2015年07月07日
■あなたに最適な肘の使い方とは
シュートフォームには基本があります。
ただ、あなたにとって最適なフォームは基本どおりとは限りません。
シュート確率を上げるためには、あなたにとって最適なフォームを見つけることが大切です。
そのためには、フォームの様々な部分をチェックして、どういうフォームがいいのか探りましょう。
今回はシュートフォームのうち、肘の使い方についてお伝えします。
肘の使い方についても、いろいろなところで様々なことが言われています。
ただ、それを鵜呑みにしてはいけません。
さきほどもお伝えしましたとおり、あなたにとっての最適が、誰かが言うとおりとは限りません。
ですからここでは、肘の使い方を大きく3つお伝えして、その中から最適を選んでいただきます。
その人のためになるシュートフォームの指導は、「これ」と決めつけるものではありません。
広く一般に言えそうな基本でない限り、そういう決めつけには気をつけてください。
本来、いくつかの方法の中から最適を選ぶことが、フォームチェックには必要なのです。
■3種類の肘の使い方
それでは、大きく3つに分けた肘の使い方をお伝えします。
また、以下でお伝えする方法は多分に感覚的なものです。
あなたにとっての感覚とシュート確率を合わせる必要があります。
ですから、実際にどうかというよりも、感覚的にどれが合うかで判断してください。
傍から見る分には違いがわからなくても、打っている本人の感覚がまるで違い、確率も変わることはよくあります。
感覚と確率も大事にしましょう。
なお、ここでの肘の使い方は、ボールを額の前などにセットして、リリースするまでだけを取り上げています。
(1)肘を持ち上げる
肘をエレベーターのように真上に持ち上げながら打つ方法です。
意識としては、肘を真上に持ち上げるか、肩をよく使う意識を持つといいでしょう。
(2)肘を固定する
肘を動かさず、前腕だけを動かして打つ方法です。
実際には肘をまったく動かさないことはありませんから、肘を固定する感覚で打つという方が実際とは合致します。
本当に肘をまったく動かさないと、アーチが低くなって確率が下がってしまいますから、注意してください。
(3)両者の中間
肘を真上に持ち上げるでもなく、固定する感覚でもなく、その中間くらいの意識で打つ方法です。
どちらの打ち方にも違和感がある場合は、少し持ち上げ気味くらいの意識で練習してみてください。
「少し」にも感覚的な違いがありますから、いろいろチャレンジしてみましょう。
■最適な打ち方を見極める手順
まずは、いまの自分がどの打ち方をしているのか確認してください。
現状を確認したら、次に(1)(2)の方法を試してみましょう。
この2つは感覚的にわかりやすいですから、チャレンジしやすいのです。
もし、いまのあなたの打ち方が(1)(2)のいずれかに当てはまっているのでしたら注意が必要です。
当然、いままでの打ち方は打ちやすいですし、確率も高いでしょう。
もう一方の打ち方には違和感があるかもしれません。
そういう場合にはある程度本数を打って、しっくりくるかどうかをチェックしてください。
たとえシュートが入らなくても、左右にブレにくくなるのでしたら、可能性があります。
シュートフォームは、左右ブレをなくすことが目的ですから。
(1)(2)のいずれもよくない場合は、(3)に進んでください。
(3)はより感覚が大事になる打ち方ですから、「少し」という部分をいろいろ変えてみましょう。
ほとんど肘を動かさないのか、ほぼ完全に持ち上げてしまうのか、ちょうど半分くらいなのか。
この感覚を厳しくチェックすることが、今後の上達に大きく影響します。
あなたに最適な肘の使い方がわかりましたら、あとはそれが無意識にできるようにひたすらシューティングです。
■最適なフォームをなじませる練習法
シュートは試合で入って初めて意味があります。
試合ではいちいち肘の使い方を意識していられません。
ですから、無意識に最適なフォームで打てるようになる必要があります。
どうしてもフォームを確認するためのシューティングですと、試合ではなかなか再現できるようになりません。
試合でもきちんと理想どおり打てるようになるためには、そのための練習も必要です。
それは簡単に言えば「試合を想定したシューティング」です。
練習のうちから試合と同じような状況でシュートを打っていて、そこで理想のフォームで打てれば試合でもできます。
せっかく、あなたにとって最適な肘の使い方を見つけたら、次はそれを試合で再現できるようになりましょう。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
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