線維筋痛症と化学物質過敏症(患者さんへ、治療にあたる方へ)
「中枢感作」のページで紹介したように、線維筋痛症は、脳の中枢が関わって痛みが起こる疾患グループの中の一つであるとされています。
このグループの中には、筋筋膜痛症候群、顎関節症、むずむず足症候群、間質性膀胱炎、心的外傷後ストレス障害、抑鬱、原発性月経困難症、偏頭痛、緊張性頭痛、過敏性腸症候群、慢性疲労性症候群とともに、線維筋痛症が入っており、また、同じグループの中に、化学物質過敏症が入っていることが注目されます。
つまり、線維筋痛症を発症した人が、同じグループの他の疾患を発症する可能性があるのと同様に、化学物質過敏症を併発する可能性もあるということを示しています。化学物質には、当然、医師から処方される薬剤も含まれます。
線維筋痛症を発症した人には、処方された薬物に対してひどい副作用を示す人が多くいます。痛みが軽くなることと引き替えに副作用が出るなら、合理性がありますが、痛みは軽くならずに副作用だけが出たばあい、患者が味わう苦しみはひどいものがあります。
薬物を服用することによって、失神、嘔吐、畳をかきむしるほどの苦しさを感じたり、ものすごい眩暈、疲労感が出ることもあります。
管理人である私も、線維筋痛症を発症してから目が非常に見えにくくなり、その後、白内障、緑内障をともに発症しました。しかし眼科で処方された白内障、緑内障の点眼薬を目に点しただけで、発熱し、症状が悪化するということが起こりました。もちろん線維筋痛症を発症するまでは、点眼薬で発熱したり、具合が悪くなったことは一度もありませんし、眼科医に聞いたところでは、処方された点眼薬で発熱したり具合が悪くなる患者さんは、ほかにはいないということでした。
このように、化学物質過敏症を併発している場合には、薬を使ったときの副作用が、通常よりはるかに激しい場合があります。
多くの患者は、線維筋痛症を発症する前は、特別に薬物に過敏であったわけではなく、その前は、薬を服用することによって病気がよくなったり、症状が和らいだりという経験をしています。ですからそれと同じように、この疾患を診てもらって投与された薬についても、痛みや疲労感が楽になるだろうという切実な期待を持って服用するわけです。
ふつう、医師から薬をもらえば、患者はそれをきちんと飲むことを義務と思い、真面目に飲まなければ病気がよくならないと考え、言われたとおりに飲もうと努力するでしょう。そして、その結果として痛みは楽にならずに、激しい副作用だけが出たとします。患者のショックは計り知れないものがあるでしょう。
もし患者自身が、自分が化学物質過敏症を併発している可能性を知らなければ、投与された薬剤によって副作用が出たときのショックは大きいでしょうし、また、あまり激しい副作用が出ると、全身状態が悪くなることもあります。
もちろん、化学物質過敏症を併発しない患者さんもいますし、そういう場合は、もし自分に合う薬剤にめぐり合えば、痛みやそのほかの症状がよくなることもあります。化学物質過敏症を併発しているかどうかは、実際に薬物を飲んでみないとはっきりしないことが多いです。
化学物質過敏症を併発した線維筋痛症患者の陥る副作用が激しいことを考えれば、患者の立場から言えば、製薬会社各社は化学物質過敏症を併発した患者でも副作用の出ない、この化学物質過敏症を克服した薬剤の開発研究が重要ではないでしょうか。
「中枢感作」のページで紹介したように、線維筋痛症は、脳の中枢が関わって痛みが起こる疾患グループの中の一つであるとされています。
このグループの中には、筋筋膜痛症候群、顎関節症、むずむず足症候群、間質性膀胱炎、心的外傷後ストレス障害、抑鬱、原発性月経困難症、偏頭痛、緊張性頭痛、過敏性腸症候群、慢性疲労性症候群とともに、線維筋痛症が入っており、また、同じグループの中に、化学物質過敏症が入っていることが注目されます。
つまり、線維筋痛症を発症した人が、同じグループの他の疾患を発症する可能性があるのと同様に、化学物質過敏症を併発する可能性もあるということを示しています。化学物質には、当然、医師から処方される薬剤も含まれます。
線維筋痛症を発症した人には、処方された薬物に対してひどい副作用を示す人が多くいます。痛みが軽くなることと引き替えに副作用が出るなら、合理性がありますが、痛みは軽くならずに副作用だけが出たばあい、患者が味わう苦しみはひどいものがあります。
薬物を服用することによって、失神、嘔吐、畳をかきむしるほどの苦しさを感じたり、ものすごい眩暈、疲労感が出ることもあります。
管理人である私も、線維筋痛症を発症してから目が非常に見えにくくなり、その後、白内障、緑内障をともに発症しました。しかし眼科で処方された白内障、緑内障の点眼薬を目に点しただけで、発熱し、症状が悪化するということが起こりました。もちろん線維筋痛症を発症するまでは、点眼薬で発熱したり、具合が悪くなったことは一度もありませんし、眼科医に聞いたところでは、処方された点眼薬で発熱したり具合が悪くなる患者さんは、ほかにはいないということでした。
このように、化学物質過敏症を併発している場合には、薬を使ったときの副作用が、通常よりはるかに激しい場合があります。
多くの患者は、線維筋痛症を発症する前は、特別に薬物に過敏であったわけではなく、その前は、薬を服用することによって病気がよくなったり、症状が和らいだりという経験をしています。ですからそれと同じように、この疾患を診てもらって投与された薬についても、痛みや疲労感が楽になるだろうという切実な期待を持って服用するわけです。
ふつう、医師から薬をもらえば、患者はそれをきちんと飲むことを義務と思い、真面目に飲まなければ病気がよくならないと考え、言われたとおりに飲もうと努力するでしょう。そして、その結果として痛みは楽にならずに、激しい副作用だけが出たとします。患者のショックは計り知れないものがあるでしょう。
もし患者自身が、自分が化学物質過敏症を併発している可能性を知らなければ、投与された薬剤によって副作用が出たときのショックは大きいでしょうし、また、あまり激しい副作用が出ると、全身状態が悪くなることもあります。
もちろん、化学物質過敏症を併発しない患者さんもいますし、そういう場合は、もし自分に合う薬剤にめぐり合えば、痛みやそのほかの症状がよくなることもあります。化学物質過敏症を併発しているかどうかは、実際に薬物を飲んでみないとはっきりしないことが多いです。
化学物質過敏症を併発した線維筋痛症患者の陥る副作用が激しいことを考えれば、患者の立場から言えば、製薬会社各社は化学物質過敏症を併発した患者でも副作用の出ない、この化学物質過敏症を克服した薬剤の開発研究が重要ではないでしょうか。