2013年11月06日

2013年度JPMAパラモーター日本選手権&FLY&FUN in美里 大会レポート

IMG_6964Air cone-Pylon-03☆美里町上空から02☆美里町上空から01 全国各地で開催されてきたJPMA日本選手権/FLY&FUNは、今年で17年目となり、16回目を迎えることとなった。そして今年は、宮城県北部に位置する美里町での開催となった。
ここは、2008年のJPMA日本選手権の開催地だった宮城県栗原町の瀬峰飛行場から南東16kmほどに位置した場所で、広大な平野部が特徴の地域だ。上空に上がれば稲刈りを終えた田んぼがどこまでも広がる美しい景観で、パラモーターにとっては、実に飛びやすい空域ロケーションであった。

今年は、台風の当たり年になってしまったかのように、大会直前には今期最大級と言われた台風26号が接近していた。スタッフもエントリー選手もその動向にやきもきしていたが、その26号はあっというまに日本を通り過ぎてくれたため、なんとか大会期間中の天候も《大丈夫そうだ》と、関係者一同、胸を撫で下ろした。
17日、東京から宮城県美里町へ向かう道中の空は台風一過の青空で、福島を通過する手前の空には虹がかかった。

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10月18日(金)公式練習日

weathermap-18天気予報:晴れ/最高気温:17.3℃/最低気温:8.6℃/露点温度:6.3℃/湿度:52%
風向:南南東/風速:5m/s/気圧現地気圧:1025.3hPa/海面気圧:1030.6hPa/降水量:0.0mm


18日は南東の風でサーマルが強かったが一日中飛行できるコンディションとなり、集合した選手にとっては、エリア状況(地形/地形)の確認や機材チェックなどにとても良い練習日となった。

予め設定されていた飛行空域は、会場エリア(美里町南小牛田江の内江合川河川敷を離着陸場)の中心地点から半径20km内を対地高度300m以下、更にそれを中心に半径6kmは高度1500m迄とされ、広大な空域を確保することができた。

東北電力の方からの飛行注意公式掲示板安全に飛行するために、この飛行空域内の野鳥保護区や市街地の上空などの飛行禁止区域、高度制限された箇所、その他注意すべき電線なども多数あり、これらは現地でも強く説明され、告知板に張り出された。さらに、今年始めて使用されたエアコーン(パイロン)の設置も目新しく、大会の雰囲気は大いに盛り上がった。

練習日は、天気に恵まれたこともあり朝昼の寒暖差が激しく、日中は強いサーマルコンディションになった。サーマルソアリングで高度1000mまで上昇し海まで見てきた選手たちは、上空の寒さに耐えられず震えながら戻ってきたが、日頃飛んでいるエリア環境とは異なる美里町のその美しい光景を十二分に楽しんだようだ。
(高度300m頃から20km先の松島湾が見え始め、それは絶景だったという。)



エアコーン(パイロン) Air cone-Pylon(底辺直径3m 高さ12m)

会場Air cone-Pylon-02スラローム(パイロン)競技に使用するエアコーンが初登場。その大きさも目を引き、大会の雰囲気もこれまでのものと変化した。練習フライトしていた選手の中には、このエアコーンのインパクトが邪魔をしたのか、無理やり旋回して失速しそうになったり、バンクをコントロールできていない飛行も見かけたが、多くの選手エアコーンのスラロームを楽しみながらチャンレンジ。
これまで、スティックパイロンを使用していたスラロームTASKだったが、このエアコーン(パイロン)の登場で旋回方法を意識せざるを得ないためか?緊張のせいなのか??思うように飛行できずグライダーコントロールの練習が不足していることを思い知った選手も多数いたようだ。

※選手には、このエアコーン(パイロン)使用時の注意に接触時のペナルティを与えたのだが、このルールで選手が競技とはいえ、無茶な飛行を少しでも自重し安全を確保してほしいという強い気持ちがある。いずれ、このような注意書きがなくても、高い技量を思う存分発揮できるような大会レベルになることを願っている。

競技にエアコーンを使用するTASK時、接近しすぎのフライトにご注意ください。パイロットの注意不足や機材の認識不十分等から、予期せぬ沈下率や機材接触も予測されます。接触による墜落など不測の事態を避けるためにも、選手は十分にご留意ください。なお、接触によるエアコーンの破損においては、弁償または修理代のご負担をお願いすることになりますので、その旨ご了承ください。
公式練習日は、終日良い天気となり、選手たちは機材調整や地図と地形の把握、また美里町上空のピクニックフライトにと、大いにフライトも堪能した。

10月19日(土)公式競技日

weathermap-19天気予報:晴曇り/最高気温:17.3℃/最低気温:9.6℃/露点温度:9.9℃/湿度:64%
風向:東/風速:2m/s/気圧現地気圧:1025Pa/海面気圧:1030.3hPa/降水量:0.0mm


朝9時ころまでは南東の風が弱く、とても良い飛行コンディションとなった。




【TASK1- NAVIGATIONターンポイント数ナビゲーション】 
【TASK2- PRECISION TAKE-OFF AND LANDING(テイクオフ&ランディング)】


TASK実施ターンポイント朝6時にスタート。TASK1は予め示された指定ターンポイントをできるだけ多く通過して帰ってくる。スタートからゴールまでは2時間以内の時間設定がされている。そのフライト最後のターゲットがTASK2とされた。

