2020年10月10日

■"TUNE UP YOUR VOLKSWAGEN" ~1776cc編~

1009eオススメのチューニングメニューの紹介、パーツ解説、ノウハウをお伝えする"TUNE UP YOUR VOLKSWAGEN"ブログの第9回目は、チューニングエンジンにおいて最もポピュラーな"1776cc編"です。


ではそもそも、1776ccが何故そんなにポピュラーなのでしょうか?

これは恐らく1600ccエンジンをベースに考えた際にスリップインでは無く機械加工を要するピストンシンダーである90.5mmを用いてサイズUPした場合の排気量になる事からでしょう。
他にもマシーンインの場合『92mm = 1835cc』や『94mm = 1915cc』等の排気量もありますが、冷却面において有利で、その結果耐久性に優れる『90.5mm = 1776cc』がベストチョイスとなります。
※詳しくは「"TUNE UP YOUR VOLKSWAGEN" ~ビッグボアKIT マシーンイン編~」参照


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では、実際にベースとなる1600ccを分解してエンジンケースと シリンダーヘッド側を90.5mmピストンシリンダーに合わせボーリング加工し、他を全て再利用し組み戻す事は効果的でしょうか?
実際にはピストンサイズが大きくなるだけでも勿論排気量アップによるパワーアップは絶対に体感出来ます。
しかし、これまでのシリーズでも説明しましたが、中古のエンジンケースを再利用する事に対しての費用対効果は高くありません。更には折角エンジンケースを分解し、クランクシャフトやカムシャフトの交換などが可能なタイミングでもあります。


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その費用対効果が高いのが、当社で取り扱うScat製のハイパフォーマンス 1776cc ロングブロックエンジン(EG-104A)でしょう。何故? それは全てがNEWパーツで組まれているからです。長年の使用から発生したエンジンケースの歪みや再利用するパーツの経年劣化等の心配は一切不要です。


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更には乗り易さを考慮したトルク重視のカムシャフトやシリンダーヘッドに関しても40 x 35mmのビッグバルブ仕様のシリンダーヘッドを採用しています。
恐らくパーツ単品を購入し組み上げようとしてもこの金額にて完成させるのは困難でしょう。
もしカムシャフトを違う物にしたい等の希望があれば勿論事前対応させて頂きます。
考え方によってはこのエンジンをベースに更にバージョンアップを図る事や、強度や精度を更にあげる事も可能でしょう。


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現在FLAT4がラインナップするパフォーマンスエンジンはこのScat製1776cc迄でしたが、間も無くFLAT4が独自にセレクトしたパフォーマンスアイテムを採用し精度や耐久性にも拘ったFLAT4オリジナルパフォーマンスエンジンもライナップする予定ですので是非ご期待下さい!