
9月8日、標茶町塘路湖エコミュージアムセンターそばに、
新しい遊歩道、「塘路湖畔歩道」がオープンしました!

できたてほやほやの遊歩道!
段差もなく、車イスも通行可能なユニバーサルデザイン。
当日は開通式の後にオープン記念の散策会があり、私も参加してきました♪

散策会の講師をつとめてくださった、
塘路湖エコミュージアムセンターの佐藤光則さんと、
標茶町郷土館の学芸員 坪内始さん、
そして、散策会の後にふるまわれた「菱の実(ペカンベ)のお汁粉」を作ってくれた
地元のお母さん、赤羽さん&谷口さん。

塘路湖の湖岸沿いに整備された塘路湖歩道は、
湖畔を眺めながら周辺の歴史や自然に触れることができる、
延長約600mの歩道です。
塘路湖は、釧路湿原がかつて海だった頃の名残として残された海跡湖で、
その大きさは、全周18km、最深7mで釧路湿原最大!
周辺はアイヌの人々をはじめ、古くから多くの人が生活を営んできた場所。
歩道の下には、現在も多くの遺跡が残されているのだそう。

ここに残されている遺跡の多くは縄文時代早期のもので、
大雨が降った後には土器や石器などの欠片が発見できることもあるとか!

歩道の途中には、塘路湖の歴史や野鳥などの解説版も設置されています。

ヒシクイやマガモ、カワセミ、冬にはオオハクチョウやオオワシなど、
季節に応じて、さまざま野鳥に出会えます。

疲れたらベンチで一休み!
ここに座って景色を眺めながらのんびり過ごす時間も素敵です。

歩いていくと、突如、竪穴住居が!
歩道に隣接する縄文時代の遺跡、「マサコヤノシマ遺跡」に標茶町縄文会が復元中のもの。
標茶は、道東で2番目に多い210ヶ所もの遺跡が見つかっている地域で、
ここからは、縄文後期~晩期にかけての遺物と焼土のほか、
近代に由来すると考えられる柱穴や貧乏徳利などが発見されています。
柱穴は、明治時代に釧路集治監(現在の刑務所)建設のために設置された、
柾挽きの作業小屋の跡ではと言われているそうです。
(「柾小屋の島」から「マサコヤノシマ」になったと伝えられている)
坪岡学芸員曰く、この遺跡の不思議な点は、
近代の遺物としては「貧乏徳利」しか出てこないということ。
茶碗など、ほかの食器類が一切出てこないということは、
柾小屋で暮らした人々は毎日、お酒だけを飲んで過ごしていたということ・・・?
もしや、ここは呑兵衛集落だった?!
いろいろ想像しながら歩くとまた楽しいですね。

現在はまだ復元途中のため、普段は立ち入り禁止ですが、
竪穴住居の中はこんな感じ…
↓ ↓

![aa50db17-s[1]](https://livedoor.blogimg.jp/fm946_n_tamura_blog/imgs/8/5/8565218c.png)

すぐそばにはこんこんと水が湧き出るドラム缶。
湖が凍りつく真冬も凍らないという水は、ほんのり硫黄の匂い。

紅葉の景色も素晴らしいことでしょう~!
雪が積もった歩道をスノーシューで歩く冬も、きっとまた楽し♪

見上げれば、オニグルミの実。
この日は、この実を目当てにエゾリスもやってきていました~!

まだまだ見どころイロイロ!
自然と歴史を感じる、標茶町の新たな観光スポット。
四季折々の魅力を求めて塘路湖畔歩道を歩いてみませんか?
(※この時期は蚊がたくさんいるので虫よけスプレーは必須です!)
この日の散策会の後は、とっておきのお楽しみが!
長くなったので次回に続く・・・。