【リーグ】浦和 3-1 千葉:第28節

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■ 終了間際の高橋峻希の嬉しいリーグ初得点。激しく感情が高ぶりました。そしてそこに至るまでの組み立てや過程は今季取り組んでいるサッカーの成果による収穫でもありますし、終わりよければ全て良しとも言いますけれど、やはりそれまでのモヤモヤ感は忘れてはならないと思うのです。

■ 前節に続いて、前半早々緩慢なるプレーによるミスから痛恨の失点。先手を取られると、何故か攻守のチャレンジが影を潜め、相手のプレッシャーをさけるが如く、前ポンサッカーに行き着いてしまうのは、もどかしさが募るばかり。まだまだ崩しの引き出しが少ない証左なのか、ピースが足りないのか。

■ 後半からの達也投入によって、中盤でのスペースが作り出され、チームとしての歯車がようやく回り出す。相手の運動量低下に助けられた部分は差し引く必要もありますが。

■ 最終的に得点とはなりませんでしたが、後半10分ぐらいでのポンテ、阿部が絡んで演出したシーンは手応えを大いに感じる物。この時前節でも、啓太の飛び出しから同点にもっとも近づいたシーンを思い出したのですが、得点センスもあるボランチもとい、ポジションに関係なく得点センスの優劣がやっぱり課題になってしまうのかな。まぁ全てを兼ね備えた選手はなかなかいませんが。

■ まだまだ特定の「個」に頼る時間帯が続く部分はあるのでしょうが、怪我をしたりして出場機会が無い選手達が戻って来ている今、春先同様にチーム内での健全な競争が復活すれば、案外これからの成長はある時突然勢いを増すのかも?と楽観的に見ていたりもします。

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【リーグ】浦和 1-2 横浜:第27節

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■ なんか、久々にいろんな部分で「負の芸風」がでちゃった様な試合でした。

■ それにしても、埼スタでの横浜戦は、トコトン相性が良くない印象です。果たして、そんな一言で片づけていいのやらですが。ある種のノスタルジアを思い起こさせる、緩慢さを伴う守備から溜息しか出てこない失点。いつの間にか、戦う相手が審判に取って代わってしまった状況。悪しき伝統は一朝一夕では解消されませんね。うむ〜。

■ ただ、得点シーンや後半での限りなく同点に近づいたカウンターシーンでの攻撃過程は非常に前向きになれる材料だったと思います。今季目指している理想型が体現されたかと。2-2の同点に出来なかったのは、啓太はFWの選手じゃ無かっただけの事。決して彼の価値を貶める事では無いのは為念ですが。

■ 前節は痺れる試合をしたのに、これではやっぱりまだまだとあれこれ言われても仕方ないのでしょう。あの川崎戦が転換点、収穫の始まりだったと言える為にも、今日は勝ちにこだわって欲しかったし、勝って欲しかった。重ね重ね、実に勿体ない敗戦でした。

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【リーグ】浦和 0-3 名古屋:第19節

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■ 完敗。終わってみると正直なんだか分からない試合でした。

■ 久し振りに、なんとな〜くサッカーやっていたら、いつの間にか点取られて負けちゃいました、てへっ(^^ゞ とイヤミたっぷりに例えるならば、そんな試合。去年これでもか!ってぐらいに見た光景でもあるし、後半35分以降から、ぞろぞろと席を立ち始める観客の多さが証左でしたね。

■ 開幕戦以来の大きな「壁」にぶち当たったとも感じていますが、私が思うに問題点は最近再三書いているけど、攻撃パターンの貧しさに起因すると思うのです。芽吹きを見せていたワンタッチパスによる単純明快な崩しがいつの間にか影を潜め、立ち止まってトラップ、そしてルックアップ、どこにパス出そうか?。これでは各所で停滞・渋滞起こすのも道理です。

■ 味方からのパスが出てくるのを愚直なまでに信じて、行動(いわゆる「走る」)を始める動き、そして自分たちに有利な状況を演出する事が皆無だったのが寂しいですね。信頼関係と言えば、開始10分ぐらいにポンテが元気に激昂していたのは何?。まさかパスを出さなかった事が原因?。あの辺から、ポンテを経由する攻撃のちぐはぐさを感じていました。そうそう、高原があんなにサイドに張り付く事になったのも問題。中盤で攻撃時には格別の推進力になるはずの細貝が途中からSBに回ったのも痛かった。他にも色々と、全てがずれていた印象を受けました。

