【SOTTO】
心を亡くしてしまった私の遠くでいつかに何かを刻んでいた男たちが
自らを蓮の咲く水面の下に埋葬してしまった
三人もだ 人知れず

一人はバイクで走る道が見つからずに
一人は空回りしてふと転び
一人はふてぶてしく異国の地で地上を嘲笑うかのように
消えていったのだ
刺激をもっと頂戴と静かに秘めながら

オレを消してくれ オレを消したいと
オレは消えている オレは消えている

心亡くして忘れられるのが怖かったのさ

始発電車がもう少しで夜明けの合図を鳴らすのを待ち切れなかった

孤独を目一杯引き受けて観念を感性で引き戻すこと
間に合わなかった
やりきれない風がそっと頬を撫でて
そっと そっと そっと そっと寄り添って

本当は何もいらないし 何も持っては旅に出れないし
そっと そっと そっと そっと寄り添って

温まろうか
気まぐれに猫でも飼ってさ

心を亡くした者たちを
悲しむことはしない

孤独に寄り添うことをまだしなくちゃいけないからね

2012/12/22
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