2018年06月17日

溺死の数だけ強くなれるよvol.1

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僕の元に2人の中堅社員が頭を下げに来た。



『すみません課長、このとおりです!!!』



僕の顔は曇りに曇った。
夕立ち直前の金峰山くらい曇った。
2人のお願いというのが、
『トライアスロンに出てくれ』だからだ。
当該トライアスロンはリレー形式。
その『スイム』のパートへの参加依頼だ。
聞けば、スイムのパートは400m。
場所は湾内と言っても海。
ウェットスーツ着用が義務とのこと。
多少なりとも波や潮の影響も受けるだろう。
しかも僕は水泳経験者でも何でもない。
クライミングを始めた直後、
アテネ五輪男子平泳ぎ100mで
見事金メダルを獲った北島康介が口にした↓



『あ〜気持ちいぃ、あ〜〜〜気持ちいぃ』



の名言が流行語大賞になった2004年の頃、
スノボ以外に体を動かしたいという気持ちと
北島康介の活躍に触発されたという安直な理由で
1年ほど区営のスポーツ施設に通い
暇さえあれば1kmほど泳いでいた時期があった。
無論フォームも我流だし速くもないし
長距離を泳げたわけでもない。
何であんなに泳ぎたかったのかもよくわからない。
僕の水泳経験はその程度の話であり、
それも今から14年も前のコトである。



『どうしてもメンツが足りなくて、
チームで出場できないんです・・・』



嗚呼可哀想だななんとかしてやろうかなという
天使のエフカワの声がする。
一方、やめとけんなもん、絶対地獄だぞ!!!
そもそもお前水泳のど素人だぞ!!!!
という悪魔のエフカワの声がする。



♫殴ってやろうかな?



西田ひかるの『オーマイゴッド!!だね』を
BGMにして、
天使と悪魔がせめぎあう狭間で
僕の巨大なチンポコは右に左に揺れていた。
僕はチャックの間からひょっこりと
無垢な顔をして僕を見つめるチンポコに聞いた、
僕はどうしたらいいと思う?




決まってんだろ馬鹿野郎。
コンドーム持ってスイムに行け。




猛烈に嫌な予感が何遍も脳裏をかすめたものの
僕は2人の中堅社員の願いを叶えることにした。
このブログは、そんなスイム参戦への
あまりにも軽い意思表示から
実際に参戦して無事死亡するまでの詳細を
大胆かつ赤裸々に吐露した真実の物語なのだ。



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僕がスイムに出ることを決めたのが4月下旬。
んが、5月を終え、6月に入っても
泳いでもないどころか水着も着用していなかった。
トライアスロンのために買ったkawaiiブラを
着けては外すを自宅で繰り返すのでは
違う何かが鍛えられるもののスイムの役には立たず
違う何かが勃つことだけは自明であった。
大会は6月17日の日曜日。
流石に残り2週間となって、
一度も泳がず本番を迎えるのは
時速300kmで走る10tダンプに向かって
真正面から全裸でランジするのとほぼ同義だ。
すっかり愛着の湧いたkawaiiブラを
泣く泣くメルカリで売り飛ばし
そのお金でゴーグルとキャップを買った僕は
遅ればせながらも練習を開始した。
百発百中付け焼き刃だが、何もしないよりマシだ。
先ずは人前で乳首を見せる練習。
プールで泳ぐ以上避けては通れないハードルだ。
3日ほど経ちなんとか乳首を晒せるようになり、
いよいよ泳ぐというフェーズに入った。
海・波・潮・水温・400m休みなしと、
不安要素だらけのことを思えば、
海での400mはプールで800m以上泳ぐ、
それぐらいの感覚を持っておかないとマズイ。
そう思った僕は先ず休み休みでいいから
1kmを目標にして泳ぎ始めた。
比較的得意な平泳ぎで200mほど泳ぎ、
水に慣れてきた頃合いでクロールで泳いだ。
25mのブツ切りであれば泳げるが
それでも3往復する頃には腕がダルくなり
4往復目にはかなりしんどく感じてくる。
それでもまだたったの200m。
海の想定でいえばまだ100m程度。
ざっくり概算しただけで顔が青ざめたが
今更泣き言は言ってられない。
生きて帰るため、でき得る限りの練習を。
兎に角長い距離を楽に泳げる方法はないかと
目線、息継ぎの仕方、ストロークの仕方、
バタ足をするorしない、腰の反りetc
考え得る限りを尽くして泳ぎ続けた。
何かの足しになればと、↓



◆ タマキちゃんのブログをジムで音読
◆ DGの元カノの名前を時系列でツイート
◆ オクちゃんの写真をinstaに無断投稿



と、泳ぎ以外のコトもやれる限りやった。
初の練習日から連続で7日間、
時間にして約1時間、
どんなに疲れてても400mは泳いだ。
泳いだ後はGRGで軽く登ってたこともあり
疲労のピークで200m泳いで目眩がした時点で
僕のスイムの練習は終了。
大会まで残すところ4日間。
付け焼き刃だけに、長距離を泳げるだけの体力も
体力を削ぎ落とさない泳法も身についていないのは
火を見るよりも明らかだった。
これには無神論者の僕も神っぽいものに祈った。



『当日会場となる横浜に地球有史最大の台風が
どストレートに直撃しますように!』



そして前日。
天気予報では、大会当日の天気が
なぜか晴れ予報となっていた。
そう、僕はこんな時でさえ超絶晴れ男なのだ。
頭の中で、GRGスタッフの3PEさんの
アドバイスがこだまする。



『25m泳げればあとは気合いっす!』



こうして練習では一度たりとも
連続で400mを泳ぎきれなかったまま
当日を迎えることとなったのだ。(続く)



fkawa125 at 23:00コメント(0)場外  

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