2007年12月09日

天然染料の魅力

現在の日本画で使用される天然染料系の色料はインド藍やコチニール等に限定されるが、時代を遡れば様々なものが使われていたことがわかる。

最近これら染料を抽出して試し塗りを楽しんでいるのだが、予想以上に美しく虜になってしまいそうだ、殊に烏梅で溶出した紅花はラックの臙脂とはまた違った、艶やかさがあり正臙脂と呼ぶに相応しい発色である。

あと単色性染料でいうと、藍瓶で発酵してできた蓼藍の花を集めて沈殿させた藍泥はインド藍とは比べ物にならないくらい、美しく明るく、胡粉を加えて縹色を作るのにも適している。

多色性のものでは、紫根と蘇芳が面白かった。
紫根は市販されている半生の物を買って煮出した後、天然明礬で発色・沈殿させたのだが結構濃い紫になった。
そして蘇芳はチップを煮出してこれも天然明礬で顔料化したのだが思いのほか紫味の赤になった。

その他、黄檗や支子・茜・グローブ(丁字)五倍子・矢車等を試みたが何れも味わい深く、量産できれば素晴らしい日本画の色料に成り得ると思った。  

Posted by fjok at 02:42Comments(3)TrackBack(0)