 選手はフライトレコーダとしてGPSを積んで飛行しているが、パラモーターの公式競技ではGPSを見ながら飛行はできないため、予めGPSは封印される。よって、飛行する選手は、事前の地図・地形の把握で、上空での位置確認が重要になってくる。紙ベースの地図は方位が固定しているが、飛行中はあっちに行ったりこっちに来たりで、地図の見方も混乱しないようにしなければ指定ポイントを見失う。
そこで、選手たちは各々工夫を凝らして空中での地図確認に頭を使うことになる。円形MAPを作成し、飛んでいる方向に合わせて地図をくるくる回転できるようにするのが効果的だと考えられている。
だが、空域の広さから全ての空域地図を円形で携行することは困難。頭のなかに入れ込むのがBESTではあるが、初めてのエリアならそれもかなり困難だ。ならば、どうする?と毎年、MAPケースづくりの攻防戦が繰り返されている。左は、このTASKで設定されたターンパイロンだ。(黄色い二重丸が設定されたパイロン)
各パイロンは、直前に競技役員長により任意に選択されるが、選手は指定されたパイロン位置を地図に落としこみながら、いかに効率よくひとつでも多くのパイロンを回ってこられるか、天候状況も読みながら判断し飛行ルートを設定していく。おまけに、時間内に戻らないと得点はゼロになり、同じパイロンを複数回通過しても、1度しか得点は加算されない。


3064松田 廣勝2985佐藤 道明3101多田 圭利IMG_7048IMG_01612033島津 健一







空中でクシャクシャ競技は課題の地図を準備できればそれで済むものでもなく、せっかく円形MAPを万全に準備して臨んだ某選手でも(しかもカラー地図を自ら準備して)空中で円形MAPが分解・破壊したとかで、手ぶらで帰着した。どこに落としたか拾いに行くこともできず、紙MAPだけで再挑戦。だが、その結果はこの有様(空中でクシャクシャ)で残念。せめてダンボールにぴったり張り付けるくらいの準備をしてもよかっただろうか?

風の抵抗は案外強く、ケースに入れても入れなくても、風に煽られてまったく使い物にならないこともある。どこにどうやって固定するべきか、邪魔にならずテイクオフもしなくてはならない。そんなことを考えだしたときから競技は既に始まっている。
中には、MAPケースを作るのが面倒だと太ももにガムテープで張り付けスタートした選手が、テイクオフで見事に失敗。同時に地図は使い物にならず、予備の準備もせず、そのまま地図なしでGO。後は本能と感だけを頼りにフライトを続けたことも。他にも、せっかくの地図を手抜きでケースに入れなかったため、天候悪化の雨でビリビリにということも。極力コンパクトに多くの情報を携行したいがばかりに、小さな地図に詳細情報を期待すれば老眼鏡が必要になり、大まかなシンプル地図では情報が足りない。空中では、サングラスと老眼鏡をどうやって掛け替えるかを本気で悩む選手も続出。

中には、配布されたモノクロ地図と公式TASKで示された地図とが異なると意義を唱える選手もいたが、もちろん地図には色々な種類があり一見違う地図のように見えることもある。とはいっても地形が違うことはありえず、単なるカラーとモノクロの違いや縮尺の違い、出版元の違い、等それだけに過ぎない。地形を把握するための地図は何を使用してもよい。
ただし、競技では得点計算にカシミールを使用することを公表しており、選手はそれを念頭に地形を理解する努力も必要になる。地形を頭に叩き込む為にグーグルMAPをカラーで出力し、切り張りして整理している選手もいれば、国土地理院の地図を本屋で購入してきたという選手も対応は様々だ。

map2今大会では、このような興味深いMAPケースが出現していた。美里町の広大な飛行空域を、100km以上ガンガン飛べるようにしたかったのだろう。事前に地図をきちんと整理していた。(書類整理用のクリアファイルにカラー地図を正しく配列。ゴムバンドでページを抑える計画)

さて、使い勝手はいかに?練習飛行後、選手に尋ねたところ『こりゃダメだ〜』だったそうで、空中での『ここは何処?パイロンはどっち?』に、瞬時に対応できる状態にはならなかったらしい。風の抵抗で、頁を抑え込むにも苦労し、これなら豊富な地図情報を持ち運べると考えたに違いないが机上で書類確認するようにはいかなかったようだ。これだけ技術が進化した昨今、こと航空に関してはSFの世界が現実になるようなシロモノが多数あるのに、マイクロライト(パラモーター)の競技が、GPSにも頼らずアナログで紙媒体地図を使用してナビゲーション能力が競われるのは、これが飛行の大基本だからなのだろう。それは、おそらくリンドバーグの時代から変わらない。

数年前の中国・北京でのパラモーター世界選手権では、五輪前の開発の影響か地形が既に大きく様変わりし、配布された地図がまったく使い物にならないお粗末さだったという笑い話のような事があったが、そんな事態でもない限り、地形・地図の把握と理解、そしてMAPケースづくりは選手能力のひとつと考える。こうして、地図の話題に事欠かないのがパラモーター大会の特徴のひとつでもあり、選手の工夫と努力は興味深い。

五十嵐選手届かず TASK1は、なるべく早く多くのターンポイントを通過できるコースを飛行すれば良く、事前のコース取り設定が重要なカギとなるのだが、前日から夜な夜な地図とにらめっこした選手も多くいたようだ。
一番多くのパイロンを通過したのは、五十嵐選手。欲張って100km以上飛行したが、飛行時間が2時間近くなってきた頃、なんとなく不安になった五十嵐選手はこのまま予定通りにフライトしていては時間内にゴールに到着出来ないと判断し(2時間オーバーは得点ゼロ)途中でコース変更してゴールに向かった。
無事にランディングできたのは、ぎりぎり5分前。なんとか得点確保となった。結果、クリアしたポイントは11個。

TASK2として設定されたターゲットでは、空中では機転をきかせた五十嵐選手だったが、少々お疲れ気味だったのだろうか、珍しくターゲットオーバーに!! 


