C力検査を製作するにあたり新たにいくつかASP、SSPを試しましたのでそちらの感想を書いていこうと思います。

nend
既存アプリでは全てnendのバナー型を利用しているのですが、アイコン型は儲かると見かけたので試してみました。

cocos2d-x用のモジュールやコードサンプルもある為実装には困らないと思います。
ただ、相変わらずSDKが不安定です。
最終的にC力検査のタイトル、リザルト画面ではnendのアイコンとバナー型の広告を表示しているのですが、稀にこちらのSDKが原因(と思われる症状)で落ちる事があります。

広告数はさすがの大手という事で文句なしです。

i-mibile(アイコン)
既存アプリで以前i-mobileを利用していたのですが、単価の低下、在庫切れではないのに更新で広告が表示されない、メニューを開いて閉じるだけで広告を更新する等動きが良くない為利用を停止しました。
利用していない間にこちらもアイコン型に対応したという事で今回確認を行いました。

アイコン型の広告が確かに新たに利用出来る様になったのですが、管理画面で見た広告数が少なすぎて不安を覚えた為不採用としました。
後サイズに50x50がない為少し扱い辛いです。

広告表示には直接関係ないですが、最近管理画面へのログインにやたらと時間がかかるのが気になります。

appC
appCは既存アプリにレビュー目的で導入していたりします。
今回もレビューを書いて貰う為にリリース当初のポーズ画面内の広告として利用していました。

初期化や解放処理が必須だったりと少し扱い辛いです。
特に初期化処理がPlayServiceへの対応により非常に遅くなり、1秒近くかかる様になっています。
(C力検査にスプラッシュ画面が必要になったのはappCの初期化の為です)

広告数があまり多くないのに加え、CPIな為そこまでおすすめできません。
管理画面の作りも一見多機能で良さそうですが、フィルタリングが貧弱で出会い系の排除が行えなかったりします。
こちらのフィルタリングはいわゆるホワイトリスト形式で表示する広告を選ぶ物なのですが、新規案件に関しては配信許可リストに入れていないのに配信される為、再出稿の出会い系を排除する事が不可能となっています。
広告もレーティングに関わってくる為、この作りは非常に良くないと思います。

GameFeat
「マッチに火をつけろ」の会社が提供しています。
アイコン型とウォール型の2種類のみですが、相互送客機能があったりします。
新規案件も多く広告としては安定していますが、初期化処理に時間がかかる為不採用としました。
cocos2d-x用のモジュールは提供されていなく、JNIを介して自分で広告表示用コードを書く必要があります。

ちなみに、C力検査のランキングシステムはこちらの会社が提供するSCOREBOADを利用しています。
ログインの必要が無い、名前の入力が可能、下部にJavaScriptで広告の設置が可能という事で導入しました。

#追記
2種類ではなくインタースティシャル型もあります

アスタ
棒人間系のゲームをいくつか出している株式会社マルジュが提供しています。会社については詳しくは知りません。
こちらもGameFeatと同様に基本はアイコン型とウォール型ですが、ハーフバナー等も扱っていたりします。
加えて、ウォール型は他のウォール型広告と違い説明文などは無く、アイコンが並ぶだけのシンプルな物です。

C力検査のオススメアプリではこちらのウォール型を利用しています。
アイコンを並べただけのシンプルな作りな為か、GameFeatに比べると非常に表示が早いのが気に入っています。
アイコン型に関しても採用を検討しましたが、loaderを初期化した後for文内でアイコンを個数分取得したりとなんの為にSDKを導入しているのかわからない様なコードを書かなければいけないので採用していません。
(ウォール型もかなりの数のレイアウト追加が必要だったりとけして良い作りとは言えません)

ShotAPP
C力検査はPR方法に関しても色々試したいと思い、クロスプロモーションに関するサービスもいくつか試しました。
こちらはAppDriverの会社が提供して「いた」サービスです。
いまだに検索するとページもヒットするのですが、新規の提供はしていないそうです。
普通にこちらのページからアカウントの作成が出来るのに駄目だそうです。紛らわしい。

AppliPromotio
AmoAdのクロスプロモーションプラットフォームですが、こちらも先に言っておくと駄目でした。
こちらはアカウント登録を行ったのですが登録確認メールも何も届かなく、AmoAdへ問い合わせを行ったのですがそちらも無視されるというどうにもならない状態でした。

以上の様な感じでC力検査のクロスプロモーション導入は失敗に終わっています。

AdStir
アカウント自体は以前取得していたのですが、当時は表示する会社分のSDKをapkに同梱する必要があったりと残念な作りだった為採用していませんでした。
C力検査では当初広告は全てSSPでの提供を考えていた為確認した所、AdStirのSDK一つで提携さえすれば各社の広告を表示できるという事で試してみました。

表示にJNIでの呼び出しを記述する必要はありますが、記述するコード自体は少ないですしライブラリも小さく取り扱いやすくなっています。
ただ、SSPの宿命ですが直接nend等をSDKを使用して表示するよりも遅いです。
後SDKが非常にシンプルな作りになっており、Listnerを設定してクリック検知したり自動リロードを一時的に止めたりという制御が一切出来ません。広告を表示する事しか出来ない感じです。

表示が遅いというのがあまり良くないと思った為C力検査への採用は見送っていますが、先日アップデートしたCecileではAdStirを利用しています。
積極的なものではなく、8月後半からnendの単価が急激に低下してきた為導入せざるを得なかったという感じですが。

#追記
AdStiarその後

AppBankSSP
iOS界隈で有名なAppBankが提供するSSPサービスです。中身はAdGenerationです。

アカウントの作成から利用開始可能になるまでがそこそこ長かったと記憶しています。
SSPでの広告表示ではJavaScriptでの表示を試していたのですが、こちらはAdStirに比べると表示に時間がかかっていました。
加えて、JavaScriptではなく各社と提携しての広告表示を行うにはメールでの申請が必要、といういつの時代なのかわからなくなる様な作りな為試す気がおきなく不採用となっています。

・その他SSP
アドフリくんFluctにも登録申請をしましたがどちらも落ちています。
アンテナ系アプリを作成する際に何社かASPのアカウントを作成していたのですが、今回審査落ちというのを初めて体験しました。

以上がC力検査製作時に試したASP、SSPに関する個人的な感想です。
実装しやすい、表示が早い等という様な所だけで儲かる儲からないには一切触れていませんが、何かの参考になればと思います。
そもそも試しに出した広告費をペイ出来ていないのでそんな話出来ないのですが。