2009年07月27日

永らく、更新できず、すいませんでした。

今年3月、娘の結婚、そして翌月にはバンクーバーへの旅立…
その後、尖展、個展と目まぐるしい日々でした。
今月に入りようやく精神的にも肉体的にも平静さを取り戻すことができました。

そんな中、久々に愉しい出会いがあったのので筆を執ることにしました。
一昨日、彩雲堂におじゃまして、色々と話す中で今東山の画廊で面白い作品展をやっているからと1枚のDMを渡されました。
その道すがらによくよくDMを見ますと、以前テレビで拝見してスゴク気になっていたアラン・ウェストさんだったのです。
画廊では気になっていた色(顔料)を舐めるように見入った後ご本人とお話させていただきました。
想像していた通りウェストさんは顔料についても造詣の深い方でその拘りは素晴らしいものでした。
気が付けば小一時間も色談義をしてしまい、久しぶりに色マニアの血が騒ぎました。

因みにウェストさんの個展は、
祇園の『鍵屋』(〒605-0074東山区祇園町南側花町570-107)と言うギャラリーで30日まで開催しています。

  
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2008年04月16日

京阪新型車両は「風流の今様」

待ちに待った京阪電車の新型車両のデザインが発表された、外観は京電車(京都の電車の意)に相応しく円弧状の標識灯で月をイメージし、車体は藍染めの紺色と銀箔の銀そして胡粉の白、さらに三つの前灯がまさに花鳥風月を具現化した「風流の今様」そのものである。

また車内も随所に円弧状のデザインを取り入れ、色彩も紺色をメインに桜鼠と墨色をサブに、そしてアクセントとして黄紅(京阪では橙と呼んでいるが敢えて私はこう呼ぶ)を使っている。
なんと昨日、さんざん桜鼠を彩色していたのでびっくり(と、言っても岩絵具)普通、電車の内装に桜鼠や墨色を使うだろうか!
いやーやっぱり京阪は京電車だ、風流を心得ている。
10月19日この婆娑羅車両の始発に乗りに行こう!
  
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2008年03月01日

雪と裁縫箱

この冬は、兎に角よく雪を見る。
そんな雪を眺めながら、いったい雪は顔料に置き換えるなら何になるんだろうかと考える、単純に冷たい白と言えば鉛白やチタンホワイトあるいは亜鉛華かもしれない、しかし深々と降り積もる雪を表現するには、上質の胡粉を晒したものが何故かしっくりくる、やや水っぽい雪は透明感のある水晶末だろうか、結晶のキラキラした感じは岩胡粉や雲母はどうだろう、人や車に踏みしめられた感じは田原白土なんていいんじゃないかなんて…
そんな寒い京都で今ピンク色の絵を描いている。
尖展のフライヤーのコメントを考えていて思い出したのだが、小さいころから無類のピンク好きだった(純粋に色として)、私の大好きだった京阪電車の特急の車内は可愛いピンク色だったし、小学校5年の時に家庭科で購入した裁縫箱も男で一人だけピンク色だった(他の子は皆ブルー)  
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2008年02月03日

土佐麻紙と胡粉塗り

過去、雲肌麻紙を中心に楮紙・鳥の子壱号紙・白麻紙などさまざまな紙を使ってきたが、今回初めて手漉きの土佐麻紙を試すことにした、
勿論あらかじめ色々とテストしてみてのことで、強度、柔軟性、厚みのバラツキ、礬水の効きなど、さほど問題は無かった。
先週5×7判を6枚張ってみたが、ももけや礬水抜けも無く順調だった。
そして土日で胡粉引きをしているのだが、今回は少し膠の配合を変えてみた、通常胡粉や水干など微粒子の顔料を塗る時は粘度が低くやや乾きが遅い京上膠と三種膠を2:1で配合していたのだが、若干京上の脂分が気になるので京上を1、三千本を1、三種を1の割合にしてみた。
今年こういった感じで従来のやり方に囚われずいろいろなものを試していこうと思う。
ちなみに尖展では従来あまり使っていなかった濃口珊瑚末や浅黄群緑などの天然顔料を使ってみよう!
  