3163田村高章0482佐々木克夫0067五十嵐亮弥3343森田 幸夫TASK1では、田村高章選手(埼玉)が9個のパイロンをクリアし、佐々木克夫選手(宮城)と森田幸夫選手(埼玉)が8個クリアと続いた。しかし、五十嵐選手の飛行距離は101.6kmでの11個。田村選手は74.55 kmで9個、佐々木選手(宮城)64.81km、森田選手(埼玉)64.48 kmでの8個。フライト効率を考えれば、考え方はイロイロだ。





選手権クラスでは、100km以上のフライトができるように、選手には各自装備を整えるよう予め通知している。
長距離TASKはどの選手も楽しみに、燃料タンクの増設など準備に余念がないが、天候の都合でTASKが実施できないことも多く、その準備が空振りに終わることもある。しかし、天候に恵まれた今年は選手も思う存分飛行できたことだろう。


このTASKでは、選手の飛行軌跡をGPSデータから判定・チェックするのだが、杉本選手(静岡)は飛行禁止空域を通過してしまい(⇒市街地の飛行禁止空域を通過で得点なし)佐川選手は終点の不通過が確認され(⇒スタートはしているが、タイムストップゲートを通過していないので得点無し)川村選手は開始・終点の不通過が判明。(⇒スタートもタイムストップゲートも不通過なので得点無し)残念ながら、いずれも無得点になった。
0067五十嵐飛行軌跡GPSデータ解析中2759川村選手NOスタート2677佐川選手NOゴール1921杉本選手禁止エリア進入






左から、五十嵐選手の飛行軌跡、スタッフGPS解析中、川村選手の飛行軌跡、佐川選手の飛行軌跡、杉本選手の飛行軌跡データ


いずれも、無意識にうっかり通過してしまったり、通過したと思っても、実際は微妙なところでクリアされていなかったりしていたようだ。また、川村選手のGPSデータは、トゲトゲのデータで異常値が記録されていた。振動や電波が弱かったのかもしれないが、GPSの携行位置などの取り扱いもl重要でそれは選手責任だ。どんなに正しく飛行していたとしてもGPSデータが唯一の判定材料とされる。スイッチのON/OFFミスや、電池切れなどの痛恨ミスでやむなくGPSデータが取れず、悔やみきれないことも多々発生している。 そこで、万が一のため選手はサブとして2つのGPSを携行することができるが、判定データはどちらか1つのみとなる。GPSデータからはご覧のように飛行軌跡が一目瞭然で、これが有無を言わさぬ飛行の証拠になる。

【TASK3- ECONOMY PURE ECONOMY  ピュアエコノミー (燃費)】

燃料次に、燃料制限2リットルのガソリンで最長時間を飛行するピュアエコノミータスクが設定された。
時間も昼に近づき、サーマルが出ていてソアリングできそうなコンディションになっていた。選手は良いコンディションを選んでテイクオフ、スタートしていきたいのだが、ゲートオープンされている時間も限られているため、あまりのんびりしていると時間クローズとなってしまう。
テイクオフエリアは風向が変化し、ライズアップも失敗しやすい。テイクオフにし失敗して、ガードやプロペラを破損させる選手もいたようだが、時間内に素早く取り換え再挑戦、ぎりぎり間に合わせることができた選手や残念ながら間に合わないと、さっさと諦めてしまう選手も・・・。
数日前の台風通過で、水たまりとなっていた箇所もあったのだが、思ったより地盤は固く、足元の悪さは言い訳にはならなかったようだ。






上空では良いサーマルで高度を上げることができた選手は、長時間飛行することができた。これまでの大会で、このエコノミーTASKを得意とし常にトップを維持してきた五十嵐選手が高度をなかなか上げ0067五十嵐亮弥2759川村展生2985-佐藤道明きれずに低い高度で飛行を続けてしまった。短時間で着陸したのは大きな痛手となったが、五十嵐選手の成績を上まった川村選手は、使用機材の相性がばっちりだったと手ごたえ十分で、燃料をいくらか残して余裕でエリアに戻ってきた。
エリアの上空を燃料がなくなるまで粘って飛行していたが、いきなりのガス欠でランディングした。この時のTASKは場内に戻ってランディングすればよかったので、これはセーフだ。

このTASKで1位となったのは川村展生選手(兵庫)で、唯一の1時間超えの1:09:25の好成績。続いての2位は佐藤道明選手(岩手)の0:58:22。五十嵐選手は0:53:09で3位だった。
川村選手も佐藤選手も、日本のパラモーター界ではまだまだ若手の選手だ!? これを機に、諸先輩たちのスキルを吸収し、今後のますますの活躍が期待される。



【TASK4- PRECISION BOWLING LANDING(ボーリング/ランディング)】
ターゲット-ボーリング
エコノミータスクの着陸は、TASK4としてボーリング/ランディングが設定されたため、選手たちは慎重にアプローチに入ってくる。エンジンを停止させているので、ターゲット上空でオーバーヘッドアプローチしてから進入角度を調整してくる。ピンとピンの距離は1m。正確にアプローチし水平飛行で進入できればうまくピンを倒すことができる。
5本全部を倒したのは、五十嵐亮弥(山形)、小川光之(埼玉)、佐川大輔(静岡)、多田圭利(神奈川)の4選手でいずれも大会経験者、そしてボーリングターゲットも得意な選手たちだ。
最近の競技会では、このボーリングTASKをクリアする選手が増えた。今回は7名の選手が1本以上のピンを倒して得点を得ている。『足がもうちょっと長ければねぇ。』と、互いに感想を言い合う姿も、このタスク後のお馴染みの光景となっている。


