2008年02月03日

土佐麻紙と胡粉塗り

過去、雲肌麻紙を中心に楮紙・鳥の子壱号紙・白麻紙などさまざまな紙を使ってきたが、今回初めて手漉きの土佐麻紙を試すことにした、
勿論あらかじめ色々とテストしてみてのことで、強度、柔軟性、厚みのバラツキ、礬水の効きなど、さほど問題は無かった。
先週5×7判を6枚張ってみたが、ももけや礬水抜けも無く順調だった。
そして土日で胡粉引きをしているのだが、今回は少し膠の配合を変えてみた、通常胡粉や水干など微粒子の顔料を塗る時は粘度が低くやや乾きが遅い京上膠と三種膠を2:1で配合していたのだが、若干京上の脂分が気になるので京上を1、三千本を1、三種を1の割合にしてみた。
今年こういった感じで従来のやり方に囚われずいろいろなものを試していこうと思う。
ちなみに尖展では従来あまり使っていなかった濃口珊瑚末や浅黄群緑などの天然顔料を使ってみよう!
  

Posted by fjok at 19:11Comments(6)TrackBack(0)

2007年07月28日

岩絵具にとって良い膠とは…

ここ数年さまざまな膠を試す機会を得て、気づいたことがある、

常々「岩絵具にとって良い膠とは、」と言う観点で接してきたが、従来から言われている、発色や筆馴染みの良さそして塗膜の柔軟性・適度な接着力などに加え、膠で練ったとき10段階ある粒度による濃淡と発色の違いを粉体のままの状態にいかに近く保てるかと言う点が重要なのではないだろうか。
この点で比較して見ると不純物の少ない洋膠やゼラチンよりも和膠(特に昔のもの)のほうが明らかに優れている。また樹脂膠類は確かに柔軟性があり接着力も強いがこの濃淡・輝きの幅がかなり、狭まってしまう。
アラビアゴムではさらに縮まるし、リンシードオイルなどにいたっては濃淡が殆ど無くなってしまう、つまり水彩画や油画ではピグメントを粒度分けする意味が無いわけである。

日本画の大きな特徴である岩絵具の番手による濃淡と輝きの振幅をより忠実に再現できるものが良い膠の重要なポイントと言えるのではないか。  
Posted by fjok at 00:42Comments(2)TrackBack(0)

2007年02月03日

虹色のバックは黒系岩絵具

虹色を際だたせるバックとして黒系岩絵具を彩色している。

黒系岩絵具には、天然岩黒・新岩岩黒・新岩純黒の三種類があるが三種三様の特性を持っている。
この中で最も黒いのは、新岩純黒で烏の濡れ羽色のような濃度のある黒で5番〜白まで濃淡の差も少ない。
ついで黒いのは天然岩黒で粗い粒子での輝きが強く、細かい粒子では若干茶味を帯びる。
上記2種に対し新岩岩黒はややグレー味を帯び、マイルドな感じの発色をしている。

今回は様々な色相の新岩を際だたせるのに最も黒い純黒をベースに輝きの強い天然岩黒をブレンドして使っている。  
Posted by fjok at 18:40Comments(5)TrackBack(0)

2007年01月07日

虹色屏風

昨年末から、構想を練っていた虹色屏風の制作準備に取り掛かっている。
なにせ全幅11m近くの大きさなので、とりあえず1/10の習作を描いているのだが、これがまた何とも愉しい!
色は天然に囚われず、あらゆるものを使っているが、基本的には岩絵具の粒子の美しさを際立たせたいので従来よりやや荒めを使おうと思っている。
会場も本館に決定したので心置きなくやれるのだが、隣に作品を置くメンバーには、また嫌がられることだろう。
  
Posted by fjok at 22:29Comments(6)TrackBack(0)

2006年07月30日

スケッチ三昧

この週末は、久し振りにスケッチ三昧だった。
やはり外に出て、我を忘れスケッチするのは最高に気持ちいい。

以前は、一つの風景を何週間、ときには何ヶ月もかけやっていたが、その時の充実感が蘇った。

今回は、小さい頃から過ごした『桃山』の地をテーマに制作したいと考えているので、身近な場所をスケッチしている。
川や池には草亀や牛蛙、野鳥が、草原にはバッタや、糸トンボ達が昔と変わらずに居てくれてなんだかほっとした。
これから三ヶ月間は、童心に戻ってこの作業を楽しもう!  
Posted by fjok at 19:35Comments(2)TrackBack(0)