2007年10月13日

第11回 FJ会議:創業300年「赤福」10代目 濱田益嗣会長(観光カリスマ)※中止

ご案内しておりました第11回FJ会議「赤福会長」の回ですが、
10月12日に、赤福餅の偽装・改ざん(不適正表示)報道を受けて、
先方より辞退の連絡がありました。

見方によっては最近の最大の関心事である「食の安全・安心」を語る
絶好の機会といえなくもありませんが、
企業存亡の危機を迎え混乱している赤福の状況を鑑みて、
辞退の申し出を受け入れ、中止とさせていただきます。
参加予定の関係各位におかれましては、何卒ご了承くださいませ。

(追記)
尚、JAS法違反発覚直後の10月12日早朝から関係各方面に独自調査を展開、
この掲示板にてリアルタイムに分刻みで報告していました。
その後10月18日に、回収した商品を再包装再出荷するという新たな事実が発覚、
JAS法違反の不適正表示問題から、食品衛生法に抵触する食の安全問題に発展、
赤福は10月19日付で無期限営業禁止処分となりました。
リアルタイムリポートは削除して、報道各社の記事を時系列で並べておきます。

読売新聞 (10/12朝刊)
農林水産省〜株式会社赤福が販売した商品(商品名「赤福餅」)における不適正表示に対する措置について(10/12)
加工食品品質表示基準(平成12年3月31日農林水産省告示513号)
赤福社長(11代目)謝罪会見
農林水産省、菓子関係19業界団体に対し期限表示や品質管理などについて不備がないか点検するよう指導
赤福、店頭残りも冷凍販売 無期限営業禁止に
農林水産省〜「赤福」に係る立入調査の結果概要について(10/22)

10月30日赤福の類似商品「御福餅」も製造日偽装か 三重県と農水省、本社に立ち入り
御福餅の4割で製造日偽装 行政処分まで営業自粛

10月31日 赤福会長、辞任=「先祖に合わせる顔ない」−消費期限偽装で引責
赤福会長が辞任 「一番の原因者は私」

11月20日 福田首相「賞味期限短すぎる」政府内で議論始まる
「まだ食べられるものでも、賞味期限を過ぎると捨てられる。
ここを変えれば『もったいない』の精神を広げることにつながる」とも強調。

12月15日 赤福提出の改善計画報告書(概要)
12月20日 農水省など立ち入り調査 「適正に改善確認」

2008年1月25日「赤福」が改善計画完了、保健所立ち入り検査で確認へ
赤福、2月6日に営業再開 本店など地元3直営店で
「積み重ねで信頼回復」 赤福社長、再出発へ決意

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◆日時:10月30日(火)※中止

◆ゲストスピーカー:創業ジャスト300年!伊勢「赤福」10代目
          観光カリスマでもある濱田益嗣(はまだ ますたね)会長

◆テーマ:「赤心慶福! 時代と共に変わるモノ 変わらないモノ!
      〜300年繁盛の秘密は、先味・中味・後味のスパイラル」
      
     「もう一度、ニッポン!」


          赤福餅赤福本店








  photo by わぐりたかし




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(赤福偽装報道から一日たった10/13 午後に記す)

赤福は、戦中から戦後にかけて、
砂糖と小豆が統制品となってまともな原材料が手に入らず、
味と品質を保てないため、自主的に約5年間(1944〜1949)休業していた時期がある。
納得できないものを作っては御先祖様に申し訳ない。
店を完全に閉め、一切の現金収入はなく、田畑を耕し自給自足、赤貧生活でしのいだ。

その間に、赤福そっくりのあんころ餅を売る会社が14社出てきてシェア強奪!
その後、砂糖と小豆の統制が解かれ、赤福はゼロから復活再興した。
先代夫妻を相次いで亡くし、その翌年夫を病気で、
そしてさらに息子(9代目)を戦争で失い、
女手一つで暖簾を守った8代目、濱田ますのこの物語は、1975年、
十朱幸代を主人公にフジテレビで連続ドラマ『赤福のれん』となった。

お客に提供する物すべてが同一でなければならないというのが、ますの信念だった。
したがって、土産物にありがちな上げ底を作るとか、
団体に対しては品質の違うものを提供するといったことは絶対にしない。
商品に対する誇りこそが赤福のすべてだった。

この夏、伊勢に幾度となく通ったが、
8代目ますに受け継がれた「おかげさま」をモットーとする
赤福代々300年の哲学に学ぶことは多い。

近代化して拡大した赤福が原点を再確認して信頼を回復し、
再び人々に赤福の名前の由来となった「赤心慶福」、
慶び(よろこび)を与えてくれることを心から願ってやまない。 


FJ会議代表 わぐりたかし 

ちなみに次回FJ会議は、11/27(火)アラン・デュカス登場です!

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