2020年10月17日

■"TUNE UP YOUR VOLKSWAGEN" ~ロッカーアームのセッティング編~

1017aオススメのチューニングメニューの紹介、パーツ解説、ノウハウをお伝えする"TUNE UP YOUR VOLKSWAGEN"ブログの第10回目は、"ロッカーアームのセッティング編"です。


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これ迄にロッカーアームの取り付け、取り外しを行った事がある方は、その際にバルブ開閉のタイミングの為、どこかのバルブにテンションが掛かってしまい苦労した事はありませんか? 
そこで今回はロッカーアームアッセンブリーの取り外し、取り付けの際のコツをお伝えします。


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まずは取り外しですが、一度#1ピストンの上死点(TDC)を出します。#1のインテークとイグゾーストバルブが閉じた状態、またはディストリビューターの点火順番で確認して下さい。

では#1の上死点(TDC)から90度〜100度程時計の反対周りに回転させて下さい。これで#1,#2側のバルブ4本がほぼ揃った開閉状態になりますので、ロッカーアームに負荷を掛けずに取り外す事が出来ます。


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この状態でプッシュロッドを見ると、4本ともほぼ同じ位置になっています。つまり、どこかのバルブを特別押す事なくほぼ均等な状態でロッカーアームアッセンブリーを外し易い状態、という事になります。

更にこの状態から360度回転させると、今度は#3,#4サイドのバルブ4本の開閉状態がほぼ並びますので、今度は#3/4番側を簡単に外す事が出来ます。取り付けの際も同じ順序で可能です。


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もし新たなハイレシオロッカーアーム等を取り付ける等、アッセンブリー交換の際には通常スタンドシムが付属しますが、その必要性はどう判断したら良いのでしょうか? またどうなるとカットタイプのプッシュロッドが必要になるのでしょうか?


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それを調べる簡単な方法としては、プッシュロッドを入れずに新たに使用するロッカアームシャフトのアッセンブリーを一度取り付け、ロッカーアームをバルブステムに当ててみて下さい。


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この際にロッカーアーム(アジャスティングスクリュー)の接地部分がバルブステム/ラッシュキャップのセンターから1.0mm〜1.5mm以内で下部にあればスタンドシムはほとんど必要ないでしょう。バルブステム/ラッシュキャップのセンターから1.5mm以上下側に接地部分が来てしまう場合はスタンドシムを用いて1.0mm〜1.5mm以内になる様に調整して下さい。そして、その実際の数値(A)を覚えておいて下さい。

今度は既存のプッシュロッドを入れてフルリフトの状態になった際のロッカーアーム(アジャスティングスクリュー)の接地部分がバルブステム/ラッシュキャップのセンターから1.0mm〜1.5mm程上部(正確にはAと同じ数値)にあれば、プッシュロッドのレングス、ロッカーアームのジオメトリーもほぼ正しい状況にあると言えるでしょう。


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既存のプッシュロッドを使用し、バルブステムのセンターに対してバルブ開閉時のロッカーアームの当たり位置が上下で大きくずれている場合は、カットタイプのプッシュロッドを使用しプッシュロッドの長さで調整を出す必要があるという事になります。

バルブトレインにおいて最も重要なパーツのひとつであるロッカーアームは、この様に取り付け方も非常に重要となります。正しいセッティングはエンジンパワーを引き出すだけでなく、エンジンを壊さない為にも必須ですので、ロッカーアームアッセンブリーの交換や取り付け、調整には充分注意して下さい。