【TASK5- THE EIGHT (8の字)スラローム】

Air cone-Pylon-04Air cone-Pylon-05Air cone-Pylon-06夕方に近づき風が安定してきたところで、TASK5としてエアコーンを使用したエイトスラロームが設定された。
国際ルールではこのエアコーン(パイロン)の距離は50mとされ、これを基準に各国でアレンジされている。残念ながら今大会の離発着会場となった河川敷は幅が狭く、その距離は40mとされた。2つのAir cone(Pylon)(パイロン)の中央に通過ゲートが設置され、この2つのアコーン(パイロン)を8の字に2周旋回しスピード計測される。

通過ゲートには2本のスティックが設置され、その間を通過するが接触してはならない。
40mとその距離が短くなったので、旋回半径を小さくするためのコース取りにトリム速度を遅くするなどの工夫も見られたが、どの選手も安全にパイロンクリアするため、不必要にアグレッシブにならぬよう上手に抑えて旋回していった。
実は、あまりスピードに拘らなくても済むように、確実に2周することで(中央のスティック通過を5回)最低限の得点が与えられた。+スピード得点は、このスティック通過をクリアしないと得点にならないように設定し、選手の技量に伴い然るべく得点が得られるようになっていた。

PRECISION THE EIGHT 
つまり、どんなにゆっくりでもいいので、確実にこのエアコーン(パイロン)を2周すれば得点を得られるようになっていたが、このタスクで得点を得ることができたのは、五十嵐亮弥-48.38秒、小川光之-61.53秒、田村高章-62.86秒、杉本轉-65.53秒、川村展生- 76.22秒の5選手のみだった。中央スティックに触れてしまったり、完全に2周していなかったりと、ほんの小さなミスの結果、得点を得られなかった選手が多かったのは残念だ。
エアコーンでもスティックでも、タスクそのものを充分に理解していれば、無理せずいつものようにフライトするだけで得点を稼げるように競技内容が設定されていたが、その意図を読み取った選手が少なかったようだ。これが、エアコーン(パイロン)ではなくスティックのパイロンであれば、プレッシャー少なくいつものようにもっと多くの選手が得点を得ていたのかもしれない。
ちなみに、海外のトップ選手たちは、このスラローム競技で効率よく旋回しスピードUPするために、激しいバンク角度でターンするアクロバティックなフライトをすることが有名だが、パイロットに求められているのは機材を正確に操るための技術と集中力で、その世界レベルは高く60km/hから80km/hものスピードで低空を正確に飛行している。また、その技量を備えるため、日頃からの訓練を必要とし、グライダー等の機材やパイロットの技量も日進月歩で成長して変化を遂げている。新しいテクニックとその理論が半年スパンで更新されるとも言われているのだ。日本のレベルはまだまだだが、技量向上を目指し、是非とも多くを見習いたいものだ。

エアコーン(パイロン)-Air cone(Pylon)(底辺直径3m 高さ12m)
 エアコーン(パイロン)を使用すると分かりやすいのだが、スラロームに必要な技量は【旋回半径を小さくするにはバンクが必要で、そのバンクをつけるには速度が必要となる。その速度をつけるにはどうするか】という極めて基本的なことが挙げられる。これは、ターゲットを狙う時と同じでピッチコントロールが基本なのだが、思わず失速気味のフライトになってしまう選手もいて、今後はこのあたりのテクニックを大会実施の中で更に広げていけば、競技を楽しむだけではなく技量UPもできるに違いない。
この基本を本当に理解して適切にクリアできる選手もまだ少ないようにも見受けられたが、おそらく競技会を重ねるうちに、必要な技量を身につけ、安全にかつ確実に飛行する選手も増えていくことだろう。

ターゲットターゲット-サッカーボール喜ばしいことに昨今ではターゲットランディングで有望な選手が増えている。ターゲットなどは、誰でも簡単にクリアできると想われがちだが、セーフティーにスポットランディングするためには種々の技量が必要だ。日頃、なんの気無しにどこへでもランディングしていては、この技量を磨くことはできないだろう。ピンを設置したボーリングやサッカーボールターゲットなど、各地のクラブで競技に倣って実施されているようだ。
意識を持って飛ぶ選手が増え、ターゲットの精度が高まれば安全にも繋がる。普段から、どんなに小さなことでも飛行に目的を持つことは、技量向上へのショートカットになるはずだ。ターゲットの真ん中におかれたサッカーボールを一発OKでキック選手していく選手には、いつでも拍手喝采だ。各クラブでも、日常でどんどん試してほしい。

これで、競技第1日目のTASKは終了となった。
翌日の天候予測が次第に悪化の方向で心配されるものとなっていたが、続く親睦会では、夜中遅くまで飲み食いし、更に盛り上がっていた選手たちも多数居たようだ。



親睦会(小牛田コミュニティセンターにて) 心温まる お・も・て・な・し
012☆009懇親会懇親会-02008







今大会を誘致してくださった美里美空会、関係者の皆さんが、歓迎懇親会の素晴らしいおもてなしを準備してくださり、選手たちは大感激。フラダンスショーやミュージシャンによる演奏と歌。おまけに・・・。その全貌は参加選手の特権としてここでは数枚の画像のみに留めておくが、これまた異常な盛り上がりに誰もが驚かされた!? 心からのおもてなしをしてくださった美里町の皆様に感謝し、お礼申し上げます。