■ 守備に関しても、なんらかの対処方法があったでしょうにって思いはぬぐえません。ボランチとDFとのブロックが構築されていないのは、とても気になりました。スライドしながら寄せていく動きが以前は見られたのに。そしてラインを押し上げられない理由はなんだったんだろう。闘莉王がいなかったとか、そんな単純な理由ではないと思うんですが。

■ 歯車がかみ合わない時は、攻守共々一気に問題噴出ですね。どうやって修正のハンドリングをするのか、成長を見守るって本当に大変です。結果はどうであれ、ピッチ上で何をしたかったのか、肌触りの感じられない試合を見るのは、やはり苦痛以外の何者でもありません。でも、一番悔しい思いをしているのは、選手達だと信じつつ。

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【読書メモ No.021】終わりと始まりのマイルス 1 / 鬼頭 莫宏

終わりと始まりのマイルス1 (Fx COMICS)■ 鬼頭氏の描く作品の中でも、趣味趣向がかなり偏った方へ振っている印象を受けます。相変わらず氏の描き出す、独特の世界観は衰えることなく、さらに磨きが掛かった印象をもちますが、裏を返せば、読み手を選ぶ可能性も高くなったと思います。

■ 異世界から紛れ込んでくる「思いの詰まった=(気)」物体とそれを祓う者達(祈祷師)の話。本書で示されている「気」の漢字が出せないのは勘弁です。当物語に於ける世界観のディテールは、本書の中でも数ページにわたって解説がされています。読み始めて私が真っ先に思い浮かべたのは、神道の世界です。この八百万の神や観念神の考えは、実に日本的ですね。

■ さまざまな物体が登場してきますが、主人公の祈祷師とペアを組む観念神が戦艦・長門であったり、出てくるメカに旧軍及び、第二次世界大戦の物が見受けられたり、何故か昭和の色香を強く感じさせる物、例えばオート三輪やスバル360とか、ある年齢層から上では懐かしさを感じさせつつ、主人公のライバル?にいきなり現代の米軍試作機・YF-23が出てくるとか(苦笑)。氏の趣味に走っている印象を思わず意識してしまいます。

※ ここでは、「気」が実体化した物を「観念神」として標記しました

■ そして幼女然とした面持ちのキャラ(祈祷師)からくる、読者が抱くであろう、純潔的な思いをあっさり打ち砕く、観念神との性交三昧な味付け(笑)。いつもの手法とはいえ、鬼頭節の炸裂で、相変わらず飛ばしてくれます。そしてこれこそが、作り上げた世界観を敢えて壊す、いや、歪みを作り出す事によって、無意識のうちに読み手の感情を振幅させる氏の手法であり、常套手段だと常々感じるのです。こんな展開はイヤじゃないです。だって、いつの間にか引き込まれてしまうのは事実なんですから。

■ 異世界から打ち上げられてくる物体=観念神と、あっさりと迎合しているさまに少々物足りなさを感じつつも、「つらい思いをしているのは祈祷師」との科白に、これからどんなドラマが展開されるのか、さらなる世界観とディテールの積み重ねに期待しているところです。

【リーグ】大分 1-0 浦和:第18節

■ ネット観戦。小さい四角い画面で、時々回線の混雑で動きが止まったりする画面でしたので、詳細や全体の流れは掴み切れていないかもしれません。が、率直な所はあの横浜戦同様で、とても悪い内容の試合だったと感じました。

■ 大分の面子を考えれば、守備陣がまともに揃えさえすれば、去年最小失点記録を作ったチーム。力があるのは分かっている事。しかも狙って引いてきていた場合の崩しがなぁ〜。中盤でパスはすれども、サイドチェンジともども足元の各駅停車パターン。知力・体力ともへたばっている極みとは思いつつも、攻撃もとい、局面打開のバリエーション(個人能力に頼り切らない!)を増やさないと、これから益々きつくなると感じます。

■ そして、試合前からこの一戦に対しての「枕詞」。あまり考えたくない敗戦時に於ける言い訳が多々用意されていた様な気がしないでもなく、腑に落ちない部分があったのも事実なんです。故障者・怪我人多数、週3試合、ピッチの劣悪な芝、そして連敗ストッパーのDNAか?。いや、その前に何かにしがみついて、かじりついてでも、記録的な連敗を重ねている「最下位のチーム」には、絶対勝つ!って気概や矜持やその残滓さえも、画面から殆ど感じられなかったのが悔しいのです。現地で間近で見ていれば、違った印象を持つのかも知れませんが。