2007年12月09日

天然染料の魅力

現在の日本画で使用される天然染料系の色料はインド藍やコチニール等に限定されるが、時代を遡れば様々なものが使われていたことがわかる。

最近これら染料を抽出して試し塗りを楽しんでいるのだが、予想以上に美しく虜になってしまいそうだ、殊に烏梅で溶出した紅花はラックの臙脂とはまた違った、艶やかさがあり正臙脂と呼ぶに相応しい発色である。

あと単色性染料でいうと、藍瓶で発酵してできた蓼藍の花を集めて沈殿させた藍泥はインド藍とは比べ物にならないくらい、美しく明るく、胡粉を加えて縹色を作るのにも適している。

多色性のものでは、紫根と蘇芳が面白かった。
紫根は市販されている半生の物を買って煮出した後、天然明礬で発色・沈殿させたのだが結構濃い紫になった。
そして蘇芳はチップを煮出してこれも天然明礬で顔料化したのだが思いのほか紫味の赤になった。

その他、黄檗や支子・茜・グローブ(丁字)五倍子・矢車等を試みたが何れも味わい深く、量産できれば素晴らしい日本画の色料に成り得ると思った。  

2007年11月12日

下関と酒田

今月頭の連休、7年振りだろうか下関を訪れた。
20年来の恩人に会いに行ったのだが、久し振りにその笑顔を見たとたん若い時にお宅に泊めていただいて、下関や門司港周辺をスケッチしたことや秋吉台や温泉に連れてもらったことが走馬燈のように蘇った。
あの頃は、子どもも小さく不安も一杯だったが、さまざまな人の協力を得て、あらゆる時間が絵を描くことに繋がっていたように思える。
ともかく父と同い年のその人が元気そうなので嬉しくほっとした。
今回、少しは恩返しができるだろうと張り切っていったのだが結局お世話になりっぱなしだった。
そうそう旅といえば今週の金曜日には、30数年振りに日本海(寝台特急)にのって山形は酒田に向かう、山形は昨年も日本画教室に行ったこともあり、特別に思い入れのある地で今からとても楽しみだ。
  
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2007年09月19日

尖は人の温もりと繋がりで成り立っている!

東京展を前に尖の成り立ちを「グループが主催する伝統技法や画材の勉強会を吸気、作品発表を呼気として呼吸し存在している。」と喩えたが、東京展を終えもう一つの大きな支柱があることに気が付いた。
それは人と人の繋がりでありこれが尖の魂であると痛感した。
これがなければ13年以上も継続することも無かっただろうし東京展の開催も不可能だっただろう。
東京展に関してだけでも、佐藤美術館の皆さんをはじめ、荒井さん、池永さん、千々岩さん、大浦さん達東京の作家さん、オールアバウトの松原さん、画材ナビゲーターの竹本さん、スタッフとして手伝ってくれた学芸大の皆さん、明星大の池山さん、あまねさん達マイミクの皆さん、そして京都から講師として来て下さった、藤本さん、家形さん、墨雲堂の会長さん、八田さん、久安、そしていろいろ助けていただいた横田さん、後輩の吉田君、サブタイトルでご指導いただいた吉中さん、運送でお知恵を拝借した月岡運送さん等………数え切れない人々の温かいご支援・ご協力のもとはじめて開催できたのだと思う。
さらに嬉しいことにこれらご協力いただいた東京の方と京都の方が尖を介して繋がりネットワークを形成しつつある。
これが一つの切っ掛けとなり、東京の作家さん達の新しい動きにつながれば夢のような話だ。
最後にこの場を借りて東京展の開催に際してご支援・ご協力いただいた皆さんに心から御礼申し上げます、そしてこれからもよろしくお願いします。  
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2007年07月28日