10月20日(日)公式競技日

weathermap-20天気予報:雨/最高気温:14.8℃/最低気温:13.8℃/露点温度:13.6℃/湿度:94%
風向:風風向北北西/風速:5m/s/気圧現地気圧:1025.3hPa/海面気圧:1021.4hPa/降水量:2.5mm


早朝は、まだ雨も降っているかわからない程度で午前7:00に現地集合したスタッフと選手たちだったが、思わしくない天気予報に空を見上げるばかりだった。 このときはまだ雨も振っているという状況ではなく、風も1.2m/s程度で安定しているため、本格的な天候悪化になるまえにショートタスクを行うことになり、8時から競技が開始された。



【TASK6- PRECISION TAKE-OFF AND LANDING(テイクオフ&ランディング)】

設定TASKは基本フライトのテイクオフとランディング(ターゲット)で、最後の得点稼ぎに選手たちは早々にテイクオフし、ターゲットへのランディング競技が続いた。

ここで、残念ながら事故が発生してしまった。選手の一人が着陸場所のターゲットを目指し 土手を超える最終アプローチに入っている最中、操作ミスにより場内に駐車してあった車に接触して地上に落下した。直ちに救護を開始し、救急への連絡、各所への連絡などを実施。当事者は病院に搬送されたが、腰の骨を折るなど負傷した。

この後、競技は事故発生により一時中断し、雨模様も強くなって、このTASK6はキャンセルされた。
その後も天候悪化で回復が見込まれないことから、競技は雨天のため中止とし、前日までの競技をもって大会は成立して終了され、閉会式となった。

*****

FLY&FUN 

2590安藤茂雄1652間山喜代信2924松井友明0961金原 英治FLY&FUNクラスは、読んで字のごとく『飛んで楽しい!』競技を目指している。日本選手権という公式競技には少しハードルが高いと感じながらも大会に興味があったり、楽しみの為に参加してみたいというパイロットたちのために、安全に楽しめる基本フライトを中心とし、それらの組み合わせで競技内容が設定されるものだ。
そのため、普段のフライト活動の延長にある競技内容となるよう配慮されている。

競技内容には、飛行の順番などが予め設定されることもあり、選手にとっても負担が少なく気軽にチャンレンジできる。毎年このクラスには、いつもは選手権クラスにエントリーしているが今年は準備不足だとか、いずれ選手権クラスへエントリーしたいがその前の手慣らしにとして参加する選手が多い。そのためClass気鮗萋世靴燭个りの選手も、Class曲殕している選手も一緒にFUN Flightの競技を楽しんでいるが、Class曲殕者には20%の得点ハンディが与えられている。
FLY&FUNの基本フライト
サポートなく一人で正確かつ安全にライズアップし、離陸・旋回・着陸。正確に安全に飛行できるかなど。

例:テイクオフし、あるポイント(パイロン)をまわって安全にセーフティーランディングするまでを、競技のワンフライトとする。テイクオフの正確さ、簡単な航法としてパイロンのシークレットマークを目視確認して申告、ランディングの正確さ、など安全・適格性を競う。便宜上、順位を付けるために得点制度(テイクオフ時間やランディング時間を設定するなど)により順位算出する。いずれの場合も、GPSや写真撮影判定を使用せず、選手の目視と申告、審判役員の地上チェックにより判定される。また、ターゲットへのマーカー落としなど、偶然性や運が結果につながるようなゲーム性のある内容を盛り込む場合もある。

【TASK1-T.O⇒パイロン1⇒パイロン2⇒パイロン3⇒マーカー落とし⇒ローパス⇒アップパス⇒セーフティーランディング】

正確かつ安全にテイクオフし、予め地図上に示された3箇所のパイロンを順番に回ってエリアに戻ってくる。そしてターゲットにマーカーを落とし、指定高度でローパス、アップパス飛行ののち、セーフティーにエリア内にランディングする。

ブリーフィング選手たちにブリーフィングで競技内容が示された。パイロン3箇所には目印のブルーシートが設置されており、そのシートにはなんらかの記号が記載されている。それを目視で確認して戻ってくること。また、パイロン3箇所には目印のブルーシートを設置。シートはあるかもしれないし、ないかもしれない。などと怪しげな追加説明も行われた。(これでは3箇所を本当に回ってきたのかの証明にはならないのだが、時間制限や距離得点がない競技のため、指定ルート飛行TASKとしても実施)また、3箇所パイロンは会場から5km圏内の空域に設置され、順番に回って飛行してきても、約4、50分で余裕をもって戻ってくることができる。飛行時間設定もなく燃料も充分な距離なので、エリアに戻ってきても安心してグランドタスクに臨むことが出来るわけだ。

地図を持って飛行する経験がほとんどないパイロットであっても、空中にあがれば簡単にわかるような場所(地図確認しなくても)にパイロンが設定されている。それでも選手たちは、地図に3箇所のパイロン位置を記入しながら、納得するまで競技委員長を質問攻めにしてしまう。これもいつもの光景ではあるが、これが選手権クラスであれば、基本的に公式ブリーフィングは1度しか行われず、競技説明も告知されたTASKシートに記載されていることだけになるのだが。
IMG_0240IMG_0213IMG_0203IMG_0198得点・競技確認中お疲れ糟谷運営スタッフ