■ それらの耳障り良く、心地よいフレーズで昨日の敗戦を思考停止ヨロシク、あっさり肯定をしてしまうのだけは、避けるべきじゃないの?と思っています。これは理由を色々付けて、受け入れてはダメな敗戦だよ、やっぱり・・・。

【ナビ杯】浦和 2-1 清水

■ TV観戦。結果的には、無理して現地へ見に行くべき内容の試合でした。都合が付かずに残念至極。画面からも伝わる若者の成長の早さに、本当に驚くばかりです。

■ 清水は、前の試合・G大阪戦はなんだったんだ?と思わせるような非道い出来に助けられた部分があったにせよ、サイドの崩しやミドルシュートなどの攻撃姿勢が随所に垣間見られたのは良かったですね。しかし、清水の前線陣(岡崎・原・枝村)はもっとチェックに行くポイントを明確にしないと。後ろは人数居るとは言え、あれじゃDH〜DF陣はたまらないだろうなぁ・・・。

■ 閑話休題。左サイドの原口・峻希コンビは光り輝いていましたね!。清水側のマークが追いつかない、しかも相対しているのはまだ現役高校生だったりするんだぜ?。<マルコス・パウロさん、市川さん。どうなっているんだよ?と画面の前で、原口が繰り出すアタックの連続に、ニヤニヤが止まりませんでした。

■ 無論、原口の好調さもありますが、エジと高原の関係もますます良くなっていますね。直接的な得点はなかったにせよ、この2人の連携により相手DFがひきづられる(位置ズレ)事から、ちょっとしたスペースが空く。ここでSHぎみの原口やセルが恩恵を受けた形だったと、画面からは感じました。そうそう、中盤に細貝が帰ってきたのも大きかったですね。やはり前を向いてボールを運ぶ意志を激烈に放てる選手がいるのは、見ていて心強いです。実に良い流れだったと思います。

■ と、ここまで攻めの連携や形が、ベストメンバーに近い清水に対して披露出来つつある中で、現状を生かしつつ、もう一段上の展開も見てみたいところです。例をあげるならば、後半に清水が得点したシーン。うちのミスが発端とは言え、

1.楔として競った岡崎が後方へ落とす
2.すぐ後ろにいたマルコス・パウロがダイレクトに前方のスペースへフライパス(DF裏)
3.岡崎が落とした段階で、パウロの後ろから走り込んでいた枝村がボールを背にしながらボレーシュート

■ スーパーシュートではありましたけど、この迷いのない一連の動きだしは、まだ浦和では見る事が出来ない種類のプレーですね。浦和は足元へのパス&ポゼッションを高める指向だとは思いますけど、人数と手数を掛けずに、崩すよ!って攻めも、そろそろ見たいなぁと思ったりしますが、果たして?。

【読書メモ No.020】告白 / 湊かなえ

告白■ 今更ですが、去年から凄く話題になっていて、売れている本ですね。地元図書館のリクエストも未だに上位にあります。となると、天の邪鬼な私としては、手に取るのは避けるんですが・・・(苦笑)。

■ 傑作というのはあまりに煽りすぎですが、これは凄い作品でした。ページをめくる手が止まらないのも久し振りでした。読むのが早い人ならば半日ぐらいで一気に読了でしょう。

■ あちこちで書評は出ているし、アマゾンなんかの辻説法なレビューでは賛否両論だけど、個人的には痛快この上ない快楽を堪能しました。この手のミステリーは好きなのかも。なんか、人として大切な物が欠けていると言われそうだけど、こんなに気分が晴れ晴れしたのも久し振りです。 よいストレス発散と解消になりました。

■ 軽くあらすじを書くと、自分の愛娘を、自分が受け持つクラスの生徒に殺された女性教諭の、生徒に対する復讐の話とそれからの事。全6章から構成されており、それぞれこの事件に係わった人の「告白」と言う形で書かれていますが、各所の枝葉の張り方といい、巧妙な伏線といい、これは新人とは思えない構成力。隙が無く贅肉そぎ落として、無駄文無し。あまりにクリアな状況を書き連ねるから、行間から伝わってくる想いの純度がとても高く、囚われてしまい飽きません。

