『 箔便箋 』 を作るにあたって、 「 万年筆で書き心地がよく、インクの裏抜けしない紙 」 を探しました。

箔押しとの相性も考え、まずは紙の色はすっきりした白さがあるもの。
また、箔押しの持つ高級感を最大限に生かせるよう、薄すぎない、モノ感のある厚みがあればベスト。

紙選び


ステーショナリー専用紙や手帳用紙、色上質紙、ラフグロス紙… 約40種類ほどの紙にひたすら万年筆を走らせてテスト。
ひとくくりに紙、と言ってもその特徴はさまざまで、実際に書いてみるとその違いがよく分かりました。

色も厚さも とっても良いのにどうしてもインクが裏に抜けてしまう紙や、書き心地は良いけれどインクを吸い込まず乾きにくい紙。
また、同じ紙でも色味が違うと、より白い紙の方が透けにくかったり。


OKフールス透かし


いろいろと試した結果、 『 OKフールス 純白 81.4g/㎡ 』 を最終的に選びました。


この紙は万年筆に最適な紙質とインクの吸いで、便箋はもちろん高級ノートなどにも使われている紙です。
うっすらとレイド模様とロゴの透かしが入っていて、高級感たっぷり。
巡りめぐって、やっぱり専用紙がいい! という結論に辿り着いたわけです。


万年筆をお使いの方なら 「 フールス紙 」 という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
もともとイギリスの 「 フールスキャップ 」(※) という紙がルーツと言われていて、日本には明治時代に輸入され、長く万年筆専用紙として愛用されている紙です。  『 OKフールス 』 は、初の日本製フールス紙。

※ 「 フールスキャップ 」 = 道化師帽という意味で、あのシャーロック・ホームズの小説にもフールス紙は登場しているんだそう!

ふつうの紙よりもインクの吸収がいいのが特徴で、なめらかな書き心地と少しパリっとハリのある紙質が万年筆にぴったりです。