そうこうしながら、FLY&FUNクラスの選手たちが、風の良いタイミングを見計らいながら次々にテイクオフしていった。


選手たちが戻ってくるまでの短い間がスタッフのつかの間の休憩時間となり、和気あいあいと進められるFLY&FUNクラスは、何故だかいつも和やかだ。


しばらくして、選手たちが戻ってきた。各々パイロン3箇所の申告を行うも、なぜか選手は皆首をかしげている。ランディングから申告まで、選手間の会話は禁止されているのだが、そんなことにはお構いなしの選手達が口をそろえて『ブルーシートが何処にもない。』と騒いでいる。競技ルール上、3箇所パイロン全部にブルーシートを設置しない場合もあり、それがおかしいな事ではない。早朝の暗いうちからブルーシート設置に奔走した担当スタッフは、選手たちが単にパイロンを探しきれないだけだろうと、笑いながら見守っていた。
だが、話はややこしい。全く違う申告をする選手と指定場所には何もない!という選手ばかりなのだ。正解者ゼロ。あんなに、簡単な場所なのに?
実は、パイロン1とパイロン2にはブルーシートを設置していない。パイロン3にだけ設置した役員の思惑は、選手に飛行方法を色々と思案して欲しいことに加え、多少の混乱も期待していたのも事実なのだが、これは予想外の反応だった。
ブリーフィング02まだまだ続く質問質問攻め
パイロンの位置は実に分かりやすい場所を設定していた。にもかかわらず、誰もが不正解のパイロン3とはどういうことなのか?本当に設置したのか?(まだ暗い早朝に早起きして設置済み)吹き飛ばされているとか?(風はなくペグ打ち済み)シートが小さすぎて見えない?(シートは2m四方で2枚分)その上に車が駐車したとか?どかされているとか??(・・・・・。)

次第に不安になってきたスタッフは、全選手がランディングしたのを確認してから、選手権クラスの競技飛行を終えていた五十嵐選手に、確認のためデジカメを積んでダミー飛行を依頼した。

すると五十嵐選手は、ものの5分程度で『ちゃんとありましたよー。』と、戻ってきたのだ。確かにブルーシートが設置された場所が撮影もされている。
パイロン3-01パイロン3-02パイロン3-03一時はホッとしたスタッフではあったのだが、更に混乱が広がることになってしまった。
地図上に示されたパイロン3(ブルーシートのマークは)に飛び、また戻ってくるのに、いくらなんでも5分では早すぎるというのだ。たとえ五十嵐選手であっても、こんなことは絶対にあり得ない!!と、その騒ぎが更に大きくなってしまった。
そこで、競技委員長は再度確認作業を行う。すると、公式告知された地図上のパイロン3の位置と、ブルーシート設置場所が異なっていた事が判明!。確かに似ている場所だったがその距離差は約4km。選手が大正解だったのだ。『やっぱりなぁ。おかしいと思ったんだ』と笑い話になったのはFLY&FUNならではの光景だが、このTASK部分は、選手全員に得点を与えることになった。

【TASK2-T.O⇒スティックパイロン1⇒スティック2⇒スティックパイロン3⇒スティックパイロン4⇒スティックパイロン5⇒セーフティーランディング】

正確かつ安全にテイクオフし、エリア内に設置されているスティックパイロン5本を順番にタッチしてからセーフティーにランディングする。

【TASK3-T.O⇒パイロン1(TASK1のパイロン3)⇒ローパス⇒セーフティーランディング】

TASK1で未使用となったパイロン3にどうしても選手を向かわせたいスタッフが、これをパイロン1として再設定した。パイロン1のマークを確認し、エリアに戻ってくる。エリアでは指定高度でローパスの後にセーフティーにランディングする。

おかしいおかしくないか?TASK1でのすったもんだは、スタッフにとっても良い勉強となった。それにしても、誰もが探しきれなかったシークレットパイロン?となっていたブルーシートをいとも簡単にアッサリ見つけ、撮影してきた五十嵐選手の飛行能力に、スタッフからは水面下で拍手。この騒ぎで、選手から『どのパイロンにも目印になるシートがないなんてあり得ない。』というつっこみコメントもあったが、過去にはそういう設定もあり『ペグが打てないだろうから駐車場にはないと判断した』との意見には、何処にでもそれなりにシートを設置する方法はあります。とだけお応えしておきましょう。スタッフミスのおかげで?このTASKがFLY&FUNらしく、より面白いものとなり、選手が楽しんでくれたことを期待している。そして、来年はご希望通り、もう少しレベルアップした内容をきっちり準備しようとスタッフ一同、決意を新たにもしたのだった。

FLY&FUNクラスでは、このように、ごくシンプルな競技内容になっているが、この基本フライトに距離や時間設定などを肉付けし、更に少しだけアレンジすれば、選手権クラスの競技内容に近づくことができる。そして、それらを把握し、自分自身でコース取りを考えたりすることができれば(時間・燃料・得点計算などの効率の良さ、安全性など)更に競技性を持った飛行にレベルアップできるいうわけだ。
競技性と聞けば、難しく面倒だと感じる選手も多いようだが、パラモーターの競技飛行は、このように単純でも奥が深く、興味深い側面をもっていることを一人でも多くのパイロットに感じとってもらえたら、スタッフにとってはこの上ない喜びだ。
そして、JPMAとしても競技で技量や能力の優劣を競うと同時に、安全確保や技量向上も含めたパラモーターの普及発展として、選手権、FLY&FUNを問わず、パイロットが安全にフライトを楽しめてパラモーター飛行の喜びを味わえるような内容での大会運営を今後も目指していくつもりだ。
競技の結果は以下の通り。日本選手権では、新たな活躍を見せてくれた選手も出現し心強かったが、今年も五十嵐選手が選手権者となった。FLY&FUNでも、大いに楽しんだ選手たちが上位にランキングした。

