【はじめに(お断り)】
当記事は抽象的な言い方の方が分かりやすい読者のために、あえてやや抽象的に書いている部分があります。


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視唱を開始するに当たっては、必ず事前に心の中で調性感覚ができ上がっている状態で始めることが必要になります。
そうでなければ、歌い始めても音が取れず、間違いなく崩壊します。

では、この調性感覚ができ上がっている状態」とはどのような状態か?

それは、もしその心の状態でいる最中にある音が聞こえてきたならば、その音が「ドの性格の音」や「ファの性格の音」などの、階名でラベリングされるところの特定の性格を伴った音として聞こえてくるような心の状態のことを言います。
言い換えれば、聞こえてくる音が音高の点でその枠組みの中のいずれかの音高的位置(ドの音高的位置やファの音高的位置など)に当てはまる限り何らかの性格を伴った音として聞こえてくるような、「心の枠組み」が構築できている状態のことです。

これができ上がってから歌い始めれば、一気に音が取りやすくなり、崩壊する恐れも少なくなります。

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では、調性感覚ができ上がっている状態にするにはどのようにすればよいか?

それは私の感覚と経験では、視唱の直前では通常何らかの基準音が与えられるので、それを基に旋法主要音が軸になるような任意の音形を歌えば、最低限の調性感覚はでき上がります

例えば、歌うのが長旋法(長調)の曲で、なおかつ基準音として与えられる音がドならば、「ドソミソドー」のような主和音の分散和音音形を歌うと良いでしょう。
あるいは、主和音の分散和音を軸とした「ドミソラソファミレドーー」などにすることもできます。

実際に声に出して歌っても(初級者の場合など)、想像の中で歌っても(中・上級者の場合など)問題ありません。

あるいは、短旋法(短調)の曲で、なおかつ基準音として与えられる音がラならば、「ラミドミラーー」や「ラミファミドレドティラーー」などが良いかもしれません。

ぜひお試しください。