FLARE blog

フレアー作業日記

RZ34 続き

クラッチ組み込み後はLSDの組み込みとデフクーラーの取り付けです。LSDはクスコ製の1.5WAY、フロントデフマウントと相変わらずシリコンオイル封入タイプのメンバー側デフマウントも同時に交換しました。

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デフキャリアとデフカバー両方にフィンが付きメーカーも油温対策をして来ましたが、サーキットを走行する車両には当然この程度では足らず、ある程度のタイムを超えて来るとRZ34もデフクーラーは必須なアイテムのようです。

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RSE製左一本だしマフラーが装着されていて左リアにレイアウトされる既存のキット品が装着出来なそうなのと、空いている右部に自由にレイアウトしていいとの事なので容量も既製品より大きく取って不安な熱容量に余裕を持たせて製作です。

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クーラーコアはDRL製を、オイルポンプは音の静かなMOCAL製、オイルラインは軽量なXRP製のクリンプタイプのフィッティングにテフロンホースを使用して製作しました。デフ内部にバッフルを付けて対策はしておきましたが念の為デフオイルのキャッチタンクも製作しておきました。

RZ34 フェアレディZ

だいぶ流通が進んできたようで少しづつですが街中で見かけるようになって来たRZ34 フェアレディZ。鮮やかな発色のイカズチイエロー、クラッチとLSDの交換にデフクーラーの取り付けです。

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サーキット走行を前提の作業相談でECU書き換え済みの状態で入庫。ブーストアップで500馬力近く出るらしくクラッチが心配との事でORCさんのツインプレート、とても乗りやすいSEクラッチの組付けから作業スタート。

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フライホイールを含めた総重量25.2㎏から17.4㎏、マイナス7.8kgとかなりの軽量化。ノーマルに比べ街乗りは少し大変になりますがエンジンレスポンスは結構良くなります。

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そして今更ながらクラッチ作動機構は悪評高いCSCが撤去され一般的なプッシュ式に変更されたのでちょっと安心。クラッチの油圧配管はもとから断熱されていますが、ごっつい2個の触媒のそばを通りスポーツ走行の熱量を考えて断熱増し...

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ミッションの油温も気になるので今回はヒートラベルを貼って走行後確認する事にします。


CT9A ランサーエボ9

競技車両のCT9Aランサーエボ9、いまだに高い戦闘力で参加台数も多い車両ですがフルモデルチェンジしてエボ7から始まったCT9A型もすでに24年...廃盤部品も増えてきて部品の値上げと少しづつ維持が大変になって来ているようです。こんな良い車を作れる三菱にもう一度エボを造って貰いたい...

今回の作業はリアのLSDの交換、フロントはLSDのオーバーホールです。まずはリアから。ダートラ車両なので砂がなかなか...(笑)。CT9Aもなかなか久々でデフのセット治具の置き場を忘れて探してしまいました...。ピニオンギアのプリロードを点検、バックラッシュを調整、歯当たりを点検して組付けです。

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そしてミッションの中ではなくトランスファーの中に入っているフロンデフ。CT9Aから採用されたACDのユニットでセンターデフに当たる部分とフロントデフ、トランスファーギアが組み込まれている密度の濃いユニットです。

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トランスファーは丸ごと降ろさず車上で分解してフロントデフだけ取り出します。部品の摩耗やクラック等注意しながらオーバーホールしていきます。競技車両は痛む...リフトアップしたら下回りも入念に点検しておきます。

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トランスファーオイルは構造上、粘度の高いギアオイルが入り込み辛いので、ドレンから入れてフィラーから溢れさせて注入しています。最後にACDの油圧ラインのエア抜きをして完成。

   株式会社 フレアー
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TEL 043-440-9701
営業時間  10:00~20:00
定休日  日、月曜日
HP http://www.flare-racing.co.jp
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