2016年01月07日

■HOW TO LOWER YOUR VW!!

0106kフロントロワードによってバッチリ決まったVWはかっこいいですよね。車高の下げ方にはいくつかありますがどれも一長一短ありますので、ここで詳しくご紹介したいと思います。


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まずは、ロワードスピンドルによる方法。TYPE-1 & K.GHIA用のロワードスピンドルは、ストックのスピンドルに対してシャフトの位置が63mm高く作られている為、ブレーキドラムまたはディスクローターの取り付け位置も63mm上に上がります。つまり、ホイールの取り付け位置も63mm上がる=車高が63mm下がるという事になります。ストックハイトから63mm一気に下がる事になりますので、フロントタイヤサイズの交換は必須となります。


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ロワードスピンドルのメリットは、トーションバーを捻らない=アッパーアームとロワーアームの角度が変わらないのでショックアブソーバーのマウント位置も変わらない=ショックアブソーバーのストローク量がストックと変わらないというところ。また、アジャスターの取り付けよりは作業が比較的簡単(キングピンのブッシュ交換やタイロッドエンドの交換が必要な場合もありますが)なのもポイントです。
一方デメリットは、スピンドルごとの交換となる為一気に車高が下がってしまい調整が出来ない、ストックのスピンドルよりも強度を持たせる為肉厚に作られているのでオフセットが変わってしまい、ホイールやタイヤがストックよりも外側に出てしまう(TYPE-1 & K.GHIA用の場合CB PERFORMANCE製は+13mm/EMPI製は+6mm)という点です。

●CB PERFORMANCE製フロントロワードスピンドルはこちら
●EMPI製フロントロワードスピンドルはこちら
●TYPE-2用ロワードスピンドルはこちら


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続いては、アジャスターによる方法。アジャスターはトーションバーを捻る事でアッパーアームとロワーアームの角度が上がる事でブレーキドラムまたはディスクローターの取り付け位置も上がり、車高が下がる仕組みです。メリットとしては、装着後もトーションバーの捻り具合を変更する事が出来る為、約90mm〜100mmの範囲で車高の調整が可能となります。アジャスターを最も上げた状態でストックと同じになる様に取り付ければ、ストックホイールに戻してストックスタイルに戻す事がいつでも出来ます。
スピンドルもストックのままですので、オフセットも変わらず、ホイールとタイヤが外に出てしまう事もありません。ちなみに、アジャスターにはフロントアクスルビームを切断して取り付けるSAWスタイルと、一部切開して取り付けるPUMA/AVISスタイルがあります。いずれも基本的には同じ仕組みで、トーションバーを固定するセンターピンを上下させる事でアッパーアーム&ロワーアーム角を変更します。どちらも取り付けには溶接加工が必要となります。


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デメリットとしては、ロワーアーム位置が変更される事でショックアブソーバーのマウント位置も変更される為、ストックのショックアブソーバーでは縮んだ時に底付きを起こしてしてしまいます。フロントエンドアジャスターによるロワードは乗り心地が悪いと思われがちですが、それはトーションバーを捻る事自体が原因ではなく、ショックアブソーバーのストロークが変わるからです。その為、底付きをさせない為には必ずショートストロークのショックアブソーバーが必要となるわけです。また、上下のトーションバーの捻り具合を均等にしていないと、上下のバネレートが変わってしまいますので、その場合も乗り心地悪化の原因となります。
そして、フロントアクスルビームやアームも外しての作業となる為、手間や工賃がロワードスピンドルの場合よりも掛かってしまうのもデメリットと言えます。

●SAWスタイル フロントエンドアジャスターはこちら
●PUMA/AVISスタイル フロントエンドアジャスターはこちら


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では、各々のデメリットを出来るだけ解消する為におすすめなのが、ロワードスピンドルとアジャスターの併用です。これならば、ロワードスピンドルによって落ちすぎた車高をアジャスターで調整出来、乗り心地の悪化も防ぐ事が可能です。更に、ロワードスピンドルによって外側に出てしまったホイールを内側に入れたいという場合は、ナロードアクスルビーム(DR-112/113/114)がお薦めです。ストックよりも片側1インチ(25.4mm)ずつ、左右合わせて2インチ(50.8mm)ナロード(狭く)されている為、ロワードスピンドルを装着した場合でもホイール&タイヤをフェンダーの内側に収める事が可能です。また、アジャスターも予め取り付けられているのでアジャスター取り付けの作業も省く事が出来ます。尚、ナロードアクスルビームを使用する場合はトーションバースプリング(DR-112A/113A/114A)やタイロッドASSY(DR-112B/113B/114B)もそれに併せて短いタイプに交換する必要があります。


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今回ご紹介したフロントのロワードの方法はTYPE-1 & K.GHIA、そして使用するパーツは違いますがTYPE-2も共通です(TYPE-3のフロントはコマ調整でロワード出来ます)ので、オーナーの今後のカスタムやご予算によってベストな方法をチョイスして下さい。また、フロントのロワードを行った際はホイールアライメントが狂ってしまう為、必ず調整が必要となります。
なお、間違ってもトーションバーを抜いてのフロントロワードはしてはいけません。VW社が定めたトーションバースプリングの枚数を減らすという事は、乗り心地が悪くなるばかりか安全性も著しく低下してしまいますので危険です!!

FLAT4では、これらの作業を承るのは勿論、各々のフロントロワード方法によるメリット/デメリット、ベストなホイール&タイヤチョイスのご提案等を、長年の経験を生かしてアドバイスもさせて頂きます。お気軽にご相談下さい!