May 02, 2005

ラブレター

室井企画に参加します。オフ友に見られる可能性が一番の気がかりなのだけれど。


「何度でも好きだと言える」

禄郎(19歳) Mへ


 俺は、お前に何度でも好きだと言える。
 あの時から、俺の気持ちは1ミリだって動いていないから。別れが笑顔だったこと。それだけが俺にとって唯一の救いだったのかもしれない。それは同時にいつまでも忘れられない俺を作った原因だったとも言えるけれど。それでも、俺は今でもそれが救いだったと信じているんだ。
 こうして今、会えば十分に笑顔で話すことが出来るし、一緒に歩くことだって出来るのだから。
 本当に短い間付き合っただけで、お互いの本音も言えないまま別れて、納得なんて出来るはずなかった。それでも、今になってそのころの話をすると、思い出すことはたくさんあるし、それを一緒に笑いあえる関係に今あることが俺は素直に嬉しい。
 春。どうしても誰かに頼りたくなったと言って、会いたいと言ってくれたこと。冬。俺をもっと知りたいと言って、会いに来てくれたこと。周りは利用してるだけだとか、俺が甘いとか言うけれど、というか俺もよくないなと少し思うのに断れないのはやっぱり、俺が君には勝てない証拠なんだと思う。どうしても君に会おうとするその時は、胸の鼓動が速くなって、止まらなくなるのだから。
 君はたまに俺のことを「幼なじみみたいだ」と言うけれど、それは俺も同じ思いを抱くことがある。何の気兼ねもなしに、好きなことをしゃべれて文句も言える。お互いのことももうずいぶん話し合ったし、好きな食べ物だって言い合える。隣にいることが自然で、同時にすごく心地がいいんだ。
 君が「一緒に居たい」と言ったとき、一生大事にしようと思ったんだ。これは決して大げさじゃくて。別に今付き合っているわけでもないのに。おかしいと思うかもしれないけど、俺はもう一人でその気になっていたんだ。
 「ヨリを戻す」とか「復活」とかじゃなくて、俺とお前はこれからが始まりなんじゃないのかな。ただの「好きだ」「一緒に居たい」から俺の気持ちがより強く「大事にしたい」って方向に向いている今、俺はすごくお前に会いたいし、抱き締めたい。
 そして、何度でも好きだと言いたい。

 俺はお前に何度でも好きだと言える。最初で最後の「愛してる」を言葉にするその日まで。