2013 JPMA日本選手権クラス総合順位2013 JPMAFLY&FUNクラス総合順位













結果:FLY&FUNクラス入賞者結果:選手権クラス入賞者今大会では、初のエアコーン(パイロン)使用や、美里町の美しく広大な飛行空域設定など、魅力と可能性を秘めた内容で、選手は競技を十分に堪能することができ、実りある大会となった。大会最終日の天候悪化により3日目はフライトできなかったが、直前の台風26号と直後の27号に挟まれながらも、奇跡的に飛行できる日程となって全選手がフライトすることができたことは、昨今の気象状況からみても恵まれていたとも言えるだろう。今大会に多大なご支援、ご協賛いただきました各社様にも、改めて御礼申し上げます。また、何人かの選手たちは、大会前後に更に足をのばしていたようで、東北の地を楽しんで帰ってきたとの報告も多く受けた。

しかし、残念ながら最終日にアクシデントが発生してしまったことを真摯に受け止め、再発防止を念頭に、今後も選手の皆さんが楽しく飛べる環境を準備できるよう、引き続き努力して参ります。




選手の声

3163田村高章JP3163-田村高章(東京) 選手権3位入賞
宮城県美里町で行われた日本選手権は、空中から眺めると町の周辺に広大な田園地帯が広がり、200m上がれば障害物はなく、視程が良ければ東は松島湾、西は奥羽山脈が見渡せる素晴らしい景観でした。競技では、【TASK1】のナビゲーションで(制限時間2時間以内に指定されたパイロンをいかに多く回るか)タスクが発表されてからずっと地図とにらめっこし、一番効率が良いと思われるルートを考えた。
ところが、実際に飛んでみると予定より時間がかかってしまい、2つのパイロンをショートカットしてしまうという残念な結果も。結局、回れたパイロンは9か所で、複合のターゲットタスクがあったが、2時間近く飛んで疲れていたのか、初めての場所での風の感覚を掴めず、ターゲットは外してしまった。
【TASK2】のピュアナビゲーション(ガソリン2リットルで出来るだけ長い時間飛ぶ)では、テイクオフしてから5分ほどで運良くエリアから近いところにサーマルを見つけることができた。時間経過とともにサーマルが西に移動したようで、その流れに乗り続けなんとか50分ほどフライトすることが出来たことは嬉しい成果だった。複合のボーリングタスクはいけると思ったが、直前で上昇風に捕まりうまくコントロールできず1本を倒したのみ。
【TASK3】はエイトスラローム(パイロン間80mで低空8の字飛行のタイムを競う)いつも飛んでいるエリアで、たまにエイトスラロームをやる感覚をイメージし、ローパスしていたので、少しはまともに飛べるかと思って挑んでみたものの、横風がそこそこ強くイメージ通りには飛べないものだった。しかし、なんとか失格にはならずタイムを残すことは出来た。これは練習がもっと必要になるぞと感じた。
 選手権クラスで3位入賞でき、たいへん満足している。来年は優勝を狙えるようこれから日々鍛錬に励みたい。競技に集中し過ぎて余裕がなかったのが反省点だが、来年はもう少しリラックスして楽しみながら参加したいと思う。

1921杉本 轉JP1921-杉本轉(静岡) 選手権4位入賞20131016_101656
今回で4回目の挑戦となる大会への参加だった。エントリーを決めてから、まず最初にしたことは、「静岡県からの移動車の選定」だ。昨年の新潟県村上市までは、いつもの遊び専用車「軽ハコ」で600kmを移動した。楽に走破出来たのだが、やはり大型車の走行風と直立運転姿勢で多少疲労していたことを思い出した。そこで、今年は移動対策として、通勤車両の「ラッシュ」の内張りをはがして床板に40mm穴、車体フレームに13mm穴をあけてヒッチメンバーを取り付け準備したのだ。(9月に完成)その後、溶接機と発電機を札幌からわざわざ送ってもらい、愛機の「miniplane-top80」を運ぶキャリアーを自作!(10初旬にやっと完成)おかげで台風を追いかけ・・東名高速から東北道の古川icまでの640kmも楽チンで走破できた。
その事前準備が功を奏したのか、練習日には三里町の晴れた気持ちの良い上空を気持ちよく「初フライト」できた。(この眼で上空からルートを眺めることができたことが一番!だった)