岩絵具にとって良い膠とは…

ここ数年さまざまな膠を試す機会を得て、気づいたことがある、

常々「岩絵具にとって良い膠とは、」と言う観点で接してきたが、従来から言われている、発色や筆馴染みの良さそして塗膜の柔軟性・適度な接着力などに加え、膠で練ったとき10段階ある粒度による濃淡と発色の違いを粉体のままの状態にいかに近く保てるかと言う点が重要なのではないだろうか。
この点で比較して見ると不純物の少ない洋膠やゼラチンよりも和膠(特に昔のもの)のほうが明らかに優れている。また樹脂膠類は確かに柔軟性があり接着力も強いがこの濃淡・輝きの幅がかなり、狭まってしまう。
アラビアゴムではさらに縮まるし、リンシードオイルなどにいたっては濃淡が殆ど無くなってしまう、つまり水彩画や油画ではピグメントを粒度分けする意味が無いわけである。

日本画の大きな特徴である岩絵具の番手による濃淡と輝きの振幅をより忠実に再現できるものが良い膠の重要なポイントと言えるのではないか。  

2007年07月03日

東京展にむけて!

尖の京都展が終わった時点から、東京展に向けて比較的、早く準備をしてきた。

展示する佐藤美術館での位置や照明のイメージもできている。

今回こそは自分に納得のいく制作をしたい。

「勉強会は面白かったが、作品は、たいしたことないな〜」と言われるようなことだけは、したくない。

基本的に東京展は、一発勝負だと思っている。
完全燃焼するような展覧会にしなければ!

自分自身、先はない…
ほんとに。  
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2007年03月10日

桜色に思う…

この時期になると毎年思う。

どうすれば最も美しい桜色をだせるか。
まず思いつくのが胡粉(金鳳)に、ごく少量のコチニールを加えたもので、華やかで標準的な桜色を得られる。
その他染料系では臙脂・紅花・蘇芳にそれぞれ胡粉を加えて試してみたところ、臙脂と蘇芳はやや紫味で少し渋めの桜色になった、一方紅花(艶紅)は、ほんのり黄味がった可愛い桜色。

岩絵具系で考えると、数年前に出た桜色(新岩)は、なかなか柔らかい淡さでいい、
天然では、珊瑚末で黄味の少ない上質のものがいいのだが、なかなかお目にかかれない。

あと朱(赤口本朱)に胡粉を加えた朱ノ具も溶いたものどうし丁寧に併せれば思いのほか美しい桜色を得られる。

今後も色々試みて桜色のバリエーションを増やしたい!  

2007年03月01日

息子が母校に…!

今日、息子が高校を卒業した…!
小学校1年以来サッカー漬けの毎日を送ってきた彼。
身長は182僉足は28僂砲眄長した。
保育園の園庭を走り回っていたのが昨日のことのように思える。

その彼がなんと母校の精華大に通うことに…。
自由で自主性を重んじる校風のなかで伸び伸びと成長して欲しい。


  
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2007年02月03日

虹色のバックは黒系岩絵具

虹色を際だたせるバックとして黒系岩絵具を彩色している。

黒系岩絵具には、天然岩黒・新岩岩黒・新岩純黒の三種類があるが三種三様の特性を持っている。
この中で最も黒いのは、新岩純黒で烏の濡れ羽色のような濃度のある黒で5番〜白まで濃淡の差も少ない。
ついで黒いのは天然岩黒で粗い粒子での輝きが強く、細かい粒子では若干茶味を帯びる。
上記2種に対し新岩岩黒はややグレー味を帯び、マイルドな感じの発色をしている。

今回は様々な色相の新岩を際だたせるのに最も黒い純黒をベースに輝きの強い天然岩黒をブレンドして使っている。  

2007年01月07日

虹色屏風

昨年末から、構想を練っていた虹色屏風の制作準備に取り掛かっている。
なにせ全幅11m近くの大きさなので、とりあえず1/10の習作を描いているのだが、これがまた何とも愉しい!
色は天然に囚われず、あらゆるものを使っているが、基本的には岩絵具の粒子の美しさを際立たせたいので従来よりやや荒めを使おうと思っている。
会場も本館に決定したので心置きなくやれるのだが、隣に作品を置くメンバーには、また嫌がられることだろう。
  

2006年12月24日

尖東京展のサイト完成!