■ 圧巻なのは第一章の「聖職者」。主人公の女性教諭の告白となるのですが、この仕掛けが素晴らしい。抑揚の効かせた語り口に潜む、激しく燃えさかる復讐の黒い炎の激しさよ。これに脊髄反射よろしく嫌悪感を示す人もいるでしょうが、正直そんな受け取り方では甘いと思うのです。ここは作者の力業を堪能すべき部分でしょう?。男性諸氏が平成の時代になっても、未だにもっているであろう処女崇拝をあざ笑うが如く、今でこそ尊敬の対象として重みは軽くなりつつあれども、聖職者たる教師に、己の生徒に向けた復讐を、生徒の前で語るなんてね。これ以上の最低であり、最高の皮肉があるでしょうか?。それにしても、のっけからいきなり後頭部をガツン!とやられたような衝撃。そして第六章「伝道者」の最後での展開に打ちのめされます。上手いなぁ。

■ それ以外の章では、加害者たる生徒(2人)を始め、取り巻く環境について書かれていますが、これまたディテールの洪水で圧巻でした。個人的には同僚男性教師のウンザリするような輪郭の追求に感嘆する次第。「肉彦くんとせんせい / 山本直樹」に出てくる、恐ろしいまでに冴えない、自分の立ち位置さえまるで見えていない、独身男性教師のようだ。でもいるでしょうね、貴方の身近にもこんな人が。

■ そして、今現在の問題が各所に破綻無くちりばめられているのです。少年犯罪から始まり、法によらない裁きと復讐、精神病、ひきこもり、いじめ、教育への干渉と妨害と自己中な親、そして親殺し・・・。なんだ、結局は城山三郎が書いた「素直な戦士たち」から時計の針は進んでいないじゃないか!。これに底知れぬ恐怖を感じたのも事実なんです。

■ でも、環境を表す言葉が変わっても、この手の狂気と不条理のドラマが妙に説得力があるのはどうしてなんだろう。それが良くも悪くも本作を大きく注目させている原因なのかも知れません。もし最後に、何かしらの救いがあったら、私は納得出来なかったと思います。最後まで救いようのない陰鬱さで覆ったからこそよかった。だって、復讐なんですから。究極の自分本位の行動じゃないですか?。だから、復讐を受ける側が救われてしまったら、物語として台無しなんですよね。

■ いろいろと煽りの宣伝が凄い本になっていますが、色眼鏡で見ないで、もっと早く読めば良かった思わせる一冊でした。

【リーグ】浦和 2-1 広島:第17節

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■ プロ野球の楽天・野村監督語録に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」ってあったかと記憶していますが、そんな印象を持つ試合でした。たとえ標榜するコンビネーション&パスサッカーが影を潜めても、勝ちは勝ちです。

■ 前半の浦和は、お世辞にも良いとは言えない内容でした。裏を取る事を愚直なまでに繰り返してきた広島の術中にはまった感がありあり。急遽だったのかわからないけど、右サイド先発だった西澤の方をしつこくやられましたね。

■ 彼自身の位置取りも何とも中途半端な印象でしたし(DFとの距離等)、FWとのパス交換で追い越す動きも見受けられない。終いには闘莉王に「上がれ!」と怒りの矛先を向けられてしまう始末。ヤマにも色々言われていたなぁ、試合中は。と、こんな風に書くと彼一人が前半停滞の原因?と思いがちですが、それ以前に中盤での連動が悪かった。欠場だった山田(直)や細貝が、いつも広い範囲をケアしていた。やっぱり中盤構成の最重要の「要」だよと、改めて実感する次第。彼らが担ってきた中盤での「ハブ」「引き出し」としての役割は、今の浦和には欠かせませんね。

■ 結果、全般的なポジション取りの悪さから、パスを数多く出されてしまう展開。余計に広島の巧さ、特にカウンター時にFW・佐藤(寿)へピンポイントで合わせてくる攻めや、ゴール前での組み立て、そして何よりもスペースへの走り込みと、そこへのパスのスピードとタイミングの良さは一日の長がありました。これが「スタイル」が完成されているチームと、構築中のチームの差と見ていますが、果たして?。

■ ただ今年の違うところは、ゲーム中での修正が凄い部分。後半からは西澤に代えて、セルを投入。中盤は啓太のアンカーにポンテがトップ下、右がセルで左が原口のダイヤ型へ。しかしFWとのポジションは流動的なのはいつも通り。これでやっと落ち着いたのが、目に見えて分かりました。ただし、落ち着きはすれども引き出しの少なさは相変わらず気になります。

