【エピソード】第22話

「私、お花が好きです。」



















4人は車の中にいる。



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オープニングセレモニーの『始まり』は


フラワー装飾の仕事の『終わり』を意味する。


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「それにしてもすごい人でしたね。」


かすみさんがそう話すと、大ちゃんは


「凄いなんてもんじゃないよ。」

「数千人が待ってたんじゃないの?」


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準さんも会話に入ってくる。

「みんなのお目当ては何だろうね。」

「海外の有名店がたくさん出店していたね。」

「ファッションもコスメもグルメも・・・」




「あー私も食べたい。」




「ふふふ、大ちゃんはグルメ推しなんですね。」


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・・・店長は運転をしている。


信号で止まるたびに、空を見ていた。



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店長は思わず・・・呟く


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「綺麗な雲だな・・・。あっ


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「えっ今誰か綺麗な雲って言った?」



「ロマンチストー!」



大ちゃんが店長をからかう。




「ふん。じゃあお前は今から絶対に空を見るなよ。」


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「そういえば店長・・・」

準さんが話し始めた。

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「あんなギリギリで無茶なこと言ってすみませんでした。」

かすみさんも加わる。

「確かに・・・私も一緒になって。本来ならあんなに無茶はしないのに。」


店長は

「いや、いいんだよ。あれでいい。」



「あれだろう。火がついたんだろ?」



「俺が『大』を抑え込んだ時の・・・」



「悔しがっている大の顔をお前たちは見たんだろう。」






「こいつの顔を見て我慢できなくなったんだろう?」






「・・・・。」






大ちゃんは・・・膝の上に乗せていた手を固く握りしめている。


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「いいんだよ。それでこそチームだ。」

「俺たちが作ったフラワーアレンジメントの評価が悔しくて・・・だろ?」

「俺たちはもっとやれるはずだって、そう思ったからだろう。」




「それでいいんだよ。」



「実際お前たちが作ったフラワーアレンジメントは素晴らしいと、俺は思ってるよ。」



「その気持ちをいつまでも忘れるな。」


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「ちょっと遠回りして帰ろうか。」

「花の話とか・・・色々と話そうか?」

「天気もいい。」

「少しドライブしようか。」







「ああ、大は空見たらダメだぞ。」

















「・・・もう!!」























あの時、例えばあのフラワーアレンジメントで妥協していたならば。



あの時、例えば大ちゃんが猛烈に前に出て行こうとしなければ。



あの時、例えば準さんが一歩踏み出さなかったならば。



あの時、例えばかすみさんのデザインが無かったならば。






結果、何一つとして欠ける事は無かった。






フラワーデザインにおける経験は時に妥協を許す場合がある。






それに気付かされた店長は気分が良かった。









車の中の4人はこの時まだ


・・・気がついていない。







大型商業施設オープンの時、



普通、急いで通り過ぎる入場ゲート。



そこに・・・人だかりができている。



人混みをかき分けたその先には













店長たちが作ったフラワー
アレンジメントが飾られていた。

















こうして長かった1日は終わりを告げる。


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光は茜色となり今この瞬間を祝う


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その光は


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その光はやがて来る闇の直前に最後の輝きを放つ。




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世界中の万人が見ることが出来る一瞬の時が終わる。



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そして訪れる闇に包まれて


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瞼を閉じて眠りにつくまでの





・・・そのわずかな時に





























「また明日も頑張ろう」





そんな風に思えた。















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それは・・・「お花屋さん」の日常

きっと・・・おそらく

いや・・・多分素敵?な


「お花屋さん」の物語

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ー次回ー

私、お花が好きです。

エピソード

【最終話】

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ー最終話に続くー





















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