2010年01月20日
No.19 L7/L7(1988)
【Title】L7
【Artist】
L7(えるせゔん)
【Release/Label】
1988年
EPITAPH(えぴたふ)
【Origin】
USA(あめりか)

その昔「電波少年」でお馴染みの(って古いか…)松本明子さんがまだそんなに有名じゃなかった頃、ラジオの生放送中に「オマ××(←関東の女性陰部の呼称)!」と叫ぶという、放送事故では済まされない珍事件が起きました。
ラジオの前で楽しく聴いていた全国のリスナーはきっと我が耳を疑ったことでしょう(笑)。
事の真相は番組パーソナリティに「お前、オ○ンコって言ったらもっと有名になれるぞ」とそそのかされての発言だったそうですが(確かにある意味ではその通りになりました笑)、結局松本さんはしばらく芸能界から姿を消さざるを得ない状況になってしまいます…(笑ったらアカンのやけどオモロい)。
「それがなんぼのもんじゃい」と勢いづくのが今回登場のL7(エルセヴン)オリジナル・メンバー、ドニータ・スパークス(Vo、G)さんです。
深夜テレビの番組出演中に露わにした自分の陰部を公共の電波に乗せるというトんでもなくありがた迷惑な暴挙に出たり、ライヴに足を運ぶオーディエンスに引き抜いたばかりのタンポンを投げつける、などという普通では考え付かない荒技をやってのける彼女からすれば松本明子さんもまだまだなのかもしれません。
ここまで野郎顔負けの豪快なパフォーマンスを見せられると、ロック的なカッコ良さよりもウケ狙いか、と思ってしまって笑えます(笑)。
でもそこが素敵なんです。
エルセヴンは何かとHOLE(ホール)と比較されたりNIRVANA(ニルヴァーナ)以降のグランジ勢と一緒くたにされがちですが、実はそんなブームが巻き起こるちょっと前から活動をしていて、精神的にもグランジというよりもっとパンク/ハードコアに近い感覚を持っていたバンドだと思います。
確かにコートニー・ラヴとは少なからず縁があったようですし、この後ニルヴァーナでも有名なサブポップから一度だけ作品をリリースしたり(しかもプロデューサーは『BLEACH('89)』でも有名なジャック・エンディーノ!)、メジャーデビュー作品はあのブッチ・ヴィグがプロデュースをしているので、ソッチ方面での扱いが増えたのは仕方ないかと思いますが…。
また本作はBAD RELIGION(バッド・レリジョン)やTHE OFFSPRING(オフスプリング)を輩出したことでも有名な、エピタフというレーベルからのリリースだったということもL7がパンク/ハードコア畑の人種であることを裏付けているような気がします。
ただ音の方は正直微妙と言うのが本音で、曲自体に平坦な展開が多く、あまり緩急や静と動といった起伏が感じられないあたりは、サブポップ時代以降と比べると明らかにまだまだ未完成の状態で、良くも悪くも超真っ直ぐなハードコア的作品と呼べるのかもしれません。
またこれはバンド自体に責任はないのですが、エピタフ側の金銭的な都合と録音設備の影響で音そのものの質があまりよろしくありません。
まぁある意味バンドの雰囲気を一番分かり易く伝える荒削りな音と言えるかもしれませんし、激しい初期衝動を素晴らしくパッケージしているとも言えなくもないのですが…。
※ちなみにこの当時のドラマーだった唯一の男子メンバー、ロイ・コーツキイ(D)は、このレコーディング後にアル中でクビになっています。
この人が在籍時のバンド画像が見つからなかったため、上記画像はディー・プラカス(D)在籍時のもので誤魔化しています(笑)。
M-1「Bite The Wax Tadpole」
勢い一発、L7の真骨頂とも言えそうなハードなナンバー。
M-6「Snake Handler」
重めでキメキメのリフに妖しい雰囲気の歌メロを乗せるダサかっこ良い1曲。
ホラー映画でよく出てきそうなロック系シーンで流れそう。
ちなみにホラー映画でロックを聴いてる登場人物はなぜか100%死にます。
M-8「Cool Out」
このアルバムで一番グランジ(ホールっぽい?)っぽい曲。
でもこれがイイ感じにユル~くて大好き。
ハード系バンドのミディアムナンバーにはアタリが多いです。
