■ 例えばポンテが相当低い位置まで戻ってボールを引き出さないと組み立てが始まらない事とか、広島の飛び出しになかなか対応しきれない所とか、課題は山積状態。こんな時こそ、サイドチェンジやミドルシュートの多用で、相手を揺さぶるべきだろうに!?。しかし、途中で広島のガス欠と謎交代(なぜ柏木を代えた?)に助けられ、個の力で上回る浦和が逆転逃げ切りですから本当勝負って分からないですよね。

■ そうそう、同点に追いついてからのスタジアムからピッチに向けられたあの「熱気」「熱量」は久し振りだったし、やっと戻ってきた!と感じました。私はメイン・アウェー側のさらに端にいつもいるけど、こんな方まで押せ押せのノリノリになって、ピッチとシンクロしたのはいつ以来だろう。実は試合に勝った事もさることながら、この様な紡ぎあう事が実感できた事が望外であり、嬉しかった昨日の試合でもありました。

【音ネタ】トライアングル / Perfume

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■ お待ちかねの新作が到着しました。前作「GAME」が凄まじい完成度を誇っていただけに、正直期待と不安が入り交じるこの新作でしたけど、一通り聴いてホッと安心した次第。つい先だってながれたフライデー騒ぎとか、発売前には色々雑音はありましたから尚更でしたよ(苦笑)。ただ前作が「最高級版・おっさんホイホイアルバム」だとすると、今作は「通常版・おっさんホイホイアルバム」かなぁって印象があるのも事実。無論彼・彼女らのパフォーマンスが劣化したとかではなく、こちら側の耳と妄想が贅沢になりすぎ、その様に感じた一因だったかも知れません。久方ぶりに何か大きな期待を抱かせるのですよ、彼と彼女たちには。

■ 閑話休題。話をアルバムにもどしますが、一言でいうならば「レトロでフューチャー」だね!。

■ このアルバムの核になる曲であり、CMタイアップ曲でもあり、発売前から各種動画サイトではフライングやライブ音源がコッソリとUPされていたM05「Night Flight」は、改めてフルバージョンで聴き重ねると、どうしてもYMOの影がちらついてしまいます。でもヴィンス・クラークの影は見え隠れするのは譲れないな(苦笑)。しかし、メロディ展開とか高橋幸宏チックだし、途中のベースラインなんか細野晴臣ぽいよこれ(笑)。と言いつつも、間奏部分でたたみかける旋律と音の洪水はヤスタカ節が炸裂、健在なのですね。3分30秒付近から始まる圧巻の展開と素晴らしさに打ち震えて欲しいですね。そうそうストリングスシンセの使い方なんて、痺れまくりです。

■ かと思えば、M08「I still love U」って、タイトルだけ見るとプリンスの「I would die 4 U」とか思い出しちゃう私ですけど(これは80年代を代表する究極のラブソングだよ、今更だけど)、いきなりリック・アストリーかよ?いや、それならば、ストック・エイトキン・ウォーターマンか!!!。なるほどね。本当に80年代の音ネタにズッポリはまったおっさんキラーだよな、中田ヤスタカは(笑)。途中のスクラッチなんて、ありがちで思わず笑みがこぼれてしまいますね。でもこの曲の背景ベースは私が書き連ねたアーティストやプロデューサーよりも一般的には、TMネットワークもしくは、小室サウンドと言った方がわかりやすよね。

■ と背景を連想させてしまう音ネタではありつつも、再構築系(リストラクチャリング)の技量の確かさと本物に裏打ちされた楽曲群には力がありますし、この耳をとらえていつまでも離しません。

■ 個人的にはこれらのキャッチーな楽曲もさることながら、M07「Zero Gravity」とM9「The best thing」M10「Speed of Sound」を強くお勧めしたい所です。まずはM07の方。これは、個人的な趣味からもたまらない一品です。AメロからBメロへの展開構成に痺れつつ、なによりもボッサ・ビート、いやいやファンカ・ラティーナの影響を色濃く表現しているのが、私の好みのストライクゾーンです。安易にドラムンベースで薄汚い色づけをしてないのも言う事無し。絶妙なBPMのバランスに涙しつつ、一方で初期のcapsuleが好きな方には、ノスタルジアで胸が掻きむしられる思いを抱くかもしれません。