ついに来年9月開催の尖東京展のサイトが完成しました、

例によってメンバーの竹林の尽力の賜です…この場を借りて感謝!
【メンバーズトーク】では、メンバー紹介や尖についての考え・作品、作風について・お気に入りの画材など掲載しています。今後もいろんなお題を設定してメンバーの人となりを紹介していきたいと思います。

【フリートーク】では、メンバー以外の皆さんにも自由に参加していだける形式で、様々なご意見・質問・激励をお待ちしています。

【勉強会・イベント】では、東京展の付帯イベントとして予定している勉強会について決定次第詳細をお伝えします。今のところ伝統技法・京筆の実演・顔料・墨・膠関連の勉強会について講師の方の了解を得ています。

【言葉】では、東京展に寄せて皆さんより叱咤激励のメッセージをいただきたいと思います。

【結成主旨文】では、尖結成当時、創立メンバーで考えた文章を掲載しています。なんだか恥ずかしいような誇らしいような…

何れにしましても東京展に向け着々と準備して良い展覧会とすべく頑張っていきますので、よろしくお願いします。  
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2006年11月26日

日本画と日本人

私は日本画の顔料に魅せられ、大学の日本画科を卒業して21年間にわたり、日本画というジャンルのもとで制作してきた。
しかしどうも日本画と言う名称に納得もいかないし、すっきりしないものがあった、材料的に言っても膠を固着剤として用い鉱物顔料や有機顔料・染料を彩料としている絵画様式はアジア各地に残っているし、現在の日本画が日本古来の伝統的な技法や精神性を受け継いでいるとは思えない、果たしてこれが日本独自の絵画−日本画−と名乗れるのかと…。

ところが6年ほど前から日本画顔料に関わる仕事に携わるようになり、少しずつ日本人と日本画の顔料・染料そして固着剤である膠との関係が見えてきたように思える。
たしかに中国、韓国、台湾、インド等の国々では、岩絵具や有機顔料と膠を使った表現が現代でもなされている、だが少なくとも1200年以上前から使われ続けた天然の岩絵具や有機顔料に加え後発の多彩な天然顔料さらには、新岩絵具、水干絵具を開発して複合的に使っているのは日本独自のものではないだろうか。
膠に関していえば現在までアジアを中心に世界各地で絵画用のものが生産されているが原料や需要の減少により良質のものが激減している、日本においても質の低下が懸念されるが、その危機意識はどの国よりも強く、さまざまな取り組みがされつつある。

そもそも油絵や水彩画などでも鉱物顔料や天然の有機顔料を使っていたのだが、合成顔料とチューブの開発により殆ど駆逐されてしまった。微粒子で伸びがよく保存性や作業性もよいこれらチュ−ブ絵具は、合理性を尊ぶ西洋人らしい発想だと思う。
これは、インドや中国、韓国にも波及していて、使いずらい岩絵具を主体に使っているのは日本ぐらいではないだろうか。
極論すれば日本画は作業性や保存性などの合理性よりも、扱いずらい群青や緑青の輝きを選んだのではないだろうか。

必ずしも、現代の日本画が他の表現形態より優れているとは言わないが、1300年の長きにわたりその表現様式が継続していることは、少なからず日本人の感性と好相性なのではないか。  

2006年11月13日

東京展ついに決定!

今日ついに佐藤美術館から尖東京展・内定の知らせをもらった!
いや〜ほんとうに長い道程やったけど、こんな理想的な場所で理想的な時期に開催できるとは、夢のようや。
設立当初、山本さんや林さんと東京に何度も足を運んだことが走馬燈のように蘇る。

やるからには、しっかり準備して個々が最高のものを発表できるようがんばりたい。

まずは、作品だが、付帯イベントの方も今までやった京都ならではの勉強会をベースに素晴らしいものにしたいと思っている。

そうそう日程は、2007年9月11日〜21日(於)佐藤美術館

*詳細は追々紹介したいと思います。  

2006年11月06日

「膠って何?」

私の母校の一つである嵯峨美で下記のような研究会がおこなわれます、
事前申し込みや参加費も不要なので膠に興味のある方、参加しましょう!
もちろん私も参加します。−文化財修復学会 例会−
「膠って何?」
膠は古来より絵具の固着剤や接着剤として使われてきました。
天然素材としてすぐれた接着剤である膠についてより理解を深めることを目的として研究会を開催します。     