【練習日に初フライト】 配布地図では畑とあぜ道ばかりに見えた田んぼは、上空から良く見ると緻密に計算されたような引き込みの用水?と堰き止めの水門バルブが見え「すごいなー!」が第一声。
最後の稲刈り?かトラクターも停まっている。何時も飛んでいる遠州灘の海岸とは違って内陸の風と海超えの?山沿いの上昇風が戦っているような、慣れないグラツキに手を焼いた。空中ではブレークから手が離せなかった。「TASK1発表!」の声に公式掲示板にボ駆け寄ると「エーッ!」持参したタスク地図と全く違う!こんなの有り!?60・58・70・・・どこのpoint?仕方なくメモに番号のみを走り書きし、さあ、これからが本番だ。
今回はプリンター持参で競技に挑んでいた。6色インクも写真用用紙も¥7,500の出費で準備は万端。だがしかし、夜中まで疲れと時間の無さで、全部の詳細写真を用意出来なかったのは残念だ。
【ナビゲーションタスク】 不安場所が的中した!東のトンネルと川沿いはクリアする。北上して西にターンをかけ、新幹線と東北道を横切ったものの、見た事も無い景色ばかりで写真も確認できていない!これは困った。風も強くなり、高度はあっという間に180mに。そんな中で、燃料は既に半分以下だ。(パラモーター行方不明者・・で有名になるのは絶対嫌だ・・)と必死で東へ向かう。もう、パイロンなんて気にせず真っ直ぐに帰る決心をしたのだった。しかし、川が見えてくるとついPOINT探しの方向にきってしまう。ここは、ぎりぎり北側だから飛行可能空域OKのはずだが、いやまて?ヒョットしてアウトか?ラインギリギリで飛行禁止空域に掛かっていなかったか?と気になった。すると、やはり「一部先端が掛かっていました」のGPS判定にはガックリ。残念ながら、このタスクは得点ゲットならずだ。
【ピュアエコノミー】 しかし、せっかく美里までやってきたのだ。と気を取り直しエコノミー競技の準備にかかる。自作サイダーペットボトルのタンクを準備した。が、立てたままの伊右エ門のボトルの蓋を緩めるとガスが吹いて少しこぼれ勿体無いことをしてしまう。そして、フライトはエンストする前に余裕を見すぎてランディングしてしまった。安全確保でよしとする。結果は、「事前の練習よりは時間が伸びていた。これには驚きだ。次回からは、フロートキャブを真似ちゃおう。と帰り道ですでに次の大会対策を練ったりもした。ターゲットも、今回はばっちり!だった。昨年の大会で、オーバーヘッド時のエンジンカットが遅かったのを教訓に、今回は、余裕を見てエンジン停止した。距離もばっちり。だが、少し甘い進入となってしまい1,2のピンに届かなかった。斜めからでも粘りに粘り、なんとか3本倒すことができた。
【8スラローム】 練習日では一度もちゃんとクリア出来なかった。巨大なエアパイロンとセンター間の40m距離が短すぎ、圧迫されてしまった。配布さてれた規定には50mと記載されていたが、美里町ではエリア環境などからアレンジされたらしい。エアーリークの為に夏に変えた新型キャノピーの「トリムとブレーク」をスペシャルに調整してみてトライ。すると、この本番で初めて1発クリアできた。普段の海岸エリアでの安定した風の中では、アクセル全開も安心して出来たが、ここで一発ミスしても失格なので「タイムは犠牲にしよう!」と決めて飛んだのが良かったのだ。安全に飛ぶこともでき、手応えもあった。
そして、最終日。天候はチョッと残念だったが、自然相手のスポーツだからこればかりは仕方がない。
今回は、東北地域のクラブなど関係者の皆さんの事前準備と美里町の皆さんの暖かい歓迎を受けて無事にフライト出来た事に感謝いたします。
(見学されていた地元の皆さんとの会話もあり、色々なことを楽しむことができました。)

2759川村展生JP2759-川村展生(兵庫) 選手権5位入賞
5位入賞は嬉しい限りでした。それに、今回狙っていたピュアエコノミータスクでは、絶対的優位の五十嵐さんに勝てた事は特別に嬉しいことでした。
ユニット(Polini Thor100)とウイング(ExcelParamotors SpeedStear3(24)の相性がぴったりだった。
ひとつ惜しかったのは、ルートナビタスクで飛行トラックがスタートパイロンに入ってなくて0点になってしまった事だ。その距離はたった20mだったので、もう少し丁寧にレース展開したら良かったなと反省している。
最後に3日間大会をサポートして下さったスタッフの皆さま、親睦会でおもてなしをして下さった美里町の皆さまに感謝申し上げます。


3218本間 隆男JP3218-本間 隆男(新潟) FLY&FUN6位入賞
昨年の日本選手権は地元の新潟での開催となりスタッフとして協力させて戴きましたが、今回初めてFLY&FUNに参加させて戴きました。結果は6位入賞のおまけ付きでした。
初日の公式練習日から天候に恵まれ、山あり川あり豊かな田園風景が、我地元エリアと似た感じでもあったため、違和感無く飛ぶことが出来ました。そして夜の部のタスクでは地元の皆様方の温かいオモテナシで、歌ありショーあり、地元特産のお酒やすっぽこ汁などを振舞って戴き大いに盛り上がりました。歓迎してくださった美里町の皆様、本当にありがとうございました。技量的にはまだ未熟で、今後も技量向上を目指し、今回のタスクをクラブ活動にも取り入れながら、日々練習に励みたいと思います。
最後に、この度の開催に際しご尽力を戴いた、美里町、物産観光協会、美空会、そして協会関係者、地元スタッフの皆さま方のお陰で、楽しく想い出深い3日間となり感謝致します。またいつか、この美しい大空を飛ぶことが出来るよう願っております。

2041小川 光之JP2041-小川 光之(埼玉) 選手権2位入賞  -11/12追記-
今回初登場のエアコーン(パイロン)を使用したスラローム競技(The eight)は、とても楽しめる競技でした。
初めて見たパイロンは、とても大きく、実際に飛んでみても空中で10キロ以上先からでも確認することが出来るもので、帰ってくるときの目印にもなり、大変便利なものでした。
前日の公式練習日でトライが許されたので、まずはどんなものかフライト確認してみました。最初は風上から進入し、いつものように回ったところポールの間を通過することが出来ませんでした。その後、風上では大きく回るように修正し、ポールの間を通ることは出来ました。もちろん、本番では練習ができたおかげで、無事にクリアすることが出来ました。私の場合は、早さよりも確実さを心がけました。この競技を、早く確実にそして安全に周回するには、風の強さや向きの的確な判断と慣れのための訓練が必要と思われます。
今回初のエアコーン(パイロン)は、競技をする人も、パラモーターを見る観客の人もエキサイティングにさせてくれる大変楽しめる競技でした。皆さんも是非体験してみてください。



最終日あいにくの雨、お疲れさまでした。

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Posted by mikabo2416 at 14:58│ 地域ブロック情報 | 競技プロジェクト