■ M9では平成版・エレクトロポップの王道、ここにあり!と、その肌触りと体温と血統を存分に感じ取って欲しいですね。手堅くまとまりすぎて、数回聴かないと凄みが分からないかも知れません。でも分かって欲しいなぁ、この凄さを。

■ そしてM10。私はこのアルバムにこの曲があるか、ないかで全体の評価が大きく変わってしまうぐらいのストロングポイントでした。思わず素晴らしさに声が出てしまいましたよ。うはっ!、ここでこう来るか!?ってね。場合によっては意見も分かれる部分でしょう。めくるめく主題の展開と、はじける音の粒の多彩さよ。この浮遊感と高揚感は何者にも代え難い、本物の香りだね。そして、このセンスの塊を受け取り、解きほぐし、自分の快楽へ変換出来るぐらいの経験値は聴き手にも欲しいところです。いや音楽を聴くのが趣味なんて言うならば義務だな(笑)。じゃないといつまで経っても表面だけ舐めているだけだと思うなぁ。本当これには参りました。

■ 最後に、あくまで聴くときはヘッドホン推奨で。でないと音の空間構築が見えてこないと思います。いずれにせよ、キャッチーな楽曲も数多く取りそろえ、マニアな方々も唸らせるアルバムだと感じています。凄いね、このレベルを維持しているのは。賞賛に値しますね。

【音ネタ】NIGHT FLIGHT / Perfume

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■ いや〜、音ネタと言ってもPerfumeばっかりで申し訳ない(笑)。でもさ、彼女らが発する「音」。音を解読していく楽しさって俺自身本当に久方ぶりなんだよね。裏読みする余地を残してくれているとでもいうのかで。

■ テレビは無論、新聞さえもほぼ見る事が無くなって、ネットでも自ら進んで引っ張っているのは、政治と株式とサッカーと天気予報だけ。ですから、この手の情報は誰かに頼ってばかりなんです(他のブログや某SNSの書き込みですね)。そこで知った、PINOのCMで使われている彼女たちの新曲

■ 各所の寸評を眺めているとYMOになぞらえてや、YMOってフレーズの多い事(苦笑)。確かに過去の中田ヤスタカ氏による楽曲ではYMOの印象的な音色を思い起こさせる部分もあったりしたので、今回の様な楽曲だと、油断して聴いてしまうと確かに「ピコピコ」で括られる音ネタの一種ですから、しょうがないのかなぁ〜と。私の中では彼らって「リストラクチャリング(再構築)」のイメージが強いんだよね。有名で誰でも聴いた事あるだろう「テクノポリス」は、作曲家・都倉俊一の作品を解体して再構築の上に生み出されているし・・・。この辺の話はまた次回にでも。(都倉俊一のアルバムもすげぇ〜カッコイイんだよ。上質のAORなんだよ!。ピンクレディーだけじゃないんだぜ?)

■ なので私は短絡的、もしくは脊髄反射でYMO的だと語られるのに、座り心地の悪さを覚えています。今までうん十万曲と音ネタを聴き倒してきた、つまらない矜持が擡げる部分でもあるんですが(上から目線でスマン!)、今回の楽曲は80年代初頭のブリティッシュ・ファンクのムーブメント(いわゆるファンカ・ラティーナですね)と言うか、ブリティッシュ・エレクトロ・ポップを中田ヤスタカのフィルターを通してみましたが、なにか?って感じなんですよね。

■ 敢えてチープさを演出することによって、YMOでガツンとやられた世代のノスタルジアを呼び起こす所まで狙っているのならば、さすが天才というべきか、圧巻です。ちょうど僕らの世代で音ネタに多少なりとも熱中した奴らは色めき立ってしまいますよ(笑)。

■ 音源・音色とかシンプルなコード進行なんかは、あのYAZOO!を思い起こして仕方ないのです。もう25年以上も前のユニットです。「Only You」とか知っている人もいるはず。いやカバーされてFlying Piketsによる「Only You」の方が有名か。映画「恋する惑星」でも使われたし。

■ 閑話休題。時期を同じくしてデペッシュ・モードとかイレイジャーとかの影もちらつくなぁ・・・って、これはまさにヴィンス・クラークの軌跡そのものじゃないか!!!。もしかしたら、彼に対してのオマージュをしているのかも知れませんね、ヤスタカ氏は。彼の言葉を聞いてみたいところですし、この様にあれこれ想いを馳せるのが楽しくてたまらないのです。ホント、油断も隙もありゃしないです。早くアルバムが欲しいなぁ〜。
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