日時:平成18年11月19日(日)午前10時〜午後4時30分

会場:京都嵯峨芸術大学 第6演習室(ギャラリー棟3F)

主催:京都嵯峨芸術大学・文化財修復学会

*参加費無料、事前申し込み不要

プログラム

10:30〜11:00「絵画と膠」箱崎睦昌(京都嵯峨芸術大学)

11:10〜11:55「日本の膠について」松井重憲((株)墨雲堂)

12:00〜13:25 昼食

13:30〜14:15「洋膠の生産」福島隆(広榮化成(株))

14:25〜14:55「にべ膠作り」山内章(元興寺文化財研究所)

15:00〜15:30休憩

15:30〜16:00質疑応答 座長 坂田雅之((株)坂田墨珠堂)

  
Posted by fjok at 23:22Comments(4)TrackBack(0)勉強会

2006年10月24日

シュミンケとブロックス

ここ数年の制作では、天然群青・松葉緑青・辰砂と言った無機顔料をメインに使ってきたが、最近これらの柔らかく深みのある発色をより強調するためには、彩度が高く、着色力のある有機顔料を組み合わせることが一つの方法であると考えている。
有機顔料と言えば藍・藤黄・紅花・蘇芳などの植物系のものやコチニールや臙脂などの動物系のものがあるが、今回はこれら天然物にこだわらず、人工的なさまざまなピグメントも使ってみようと思う。
特に以前から揃えているシュミンケやブロックスのものが発色もよく天然岩絵具との相性も良さそうだ。  

2006年09月08日

「日本画」について 一日講演会開催!!

9月17日(日)京都嵯峨芸大の吉田君(同大学4回生)の企画で日本画についての一日講演会を開催します。
作家・絵具メーカー・小売店・文化財修復など、様々な観点から見た日本画・建築彩色・漆・錺金具など、日本文化のことを聞くことができる講演会です。
日本の文化・日本画・文化財に興味のある方は是非参加していただきたいと思います。

◎主催代表者 京都嵯峨芸術大学 4回生 吉田和博
◎日時日時  2006年9月17日(日)10時〜19時
◎会場    京都嵯峨芸術大学 有響館 G401号室
◎参加費   500円(懇親会費込)*当日受付にて徴収します
◎内容〔タイムスケジュール〕
10:00 開場
10:30 開演・挨拶
11:40 講演 「膠の作り方」 講師 多田氏(川面美術研究所)
11:30 講演 「膠の重要性・溶き方・種類等」 講師 久安氏(彩色設計)
12:30 昼食・休憩
13:30 講演 「文化財の現状及び漆・金具等について」講師 小野村氏(彩色設計)
14:45 講演 「日本画の絵具について」 講師 藤岡氏(ナカガワ胡粉絵具)
16:00 講演 「彩雲堂の歴史・日本画絵具の変貌等」講師 藤本氏(彩雲堂当主)
17:30 閉会の挨拶
18:00 懇親会 本大学・学生食堂に移動
19:00 終了

  

2006年09月04日

1200年前の極彩色!

いや〜、今日は最高の極彩色を間近で見ることができた。
友人の計らいで唐招提寺金堂の解体修理現場を見学することができた。
何と言っても話題の正面扉・金具下の繧繝彩色の鮮やかさには驚愕した。
1200年金具に隠されていたため、昨日彩色したかのような弁柄・朱・緑青・丹・青墨・白土、
殊に本来変色し易い朱・丹が目の覚めるような美しさだったのには驚いた。また弁柄も現在のものより赤く深みがあるし、下地の黄土などはイタリア黄土ほど黄色く上質だ。
1200年以上も前に現在の顔料のベースが出来上がっていたと言う事実と、その素晴らしい色彩感覚に心躍った。