今日は、“とことんオーガニックシンポジウム”で若手のパネルディスカッションで司会をしてもらったマイファームの西辻一真君が、もう一つ取り組んでいる新規就農者応援事業のアグリイノベーション大学校が主催する「未来の有機農家応援シンポジウム−日本の有機農業が目指す未来」というところに来ている。

私もパネラーで参加するのだが、もう一つの主催者はサンタフェナチュラルタバコジャパン株式会社。うーん、なぜたばこ会社が・・・・・と思う人も多いかもしれない・・



アイフォーン 059パネラーは私と、“とことん”にも参加してもらった“有機のがっこう土佐自然塾”の山下一穂さん、サンタフェ社のマイク・リトル社長、そして陸前高田で新規就農をし、リンゴや野菜を生産していた村田光貴さん、彼は2011311日、津波にすべてを奪われ、今は国東半島に移住し、“くにさき農未来”を設立、代表として米の生産に切り替え、有機農業を続けている。大変たくましい新規就農者だ。サンタフェ社は日本の新規就農者を応援するプロジェクトを長く続けている。村田さんも支援を受けた一人で、聞いたところ、支援金60万、出来た野菜の10万円分?を福祉施設などに寄付するということだけが条件ということだ。なんともシャレた支援金だ!





ぼくも、大分前になるが大変なヘビースモーカーだった。だからスモーカーの気持ちもよく分かるし、煙草の歴史的、伝統的奥深さもある程度は知っている。

ただ、タバコ栽培が日本農業の基幹作物としての歴史があったこと、生産が減少したとはいえ今もそれは維持されていることはあまり知られていない。タバコ栽培、製品化は
JT、つまり日本たばこの独占事業。JTだけが種をもち、売買契約農家(組合)しか栽培できない。生産量も価格も事前に決められる。生産の権利をもつ農家は全量買い上げでそれなりに安定する。しかし、タバコ栽培は世界の農業の中で、コットン栽培の次に農薬を多用する農業といわれ、製品化の過程ではかなりの化学的添加物が使用され、放射能の問題も指摘されている。

 
サンタフェのマイク・リトル社長の話しは刺激的だった。

サンタフェはすべてのタバコ栽培を有機栽培で行っている。そしてその売り上げを急激に拡大している。1989年に2ヘクタールだった栽培面積は、2000年には50ヘクタール、そして2015年にはなんと8000ヘクタールとなっている。その技術的背景、環境意識、生産者との取り組み方など極めて合理的な発想に基づいている。タバコの良し悪しは別にして、化学的添加物も使用せず生産している。ちなみに、日本の有機栽培圃場の総面積は16000ヘクタール、実にサンタフェだけで、日本の有機圃場の50%に相当する面積に対応していることになる。しかも有機栽培であるがゆえに輪作体系をとり、穀物や野菜も生産している。

いやはや学ぶべきことは多い!!!



JTがタバコ栽培をすべて有機農業に転換したら、日本の農地のかなりの面積が有機圃場となる。サンタフェ社にできてJTにできない理由は???

たぶん日本に有機農業がなかなか広がらない理由が凝縮された形であるのでは・・・・・?